『0章:プロローグ』
「綺麗な街だなぁ」
海沿いのとても綺麗で発展した街。このあたりに来るのはとてもひさしぶりで、私はとても驚いた。昔は漁村だったのに、こんな大きな大都市になってたなんてと、ただただ驚いてばかりだった。
私は電車を降りて街を歩いた。大きなショッピングモールや、お洒落な飲食店、競技場まである。どこも人であふれ、とても活気のある街。
「そこの綺麗なお姉さん!」
「ん?私ですか?」
「どうです?安くしますよ」
アクセサリーの露天をやっている30歳ぐらいのおじさんに呼び止められた。結構、私の好みのものもあり、私は一つのクロスペンダントを手に取った。
「これがいいかなぁ」
「いいねぇ、似合ってますよ。そだ、特別に30%offしちゃうよ。どう?」
「ホントですかぁ。じゃ、買っちゃおうかな☆」
「まいど!名前はどうします?入れますか」
「はい、お願いします」
「それじゃ、なんていれます?全部アルファベットになりますけど」
「そだなぁ、何にしよ・・・・名前・・・・tomoko yoshidaでお願いします☆」
「了解!じゃ、10分ほどで出来ますんで少々お待ちを」
「はぁい」
私は露天の近くのコーヒーショップによって、コーヒーを買いに行った。
店内は若い子、特に女子高生が多かった。学校近いのかな?とか私は思いながらコーヒーを飲んでいた。
(それにしても、楽しそうだなぁ。やっぱ青春時代っていいな。)
私はそんなことを考えながらこの街での暮らしを考えていた。
(OLも疲れたしなぁ・・・・高校生か・・・うん!いいかな。)
そして、コーヒーを飲んでるうちにすぐに時間になり、おじさんの所に
私は向かった。
「出来ましたかぁ?」
「はいはい、出来ましたよ。ガッコ行くときは身につけて来なよ、お嬢ちゃん!」
「あは、大丈夫ですよ☆」
私は出来たばかりのペンダントをさっそくつけて、人混みに消えていった。
今日から私は『女子高生』。そういう『運命』になったのだから
杉原 良司 男 主人公
吉田 朋子 女 ヒロイン
上原 唯 女 幼なじみ
上村 隆史 男
工藤 彰 男
園村 亜由美 女
斉藤 彩 女