2003/12/15  
AM2:15  
弟がまだ帰ってこない。  
10時過ぎにジョギングに行くと出て行ったきりだ。  
最近、こんなことが多い。どうしてだろうか。いや、本当は理由なんて分かっているのかもしれない。知らないふりをしているだけだ。逃げてるんでしょ。私から。今更なのにね。  
 
 
部屋で何もすることがない。眠れもしない。TVはただ騒音を流すだけ。  
このまま弟が帰ってこなかったらどうしよう。どうしようかな。  
とりあえず明日、普通に大学に行って、友達と会って、買い物でもしよう。  
欲しかった服もクリスマスプレゼント用に取って置いたお金で買おう。  
 
と、そこまで考えると弟が帰ってきた。ドアのノブが音を立てずに回る。  
彼はいつもそうして帰ってくる。私を起こさないように、そっと。  
弟は私を見ると一瞬、変な顔をした。それから青い顔で「まだ起きてたのか」と言うとトイレに向かった。  
吐いている音がする。そんなに辛ければやめればいいのに。  
 
弟がトイレから出てきた。相変わらず青い顔をしている。  
「そんなになるまで何で走るのよ。吐くくらいなら止めればいいじゃん。」  
弟は何も答えず、友達から貰った小さい冷蔵庫をあけるとビールを取り出し一息に飲んだ。  
「そんなんじゃ、中年になったらビール太りするよ」  
すこし、からかうように茶化してみる。  
「そんなになっても傍にいてくれるんだろ?」  
弟は少し笑いながらワンルームの一つしかないベッドにもぐりこんできた。当然私もいる。  
そのままTシャツをめくられ胸を手で強く愛撫される。走ってきた後の弟は半ば強引だ。  
「義孝・・・・。明日は早いから今日はやめて・・・・」  
そういい終わらないうちに唇が重ねられた。ビールの味がして少し嫌だ。  
そうこうするうちに生臭い息が首筋にかかった。明日は首を隠す服を着ていこう。  
 
じっくりと触られることもなく、弟は私の中に早急に侵入してきた。少し痛いので身をよじると、余計に興奮するらしくさらに速度を上げて突いてくる。  
「痛いよぉ・・・。もっとゆっくり・・・」  
そうは言いつつ私自身も興奮してきて、いつの間にか声を押し殺して弟にしがみついている状態になる。  
本当は電気を消してもらいたいのだけど、今の全部見られた強引に挿入されている状態で  
濡れている私はマゾなのかもしれない。いっそこのまま死んでしまいたいとも思う。  
今までの事を全て忘れて、私を義孝の手で壊して欲しかった。  
「義孝・・・義孝・・・いっ・・好きよ、好き・・・。」  
手で口もとを押さえつけながらも、必死に伝えようとする。義孝もそろそろ終わりが近いようなのか我慢している表情だ。  
「いいよ、お願い・・・義孝・・もう・・・」  
「美香・・姉ちゃん・・・」  
 
 快楽の余韻を楽しんでいると、弟は私から自分自身を引き抜き、後始末をしだした。  
「コンドームなんてしなくていいのに。私ピル飲んでるんだから」  
身を乗り出して義孝に抱きつく格好をする。すると、私の手を振り払いながら真剣な顔で説教をし始めた。  
「あのな、たとえピルを飲んでるからって100%とは言い切れないんだぞ。もし美香が飲み忘れたって場合もあるだろうし、第1、美香だけに負担をかけるような事はしたくない」  
「そう考えてくれるのは嬉しいけどさ、でも昔はそんなの関係無かったじゃん。もう一度・・・・」  
「美香!!!」  
今度は本気で怒られてしまった。昔は私の後をいつでも追っかけてくる子だったのに生意気になったものだ。  
 
 
2003/12/15  
PM1:25  
結局、翌日はだるくて自主休校にしてしまった。  
あんなに夜遅くまで起きてたのに学校に行った美香はバカがつくほど真面目なのだろうか。昔から規則には無理やりにでも従っている姉だった。どんなときでも優等生然としていて間違った事なんてした事ないという顔を周囲には見せている。そういうのって疲れるのにな。  
   
手元の携帯をいじくっているとメールが届いた。同じクラスの立川だ。  
この間の飲み会から妙に絡んでくる。  
嫌いじゃないんだがどう扱っていいか分からないから適当にあしらってはいるのだが・・・・。  
画面には女の子らしい絵文字が並んでいて正直見づらい。  
でも、今日休んだのを心配してくれている内容だった。  
 立川に直接言ったことはないが、こういった日常を与えてくれる存在は有難かった  
何かしら社会と、日常と結びつけるものがなかったら駄目になっていたかもしれない。  
返事を簡単に返すとすぐに電話がかかってきた。この時間だと授業中のはずなんだけど・・  
 
「何で休んだのー?ヨシがいないから暇だよー。」  
「だるくって。っていうか今授業中じゃん。」  
「暇だから抜けてきちゃったよ。」  
「おいおい・・・」  
「そうだ!今からそっち行っていい?確か一人暮らしだよね?」  
「あ、ごめん。俺、姉と同居してるんだ」  
「あ・・・・そうなんだ。今、お姉さんいるの?いなかったら行ってもいいかな?」  
 
この部屋に人が来そうになる時、いつも背中が凍るような感覚になる。  
“この部屋に人は入れてはいけない”  
それは二人で暮らしていく上での暗黙のルールだった。この部屋は二人だけ。他人は入れない。例えそれが親でさえも。この部屋は俺たちがまだ幼かったころの押入れと同じだ。  
立川には謝った後、俺はまたジョギングに行く用意に取り掛かった。  
 
 
2003/12/19  
 AM1:00  
また弟が帰ってこない。  
ジョギングから帰ると必ず吐くようになったのはいつからだろう。  
いつからジョギングに行くようになったんだっけ?  
 
 暗い部屋にいるとまるで世界に自分一人だけのような気がしてくる。  
私は12歳で、本当は弟なんかいなくて、いつまでも一人で押入れの中に立てこもっているんじゃないだろうか?  
 
こんな夜は昔を思い出す。  
 
 
 最初はどちらが誘ったんだっけ?私か弟か。  
いや、誘ったのはきっと私だ。当時、弟は10歳だった。そんな知識はなかったはずだ。  
 
 
私たちの両親は仲が悪く、いつも喧嘩ばかりしていた。  
連日連夜続く罵り合いに私たち姉弟は怯え、いつも和室の押入れに立てこもっていた。  
うっかり両親に顔を見せると子供を盾にとり泣く母親と、それをなじる父親の犠牲になったからだ。  
狭く暗い密室は子供心に甘く、目が慣れるとともに浮かび上がってくる弟の姿はぼんやりとして、  
その姿は日の光の下で見る弟とは違い、私を全て分かってくれる友人だった。  
それは弟もそうだったようだ。私たちは外にいる大人たちの喧騒を忘れ、お  
互い甘え甘えられるという暗闇の楽園にいた。  
 
 
その子の兄が持っていた漫画で始めて性の知識を視覚的に知った日だった。  
どことなく体は熱くなり、体の奥がムズムズとする体験だった。  
友人は、いつか私達も同じような経験をするのだというが、  
私を含め他の友人達は信じられないように頭を振るしかなかった。  
私の中に異物が入ることは想像できず、いずれ妊娠して子供を生むのだと言うことが  
空想の中の出来事のように思われた。  
裸の男女の画を見ながら、こんな事が本当に起こるのだろうかと  
友人達とからかいながらに語った。  
結論は、「あるだろうが当分先」という結果になった。  
この事は私たちが身も心も大人になってからで今することではないのだ。  
私もこの意見に賛成した。  
 
 
・・・・ただ、体が、特に下半身が熱を帯び震えるのは止められなかった。  
 
 
 家に帰るとすでに弟は帰っていた。  
今、考えてもその時すでに私たち姉弟の関係はおかしかった様に思える。  
家にどちらかがいないと落ち着かず、どこかヒステリックになった。  
 
頭をふらふらさせながら、昼間起こった出来事を反芻し夕食を食べていると  
めったに早い時間に帰宅しない父親が帰ってきた。母親の表情が固まる。  
私も昼間の熱は冷めたように弟を見る。今日はどうも全ての調子が狂う。  
いつも通りそそくさと食事を済ますと義孝と二人で子供部屋に引きこもった。  
 
 
私が住んでいたマンションは築5年のまだ新しい建物ではあったが  
既に生活臭が溢れ部屋の所々に染みができていた。  
2LDKの部屋はそれぞれ夫婦と子供用に分けられ私たちには北側の6畳が与えられていた。  
 
当時、私たち姉弟の間でわざと誰も見えない所に傷を付けていく事が流行で、 
机の裏側や押入れの中ははさみで付けられた傷跡で一杯だった。  
その日もリビングから罵声が聞こえ始めると  
私は弟を誘い懐中電灯を片手に押入れの中に外界からの隔離という名の逃避をおこなう。  
 
「今日はどこをひっかこうか?」  
「そうだね、もうすみは全部傷付けたと思うし・・・・」  
「もう見つからない所なんてないんじゃないかな」  
「じゃあ別のものをひっかこうか」  
義孝はふざけたように子供用に作られたはさみで私の服を切ろうとしてきた。  
密室になると、とたんに気温があがる。既に秋口だとはいえ私たち二人は薄着だった。  
肌にあたるはさみの冷たさが気持ちよく私はしばらく義孝の好きなようにさせ、じっと動かずにいた。  
義孝は面白そうにはさみの腹で体のあちこちを撫でてくる。  
むき出しの腕や足、そしてわき腹にまでその軌道は渡り、次第にはさみは熱を持つようになっていった。  
 
 私はまた友人の家で見せてもらった裸の男女の淫らな画を思い出していた。  
頭の中が溶けるような、体の奥が震えるような感覚を義孝のはさみが更に手助けしていた。  
その時の私は確かにおかしかったのだ。  
 
 
「よしたか、電気消して!!」  
突然の私の命令にびっくりしたようにはさみの動きが止まった。  
「え、うん、いいけどさ・・・・」  
新しい遊びを中断されたように義孝ははさみを手から離し懐中時計のスイッチを切った。  
微かな明かりに慣らされた目が突然の暗闇に戸惑う。  
私はぼんやりとしか見えない人影に擦り寄った。  
 
 
「ねぇ、今からすることはみんなにはナイショだよ?」  
「いいよ、なにするの?」  
「・・・・・誰にもいわないでね。約束よ」  
「いいってば。何するのさ」  
私は義孝に抱きついた。直に触れる肌はとんでもなく熱く湿っていた。  
土ぼこりの匂いがした。昼間、サッカーでもしていたのだろうか。  
「ねぇってば、なんの遊びするの?」  
無言のまま、義孝の手を取りTシャツの下に導くと義孝は困ったように頭を振るのが暗闇のなかでも分かった。  
 
義孝の手はとても熱いようで冷たく、私自身の火照った体とはまったく違った。  
まだ大人の女とはいえない、固く膨らみかけた胸に義孝の手を持っていく。  
 
「お姉ちゃん・・・・何してるの?」  
「う・・・ん・・。ちょっと黙ってて」  
「でも・・・・」  
「うるさい。黙って」  
 
少し語調を強めると義孝は怯えたように黙り込んだ。  
私は動かない弟をそのままにしながら自分の履いている短パンを膝までおろし、  
初めて明確な意思を持って性器に触れた。  
そこは、普段体を洗うときとは別物のように驚くくらい熱を帯び湿っていた。  
今まで意識しなかった割れ目をなぞり、  
自分の指を突起に滑らすと痺れるような快感が襲ってきた。  
ここが体の震えの原因だと私は本能で分かっていた。  
 
 
「うぁ・・ぁん」  
「どうしたのお姉ちゃん?くるしいの?」  
 
堪らず声を漏らすと義孝が黙っていろと言ったのに心配そうに聞いてきた。  
この指が自分のものでなく、他人の指だったらどんな感じなのだろうか。  
私は自分の胸に置いてある義孝の手を下に持っていった。  
 
「ねぇ、ちょっとここもさわって・・」  
「・・・・ここってどこ?」  
 
自分の手よりも小さい手を股に滑らす。目の前の影がつばを飲み込む音が聞こえた。  
小さな指がまだ毛のはえていない割れ目をなぞり、ひだを押し広げていた。  
私はたまらずにわずかに喘ぎ声をもらす。するとぴくりと影が揺れ、「なんかぬるぬるしてる・・・」と呟いた。  
羞恥のあまり声を塞ごうと顔を影に近づけるが唇の場所が分からない。  
舌先で相手の顔の輪郭や頬をなぞり唇を探すと自分唇で口を塞いだ。  
顔に湿った鼻息がかかり息をするのが苦しい。  
唇をあけて息を吸い込もうとすると互いの歯がかちあってカチャカチャという音が響いた。  
 義孝の指は秘所をぐちゅぐちゅとかき混ぜたりひだを引っ張ったりと玩具のように弄んでいる。  
クリトリスに指の先があたると私が呻くのが分かると義孝はそこを中心に遊び、私の頭の中は真っ白になった。  
   
 
 
 人生で初めての絶頂を迎えた私は目の前にいる影に抱きついた。私は秘密をもった。  
今度は義孝にも秘密を持たせなければいけない。  
 
 いまだに興奮して私の秘所を弄っている手を掴み、右手で影を押すと簡単に倒れた。  
その勢いで義孝のズボンを脱がそうとすると以外にも抵抗する動きがかえってきた。  
「何するんだよ。やめてよ!!」  
私は無言で義孝の腕を振り払うと一気にズボンを下げた。体重をかけ足を動けなくすると  
今度は上半身が揺れ動いた。気にせずにブリーフも下ろす。手探りでペニスを掴むと昼間見た画のように口に含む。  
少しアンモニア臭がしたが、汚いとは感じなかった。ただ思ったよりも硬く細いものなのだなと思った。  
「うぅあ・・なにすんだよ・・やめてよ姉ちゃん・・・」  
半泣きになったような声で義孝が私の頭を抑える。  
私は何も答えずに一心に義孝のペニスをアイスキャンデーのように舐めまわした。  
 
 
2003/12/19  
AM1:48  
 
帰るとまだ姉が起きていた。ドアを開けると明かりをつけずTVの光だけがある部屋からお帰りという声が聞こえる。  
その瞬間が嫌だった。まるで明日にでも自殺をしに行くような姉の青白い顔はとても不健康でもろく見えた。  
 急に走りすぎのせいなのか吐き気が襲ってくる。ただいまと答えると俺はトイレへと向かった。  
 
それが俺の今の日常だ。大学に行きバイトに行きジョギングに行き姉と寝る。それが俺の現実だった。  
 
 
 
 トイレの中で吐き終ると顔を洗いに洗面所にいく。今年の3月から比べてずいぶんと痩せてしまった。  
太るよりはマシだとは思っていてもそうは言っていられなくなってきていた。周りの連中も気付きだしている。  
自分の異常さは分かっているはずだった。でも全てを捨てきれない事に苛立ちがある。誰にも言えない事をして8年になる。  
まだ自分が正常だと思っていたい。  
 
 
 それが消えたのは俺の小学校卒業式の翌日だった。  
学校が無いため遅く起きた俺は台所に誰もいない事に気が付いた。  
時刻は10時過ぎ。父や姉が会社や学校でいないにしても、本来は母が家にいる時間だった。  
そこで俺はテーブルに一枚の紙を発見する。離婚届だ。  
母の欄は埋まっていた。確かに自分の両親は仲が悪かったが、離婚などドラマかなにかの  
出来事だと今までは思っていた。  
それが実際に現実になった時、諦めるという以前に理解ができなかった。  
ただ寂しいという気がした。あんな親でも自分の母親なのだ。ただ何も言わず自分たちの前から  
姿を消した母親をずるいと感じた。  
 
 
 夕刻になると姉が戻ってきた。俺は無言で姉に紙を見せる。  
姉も無言でその紙を受け取った。姉は予感していたのかもしれない。俺とは違って人の顔色を  
見てきたやつだから、母親のちょっとした違和感も分かっていたのだろう。  
 姉は紙を丁寧に折りたたむとテーブルに戻し、それから俺を部屋に連れて行った。  
何をするのかは分かっていた。姉は紺のセーラー服を脱ぐと押入れを開け俺の手を取った。  
外から帰ってきたせいかとても冷たい手だった。  
 
 本当はもう、押入れの中に二人でいることは無理だって気付いていた。  
それぞれに体が伸び、既に窮屈になってきている。もうあと何年かでここに二人でいることは  
できなくなるだろう。それでもこの時はそんな事は考えなかった。  
今できる事はお互いを抱き合う事しかないと思ったからだ。  
 
 自らも服を脱ぎ、暗闇の中に入る。今日はいつもとは違うのだと思うと自然と鼓動が  
早くなった。いつも通り背中を丸め姉の秘所を弄る。背中を丸めるときに天井とぶつかっ  
て痛かった。もうそこまで体が大きくなっていたのかと我ながら驚く。柔らかな穴を丹念  
に舐めると程なく甘酸っぱい蜜が流れ出してきた。姉が太ももがぴくぴくと痙攣をさせ  
ながらくぐもった声で鳴く。普段ならばここで姉が俺のペニスを咥えるために起き上がる。  
しかしいつまでたっても姉は布団の束に頭をのせたまま動かなかった。俺も何も言わな  
かった。今日は最後までいくんだ。いっていいんだと自分に言い聞かせながら頭を少し  
起こしずりずりと姉に巻きつくように上へと移動させた。姉の冷えた柔らかな体は気持ちが  
良く硬くなったペニスを擦り付け、思わず自分の口からうめき声が漏れる。ふと目を向ける  
と姉は相変わらず口元を手で覆っていた。明かりを取り入れるために襖を少し開けていた  
が、ぼんやりとした輪郭の中で目だけが異様に輝いて見えた。  
 その瞳の中に俺は映っていたのだろうか。暗くてそこまでは確認できなかった。  
なによりも姉の手が俺の首を掴み強引に唇を合わせてきたせいでもある。初めの頃は呼吸  
の仕方が分からなくて鼻や歯をぶつけていたが、今はコツがつかめたようで口をあけ舌を  
絡ませ互いの唾を飲み込む事ができるようになった。姉の唇は冷たいのに内は驚くほどに  
熱い。夢中で咥内を探り唾液を味わっていると姉が俺の首に回していた手を下ろし、太もも  
に擦り付けていたペニスに触れた。その冷たさに驚き、一旦唇を離すと姉の目が燃え、手は  
さらにいきり立つようにと上下にしごいていた。限界が近かった。何でもいい、中に入れたい。  
出したいという射精感が高まる。俺が苦しそうに喘ぐと姉はペニスを自分の膣口へと導いた。  
亀頭と膣口をすり合わせくちゃくちゃという卑猥な音が暗闇の中に広がる。でも姉の手はそれ  
以上奥には導かない。自分で入れろと言う事なのだろうか。我慢の限界で腰ががくがくと震えだす。  
 
もう駄目だ入れたいと思った瞬間、俺は腰を一気に進ませ力任せに姉の中に入っていった。  
「ぐっ・・・ぐあぁ」あまりの快感に目の前が真っ白になる。姉の中は想像していたよりも狭く熱  
くどろどろとしていた。口の中とは全然違いペニス全体が圧迫される。腰を動かす事も無く  
貫いただけでどくどくと姉の体内に一回目の射精をしてしまった。  
腰から下の力が抜けてしまい、体がいうことを聞かず酸欠状態のようにぐったりと体を横た  
える。衝動的に目の前にあったまだ硬い姉の乳房を掴むと「あうっ」と小さな声が頭上から  
聞こえた。見上げると歯を食いしばって目をかたく瞑ったまま泣いている姿が見えた。最初は、  
胸を強く掴んだせいだと思った。姉の乳房は当時発達中で強く触られると痛いのか、あまり  
触れさせてくれなかったせいでもある。破瓜の痛みなんて知らなかった。  
 
「ごめん。胸、痛かった?」  
「ううん」  
姉は少しため息をつくと、閉じていた目をうっすらと開け俺を見る。  
「義孝は泣いてないんだね」  
「うん」  
「気持ちよかった?」  
「うん」  
「お母さんがいなくなって寂しい」  
「・・・・うん」  
「大丈夫。私がお母さんになってあげる。あんたを守ってあげる」  
 
そこまで言い終わると自らの胸へ俺の頭を抱えなおして言った。  
 
「ねぇ、おっぱい吸ってもいいよ・・・・」  
 
いいの?と、まだ勘違いしている俺は姉の乳房をやわやわと撫でると、それに答えるように  
強く乳房を俺の頬に当てた。すこし躊躇いながら乳首を舐める。姉の体がピクンと跳ねた。  
さらに空いた手で片方の乳房をもみしだきながら音を立てて乳首を吸ってみた。まるで赤  
ん坊の頃に戻ったようだ。姉は俺が強く吸えばすうほど口に手を当てて声を出さないように  
堪えていた。萎えていたペニスがじょじょにいきり立つ。上体を起こすことなく姉の体に抱き  
ついたまま、今度はすぐにイかないようにゆっくりと腰を動かす。ペニスが膣の奥まで入る  
ごとに姉の頤が反り涙がぽろぽろと頬をつたった。膣内はまだきつく痛いほどだったが、そ  
こまで時間をかけることなく俺はその日2回目の精液を姉の膣にぶちまけた。  
 
 
 
 今、目の前で一人の女が俺の前で快楽を得ようと浅ましく蠢いている。  
こいつは誰だ?声を漏らさないように自らの咥内に指をつっこみ涎をだらだらと垂らして  
尻を振っているいる女は?ペニスを引き抜くと恨めしいようにこちらを振り返り「いじわるね」  
というと進んでずぷっと腰を落としてきた。「淫乱だな、お前は」と言いながら激しく挿入する  
と、さらに汁を垂らしながら尻をくねらせる。火のように熱い体を後ろから抱き付いて乳首を  
抓ると、咥えていた指を吐き出し美香は枕を口に詰め込んだ。尻はこれ以上に無いほどに  
高く突き出されている。  
 背中には俺が落とした汗と美香自身の汗が溜まっていた。「んん・・ぁ・・ぐぅうぁ」声に  
ならない喘ぎ声を枕を口いっぱいに詰めた所から吐き出す。乳首を更に強く掴むと背中を  
そらし膣壁を思いっきり締めてきた。美香の膣とペニスの間にあるゴムに俺は思いっきり  
精液を吐き出す。吐き出しながらまた美香の体に打ち付けた。美香は快感による涙を止め  
処もなく流していた。  
 
 
 
 姉はどこにいったんだろう・・・・・冷たい体を持ち潔癖で快楽に震えて答えた俺の姉は・・・・  
 
 

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