「明日は全国的に大雪となるでしょう…」
私はテレビの天気予報を見ながらひとつ、ため息をつく。
「こんな時期に雪降るなんてありえないよー…。明日美保ちゃん家に教えに行く日なのにー」
そして自分のベッドの上で頬を膨らませながらチャンネルを替える。
もともと寒いのは苦手という事もあるのだが、何より心配なのは家庭教師のバイトがキャンセルになる事だ。
もはや美保ちゃんを教えるのは最近の楽しみのひとつになりつつあるのに。
「お願いだから雪が降るのはもう少し遅くなりますように…」
そんな願いをしつつ私は布団に丸まり眠りについた。
翌朝。
空はやや曇りがかり、いつもより肌寒さが厳しい感じがする。
朝イチの授業は寒いので自主休講にして(まぁレポート出せば単位をくれる講義だからもともと行く気はしないけど)、
十分温まったところでいつもより多めに服を着て学校に向かう。
途中、親友の頼子から「今日寒くて外出たくないから代返しといて!」と携帯に電話が入った時は本気で殺意を覚えたのだが。
「うー、寒ぃ…」
肩を震わせながら教室に向かい、暖房の近くに席を取って私と彼女の分のノートを取る。
ふと外を見ると雲行きはますます怪しくなり、本格的な降雪が始まろうとしていた。
「こんにちはー」
いつもと同じように美保ちゃんの家のインターホンを鳴らす私。
「あらあら、こんにちは藤村さん。大雪が近づいているからどうしようと思ってたんですけど…」
「いえいえ、もし雪がひどくなりそうだったら少し早めにお暇しますから」
母親の言葉に笑顔で返事をする私。
「そうそう。私、今から親戚の家に用事で出かけないといけないのですが、娘の事宜しくお願いしますね」
そして私は彼女の部屋の扉を開けて上がり込む。
「こんにちは、美保ちゃん」
「こんにちはー」
いつもの彼女の声、そして愛くるしい顔。
ただ残念ながら今日は私服姿である。
もちろんそれはそれで可愛らしいんだけれども。
「今日は何か雪が降りそうだから少し早めに切り上げようか」
そうしていつもの様に教科書を広げ、指導を始める。
しかし私たちが予想していたより自然の力は偉大だったのである…。
「それじゃー、ここまでを来週までにやっておいてね」
「はい、分かりました」
「じゃあ、先生そろそろ帰るね」
そこまで言って窓の外を見るとあまりの光景に一瞬目を見開いてしまった。
「ちょ、ちょっと…何この大雪」
「すごいですね…」
外は空から降ってくる雪の色で白く染まり、1メートルも先が見えなくなっていた。
ふと私は気になったことがあり、美保ちゃんに向かって話しかける。
「ちょっとテレビつけてもいい?」
了解を貰い、その画面に釘付けになる私。
「…ただ今大雪警報が発令しており…」
「…JRは全線不通となっております…」
アナウンサーの言葉に私は呆然としてしまう。
「先生…ひょっとして、電車止まった?」
美保ちゃんの言葉に私はうな垂れながら頷く。
その時階下から電話が鳴った。
彼女はすぐに階段を下り受話器を取る。
「あ、お母さん?うん…お母さんも?そう、今から帰るところだったんだけど…うん、分かった。先生にそう言っておく」
そして階段を上がり私にその内容を伝える。
「お母さんがもし宜しければ今日泊まって下さい、って言ってました。お父さんもお母さんも今日帰れないみたい」
成る程、中学生の娘をひとり家に居させるより身近な大人が居た方が安心という事だろう。
私にとって美保ちゃんと二人っきりになれる状況を作ってくれた母親には感謝の言葉を心の中で叫んでいた。
…もちろん母親と私の意図する事はかなり違うのであろうが。
「そんな、悪いわよ…。時間掛ければ帰れない距離じゃないから…」
それでも私はあえて固辞しようとする。
「駄目ですよ、今帰ったら途中で遭難しちゃいます。私は別に構わないから泊まっていってください」
遭難なんてありえない事なのだが、何故かそこまで心配する彼女を見て私の顔がだんだん緩んできてしまう。
「分かったわ、それではありがたく泊まらせていただきます」
そして一晩の二人っきりのお泊り会が始まったのだ。
「先生、すごい料理上手ですねー!」
満面の笑みを浮かべながら美保ちゃんはテーブルの上に並べられた料理をぱく付く。
自慢じゃないが私は料理の腕はそんじょそこらの三流レストラン以上の腕を持っていると自負している。
これも食堂を営んでいる実家で幼い時から叩き込まれた事と、貧乏一人暮らしで培ってきた自炊能力のおかげである。
「そんな…お母さんの材料の目利きが良かったからよ。冷蔵庫の中の材料、すごくいい物ばかりだったから」
彼女の言葉に照れながら頭を掻く。
どの料理も美味しい美味しいを連発しながらご飯をどんどんお代わりする彼女。
好きな人に自分が腕を振るった料理を美味しそうに食べてくれる。
私は今、ものすごい幸福感を感じていた。
(ああ、新婚さんっていうのもこんな感じなのかな…)
自然と顔がにへら、と蕩けてしまう。
「先生、どうしたんですか?」
そんな私の顔に彼女はきょとん、とした表情で見つめている。
「な、何でもないよー。さて、私も食べますか」
自分の料理より彼女のその顔だけでご飯三杯いける、そう思いながら私は箸を持つのであった。
食事を終えて私と美保ちゃんは一緒にお風呂に入った。
お風呂では彼女の裸が見れて興奮のあまりのぼせそうになってしまったが。
思春期の到来にはもうちょっとかかるのだろう、胸もやや平らでまだ女性の身体つきには遠かったのだが。
それでも私はその白い肌、長い黒髪、そしてスラっとした身体にもう鼻血が出そうだった。
こんな幸せにもう私の心は蕩けまくっていたのだ。
「先生、これで10敗目ですよー?」
「さっきのはキック出してれば勝ってたわよ!もう一回、もう一回だけ!」
お風呂上りの後、私と美保ちゃんは彼女の部屋で今はやりの格闘ゲームで対決していた。
もちろん彼女はゲーム好きだからやり込んでいる。
それに対して私は初めての体験だからもう結果は目に見るより明らかだ。
「はい、先生11回目の負けー」
「うぐぐ…」
私は悔しさのあまりうめき声を上げてしまう。
やっぱり年下の子に勝負に負けるのは精神衛生上よろしくないみたいだ。
そこで私は自分を奮い立たせる為ある事を提案するのであった。
「み、美保ちゃん!次の勝負は勝った方が負けた方の言う事を聞く、っていうのはどう?」
その言葉に彼女は不敵な笑みを浮かべ答える。
「ええ、いいですよ。でも先生が勝つ事はありえないと思うんですけどねー」
しかしその言葉は数分後に変わる事となる。
私は剣道部に所属しており、一応インターハイにも出場して優勝もした事がある。
同じ部の仲間に言わせると私は「物事に対する集中力が人一倍優れている」という事なのだ。
相手の動きを読み、それに合わせて対処できる。
私自身よく分からないんだけど、特に追い詰められれば追い詰められるほどその力が発揮するらしい。
このゲームでも同じ事だった。
美保ちゃんの動きを読み、次にどういう攻撃が来るかを待ち構える。
いつもなら当たっていた攻撃が急に当たらなくなり、彼女に少し焦りが見え始める。
だが、流石ゲームをやり込んでいるだけあって僅かな隙を狙って当ててくる。
その攻撃に少しずつだが私のキャラの体力が減っていく。
私もカウンターを何度も当てていたのだが、それでも彼女の方が有利だった。
しかし私に気まぐれな幸運の女神が舞い降りたのだ。
偶然だったのだろう、適当に押したボタンがどうやら必殺技らしく、それが見事彼女のキャラに命中して倒してしまったのだ。
「よっしゃー!私の勝ちー!」
「えー!何で、嘘ぉ…」
私のガッツポーズに美保ちゃんは呆然とした表情で私を見る。
「先生、実はこのゲームやった事があるんじゃないですかー…ってそんな訳無いですよね。だったら11回も負けたりしないもん」
ため息をつきながら私に向かってもう一言。
「じゃあ先生。何でもいいですよ、好きな事言ってください」
この瞬間がまさか訪れようとは!
もう心の中は天使が大名行列並みにわんさかと私を祝福しているような気分である。
本当は「じゃあ、美保ちゃんを私のものにしちゃおうかな?」とか言いたいのだが流石にそれはまずい。
よってもうひとつ決めていたことを言う。
「えっと…美保ちゃんの制服、着ちゃだめかな?」
私は心臓をどきどきさせながらその言葉を振り絞る。
はたから見ればすごく恥ずかしい、ひょっとしたら変に思われる希望なのだが。
「いや、私っ!えっと、あの、今まで制服の無い学校だったからそういうのに興味が湧いてきて…何言ってるんだろう私、忘れて忘れて」
もうしどろもどろで説明している私。
でも美保ちゃんはそんな私を見て軽く笑うと、
「いいですよ。じゃあ早速持ってきますね」
そう言ってハンガーに掛かってあった紺のブレザーとプリーツスカート、タンスの引き出しからブラウスとリボン、学校指定の白の
ハイソックスを取り出しそれぞれを私に渡す。
それを手に渡された時はもう天にも登りそうな気分だった。
早速廊下で着替える。
そのひとつひとつを羽織る度、彼女の香りが私の心をくすぐり、身体はぶるぶる震えそのまま達しそうな気持ちになってしまう。
スカートを穿き、リボンを留め、ブレザーを羽織る。
サイズも丁度ぴったりで自分でもまだ高校生くらいなら通用するんじゃないかなー、と思ってしまう。
そして彼女の部屋に戻った。
「先生、すごく似合うー!そのまま学校に行ってもばれないよ、多分」
「そ、そうかな…?」
美保ちゃんの声に私は何故かポーズを取ったりして見せてしまう。
「うん、見てて一緒に登校しても何も違和感なさそうだもん」
そう言うと彼女もタンスから予備の制服だろうか、取り出してそれに着替え始めた。
「美保ちゃん?」
私はその状況をただ見ているだけだった。
着替え終わった彼女は私の横に立ち、そばにあった立ち鏡を私たちの目の前に置く。
鏡に映る私と美保ちゃん。
彼女の姿はすごく綺麗で。
まるで中学校の先輩後輩のような感じに見える。
私は制服姿の彼女を見て心がどうかなってしまいそうだった。
襲いたい、キスしたい、彼女をむちゃくちゃにしたい…。
自分の心の欲望がにじみ出そうになる。
「ほらほら、先生ー。もっとそばに寄って」
駄目、これ以上されたら私、おかしくなっちゃう…。
それを防ごうと口にしたのはこれまたとんでもない事であった。
「美保ちゃん…これ、借りてもいいかな…?」
自分でも何でそんな事を言ったのか分からない。
でも美保ちゃんはしれっとした顔で私に言う。
「先生、そんなに気に入ったんですか?…いいですよ、私は予備の制服がありますし」
多分私の欲望には全く気づいていないのだろう、いつもの表情を浮かべたままの彼女。
「あ、ありがとう。もちろんクリーニングして返すから」
「やだなぁ、いいですよー。あ、でもそれ着て本当に中学校行っちゃ駄目ですよ」
その言葉に私は何故か笑みが出てしまい、それは笑いに変わっていく。
「あははっ!大丈夫よー、行かないって。でもこっそり行って美保ちゃんの代わりに授業受けちゃおうかなー?」
「それはお願いですからやめて下さいっ!ばれたら私が大変な事になりますから!」
彼女の言葉に再び笑いが止まらない私だった。
翌朝、雪は止み少々歩きにくかったが私は美保ちゃんに見送られて家を後にした。
もちろんこの大雪である、彼女も私も学校は休校となっていた。
私はかろうじて動く電車に乗り、自分のアパートに戻る。
そして私は紙袋から彼女の着ていたブレザーとスカート、リボンとブラウスをそれぞれ取り出す。
「もう…我慢できない」
私はそう呟くと自分の着ていた服を全て脱ぎ、下着も外す。
さらにその制服一式を素肌の上から着込み、帰りに買った白のハイソックスを履いてもう一度自分の部屋にある大きな鏡でその姿を見る。
本当はそんな事はないのだが、ブレザーとスカートから彼女の匂いが醸し出されそうな感じになる。
心臓はものすごく早く動き、足はがくがく震えている。
「駄目…私、制服汚しちゃう…」
もう私の内側は限界だった。
その言葉とともに私の中から檸檬色をした液体が溢れ、スカートを濡らす。
じょろじょろという音が私の部屋を支配し、白のソックスを黄色く染め、フローリングの床に広がっていく。
私は全身の力が抜けたかの様にその中にへたり込む。
温かい液体が紺のプリーツスカートに染み込み、さらに濃紺色に染まってしまう。
私は前かがみになり、ブレザーの腕の部分にも染み込ませた。
もう私は壊れていた。
その水溜りの中で身体を絡め、ブレザーも徐々にその液体を吸い込んでいく。
白のブラウスもところどころ檸檬の色が見え、その姿に私は残っていた液体を今度は自らの意思で溢れさせる。
スカートがさらに濡れ、何度もその中からまた違う液体を放出させる。
そしてどろどろに蕩けまくっていた恥ずかしい部分をスカートの上から愛撫し、そこから溢れるものをブレザーの裾に擦り付ける。
さらにそれを胸の部分にも付け、何度も恥ずかしい部分を弄くる度にそこから熱い液体が噴き出す。
淫靡な声を上げて私は数え切れないほどの絶頂に達し、それでもその行為をやめようとしない。
私の身体、美保ちゃんの制服に犯されてるの…。
私はぐしゃぐしゃに濡れた制服を身に纏いながらも、さらに恥ずかしい部分から出てくるものによって汚されていく。
もう生まれて初めての快感でした。
身も心も溶けながら、私は制服をさらに汚していくのでした…。