家庭教師のバイトを休んで今日で2週間になる。
別に辞めさせられたとかバイト先が潰れたとかではなく、ただ学期末の試験のためお休みを貰ったのだ。
もちろんこの時期単位が取れるか取れないかで、来年の学科の選択やそろそろ始めなきゃいけない就職活動の準備等ががらりと変わってしまう。
という訳で今回は気合を入れまくって勉強している。
しかし勉強の合間に思ってしまうのは彼女の事。
まさか自分がこの年になって、しかも相手は6つも年下の女の子に恋愛感情を持ってしまうとは思いにもよらなかった。
高城美保、中学1年生。
近くの公立中学校に通う女の子で、私が一目惚れしてしまった子である。
肩までストレートに伸びた黒髪、まだまだ幼さを残す顔。
性格はやや暗め、どちらかというと活発なタイプじゃなくインドア派な感じがする女の子。
しかし彼女の制服姿は何というか…すごく可愛らしいのである。
私自身中学・高校と私服の学校に通っていたせいもあるのだが、そういう制服にはある程度の憧れはあった。
でも別に着れなくてもいいや、位のものだったから本当に自分の心境には驚いている。
彼女の制服姿、その時の仕草を思い出すと心臓がどきどきして身体が本当に熱くなる。
それでも自分の置かれている立場を考えて何とか自身を慰める事は堪えているが。
「香織〜、試験どうだった?」
期末試験の最終日、学校から帰る私を見つけたのか聞き覚えのある声が耳に入ってくる。
「そうね、試験自体はまぁまぁかな。頼子は?」
気の無い返答をする私に厳しい様子で首を振る彼女。
「全然駄目〜!参ったなぁ、またレポート書かなくちゃ…」
「まぁあんたの受けてる授業の殆どはレポート出したら単位はくれそうだし、大変だけど頑張って」
「鬼〜…」
これ以上相手にするとレポートの手伝いまでされかねない。
彼女には悪いけれど、私は自分の一番望んでいる事をする為に、まだ文句を言っている彼女をそのままにしてその場を立ち去ったのだった。
その足でバイト先に向かう。
取りあえずまた今まで通りに家庭教師をする為に手続きやら何やらをして、早速明日に美保ちゃんの家に指導をしに行く事になった。
日程が決まった瞬間に私の心は暴走しそうになる。
家に帰るなり食事もそこそこにさっさと電気を消して就寝する私。
早く明日になって欲しい、美保ちゃんに会いたい。
頭の中でそう願いながら無理矢理に眠りにつくのであった。
そして翌日。
大学の講義が終わるとその足で美保ちゃんの家に向かう。
「こんにちはー、今日からまた復帰することになりましたー」
インターホンを鳴らし、彼女の母親に出迎えられ玄関の中に入ろうとした時だった。
勢い良く背中越しのドアが開かれる。
「お母さん、ただいま〜!先生もう来たの…って、ちょうど来たんですね」
流石に自分の行為を恥ずかしく感じたのか荒い息を抑えながら照れ笑いを浮かべる彼女。
やばい、ものすごく可愛い。
私は心の中で鐘を打ち鳴らしながら、それでも至って冷静に話しかける。
「美保ちゃん、こんにちは。どう?勉強のほうははかどってる?」
「あはは…。まぁまぁです」
他愛もない話をしながらよっぽど急いで来たのだろう、まだ肩で息をしている彼女と一緒に部屋の中に入る。
「美保ちゃん、お母さん今から町内会の用事で出かけるからー!」
「はーい!」
下から聞こえてくる彼女の母親とのやり取りをする美保ちゃん。
そして顔を赤くしながら私の方を見る。
「何とか間に合いました。遅くなったらまたお母さんに叱られちゃうもん」
そう言って彼女はほっとため息をつきながら鞄から教科書やノートを取り出す。
その仕草を見ながら私は心の底から幸せを噛みしめていた。
(ああ、いつもの美保ちゃん、そして制服姿…!)
心が蕩けてしまうのを必死に堪えながらも指導を始めていく私。
まだ息を整えていないのか、たまに出る荒い息遣いやその赤い顔が私をさらに情欲の虜にさせていく。
この年齢では性の何たるかすら知らない彼女。
でもそんな彼女の仕草のひとつひとつがすごくエロティックで。
それを見るたびに私の身体は熱くなっていく。
暫くの間自分を慰めていないのと美保ちゃんを久しぶりに見た事が重なって、私の身体の中からはすでに熱いものが溢れていた。
それでも彼女に悟られないように心の内側にわざと鍵をかけて必死に我慢する私。
もちろんその反動で私自身が壊れていくのを期待しているのだが。
心の中に秘めている淫らな情欲が私の中から噴き出しそうになった時、タイミングよく休憩時間に入ることが出来た。
「そろそろ休憩にしよっか」
私は自分の腕時計を見ながら彼女に話しかける。
「分かりました。…そう言えばお母さん今日は出かけてていないんだった。先生、今からお茶入れてきます」
そう言って立ち上がる彼女。
「あ、私も手伝うよ。一緒に行こうか?」
「いいんですか?…じゃあ、お願いしてもいいですか?」
笑顔を浮かべて私の顔を見る美保ちゃんにもう心臓が止まってしまうんじゃないか、と思うほど鼓動が早くなっていく。
そして私が立ち上がろうとした時、事故は起こった。
よっぽど舞い上がっていたのだろう、あろうことか私の足が椅子の足に引っ掛ってしまったのだ。
バランスを崩して、彼女の方向によろめく私。
「うきゃっ!」
私は驚きのあまり思わず声を上げてしまう。
「先生?」
彼女が振り返った瞬間である。
気づいたときには、彼女の顔が目の前にあった。
「――!」
唇と唇が触れ合う。
そしてそのまま、ベッドの上にお互いの身が重なりあう様に倒れ込んだ。
彼女の汗と石鹸の甘い匂い、制服の生地の感触。
さらに私と彼女の唇の間にはさえぎるものが無く彼女の柔らかい唇の感触が私の身体を駆け巡る。
私…美保ちゃんとキスしてる…。
もう限界一歩手前だった。
でも流石にこの状態から手を出したら大変な事になる。
それでも1秒でも長くキスできるように、あえてびっくりした状態で動かなくなった状況を作っていく私。
やがてゆっくり身体を離して、2人ともベッドの上に腰掛けるような体勢になる。
私は半分本気で、そしてもう半分は演じるように彼女の方を向いて申し訳なさそうに謝る。
「ご、ごめん!美保ちゃん、大丈夫!?」
彼女もびっくりした様子だったが、すぐに心配そうな表情に戻る。
「先生こそ、大丈夫ですか?」
「う、うん…。そ、そのー…ごめんね?唇に当たっちゃって…」
私の想いが悟られないように、言葉を選びながら話しかける。
もちろん、まだそんな感覚をあまり有していない美保ちゃんは全く意に介していない様子だった。
「ちょっとびっくりしましたけど大丈夫ですよ?それよりも先生、早くお茶とお菓子の用意をしないと…」
そこまで言ってすっくと立ち上がり、何事かも無かったように階段を下り始める。
良かった、そんなに気にしてないみたいね…。
ほっとしたのと、ひょっとして彼女が私にも同じ想いを抱いてくれるかもしれないという期待が外れて残念に思う気持ちが半分と
入り混じった感情を抱きながら私も階段を下りた。
でも私は事故とはいえ彼女の身体を抱き、そしてキスをした…。
自分の身体が震えそうになる。
私の下半身はとろとろで、黒のパンツには明らかに私の出したものでさらに生地が黒くなっているのが分かった。
それから後のことはあまり覚えていない。
もう美保ちゃんの顔を見る度に私の恥ずかしい所から熱いものが溢れていく。
顔色は変わらないように教えてたけれども、それも限界に達していた。
とうとう我慢が出来なくなって私はお手洗いを借りた。
私がこんな状態になっていても美保ちゃんはいつもの美保ちゃんで、私の背中を見送っていく。
お手洗いに入り、便座にしゃがみ込むと同時に軽く達してしまい、太ももの内側まで生地の染みが広がった。
それでも我慢できなくて、私は2階にいる彼女に聞こえないように声を抑えつつ自身を慰めてしまったのだ。
私はある意味彼女に壊されてしまったのかもしれない。
それでもいい、私は美保ちゃんの事が好き…。
家路に着いてからも私は服を脱ぐ事すら忘れてその情欲に塗れた身体を慰める。
そして私は身体の内側から溢れる液体を全て解き放ってしまい、彼女の姿を思いながら意識を手放したのだった…。