あれは幼稚園の頃だったろうか。
二人で行った夏祭り、花火が終わって静かになった空。
私達は河原に寝そべり、手をつないで星を見ていた。
「ちーちゃん、ずっとずっと大好きだよ」
「あたしも。大きくなったら、たっくんのお嫁さんになるんだ」
―――そして今
私はあなたの腕の中にいる。
あなたのぬくもりに抱かれて、私は少しだけ泣いた。
明日私は、あなたの妻になります。
「病めるときも―――」
「健やかなるときも―――」
「「ずっとずっと大好きだよ」」