・登場人物紹介  
 
 『ぼく』  
 13歳なりたて。8ヶ月まえぐらいにネコの国に落ちてきた少年。落ちてきた当時  
病気だったらしく、病み上がりで色白。そして華奢ながら下腹部に見事なイチモツを  
持っている・・・というウワサがなぜか王宮のお姫様の中でもちきりだとか・・・  
 人間界での家族構成は両親と弟の4人家族だった。ただし両親は離婚して商社勤務の  
父親について赴任地を転々として来た。そのせいで家事は抜群のうまさを誇り、性格も  
柔弱な外見からは想像できないくらいしっかりしている。  
 また母親、弟と離れ離れのせいか、女性の大きな胸が好きだったり、年下の世話を  
焼きたがったりする一面もある。  
 
 マナ(ご主人様)  
 ネコの国の王女様。歳は30半ば。黒い毛並にしなやかなシッポ。瞳は金色。髪は  
ポニーテールでまとめている。  
 父親は公式には不明だがマナと王女様だけは知っているらしい。実の妹が二人。  
 見る目がある一部の者には、次の女王候補と密かにマークされている。しかし  
キスさえ知らなかった『ぼく』をネットリと調教し、毎夜ごと自分好みのあらゆる  
性技を教え込んだエッチな不届き者でもある。  
 科学者、魔法使い双方とも一流のマナの行動は一般人にはあまり理解されないことも  
多い。それを拗ねて素行不良、怠惰の代名詞のような刹那的な生活を送っていたマナ。  
そのおかげで皇位継承の順位は常に最下位の30番。お金にならない研究をして、  
貧乏さから『イワシ姫』などという陰口も叩かれて馬鹿にされていることも・・・  
 そんなマナだが、召使いが来て性格が少しずつ変わって来ているとか・・・  
 
 リナ  
 マナの実妹。三姉妹の次女。赤毛の炎のようなショートカット。メタリックレッドの  
カチューシャを好んで付ける。瞳も紅く、その右目の目尻に泣きぼくろがある。  
身長は軽く187cmを誇る長身のネコ姫。魔法は使えないが武術にすぐれ、槍術ならば  
世界一の噂あり。  
 父親からの仕送りがないので副業に城下で武道道場を開いている。道場の生徒は  
髪に赤リボンを着けるのが規則ある。ところが現役の女冒険者や、キャラバン女商人の  
ほとんどがリナの道場で学んだ証拠を示すために道場を卒業しても赤いリボンを  
着けているため、冒険者になりたい女の子が赤リボンに憧れて道場はいつもにぎわって  
いる。  
 性格は少々脆い精神を日頃のたゆまぬ鍛錬で支えているというところ。時々キレる。  
最近、姉のところで働く召使いに執心気味。ちなみに愛馬のクレイプニールの名前は  
『セキテイ』。馬房には『赤帝竜王』と書いてある。  
 
 ユナ  
 マナの実妹。三姉妹の三女。錫色の長い髪を黒いリボンでツインテールに  
まとめている。三つ子で歳は同じなのに、姉二人とは似つかないほどロリロリ。  
ゴシックロリータのドレスを好んで着ている。インナーにはそれ以上に気を遣うほう。  
 父親からの仕送りがないので副業に薬局を開いている。魔法も剣も苦手だが商売の  
能力があったらしく大繁盛。困っているときには支払いを延ばしたりするので庶民に  
も人気がある。  
 ちなみに普通の『薬』ではなく、凄まじい効き目の『魔法薬』が買えるのはネコの  
国ではユナの店だけ。ただし、その『魔法薬』はマナが作ったものであるが・・・  
 密かに姉二人と自分のバストを見比べて溜息をつく毎日。ちなみにそのユナの  
『猫ヒゲ薬局』ではナース姿のネコ娘たちがあなたを優しくお出迎えしてくれます・・・  
 
 ミルフィ  
 女王候補大本命のネコ姫。文武両道を絵で書いたようなお姫様で常に王位継承1位を  
保っている。金の髪、黒い瞳はマナのちょうど逆。胸は公称Gカップだがそれ以上ある  
のは疑いない。半実妹がいるらしい。  
 父親は北方の将軍。仕送りが多いので、最上階の豪華で広い部屋に住んでいる。  
密かに女王になる最大のライバルはマナだと思い、ライバル視をしているものの  
いつも無視されている・・・  
 世間知らずの面もあるが、常に真っ直ぐなため尊敬されている。ただマナのことに  
なると空回り気味に・・・趣味は日記。寒いポエムなどが満載でソラヤに『勝手に見た  
ものは殺すのよ』と言っているらしい。  
 
 ソラヤ  
 歳は11歳になったばかり。ミルフィに赤ん坊のころ拾われた凄まじいほどの美少年。  
ソラヤにとってミルフィが全て。幼い頃から教育の他に穏行術を学び、陰から日向から  
ミルフィに仕える少年忍者でもある。召使い歴11年ながら夜の相手はまだ始めたばかり。  
サラサラの黒髪に群青色の瞳。  
 これまでは感情の起伏が少なく、あまり笑うこともなかった。しかしマナの召使い  
と出会い性格も明るくなり密かにミルフィを喜ばせたものの・・・なぜかヘンな癖も  
いっしょに知ってしまったらしくミルフィをヤキモキさせている。  
 右手に暗器の爪が仕込んである。『ぼく』を『お兄様』と呼んでいるが、お互いの  
思っているニュアンスが違うのは言うまでもない・・・  
 
 フローラ(未登場)  
 ネコの国の現女王。『血塗れフローラ』。即位と同時に自分の実妹以外、全ての  
姫を追放、抹殺していった。ただし名君でネコの国を発展させた。  
 医学に詳しいらしい。ヒト召使いを買い占め、月に10人づつ王城に仕入れるが、  
出て行ったヒト召使いはいないとか・・・たまに見る召使いも礼儀知らずで、召使い  
としての躾をしていないらしくその生活は不明。 マナに嫌われているのも  
そこら辺に理由があるらしい。  
 ちなみに『医学』『魔法』『科学』全て世界一と認められると『マギステル』と  
呼ばれる。フローラが隠居すれば自動的にマナは『マナ・マギステル』と呼ばれる  
ようになるだろう。  
 もうそろそろ引退をするらしいが、国境はキナ臭くなっている・・・  
 
 
 
こっちをむいてよ!! の世界観など・・・  
 
 ネコ  
 基本的に女性はヒトにネコ耳とシッポをつけたようなカラダをしている。ただし30年に  
一回ぐらい、全身に毛皮が出現しすぐ抜ける・・・そのおかげで、女性の肌はツヤツヤ  
だとか。  
 男性は3種類。  
 一つは、狼男のような半獣人タイプ。そして、『トトロ』のようなモグラのような  
もっさりとしたタイプ。もう一つ、女性と同じ外見を持った『マダラ』と呼ばれる  
タイプ。 力は強いが、男性は頭蓋の骨格的にあまり物を考えることが苦手な面も・・・  
女王制なのもこの辺に理由があるようだ。それぞれのタイプの割合は約60%、39%、  
0.2%というところ。多種族がどうなっているかは不明。  
 
 シュバルツカッツェ城  
 ネコの国の本城。外装に黒大理石が貼り付けてある美しいお城。ちょうど大きく  
鳥が羽を伸ばしたような形をしており、中央に女王の王宮。右ウイング東館は  
ネコ姫様の部屋がある。通称『姫様長屋』。なんと姫君達から家賃を取っている。  
左ウイングは官庁などの役人が詰めている。電化製品らしきものは魔洸エネルギーで  
動いている。  
 地下に巨大な大浴場があるものの、ネコ姫たちは風呂嫌いなのと、各自部屋に  
風呂があるのでマナ専用になっているらしい・・・  
 
 ヒト召使いについて  
 お城の中の姫様付き召使いは例え女ネコでも認められない。『ネコは三日で恩を  
忘れる』という迷信からだそうで、多くの姫君は一人暮らしを余儀なくされている。  
 しかし例外的にヒト召使いのみ一緒に暮らすことが認められている。大きな理由は  
『ネコを脅かすほどの力がないこと』『ヒトとネコは絶対に妊娠しない』というのが  
理由のよう。  
 ただ今は、ヒト召使の絶対数が少ないのでほとんど富の象徴として見られることが  
多い。ゆえに朝や食事時には、一般庶民でも女ネコのみ右ウイングの入場が許されて  
おり、物売り、弁当屋や料理人が一斉に出入している。ちなみにマナの借金取りも  
その時間を利用してやってくる。  
 
 世界について  
 大陸の中央に位置するネコの国。全ての街道と港が集中しており地味も豊か。  
通行税だけでも莫大な利益がネコの王家に入っている。交通手段として馬に乗る者も  
いるが、多くのネコは魔滉エネルギーの路面電車を利用している。  
 国民の税金は安く、ネコの国民が最も金持ちで豊かである。そんな国が世界統一の  
侵略戦争をしないのは単にネコらしいぐうたらさのせいであるというのが専らの話。  
 ただしその栄華を良く思わない隣国も多く、近頃よく国境が他の種族に荒され気味  
でもある。  
 

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