先ほどから98はさまよい、歩きつづけていた。
深い森の中、周りは見渡す限りの紅葉の木々で目がさめるように美しいが、
今の98はそれどころではない。
「あぁぁ・・・」
荒い息をつきながら、片手で下腹を押さえ、切羽詰った様子で
辺りを見回している。
「あぁ・・・あの辺で・・・」
駆け寄るように大きな木の根元に近寄ると、そこへうずくまった。
急いでショーツを引き下ろし、片足を引き抜く。
しばらく前からねっとりとした甘い粘液が身体の奥から溢れてきていて、
蜜口から垂れこぼれたそれでショーツはべっとりと濡れている。
「はっ!はああっ!!あぁぁ・・・」
突然の鋭い感覚に、98は大きくあえいだ。
薄いシャツの下の張り詰めた乳房が、ぶるっぶるっと揺れる。
両手を落ち葉の上に突っ張り、前かがみになって腰を浮かす。
肩で息をつき、両足を開いて膝をつき、ちょうど背後から男に突かれる時のような格好だ。
片足にからみついた濡れたショーツが扇情的で、いっそう快感が激しくなる。
「あんっ!ああっ!あああっっ!」
再び98は喘ぎ声を上げた。
身体の深い熱い場所から、ぞくぞくするような快感が湧き上がってくるのだ。
足の間の、すでに充分に濡れそぼったその穴から、さらに沸き立った熱い粘液が
次から次に溢れている。
快感に伴って、腰がひくひくと引きつり、その度に蜜穴がぎゅっと締まる。
「はっ!はあぁぁ!・・・あっふうっっ!」
その蜜に濡れて午後の日差しを浴びた花びらの奥から、わずかに顔をのぞかせているのは・・・
それは、あの日に触手から身体の奥に満ち溢れるほど種を与えられてはぐくんできた 命・・・
ぶっ・・・ぶぶぶっっ・・ぶびゅっっ・・・
98は、落ち葉をつかんだ手に力をこめて、それを生み出そうとしている。
「あっ!ああ・・・出てる・・・ああっ中から出てるぅ・・・・」
背中がびくびくと震えて、尻の穴がきつく締まっている。
柔らかい丸いものが、身体の奥から膣を通過してゆく感覚に98はもだえた。
両手で上体を支えながら、98は男と性器を交わらせる時のように腰を振り、うねらせる。
びゅっ・・ぶちゅっっ・・・ ・・・・・ぼたっ・・・
透明なゼリー状の蜜汁を、産卵穴からどっとしたたらせて、98はついにそれを産み落とした。
「あぁぁ・・・生まれた・・・」
落ち葉の上に落ちた卵を98はいとおしそうに見つめた。
薄いベージュ色のそれは、98の体温を分け与えられていて、冷たい秋の空気の中で湯気を立てている。
そっとそれを拾い上げた98は、表面になにか文字のように見える模様を見つけた。
が、その色が薄くて読み取れない。
それよりも、早く埋めてあげなくちゃ・・
なぜか本能的に98はそう思って、急いで柔らかい土を掘って卵を埋めた。
満足感に満たされて、身支度を整え、98はもと来た道を戻り始めた。
しばらく歩いた頃、98は誰かの声を聞いたように思った。
耳をよくすませてみると、それは・・・
「あっあっ、あんっ、はああっ、深いぃ・・・」
紛れもなく女が快感をむさぼっている声・・・
「な、なんなの、こんなところでまさか?」
声のする方を見ると、そこには女が一人・・・男の姿は見えない・・・
そっと近づいてみると、太い木の幹に両手でつかまって中腰になって腰を振りたてている
一人の女がいる。
「うっ、はあああっっっ!!ああっああっ!!」
相当気持ちよいらしく、華奢な背中をそらせて乳房を大きく揺らしている。
よく見るとそばにジーパンもショーツも脱ぎ捨てて、下半身は裸である。
広く股を広げて、しゃがみこんだ姿勢で、素っ裸の尻も足もさらして激しく動いている。
「・・・・・」 思わず98は生唾を飲み込む。
女の下半身がむさぼっているものは、30センチもあろうかという大きさのキノコ状の植物?
いや、触手の一種? 激しくではないが、それ自体が少し伸び縮みしたり、揺れたりして、
女の快感を手助けしているように見える。
女の尻が下がって、それをずっぽりと包み込み、女の蜜をたっぷりとまぶし、
また引き上げると、ぬらぬらと欲望汁に濡らされたキノコが姿を現す。
「ああああっっ!!ああっっ!!はっ!!はああっ!」
女の腰の動きが、大きくうねるように変わり、さらに奥に、さらに深くキノコが届くように
飽くことを知らない貪欲さでいやらしく動き回る。
じゅっっ!じゅぽっっ!ぶちゅっっ!
尻を下げる時には、女の淫穴に勢いよくキノコが突き刺さり、ぐっとキノコを咥えたまま
体の中で咀嚼でもするように腰を回して咥えごたえを楽しんでいる。
蜜穴から押し出されたいやらし汁が、キノコの根元に垂れ落ちる。
そして尻を上げると、女の膣口がまるで口をすぼめてキノコを吸い上げるかのように
名残惜しそうにキノコの胴体をこすり上げて、頭の部分を残した所で止まり、
ピクッピクッと快感に震える蜜口から湯気を立てるキノコに新しい蜜を垂らし落とす。
女はわき目も振らずに、快感だけに没頭して、何の遠慮もなく自分の恥ずかしい穴と
キノコに集中しているようだった。
「ああ・・すごい・・・・あんなに、あんなに感じて濡らしてる・・・気持ちいいんだ・・・・」
98は声も出ないほどに女のよがり声に圧倒されていた。
女の腰がびくっびくっと、それまで以上に激しく速く痙攣するように動く。
もう喘ぐ余裕もないほどに感じているらしく、細い指が食い込むほどに強く木をつかみ、
顎を上に向け、歯を食いしばり、白い喉をさらし、もっと速く、もっと強く、と全身でキノコを
苛みつづける。自分のいやらしい穴をキノコでこねまわす事しか考えていない動きだ。
ぶっ、ぶちゅっっ、ぶちゅっ、ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅっっ!!
「ああっ、ああっっ、ああああっっ、あはああああ〜〜〜っっっ!!」
ついに女は絶頂に達したらしく、たぷたぷと重そうな乳房を振りたて、
くいっくいっと腰を鋭くグラインドさせ、甘さの染み込んだイキ声で叫んだ。
「ああっ、太いよお!!奥に、奥で熱い、いいっっ、あああっっ!いく、いくううぅ〜〜!!」
叫び声がかすれて、声にならなくなってからも、女は木にしがみついたまま
もうどうしても止める事ができなくなったかのように腰をいやらしく動かしてキノコを抜き差し
し続けた。頭の中がその快感の事しか考えられないようだ。
キノコは柔軟に女の責めに耐え、前へ後ろへ揺さぶられている。
やがて女はぐったりと力を抜き、しばらくキノコをじゅっぽりといやらしい穴に埋め込んだまま
放心していたが、身体の震えが収まるとゆっくりとキノコから身体を離した。
のろのろと女の濡れ穴からキノコが引き出されてゆく。
やはりそれ自体動く事ができるようで、蜜に満たされた細い肉穴から引き出されても
ゆらゆらと揺れ動いている。
ちゅぽ・・・・と、女の穴を離れたキノコは、最後の蜜をぼたりと垂らされてわずかに揺れた。
「あっ、はあっっ!」女が最後の名残に腰を震わせた。
「・・・・・」
女が去った後、98はおそるおそるキノコに近づいた。
あたりは女の感じ汁の生臭いような匂いに満ちている。
98はしゃがみこんでキノコを見た。
女の穴熱で暖められたキノコはまだほの温かいようだ。
かさの部分に98はさっき自分が産んだ卵にあったような模様を見つけた。
「職人」と読める。
「ここで産み落とされたたまご、こんな風に成長してるんだ・・・
じゃあ、さっきの人もきっと触手さんと・・・」
キノコに手を添えた98は、新しい甘蜜が、じゅんっっと股間に湧き出てくるのを感じた。
これからは毎日キノコ狩りに来よう・・・・・