「非日常2」  
 
ガタンガタン  
 
電車に揺られながら、初見絵美子は窓の外をボーッと眺めていた。  
夕方の帰宅時間  
車内は学校帰りの学生やサラリーマンなどで、それなりの混雑になっている。  
そんな車内  
絵美子の隣には電車内なのに携帯を無表情でいじる少女、友人の樋口深羽(みう)がたっている。  
時折メールを打つ手を止めては、短い後ろ髪をいじっていた。  
「深羽、電車内は携帯だめだよー」  
「んー」  
窓の外を眺めながら、絵美子は深羽に話しかけるが、  
深羽は携帯をいじりながら関心がなさそうに相槌をうってくる。  
絵美子もそれ以上は言わずに、またぼーっと窓の外を眺める事にした。  
電車内には絵美子達と同じ制服を来た女学生もおり、それぞれが思い思いに喋ったりしている。  
 
ガタンガタン  
 
窓の外がゆっくりと真っ暗になった。  
外を走っていた列車が地下へともぐったのだ。  
さっきまでの町の風景とは違い、ただ暗いだけの光景。  
いつもどおりならあと数分で駅につく通学中見慣れた景色だ。  
 
ブブッ  
 
「きゃあっ!」  
「なに?停電?」  
「うわぁ……なんだ」  
突然電車内の電気が消え、真っ暗闇になってしまう。  
絵美子も突然の停電に、ドアの側のてすりにしがみついて辺りを見渡した。  
 
「ひっ」  
見渡した目の前に、深羽の顔が携帯の灯りで浮かび上がっていて、思わず絵美子は声をあげる。  
「驚かさないでよ……こわいじゃない…」  
「ごめん」  
こんな事態なのに深羽は冷静に携帯の画面を見ていた。  
絵美子が周りを見渡すと、暗い車内の中所々携帯の明かりがポツポツと灯っている。  
「ねぇ……深羽」  
「ん?」  
「電車動いてるね」  
停電になったはずなのに、電車は今も線路を走っていた。  
地下に入ってから、本来ならもう駅についていてもおかしくないはずだ。  
 
ガチャン  
 
暗い車内に何かが落ちる音が響いた。  
絵美子が振り向くと床に革のカバンが落ちている。  
その前にはサラリーマンが座っており、ぐったりとうつむいていた。  
「大丈夫ですか? 落としましたよ?」  
深羽はカバンを拾うと、落としたサラリーマンに近づく。  
 
ガクッ  
 
深羽が近寄ると、突然サラリーマンの体がガクっと崩れ落ち、そのまま床に転がり仰向けになる。  
「ひっぃぃ」  
絵美子は手すりにしがみついたまま、腰を抜かした。  
深羽が声をかけたサラリーマンは、スーツを着た人形のようなものだった。  
目はギョロっと飛び出し、口はパカっと大きく開かれている。  
「絵美子…」  
立ちすくんでいた深羽が周りを見渡す。  
つられて絵美子も車内を見渡すと、他の乗客だった人たちの一部がやはり床に転がっていたり、  
ぐったりと座席に倒れていたりする。  
「きゃぁぁ…」  
「なんなのよ…これ」  
女性の戸惑いや悲鳴が車内に響く。  
何人かの女性は倒れた人に駆け寄り、顔を覗き込むと絵美子と同じように大きな悲鳴をあげて腰を抜かした。  
ざわめきは次第に沈黙へと変わる。  
「ど…どうしよう……うぅ……」  
絵美子はしゃがみこんだまま泣き出してしまった。  
「きゃぁあぁっ!」  
突然の悲鳴に絵美子が顔を上げると、深羽の体に何本ものロープのようなものが絡みついている。  
深羽は首に巻きついたロープをほどこうともがいていた。  
「み……深羽」  
周囲を見渡すと電車の車内は一変していた。  
 
ズルズル……  
ニュル…  
ジュルジュル  
 
「いやぁぁぁぁっ!」  
「きゃぁぁぁぁ!」  
怪しげな水音や引きずるような音、そして車内にいた女性達の悲鳴。  
電車の座席からは深羽に絡み付いているロープのような触手が何十本も生え、  
床は弾力のあるゴムのように、さらに天井からは何かの粘液が滴り落ちてくる。  
まるでなにかの生物の体内のように電車内は変異していた。  
「ひっ…」  
掴んでいた手すりもヌルっとぬめる触手へと変わり、慌てて絵美子は手を離した。  
「なに…? なにがおこってるのよ…」  
絵美子は立ち上がろうとするが、腰が抜けてしまっていて中々立ち上がれない。  
「くっ…うあぁ……」  
もがいていた深羽は、座席から伸びてきた触手に体を掴まれ、座席にひっぱり寄せられた。  
 
ドサッ  
 
強引に座席に座らされた深羽を触手は何本も絡みつき、器用に服を脱がせていく。  
「いやっ! いやぁぁっ! はなしてっ…はなせぇ……」  
触手の先が細かく枝分かれして、きつく閉じられたボタンもはずしていき、あっという間に深羽は全裸にされた。  
むき出しになった深羽に、何本もの触手の先端から白い粘液が吐き出されていく。  
「深羽…」  
ようやく立ち上がった絵美子は深羽に駆け寄ろうとする。  
「きゃっ…いっ! いやぁぁっ!」  
突然床から生えてきた触手が絵美子の腰の辺りにまきつき、その動きを止められた。  
「はなしてっ!このっ…」  
暴れる絵美子の目の前に、電車に備え付けられた吊り革が2本1mほど下がってくる。  
そして下がってきた吊り革の輪に、絵美子の両手を入れられた。  
 
ニュル  
 
プラスチックのはずの吊り革の輪は、生き物のように締り絵美子の手首を固定する。  
「いっ!いやぁだぁ……はなして!はなしてぇ…」  
足を踏ん張って吊り革をひっぱるが、ギシギシと音をたてるだけでビクともしない。  
手首の輪は生暖かい感触を絵美子に伝え、その感覚に背筋が凍った。  
ドクドクと脈のような鼓動まで、手首を通して感じられる。  
 
絵美子は腰と両手を完全に固定され、前のめりに尻を突き出すような姿勢にうつされた。  
 
ニュニュル  
ズルズル  
 
絵美子の周りには床から何十本もの触手が生え群がり、絵美子に向けて先端を向けた。  
ぐねぐねうねる触手の根本から、いくつものコブが先端へと登っていく。  
 
ビュルビュルビュウル  
 
「ひいぃ!」  
触手の先端から白い粘液が勢いよくほとばしる。  
大量の粘液は2度3度と撃ち出され、シャワーのように絵美子に浴びせかけ、  
全身を真っ白に染めあげていく。  
「うぅぅ…くさぃ……ごほっ…うぅぅ」  
絵美子はその臭いに顔をしかめ、口に入った粘液を吐き出した。  
思うようにならない手でなんとか顔をぬぐう。  
 
ボトボトボトっ  
 
大量にかけられた粘液は、絵美子が着ていた衣服に溜まり染み込むと繊維を溶かしていった。  
「あぁぁ……ふくが……」  
細切れになった衣服が床に落ち、たまった粘液溜まりに沈み溶けていく。  
深羽同様全裸にされた絵美子に、ゆらゆらと側でうごめいていた触手が絡み付いた。  
かかった粘液を肌に塗りこめるように、ヌルヌルと全身をマッサージしていく。  
「あぅぅ…いやぁ…」  
触手は嫌がる絵美子にたっぷりと粘液を塗りたくると、絵美子の周囲をうねうねと取り囲んだ。  
何本も何本も体を這い回り、生暖かい感触と撫でまわせる性感に背筋を振るわせる。  
敏感な場所を見つけては、粘液がにじみ出る先端で執拗に嬲りまわす。  
「あひぃ! あぁぁっ……いやぁぁ」  
首筋に、脇に、お臍に、反応する場所を見つけては熱い粘液を吐き出し塗りつけていく。  
 
ドサッ  
 
「なに? ひっ! いやあぁぁっ!」  
首を捻って後ろを見ると、いつのまにか転がっていた人形が立ち上がっており、  
絵美子の背中にもたれかかっていた。  
絵美子は慌てて左右に体を振り、人形を跳ね除けようとする。  
「はなれてぇ、はなれてよぉ…」  
泣きながら唯一自由な足で、人形の足を蹴りつけた。  
 
ガバッ  
 
すると突然うなだれていた人形の顔が跳ね起きた。  
「ひぃぃぃ…」  
カタカタと口をあけながら、人形はギョロっとした作り物の目をグリグリと回し、絵美子の顔に近づけた。  
 
シャァァ  
 
絵美子の下半身で水が流れるような音が響く。  
恐怖の余りに失禁してしまったのだ。  
 
「あ……あぁ……うぅ……」  
ジョロジョロと一筋の水流が後から後から流れ出し、足元に水溜りを作っていく。  
周りの触手は小水に群がり、びちゃびちゃと体を押し付けていた。  
人形はカタカタと音を鳴らしながら腕をあげ、絵美子の胸をもみ始める。  
「いっ……いやぁあ……やめてぇ……」  
節くれだった指が絵美子の胸に食い込み、捻り上げる。  
外から内に、内から外に  
人形とは思えないほど器用に、絵美子の胸を愛撫する。  
「うっ……ふぅっ……」  
絵美子は頬を染めて、人形のなすがままに胸を揉まれる。  
粘液のせいでヌルヌルと肌はぬめり、もまれる度にビリビリと体の芯がしびれていく。  
 
ヌチャッ  
 
絵美子の下半身でぬめった音が響いた。  
思わず絵美子は下半身を覗き込むと、股の間から棒のような物が飛び出していた。  
それは人形の股間から生えており、絵美子の股間をペタペタと叩いている。  
(あれは……男性の……まさか……)  
「いっ!いやぁぁ」  
犯される、その恐怖に絵美子は真っ青になり、慌てて脚を閉じようとする。  
そんな絵美子の両足首に触手が絡みつくと、左右に強引に脚を開かせた。  
「あぁぁぁッ! やだぁぁぁ!」  
絵美子の毛をなぞるように、何度も何度も執拗に動き、その度に絵美子の尻へと人形の腰がうちつけられた。  
そして大きく腰を引くと、絵美子の秘唇に先端を合わせてゆっくりと押し込み始めた。  
「いやっ! いれないでっ! おねがいぃ…いやだぁぁぁぁ…あぁぁ」  
暴れる絵美子の体を押さえつけようと、さらに触手が体に絡み付いていく。  
人形の腰はゆっくりゆっくりと押し込まれていき、処女の膜を容赦なく貫いた。  
「あぅぅっ……うぅぅ…………」  
胎内をびっしりと埋め尽くされ、絵美子は涙を流してうなだれた。  
鈍い痛みと全身を覆うぬめりと臭いに意識が遠くなる。  
そんな絵美子を眠らせまいと、人形は腰を動かし始めた。  
手でしっかりと腰を掴み、狭い胎内を広げるように、  
襞を一枚一枚掻き分けるように、ゆっくりと前後に腰を動かす。  
鈍い痛みが絵美子を襲い、遠のきはじめていた意識が呼び戻される。  
「うぅ……い……いやぁぁ! ぬいてぇ!」  
自分が犯されている事を認識し、絵美子は力の限り叫んだ。  
「いやっ! こんなのいやぁぁ! やめてぇ! やだぁ」  
 
ビュビュッ  
 
「うぶっ……」  
叫ぶ絵美子の顔に、触手から大量の粘液が浴びせかけられた。  
絵美子の顔は再びあっという間に真っ白に染め上げられる。  
 
目は粘液のために開けることが出来ず、周りの状況は一切分からなくなる。  
ただ胎内で動く熱いモノと、全身を這い回る触手の感覚が一層強く感じられるようになった。  
「うぅっ……うごかないで……いたいぃ……」  
ゆっくりだった動きは次第にキレのある動きへと変わり、ズンズンとリズムよく突き出されてくる。  
胎内深くまで埋まると、その胴体が大きく膨らんで内臓を引きずり出すように引き抜かれる。  
「いぎぃぃぃぃ!」  
狭い胎内を強引にひろげられ、引きずり出される痛みに絵美子は悲鳴をあげた。  
ギリギリまで引き抜かれた棒は、元の太さに戻ると再び律動を開始する。  
広げられた胎内はその反動か、より強く棒を締め付ける事になってしまう。  
淫猥な音が自分の体内からあふれ出し、目の見えない絵美子は気がくるいそうになっていた。  
(なんで……私の体が……いやぁ……)  
次第に痛みは遠ざかり、気持ちがいいという感覚が全身をしめていく。  
肌が鋭敏になり、ただ触手に撫でられるだけでもビクッと体をそらせて反応した。  
絵美子は毛穴の一つ一つが犯されている、そんな錯覚まで引き起こす。  
「うあぁぁあ……あぁぁ……かはぁ! あぁぁぁ……」  
突かれるたびにあがる嬌声  
はしたなく突き出された舌に、触手は粘液を振り掛ける。  
「んぶっ…んぐっ……んっ…」  
舌に吐き出された粘液を、絵美子は無意識のうちに口内で攪拌していた。  
臭いにおいが口内から鼻腔に充満し、意識が朦朧としていく。  
唾液と絡み合った粘液を飲み干し、絵美子ははぁっと臭い息を吐いた。  
口の端からは粘液で白くなったヨダレが溢れ、アゴを伝い落ちる。  
再び突き出された舌に新たな触手が粘液を吐き出し、何度も何度も飲み込ませていった。  
「あぅぅ……ふぅぅ……」  
(お腹があついぃ…あぁぁ……)  
腹部にたまる熱  
口からノドから、そして胃からじわじわと体を暖められ続ける。  
下半身の突きこみはすでに絶え間なく続き、最後の時を伝える。  
(か…体がおかしくなるぅ…あっぁっ…あぁぁぁ…)  
望まない絶頂へと押し上げられていく絵美子。  
「あふっ、がはっ……はぐぅ…」  
暗い目の前がチカチカと光り、もう呼吸もままならずガクガクと体を痙攣させる。  
「イッひぃいぐぅ…う…イグウゥゥ……」  
トドメとばかりに胎内で棒が膨れ上がり、敏感すぎる状態の膣壁を強烈にこすり上げる。  
胎内深くえぐりこまれた棒、そして絡みついた触手達は、それぞれ大量の放出を開始した。  
 
ドプドプドプ  
ビュルビュル  
 
「あぁぁぁぁ! あぁぁぁ……あぁ……ぁ…」  
収まりきらなかった粘液が、秘唇から溢れでて太股を伝う。  
顔も、髪も、胸も、腰も、肩も、腕も、脚も、つま先も  
全身あますところなく白濁液が塗りこめられた。  
 
「ふぅ……うぐ…」  
絵美子は目を閉じたまま、体を大きく反り返らせ痙攣していた。  
ヒューヒューとかすかな呼吸をしながら、吊り革と触手に体を預けている。  
 
ズブッ  
 
「ぎひぃぃぃ!」  
ぐったりとうなだれていた絵美子は強い痛みで顔をあげた。  
野太い触手が絵美子の秘唇の上、小さく窄まった排泄口に強引に入り込んだのだ。  
触手は胎内に入ったままの触手を擦りたてるように限界まで進入する。  
「ぐほぉぉぉぉ……」  
絵美子は秘唇とアヌス  
同時に強く突き上げられ、下を突き出して悶絶する。  
「ひぃぃ…………ひぃ……ぎぃひぃぃぃぃ!」  
 
ゴポゴポゴポ  
ヴヴヴヴヴッ  
 
胎内にもぐりこんだ触手はホースから水を出すように粘液を、  
アヌスにもぐりこんだ触手は小刻みな振動を始めた。  
「あぁぁぁ!あがぁあぁあぁぁ!!!」  
絵美子の股間からは、秘唇から漏れ出した粘液がドポドポと流れ出していく。  
「おにゃかぁ!おなかがぁ……ぁぁぁぁがああっぁぁぁあ!」  
全身は激しい振動による激感に痙攣を起こし、絵美子は崩れるような悲鳴を上げ続ける。  
(こ……ごわれるぅぅ……こわれ……ちゃ……あがぁぁ!)  
震える絵美子の周りには、まだ陵辱に参加していない触手が何本も鎌首をもたげて待ち構えていた。  
 
そして暗い車内では……  
 
「ふうぅぅっ!あぅぅっ、きつぃ…」  
深羽は座席に座った状態で、下から突き上げられていた。  
顔中に粘液をぶっかけられ、すでに目は開けられなくなっている。  
座席からは太い触手が生え出し、深羽の秘唇とアヌスに乱暴に出入りしていた。  
「あぁ…あぁぁ…」  
すでに抵抗はやめており、なすがままに触手の突き上げに身をゆだねている。  
胸には何本もの細い触手が吸い付き、肌に紅い痣を作っていく。  
「あひぃ…いたいっ…すわないでぇ……」  
乳首に吸い付いた触手に乳首を強くひっぱられ、深羽は悲鳴を上げた。  
お尻の下は粘液と愛液でドロドロになっており、突き上げられる度にグチャグチャと卑猥な音を鳴らす。  
「もう…あぁぁっ! またぁ……あぁぁぁ!」  
深羽の腰がビクッと跳ねると、ゴボッという音と共に座席の粘液溜まりがさらに広がった。  
 
「あぁぁぁぁ…あついぃ……」  
胎内に広がる灼熱に深羽の意識は熱く蕩けていく。  
ゆっくりと引き抜かれた触手は、座席内に戻っていくがすぐに次の触手が生え深羽の秘唇を抉る。  
「ふぅぅっ…あうっ……もう許して……」  
再び上下に体を揺さぶられ、深羽は快楽への階段を昇っていく事になった。  
そしてその周囲では…  
「あぐぅぅっ…あうっ!いやぁぁっ……あぁぁっ」  
車内ではOLらしい女性が、吊り革に足首を固定されて吊るされている。  
片方だけに履かされたままのハイヒールが痛々しい。  
「ひぃ! ひきぃ……おろし……て…あぁぁ!」  
天井からは太い触手が数本延びており、女性の秘唇を深々と突き刺しては引き抜きを繰り返し、  
愛液を辺りに撒き散らしている。  
すでに何度か注がれたのか、秘唇からは白い粘液が、秘毛、へそ、胸へと流れつたっていた。  
OLの体の所々に、何かロープで叩かれたような蚯蚓腫れがいくつもついている。  
 
ビシッ!  
 
「ひぃぃ!」  
突然そばでうねっていた触手がOLの体に振り下ろされ、腰の辺りに蚯蚓腫れを作った。  
周囲の触手達は、叩かれて敏感になっている腰の蚯蚓腫れへ灼熱の粘液を執拗にぶちまける。  
「あつひぃぃ! あぐぅっ…ふぅ…あうぅ……やめ……」  
力なく首を振り、OLは悲鳴をあげる。  
車内には他にも触手に犯されている女性達がいた。  
絵美子と同じ学校の女生徒や、他の学校の女生徒、年端もいかない少女  
OLや人妻  
皆それぞれ触手にいいように犯されている。  
彼女達への陵辱が終わる気配は、一向に訪れようとはしなかった。  
 
 
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パアァッァァァッ  
 
駅に列車が入ってきた。  
ホームに順番待ちしていた人たちは、入ってきた列車のただならぬ様子に悲鳴をあげる。  
「きゃあぁぁぁっ!」  
「なんだこれは!……だ……だれか警察を!」  
「うわぁぁぁっ…」  
入ってきた列車は車体が腐食し、ボロボロの状態だった。  
窓のところどころは割れており、ドアが壊れ開いたままになっているものもある。  
そして車内には…  
各列車には、女性達がホーム側に向けて、吊り革に大の字に吊るされていた。  
一様に空ろな表情で、全裸のまま吊るされている。  
全身はぬめる白い粘液で濡れており、ポタポタとしずくが垂れる。  
その中には絵美子や深羽の姿もあった。  
すぐに連絡を受けた警察や消防が駆けつけ、線路などを捜索したが乗客の身に何が起こったかはわからなかった。  
車体の腐食具合などは何十年もの間野ざらしされたような状態だったが、  
なぜそのようになったか説明できた人はいなかった。  
また乗客達は皆その間の記憶はなく、病院で意識を取り戻した時には自分の身に起こったことを覚えている人はいなかった。  
すぐ近くの駅のトイレで起こった事件との関連も疑われたが答えはでないまま。  
 
事件は迷宮入りとなった。  
 
おわり  
 
 

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