『何でもするから…』  
この台詞が頭の中で反復される  
男が女にそう言われてする事は一つしかないよな  
「さてと、さっき何でもするって言ったよな」  
「うぅ…あんな状況の言葉を…」  
やっとまともに喋れる様になったらしく、恨み節を吐く  
「男に言ったからにはどういう事になるか分かるよなぁ」  
「…AVの見過ぎですよ」  
まだ憎まれ口を叩く元気はあるらしい…が、言葉にさっきまでの覇気はほとんど無い  
また放り出されるのが怖く、大きく出られないのか  
「じゃあそのAV女優と同じ目にあってもらうかな」  
「くぅ…」  
悔しそうに目を伏せる  
サディスティックな快楽が襲う。ヤバい。このままこっちの道に目覚めそうだ  
「こんな風に女の子を脅して、楽しいんですか…?」  
なるほど。情に訴える作戦か  
「あいにく最近女日照りでね。…自家発電も虚しくなってたところだ」  
「そんな性格だから彼女出来ないのよ」  
ボソッと…さっきより小さく呟いた  
俺は無言でドアノブに手を掛ける  
「ひ…ごめんなさい!!嘘…冗談です!!」  
「何だ冗談か。本気で傷ついたぜ」  
わざとらしく両手を拡げる  
「うぅ…鬼畜だよぉ…この男…」  
 
「なんか俺も冗談言いたくなってきたなぁ」  
「え?」  
俺は椅子に深く腰掛け、なるべく偉そうなポーズをとった  
「フェラしろ」  
「え!!はぁ!?…っく」  
顔を一気に真っ赤に染める  
が、チラッと扉を見ると…理解したらしい  
しばらく逡巡するがほどなく覚悟を決めたようだ  
「わ、分かりましたよ…」  
俺のズボンに手を掛け、ファスナーを下ろし、ソレを取り出した  
「ひゃあ!!──っ…大き…」  
俺のモノは既に少しその首を持ち上げていた。まぁ、いわゆる半勃ち  
「う〜…ちゅ…あむ…くちゅ」  
少し躊躇う雰囲気を見せたが、何とか亀頭の部分に舌を這わせ始めた  
「あれ?冗談だったのになぁ」  
悪魔の様なにやけ面のまま言う  
「ぅう…もぅ…やだぁ」  
 
不意に気付いた  
 
こいつ見てると…自分が自分で無くなる感覚  
 
目茶苦茶に壊してやりたい  
 
それなのに…まるで自分が壊されている  
 
そんな感覚…  
 
本能が危険信号を…  
 
ヤバい…止めろっ!!  
 
「ん〜!!うぇ…まだ…するのぉ…?」  
その言葉で我に帰る  
「あ、あぁ…いや、もういい…」  
「ケホッ、ケホッ…」  
あれ?俺、今…何を考えてた…?  
嫌な…嫌な予感がする…  
「…どうしたんですか?」  
「うおっ!?」  
ビビった…いきなり眼前に…  
 
「どうしたんです…?さっきから…変ですよ」  
怪訝な顔で尋ねて来る  
「な、何でもねぇよ!!」  
そう…何でもない…何でもないんだ…  
「そんな事より!!そこに寝ろ!!」  
嫌な予感を振り切る様に叫ぶ  
「む…人が折角心配してあげてるのに…」  
文句を言いながら横になる。今はこの女を犯る事だけを考えよう  
「取りあえず、服を脱げ」  
「寝転ぶ前に言って欲しいんですが」  
「…うるせぇ」  
服を捲り上げ、ブラを外し、胸をはだけさせる  
スカートのホックを外し、ショーツを脱ぎ捨てる  
すぐに白い肌を全て露わにし、生まれたままの姿になった  
「寝ながら脱ぐなんて…器用な女だな」  
「あ、貴方がやらせたんじゃないですか!?」  
手で胸を隠し、脚を組んで秘所を隠しながら叫ぶ  
「じゃ…犯らしてもらうか」  
胸を隠す手を払いのけ、口と手でその胸を堪能する  
大きさは平均より大きい程度、だが…かなりの美乳だった  
上向きの形のよい胸、その頂点にある小さくピンク色の乳首。そしてなにより…  
「ヤベ…すっげぇ柔らけぇ…」  
その柔らかさと手触りだった。  
指がどこまでも沈んでいく様な…  
「う〜!!いつまで胸弄ってるんですかぁ!!」  
「…ハッ!?」  
 
どうやら10分近くも弄っていたみたいだ  
「じゃあお望みのこっちを…」  
「え?あ、そんなつもりで言った訳じゃ…ひゃあっ!?」  
手を伸ばしたソコは既に濡れ、大量の愛液を垂れ流していた  
「すっげぇビショビショ…胸だけでそんなに感じた?」  
「違…!?わなくないけど…やっぱり違う!!」  
「ふ〜ん」  
わざとクチュクチュといやらしく音が鳴る様に弄ぶ  
「ひゃ…やだ…そんなに…音…」  
恥ずかしそうに両手で顔を隠す。しかし…  
「お前…淫乱だな」  
「な!?」  
俺の言葉責めは収まらない  
「脅されて犯されてるのに随分濡らしてるじゃねぇか」  
「ち、違…!!私は…」  
「しかも言葉で責められる度あそこが締め付けて来るぜ」  
「うぁ…違…私は…私は…」  
「何が違うんだ?淫乱女?」  
「う…うぇ…あぅ…うわあぁぁぁぁん!!」  
…泣いた  
「うっ…くっ…もう…やだぁぁぁぁ!!」  
しかもマジ泣きだ  
「ばっ…!?何も泣く事無いだろ」  
淫乱はNGワードか!?  
そう思った俺は…馬鹿だった  
「気付いたら吹雪の中だし、何にも覚えて無いし、助かったと思ったら放り出す放り出す脅されるし、これからどうすればいいか全然分かんないし、その上犯されるし!!  
…もう…やだぁ…」  
 
我に帰る…そうか…俺…ホントにどうしようも無い馬鹿野郎だ…  
「…悪い…調子に乗りすぎた」  
「うっ…くっ…うっ…」  
よく考えたらそうだよな…こんな状況の女脅して…  
「スマン…えっと…もう放り出すとか言わないし、手も出さない  
こんな事で許してくれなんて言わないが…泣き止んでくれ…女のマジ涙って…苦手なんよ…」  
「ひぐっ…ホントに…脅さないです?」  
「あぁ」  
「放り出したりしない?」  
「あぁ」  
「日本で面倒見てくれる?」  
「あぁ」  
「おかわりしていい?」  
「…それは肯定しかねるな」  
「ケチ…」  
「…俺の分けてやるよ」  
「フフ…ありがと」  
いつの間にか泣き止んでやがる。本当にマジ泣きだったのか…?  
「──っと…取りあえず服着てくれ…また襲いたくなる」  
ほぼ全裸で雪の様に白い肌を少し桜色に染めた身体は…目の毒だ。いや、目の保養か…  
取りあえず理性が飛んじまう  
後ろを向く…これはこれで…色々妄想が…  
「あ…え〜と…その…」  
「ん?」  
何だ?歯切れの悪い  
「さっきの続き…して」  
「は?」  
「さっきので…身体がほてってて…」  
「へ?」  
「我慢…出来ない…」  
背中に縋ってくる…胸が…背中に柔らかいものが!?  
 
何かが切れる音がした気がした。…まぁ、理性なんだがな  
 
あっという間に押し倒す  
「あ、でも優しく…」  
「善処するよ」  
理性がほとんど残って無いから自信は無いがな  
そう付け加えて唇を奪う  
そういえばこいつとキスは初めてだな  
「ん…ちゅ…くちゅ」  
舌を絡め合い、唾液が混ざり合う官能的なキス…舌を、歯を、歯茎を、口内のありとあらゆるところに舌を這わせる  
「んむ…ぷはぁ…はぁ…はぁ」  
口を離すと名残惜しそうに一筋の唾液の糸が残る  
「キス…上手ですねぇ…」  
キスの余韻で惚けた感じで、上目使いで言ってくる  
ヤベぇ、こいつ結構…いや、かなり可愛いじゃん!!  
「そいつはどうも」  
そして次は…そいつの最も女の部分狙いをつける  
「ん…あ…あぁ…ひゃ!?」  
指でかき回したり、つついたり…  
時々大きな反応をするのが面白い  
「ひゃ…そんなに…弄っちゃ…」  
「弄っちゃ…?」  
「ひぃっ!!あ…壊れ…る…」  
クリトリスを摘み上げると一層大きな嬌声をあげる  
コツが掴めて来た…ツボをピンポイントで責めていく  
「あっ…きゃ!?ひゃ…やめ…ひんっ!」  
いい声で鳴く…もっと苛めたくなるじゃねぇか  
──っと優しく、優しく  
気を抜くとまたさっきみたいになる  
 
「ねぇ…そろそろ…お願い…」  
焦らし過ぎたか…まぁ、イカないように調整してたからな  
もう少し苛めたかったが…そろそろ俺も生殺し状態は辛くなってきたな  
あの声を聞く“だけ”というのも辛いもんだ  
「じゃあ…いくぞ…」  
「ん…」  
ゆっくり、ゆっくり…俺のソレは肉壁を突き進んで行く  
そして最後に先端が最奥に到達する  
「ふぁ…全部、入ったぁ…」  
「ギリギリピッタリ…だな。俺ら相性いいんじゃねぇ?」  
「う〜…複雑ぅ…」  
そう言われると俺も複雑だよ…っ!!  
「っつ!?あっ、やっ、くぁ…ひゃん…」  
急に腰を振り出すと意表を突かれたらしく、驚きの悲鳴をあげるが  
「あ…あん…ふぁ…ふあぁ…」  
それもすぐに快楽の嬌声に取り変わる  
「あん…ソコ…もっとぉ…あっ!!胸、胸やだぁ!!」  
やっぱり胸が弱かったらしく、肉棒の出し入れに加えて胸への愛撫を開始すると、さらに可愛い悲鳴をあげる  
目の前に柔らかそうなおっぱいが、ピストンの度揺れてたら、かぶりつきたくもなるさ  
しっかし…ホント柔らけぇ…いいわコレ  
「もう少し…激しくするぞ…」  
セーブしてきたがそろそろ限界だ  
 
「ん…いいですよ…っ!?ちょ…待っ!!激し…激し過ぎぃ!!ああぁあぁぁぁぁ!!」  
遠慮無くスピードUP。もう押さえがきかねぇ  
「あっ!やっ!全、然…少しじゃ…ひぎっ!!」  
悲鳴にも聞こえるがアソコの方はどんどん締め付けて来やがる  
平気だと思う…多分…  
「あ──…うぁ…もう…イ…イっちゃ…」  
「俺も…そろそろだ。思いっ切り派手に…イケよ!!」  
腰の動きをさらに早くさせる  
嬌声の間隔もどんどん短くなり…はじけた  
「あっ!?ひやああぁぁあぁぁぁぁぁ!!」  
限界までエビ反りになり、身体をガクガクと痙攣させ、アソコは俺のモノを潰さんとばかりに締め上げた  
「はっ…はっ…はっ…はぁ…はぁ…」  
身体をクタリと床に落とし、気絶した  
ホントに派手にイったな…って!?  
「な、お前!?気絶したら俺どうすんだよ!!」  
いや、まぁ、気絶するまで激しくした俺の言う台詞じゃないが…  
「どうすんだよ…コレ…」  
俺のモノはイく寸前でお預け状態だった  
「かといって気絶してる女抱くのもなぁ」  
また泣かせそうだし…  
 
「私が相手をしてやろうか?」  
 
あ、そりゃ有り難い…へ?  
 
気が付いた時には既に騎乗位の体勢だった  
「お前…起き…」  
違う…さっきまでのアイツじゃない!?  
 
目が…瞳が燃える様な赤…  
さっきまでのOL風の服じゃない。あの時見た白い着物…  
そして…そこから覗く白い足が消え去っていた  
 
「誰だ!!お前!?」  
「酷い男だな。私は私だ。さっきまでお前が抱いていた…な  
お前の欲してる答えなら“風に乗りて歩むもの”イタクァ…と言えばよいのかな」  
「風…?イタ…?」  
「と言っても分身の一つの様なものだがな」  
訳わかんねぇ!!やっぱ幽霊だったのか!?  
「さて、久々の情事…楽しませてもらうぞ」  
「な…!?くぁ…っ!!」  
ソレは一瞬だった。繋がったままだった俺のモノを締め付けた…それだけでイカされてしまった。イきそうだったとはいえ、異常だぞこんなの!?  
「フフ…こんなに出していては身が持たぬぞ」  
そう言って腰の動きもプラスする  
「く…がっ…うおっ!?」  
ヤベぇ…気を抜くといくらでもイカされそうだ…  
「なかなか…いいでわ…ないか…」  
快楽が理性を…精神を貪る。心を壊されるっ!?  
「ぬ…ぬおおぉおおぉぉぉ!?」  
無我夢中で腰を掴み、全力で打ち付ける。イク前に…イカせる!!  
後で思うと既に壊れてたかもな…  
 
「な…おぬし…ちょ…待っ…」  
聞こえねぇ聞こえねぇ!!  
獣の様に目茶苦茶に腰を叩き付ける。気にしている余裕がない  
「くっ…これは…かなり…」  
ヤベぇヤベぇ!?そろそろ…また  
「あ、いい…いいぞ…もっと…突き上げ…」  
「…っく!!」  
もう限界だっつーの!!HGでも腰ここまで振らねぇよ!!  
「あっ…膣…出て…子宮…まで…」  
イってる…のか…  
もう感覚が馬鹿になって来た。射精すら無視して腰を振り続ける  
「いいぞ…私も…もう…」  
さっさとイっちまえ!!俺が壊れるだろ!!  
「あ…あ…あぁ…ああぁあぁぁあぁぁぁぁぁ!!」  
一段と大きな嬌声と共に俺のモノが締め上げられ、3度目の射精に導く。さっきと桁違いの締め付け…  
膣内の痙攣は精液を全て搾り取らんとばかりに、断続的に締め上げる  
…実際に全部搾り取られた。3回の射精で一週間分やられた気分だぜ  
「ふむ…これはなかなか…このまま喰うのも惜しいな」  
膣内から溢れ出す精液を掬い、舐めながら呟く  
…つーか喰う気だったんかい  
「なかなか楽しめたぞ。また次も…」  
次もあるのかよ…疲れた…俺は寝るぞ…  
そこで、俺は意識を手放した  
 
 
「──ます?。生きてます〜?」  
頬をペチペチと叩かれる。誰だ?こっちは疲れてるんだよ。休ませ…  
ガバッ  
「ひぁ…生きてた」  
「勝手に殺すな…っ」  
「おはようございます。取りあえず、人の顔見てゲンナリするの、止めてください」  
「昨日の悪夢が現実だと思うとな」  
「災難でしたね〜」  
呑気に答える。てめぇの事だよ…  
「いや、まさか私、人間じゃないとは…」  
思いきりずっこける  
「お前!?覚えてたのか!!」  
目が一気に覚めたぞ  
「はい。バッチリと。あ、でも私の意思じゃないですよ?」  
「何でそんな余裕なんだよ…」  
「ここまで状況が飛んでると、逆に…  
それに、面倒…見てくれるんでしょ?」  
満面の笑みを浮かべやがった…  
俺は盛大に頭を抱え、最大級の溜息を吐く  
これからの生活が不安だぜ…  
 

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