山で罠に引っ掛かってる狐を助けた→夜中、誰かが戸を叩く→恐る恐る戸を開ける→
花嫁姿の美女が立っている→警察にTELする俺→女に携帯を叩き壊される俺→
「恩返しさせてください」と女→宅電から警察にTELする俺→宅電を2つ折りにする女→そして悲しげに落ち込む女。
「……もしかして、同性愛関係の人ですか?」
「違います」
「……もう、心に決めた方がおられるのですね? でも、私を一夜妻にして下さりませんか……?」
「嫌です」
「……な、なぜ?」
「年齢が2桁の女は女として見れません」
次の瞬間には女が光の速さで携帯を開いて110番をプッシュしたので俺は巴投げを決めてやる。
──そして言う。
「9歳になれ」
女は壁に寄り掛かり、悲しげに伏せ目がちに俺を見た。
そして少し乱れた花嫁衣装の胸元に両手を添え、小さくつぶやいた。
「……わかりました。あなたがそれで、私を……」
──変化は一瞬だった。
花嫁衣装は布の山となり、その山の頂上から不安そうな9歳の顔がこちらを覗いている。
まるで狐のような金色の髪の毛。瞼の上でざっくりと切り揃えられた前髪の奥の憂い色の瞳。
小さな赤い果実のような唇が微かに動き、脳みそがとろけてしまいそうなロリ声が発される。
「……ぁ、あの…、これが私の9歳です……」
俺は息苦しくなった。完全に勃起していた。俺の理性はどす黒い衝動に叩き潰されていた。
気付いたときにはその清らかな9歳のお口にちんちんを腔えさせている。──俺は鬼のような顔をしていたに違いない。
9歳の小さな頭を鷲掴みにし、取り付かれたように腰を律動させ続けた。稲妻のような快美感が脊髄を焼き焦がしていく。
────9歳。花嫁衣装。これが、私の9歳です。
彼女固有の彼女の9歳の瞳はもはや光を失っており、ただ得体の知れない男性器に凌辱されるがままだ。
俺はどんどん高まる射精感を恍惚と迎えながらも意識を手放しそうになってしまう。
──これが、私の9歳です。
もう俺は普通に戻れないと思う。本当の9歳はそんなセリフなど言わない。
でも、もうその言葉が無しでは生きていけない、そう思った。
死ぬ瞬間に感じるであろう破滅的な快感。
一度乱暴に口から肉を引き離し、惚うけたまま開けっぱなしの9歳の唇にまた性器を突き立てる。
俺は獣のように身体を前屈させ、9歳の髪の毛に舌を這わせる。
舌に絡み付く無機質な味がたまらない。
俺は気が狂っている、という自覚を薄笑いの向こうでさも自然に認識してしまう。
──その無理な体勢で、さらに9歳の口に獣欲を押し付ける。
すぐに9歳が苦しげにえづき始めた。
そして、その悩ましい声を聞いた、その瞬間には既に射精感が止められないところまで来ていることに気付いた。
俺はぼんやり眺めていた。
9歳の口許から白濁した液体が垂れ、薄い胸元をなぞって太腿へ落ち、可愛らしい割れ目へ染み込んでいく。
「……けほっ、けほっ……、ま、満足、ですか……?」
「いや、まだ全然」
──俺は徐々に元の年齢に戻りつつある彼女を黙って見下ろしていた。
──これが私の9歳です、か。
悪くない。全然悪くない。
俺は本物の9歳をもう愛せないだろう。
なにせ、それより素晴らしい9歳を見つけてしまったからだ。
「……次は8歳になれ」
絶望に打ちひしがれる彼女の表情がいやらし過ぎる。
──可愛そうな狐女。
でももう遅い。
お前の全年齢は俺のものだ。