『パーン』  
 ここはお城に続く道の途中。ぼくの平手打ちが青い空の下、乾いた音を立てて  
相手の頬に炸裂した。はずみでぼくの手に持った紙袋からリンゴがばらばらと  
こぼれ落ちてしまう。  
 「あっ!! ・・・ひっ・・・たっ、たっ、たたた叩いたなあっ!! 」  
 自分の今してた事を棚に上げて、ぼくと同じヒトの召使いが半べそで頬をおさえ  
ながら金切り声をあげている。日頃から他人に暴力をふるっても、自分にふるわれたり  
その痛みを想像することさえしないのだろう、滑稽なほど取り乱している。元々の  
顔が整っているだけにその引きつった顔が醜く感じた。ぼくは無視して続ける。  
 「3人がかりでイジメるのって卑怯だと思わない?そういうの良くないよ」  
 ぼくは目の前の三人のいじめっ子に諭すように言う。同じぐらいの年のコだけど  
彼らは女王様の直属の召使いなので、その王女である姫様の召使いのぼくは遠慮して  
丁寧に言う。  
 「う、うるせ――!! この売れ残り――っ!! お前らのこと女王様に言いつけて  
やるんだからな――!!!」  
 半べそのリーダー格の子は自ら先頭になり走って逃げていく。ぼくは彼らの背中を  
睨みつけて、後ろを振り返り口を開く。  
 「ねえ、キミ・・・だいじょうぶ?立てる?」  
 
 ぼくは背後で蹲っているイジメられていた召使に声をかける。すぐに軽く頷きそのコが  
立ち上がる。初めて顔が見えた。ぼくは思わず溜息。  
 「うわぁ・・・」  
 途中で割って入ったから気が付かなかったけれど、すごい美少年だった。年齢で  
言うとぼくより2〜3歳年下の10歳前後と言うところか。髪の毛は黒、でもぼくみたいに  
くせっ毛の部分が全くないサラサラの絹糸のような黒髪だ。長めの前髪のベールに  
遮られるようにけぶって見える瞳は藍に近い黒、深い海の底のような群青色が  
哀しげな色を湛えている。ほっぺにはさっきのいじめっ子のせいでホコリが付いていたが  
このコの超絶な美貌を損なってはいなかった。唇の色素は薄いが、柔らかい唇は  
艶やかに光っている。  
 ぼくは呆然と見つめてしまい慌てて目をそらし、こぼれてしまったリンゴを拾い集める。  
『あいたた・・・落ちたリンゴがほとんどぶつかって変色しちゃってる・・・』  
 「じ、女王様の召使いって生意気だよねっ『おれ達は選ばれた召使いだ〜』って  
えばっちゃてさあ・・・はは・・・」  
 少年はぼくのうわずった問いには答えず、下を向いて自分のお腹のところで抱えた  
手を黙って見つめてる。良く見ると右手で左手を抱え込むようにしていた。何か  
持ってるのかな・・・  
 最後のリンゴに手をのばしたとき鈴の音のような声がした。  
 「・・・ありがと・・・ぼく・・・ソラヤ・・・」  
 いきなり想像以上に儚く綺麗な少年の声を聞いてしまい、ぼくは思わずどぎまぎ  
してしまう。  
 
 「あっ、ああ・・・な、名前ね・・・ソラヤくんっていうんだ・・・ソラヤくん、なんで  
イジメられてたの?」  
 「わからない・・・でも、ご主人様のコト悪く言うから・・・」  
 「うん・・・」  
 理由はとりとめがないがこれだけキレイなコなら理由などなくてもイジメられる  
かもしれない。特に容姿だけしかアイデンティティのない女王付きの召使い達には  
ソラヤ君の美貌は嫉妬の対象にしかなるまい。  
 「それじゃ、またイジメられたらぼくに言って。マナ姫の所にいるからさ」  
 『コク・・・』  
 手を抱えたまま頷くソラヤ君。長すぎるほどの睫が震えた。  
 ぼくはソラヤ君に手を振ってお城に歩き出す。  
 『う〜ん・・・あのコ、どの姫様の召使いだったっけ・・・』  
 それは一瞬。すぐにぼくはご主人様のおやつのメニューのコトを考えてる。  
 
 凄絶な美少年は自分の手元に視線を落とす。左手の指の隙間から銀色の光条が  
3本覗く。三本の刃、それぞれに自分の群青色の瞳が映っていた。それを見ながら  
ソラヤはちいさく呟く。  
 「ご主人様のコト悪く言うから・・・殺そうと思ったのに・・・」  
 『シャオッ!! 』  
 ソラヤが右手を振ると冷たい音と共に手首の暗器から刃が伸び、すぐにしまわれた。  
 「・・・・・・」  
 まぶしそうに自分を助けた少年の背を見ながら、ソラヤもゆっくりと同じ方向に  
歩いていく。  
 
   
 「はむっ!! 」  
 ご主人様は一緒に置いたフォークを使わずにアップルパイを手で掴んでかぶりついた。  
キバのあるくせに八重歯なのでヘンな噛み跡がパイ生地に残っている。  
 「・・・で、それがどうしたにゃ?」  
 憮然として言うご主人様。  
 「どうしたって・・・ほら、あの・・・女王様の召使いがあることないこと告げ口したら・・・」  
 ぼくは部屋に戻って、昼近くに起こった出来事をドキドキしながらご主人様に  
報告したのだけれど、ご主人様は毛ほども気にせずにさらっと言い放つ。  
 「この程度でがちゃがちゃ言ってくるなら、ババアもヤキがまわったってコトにゃ」  
 女王様に対するあまりの暴言にぼくは青くなってしまう。  
 「ご、ご主人様っこんなコト誰かに聞かれたらっ・・・」  
 慌てるぼくにいきなり背後のドアから声。  
 「ふふ・・・マナの言うとおりだわ」  
 「ひいいいっ!! 」  
 驚愕してお盆を抱きしめたままぼくが飛び上がると後ろにいたのは、ぼくの  
知らないネコ姫様。  
 「けっ!! ノックぐらいするにゃ」  
 ご主人様が椅子から立ち上がりもせずに苦々しく言う。  
 「あの・・・ご主人様のお友達ですか?・・・」  
 ぼくが聞くと、そのネコ姫様は抗議しようとするご主人様を制して朗々と自己紹介を  
始めた。  
   
 「わたくしは王国皇位継承権第1位のミルフィ姫です。控えなくてもよいですよ」  
 胸を軽くそらせてミルフィ姫が言った。ミルフィ姫といえば次期女王確実と言う呼び声  
高い才色兼備のネコ姫さまである。ぼくに見覚えが無かったのは単に朝礼で座る位置が  
30番目のご主人様と一番離れているからと言う情けない理由だ。  
 「ええっ、ミルフィ姫ですか!! ど、どうぞこんなむさくるしい部屋に・・・イタッ!! 」  
 ペコペコするぼくのお尻を後ろでつねるご主人様。  
 ミルフィ姫の髪は金色。ネコ耳はご主人様と同じ頭の上側の方についている。  
切れ長の瞳は黒曜石のような黒色。背中までの髪はキラキラと光って、何も装飾品を  
つけていないのに豪奢に見える。服装はきっちりとした浅黄色のドレスを着こなしている。  
タンクトップにホットパンツ姿の多いご主人様はぜひとも見習って欲しいぐらい。  
そしてなんといっても・・・  
 『・・・・・・はっ!! 』  
 ぼくは慌てて不躾な視線をそらす。顔も当然美貌のミルフィ姫だが、その恐ろしいほどの  
巨乳に目がいってしまう。ご主人様と体格は同じぐらいなのに、おっぱいの大きさは  
一回り以上体格の大きいリナ様ぐらいある。そんなメロンみたいのがドレスの生地を  
ぎゅんぎゅんと突き上げている。本人も良く自覚しているらしく。そんなにフォーマルな  
ドレスでもないのに胸元が大きく開いているデザインだ。  
 『ふああ・・・Gカップとかホントに存在するんだ・・・』  
 ついつい見とれてしまうぼく。  
 「うふ・・・」  
 ミルフィ姫が気付いたのか手に腰を当てて胸をそらすようなポーズを取った。  
思わずフラフラと引き寄せられるぼく。  
 
 「はわわ・・・イタタタッ!! 」  
 容赦なくご主人様がミルフィ姫に気付かれないようにぼくのお尻をつねるので  
正気に戻るぼく。  
 「いったい何の用にゃ!! とっととここから出て行くか、その暑苦しい胸を取り外すか  
してくるにゃ!! 」  
 「し、失敬な・・・今日はこのわたくし自らお礼を言いに来ましたのです・・・  
ほらソラヤ・・・」  
 ミルフィ姫が振り返るとドアの影から小柄な少年が出てきた。  
 「あっ・・・ソラヤくん・・・」  
 さっきイジメられてたソラヤくんだった。顔を赤くして呟くように言う。  
 「あの・・・さっきはありがとうございました・・・」  
 「い、いやあ・・・そんなわざわざ・・・」  
 なぜかテレるぼく。  
 「にゃ、ミルフィの召使いだったのきゃ」  
 「その通りですわ、ソラヤと言いますの、午前中に愚か者にからまれてたのを  
助けてもらったって言うから、マナの召使いの見物がてらお礼を言いに来ましたのよ」  
 と言ってミルフィ姫はぼくをじろじろ見る。  
 「ふふ・・・さすがにわたくしの認めるマナの召使いだけあっていい目をしています」  
 さらにミルフィ姫はぼくの顔を両手で挟み込むようにして間近で覗き込む。  
 『ふああ・・・手が柔らかいし・・・胸元からなんかイイ香りが・・・あはぁ・・・  
息を吹きかけないでくださいぃぃ・・・』  
 うっとりとするぼく。  
 『ぎゅ!!』とまたしても後ろからお尻をつねるご主人様。悲鳴がほとんど口から  
飛び出しそうになるのをガマンしてミルフィ姫とさりげなく距離をとるぼく。  
 
 「あ、あの・・・ミルフィ姫はご主人様のこと認めていらっしゃるのですか?・・・  
たちの悪い冗談じゃなくて・・・イタタッ!! 」  
 「ふふ・・・わたくしの他に女王の資格があるのは29人の王女の中で・・・あなた!!  
マナだけですわ!! 」  
 ビシリと指差すミルフィ姫にご主人様はあくびをして無視してる。ぼくは聞く。  
 「で、でもご主人様は30番目のどん尻で、イワシ姫とか貧乏王女とか  
言われてるし・・・イタイ、イタイですぅ!! 」  
 「?」  
 ミルフィ姫はお尻をおさえてるぼくを不審な目で見つつ話す。  
 「凡人にはマナの器量の大きさが判らないのです、わたくしには判ります、  
あなたもそう思うでしょう?」  
 「も、もちろんですっ!! さすがミルフィ姫です。そうです、そうですともっ!!  
あっそうだ、これ今出来立てのアップルパイです!! おみやげにどうぞ!! 」  
 ご主人様のことを良く言う人はこの世界にきて初めてだったので、嬉しくなって  
4分の1ホールほど切って紙に包むぼく。  
 「まあ、あなたが作ったの・・・すごいのねえ、ソラヤには真似できないわ・・・  
これお礼・・・ちゅ・・・」  
 ほっぺにちゅうしてくれるミルフィ姫。思わずさらにふらふらと4分の1ホール  
切り出して包むぼく。それを見たご主人様が目を三角にして激怒する。ミルフィ姫が  
ちゅうしたのは多分ご主人様に無視された仕返しだと思うのだけど・・・  
 「にゃにゃっ!! 余計なコトしなくていいにゃ!! お前がせっかく作ったのを  
ミルフィごときに食わせることないにゃあ!! 」  
 ご主人様はぼくからアップルパイをひったくって4分の1切れづつを2段重ねにして  
ワシワシと一気食いしてしまう。  
   
 「ああっ!! 」  
 実に悲しそうなミルフィ姫。実は甘党なのかもしれない。  
 『ずぞぞぞぞぞ・・・』  
 ご主人様は口の中のものを紅茶で流し込んでゲップしてる。それを拳を震わせて  
睨んでるミルフィ姫。  
 「くっ、人が下手に出ていれば・・・」  
 「にゃは、本性出してきたにゃ」  
 椅子をギシギシ傾かせてご主人様は言う。  
 「良いですこと、わたくしが女王になるまでに必ずマナをわたくしの下に  
ひざまずかせてみせますわ・・・帰ります、ソラヤ」  
 ずかずかとソラヤ君を従えて部屋から出ていくミルフィ姫。  
 足音が遠ざかり『はあっ・・・』っと息をつくぼく。目をキラキラさせて言う。  
 「それにしても・・・ご主人様がミルフィ姫のライバルなんて・・・きっとご主人様は  
やれば出来る子なんです・・・」  
 「けっ、そんなインチキ家庭教師みたいなこと言うにゃ・・・別に女王になろうと  
思ったことなんて一度も無いにゃ」  
 ぼくはそのコトバを無視して続ける。  
 「ミルフィ姫も美しいけどソラヤくんもキレイなコだったなあ・・・よく女王様付きの  
召使いに取られなかったですよね」  
 「ソラヤはもう10年近く王国にいるにゃ」  
 「じ、10年っ!! 」  
 「ソラヤは赤ん坊の頃、この世界に落ちてきてミルフィが10年育ててきたにゃあ・・・  
だからババアに取られなかったにゃあ」  
 「じゃあぼくの大先輩なんだ・・・」  
 すごいと思う反面、なにかかわいそうな気もする・・・  
 「だからすごいにゃよ・・・」  
 にまっ、と笑って言うご主人様。  
   
 「?」  
 「もう昔からミルフィにたあっぷり仕込まれてるにゃあ」  
 「し、仕込まれてるって・・・」  
 ご主人様が指で輪っかを作って卑猥な手つきをしながら言う。  
 「いろいろなワザのことにゃあ、特に風呂でのテクニックは絶品らしいにゃ、  
一度味わって見たいものにゃあ・・・」  
 うっとりと中空を見上げて妄想してるご主人様。ぼくの呼びかけにも答えずに  
自分の世界に入っている。妄想の中でぼくを差し置いてソラヤくんと・・・  
 「もう、ご主人様っ!! 」  
 呼んでも反応しないご主人様をほっといて、ぼくは膨れっ面でキッチンのシンクに  
向かう。  
 『ちぇっ・・・ご主人様は食い気より色気なのかな・・・』  
 と、自信作のアップルパイを作った道具を洗いながら思う。なんか、ご主人様の  
妄想の中にまで嫉妬してるぼくも情けなくていやになる・・・わざとガチャガチャ  
言わせてお皿を洗っているとご主人様がリビングから声をかけてくる。  
 「わたしを呼んでみるにゃ」  
 「えっ!? あの、ご主人様?・・・」  
 「そうにゃ、わたしを『ご主人様』と呼んでいいのはお前だけにゃ・・・」  
 「は、はいっ!! 」  
 「よし、にゃ」  
 ほんのりと嬉しい気分。ぼくはミルフィ姫の色香に惑わされたことを深く反省する。  
ご主人様の方が美乳です!! たぶん、きっと・・・  
 
   
 「ソラヤ、覚えた?あれがマナ・・・みんなは気が付いていないけどわたくしが女王に  
なるときに立ちふさがる唯一の女・・・」  
 「はい・・・」  
 廊下をずんずん歩くミルフィ姫の後ろをソラヤは小走りでついて行きながら言う。  
 「ふふ・・・この頃、小奇麗になったと思ったらやっぱり新入りの召使いのせい  
だったのね・・・あの召使い君も要チェックね」  
 ミルフィは歩きながら、ようやくアップルパイに諦めをつけてソラヤに言う。  
 「それよりもどうかしら、わたくしが女王になったらマナの召使いを取り上げて  
2人でわたくしに仕えるの。あのコもなかなかカワイイし、アッチのほうもマナの  
ことだからネットリ仕込んでるみたいだし・・・あのコに料理させて、ソラヤがお風呂に  
入れてくれて、そして夜は2人がかりで・・・ふふ」  
 「・・・・・・」  
 ソラヤは何も言わずにミルフィの妄想に付き合っている。  
 「ソラヤはそんなのイヤ?焼きもち焼いちゃう?」  
 初めて後ろのソラヤに振り返りいたずらっぽく笑うミルフィ。  
 「いいえ・・・ご主人様がお望みなら・・・ご主人様の喜びは、ソラヤの喜びです・・・」  
 「よし」  
 ミルフィは前を向いたままニッコリと頷く。そして何度も繰り返した問いかけを  
呟くように言う。  
 「それじゃ、もしもわたくしが嫌いな敵が現れたら?」  
 「ご主人様の敵はソラヤの敵です・・・」  
 「敵はどうするの?」  
 「殺します・・・」  
 ソラヤは右手首をおさえて言った。低くなった夕日を浴びてミルフィが一言だけ言った。  
 「よし」  
 ミルフィは自分の召使いが哀しいほど愛しくなる。  
 
   
 
 「にゃむ・・・」  
 夕食を食べてくつろいでるご主人様。ソファで丸くなってテレビを見てる。  
満腹なのかまぶたがくっつきそうになっては持ち直すというのをさっきから  
繰り返してる。  
 「ご主人様、少し早いですけどおやすみになったらどうです?」  
 ソファに座ってクッションを抱えたぼくは、異様にタイトルの長いサスペンスドラマの  
再放送にドキドキしつつもご主人様に言う。  
 「でも寝るにはまだ早いにゃあ・・・」  
 ご主人様が目を擦りながら言う。そして伸びをして立ち上がる。  
 「今日は風呂に入るにゃ、お前用意するにゃ」  
 「ええーっ、そんな急に・・・今良いトコなのに・・・部屋のシャワーでいいじゃないですか」  
 「うるさいにゃ、今決めたにゃ、ちなみにこの犯人は被害者の友人のヒヨコ鑑定士にゃ」  
 と、画面を指差しながら言うご主人様。  
 「ひ、ひどいっ!! そんなの言うのズルです――!! 」  
 無視して地下の大浴場に向かうご主人様。ぼくはしかたなくお風呂セットを  
掴んでご主人様を追いかける。  
   
   
 お城の地下は丸々、姫様専用の大浴場になっている。ぼくとご主人様は湿った  
湯気の匂いのする脱衣所に入った。中には誰もいない。おそろしく豪華な設備に  
かかわらず利用者がほとんどいないのだ。お風呂を造る時から水に漬かるのが好きな  
奇特なネコなんてそういないのは判ってた筈なのに。まあ誰もいないのは気分が  
いいけれど・・・  
 「にゃんにゃんにゃ――ん」  
 鼻歌混じりに、着ている服をそこら中にポイポイ脱ぎ捨てるご主人様。慌ててそれを  
拾い集めるぼく。ご主人様は『ガラララ』とガラス戸を開けて先に浴場に出てしまう。  
 「あっ!! 待ってくださいよ――!! 」  
 ぼくもご主人様の服を丁寧にたたんでから自分の服を脱ぐ。ちなみに一旦、全部服を  
脱いでから昔から召使いに伝わる『浴衣』に着替える。柔らかい混麻のスパッツの  
ようなズボンにノースリーブの前閉じの着物ような上着。帯だけ色が付いていて  
ご主人様の色の黒い帯をきゅっ、と締める。昔いた『三助』みたいなカッコか、  
お祭りのハッピ姿に少し似てる。  
 『ふう・・・コレ濡れると透けちゃうんだよね・・・』  
 溜息をつきつつぼくはご主人様を追いかける。  
 
 浴場の中は広い。湯船だけで50メートルプールぐらいある。で、その一辺に  
馬鹿でっかいシュバルツカッツェ城を模したペンキ絵があって、残りの3方それぞれに、  
洗い場があって木が生えていたり、滝が落ち、川が流れ、岩場があったり、と見渡す  
限りの大浴場である。温度が下がらないようにそこらかしこに仕掛けてある細管から  
湯気が『シュ――ッ』と静かに、間欠的に吹きだしている。  
 湯気に霞む景色に目を凝らしてご主人様を探すぼく。  
 「あ、いた・・・」  
 水面に目だけ出してお湯につかっているご主人様。ぼくはじゃぶじゃぶとご主人様に  
近寄る。ちなみに当然浴衣のまま。  
 「ご主人様、待ってくだ・・・がぼぼぼ・・・」  
 いきなり『にゅ』っと伸びた手によりお湯の中に沈められてしまうぼく。お湯を  
したたかに飲んでしまい抗議しようとするがご主人様がぼくを制する。  
 「静かにするにゃ!! ・・・あれを見るにゃよ・・・」  
 ご主人様はぼくを抱え込むようにして洗い場の方を指し、浴槽の縁に誘導する。  
湯気で霞む洗い場の一つに先客がいた。後ろ姿だが金髪のまろやかなシルエットに  
見覚えがある・・・  
 「・・・あれはミルフィ姫・・・」  
 後ろ向きに座っているが背中の流れ落ちるようなブロンドは紛れもなくミルフィ姫。  
それを裏付けるようにかいがいしく傍で動くソラヤくんがいた。ソラヤくんもぼくと  
同じ浴衣を着ている。帯の色は黄色だ。ぼくはご主人様に向き直ってそっと言う。  
 「反対側の洗い場に行きましょう・・・覗きは犯罪ですよ・・・」  
 「なに言ってるにゃ・・・これは大人の趣味にゃ」  
 『にまっ』っと笑ってご主人様がささやく。  
 
 湯気の向こうでソラヤくんは周りを確認して、ミルフィ姫の後ろにひざまずいて  
髪をまとめる。浴槽の縁にへばり付いているぼくとご主人様には気がつかない。  
 「・・・始まるにゃあ、始まるにゃあ・・・」  
 ワクワクしながらのぞきを嗜むぼくのご主人様・・・  
 ソラヤくんはだいだい色の大きな海綿にボディシャンプーをたらすと静かに背中を  
流していく。  
 「別に、背中を流すぐらいぼくだって・・・」  
 ぶつぶつと不平を鳴らすぼく。ところがソラヤくんはミルフィ姫の背を流しながら  
器用に帯を解き上半身裸になる。パステルブルーのタイルにソラヤくんの白い肌が冴える。  
 「ソラヤくん自分もカラダ洗うのかな・・・」  
 と、ぼくが何の気はなしに思ったと同時にソラヤくんはひざ立ちになり背後から  
抱きしめるようにして自分のカラダでミルフィ姫を洗い始める。手に持った海綿は  
ミルフィ姫のお腹の方をやさしくこすっているみたいだ。  
 湯気に霞む洗い場の向こうでソラヤくんの白い背中が妖しくうごめいている。  
 「そ、そんな・・・はわわ・・・」  
 ビックリして声も出ないぼく。  
 「にゃにゃ・・・いいにゃあ・・・」  
 指を咥えてうっとりとソラヤくんを眺めているご主人様。ぼくはムッとして言う。  
 「べ、別にソラヤくん、おっぱいもないのにあんなコトしても無駄だと思います!! 」  
 「あの良さが判らないお子様は黙って見てるにゃ」  
 視線をそらさずにソラヤくんを見つめてるご主人様。  
 
 洗い場では場面変わってミルフィ姫の顔にお湯がかからないよう注意深く  
ソラヤくんが背中を流しているところ。今度はシャンプーをそおっと手にとって  
泡立ててる。そして、なんと前に回り、風呂用の椅子に座っているミルフィ姫の  
ひざの上にまたがるように座り、向き合うとその体勢で頭を洗い始める。  
 「いいにゃあ・・・いいにゃあ・・・」  
 ご主人様がつぶやく。  
 ソラヤくんは両手をつかってマッサージするようにミルフィ姫の髪を泡立てる。  
かすかに『はあっ・・・はくっ・・・』とソラヤくんの呼吸が乱れているのは、ミルフィ姫が  
目の前のソラヤくんの乳首に口でイタズラしてるみたい。さらにミルフィ姫の手が  
ソラヤくんの小さなお尻を撫でまわし始めるとソラヤくんは小さく腰を回すようにして  
喘ぐ。それでもちゃんと髪を洗う手は休めない。  
 「にゃは・・・」  
 ご主人様はそれを食い入るように見つめつつ身もだえしてる。  
 「ムッ・・・!! あ、あんなの自分からまたがっちゃって・・・あれじゃ『奉仕してる』  
じゃなくて『奉仕されてる』だけじゃな・・・がぼぼぼぼぼぼぼ」  
 ご主人様にお湯に沈められるぼく。  
 「今いいトコにゃ!! 」  
 「ケホケホ・・・だって、だって・・・」  
 ぼくはさっきご主人様が言った、ソラヤくんのことを『一度味わってみたいにゃあ』  
なんて言ったことが気になって意地になってしまう。  
 「にゃにゃ・・・お前ヤキモチ焼いてるにゃ?」  
   
 「そんなコト・・・」  
 目をそらすぼく。  
 「はにゃーん・・・でもさっきから文句ばっかりつけてる割にはココはもうこんなに  
なってるにゃ」  
 ご主人様は素早くぼくの腰を抱き寄せるとスパッツの前を探る。ぼくの無節操な  
シャフトはもう元気よくなっていて・・・  
 「あっ!! ダメですご主人様・・・」  
 声をひそめて言うぼくにかまわずご主人様はぼくのスパッツの腰ひもを緩めると  
シャフトをお湯の中に開放してしまう。  
 「ああっ・・・やっ・・・い、いけませんっ・・・こんなところでっ・・・」  
 「ほら、もうこんなに・・・あんなに文句言ってたのにビキビキにゃあ・・・」  
 ぼくの目の前の水面がご主人様のシャフトに絡まった手の動きに合わせて  
チャプチャプと揺れる。  
 「ご、ご主人様、だめっ・・・お湯の中に出ちゃいますぅ・・・他の洗い場に上がって・・・  
はあっ・・・ひいっ・・・」  
 手の動きが激しくなり、目の前のお湯が波立っている。ご主人様は片手でぼくの  
両腕を絡め取りながら耳元に囁く。  
 「まったく、風呂のテクニックも知らないのに、逆にご主人様に奉仕させるにゃんて、  
ソラヤの方がマシにゃあ・・・」  
 わざとらしく溜息をつくご主人様。ぼくは嫉妬で涙が出そうになりつつも、  
シャフトは甘くせつなくなってくる。  
   
 「許してぇ・・・ひゃう・・・ひあっ・・・ひいいっ・・・ご主人様、もう、もう・・・」  
 ぼくはお湯の中でゆるゆるともがく。でも放出ギリギリのところでシャフトに  
添えられていた手が止まった。  
 「ふきゅん!? ・・・」  
 焦らされて中途半端に腰がはねてしまうぼく。催促するようにご主人様を見ると  
ご主人様は上を見上げている。  
 「・・・・・・!? 」  
 その視線を追うと浴槽の縁に立ってぼく達を睨んでいる全裸のミルフィ姫。  
ソラヤくんのご奉仕を中断されて結構怒ってるかも・・・  
 「お楽しみのところ悪いわね、騒ぐなら遠くでヤッてちょうだい」  
 ぼくは顔を赤くして小さく悲鳴を上げながら慌ててスパッツを直す。夢中になって  
ぼくが大声出しちゃったせいだ・・・このままお風呂の底に沈みたい気分。  
 「にゃはは・・・ちょっと先客に遠慮してやっただけにゃ」  
 さすがにご主人様はこの期に及んでも、のぞき行為を悪びれずに言い訳してる。  
 「マナっ!! あのねえ!! 」  
 ご主人様を糾弾しようとミルフィ姫が身を乗り出す。重そうな双乳が『ゆさっ』と  
揺れるので思わずぼくは目をそらしてしまう。ああ・・・せっかくアソコがおさまって  
来たのに・・・また・・・  
 ご主人様はさりげなく話をそらそうとミルフィ姫の機先を制して言う。  
 「にゃにゃ、それにしてもミルフィの召使いはたいしたものにゃ、王国中の召使いを  
入れても5本の指に入るにゃあ・・・」  
 
 「えっ!! ああ、ソラヤのこと?勿論ですわ。ソラヤは赤ん坊の頃からわたくし  
自らが、わたくしの為だけに育ててきたのですもの・・・ちょっとやそっとの  
『にわか召使い』には負けませんわ、ほほほ・・・」  
 機嫌を直して、全裸で高笑いするミルフィ姫。結構単純な性格かも・・・  
 自分の話題になって照れくさいのかソラヤくんは目元をほんのりと染めつつ、  
さりげなくミルフィ姫にタオルを巻き付けている。その自然な動作は一流ホテルの  
キャビンアテンダントも顔負け、  
 『ソラヤくんの方が召使いとして段違いに上かもしれない・・・』  
 なんて『にわか召使い』のぼくは悲しくなってしまう。  
 ふと隣を見れば、ご主人様はまたよからぬコトを考えついた表情をしている。  
打って変わって上機嫌のミルフィ姫にご主人様はさらっと言い放つ。  
 「そうにゃあ!! わたしの召使いにも是非今のテクニックを教えてやって欲しいにゃあ」  
 「えっ!? ・・・ 」  
 眉をひそめるミルフィ姫にご主人様はたたみ掛ける。  
 「わたしの召使いもソラヤの実力を知ることで身の程を知ると思うにゃあ」  
 「あ、あの・・・ご主人様・・・」  
 慌てるぼく。あまりにも理不尽な願い事にミルフィ姫が激怒しないかと、ぼくは  
焦ってしまう。しかしミルフィ姫はぶつぶつと考えて言う。  
 「ふむ・・・まあ午前中の借りを返すことにもなりますし・・・あなたとわたくしの  
序列をはっきりさせる為にもまず召使いから・・・というのもいいかもしれません・・・」  
 
 大きく頷くミルフィ姫。  
 「ええ、よろしいですわ」  
 「にゃにゃ!! ヨロシク頼むにゃ。わたしはビールでも飲んで来るにゃあ」  
 ぼくを置いてネコの癖にすいすいと脱衣所に泳いでいくご主人様。  
 「ああっ、行っちゃうんですか!! 」  
 ぼくは心細くも一人取り残されてしまう。口八丁でまんまと逃げたように思うが、  
コレはご主人様がぼくのレベルアップのためにくれたチャンスだと思って気合と  
勇気をふりしぼる。  
 ぼくは風呂から急いで上がってミルフィ姫の前にひざまずいて言う。  
 「あのっ、そのっ・・・ふつつか者ですが、よ、よろしくお願いいたします」  
 「ふふ・・・よろしくてよ、ソラヤもね・・・」  
 金色の髪をかきあげるミルフィ姫。ソラヤくんもぼくの隣でひざまずいてる。  
 ぼくの前に立つのは今宵だけのかりそめのご主人様。ふわりと漂う艶めかしい  
霧のなか淫靡なレッスンが始まろうとしている。  
 
 
 さっきの洗い場に戻って、お風呂用の椅子の側で控えるぼく。  
 「ふふ・・・」  
 ミルフィ姫はなぜか少し離れたところに歩いて行って、別の椅子に腰掛ける。  
見事な金髪をかきあげて足を組んだ拍子にかろうじて下腹部を隠しているバスタオルの  
奥のほうが見えそうになって赤くなって目をそらすぼく。今からご奉仕するのに  
意識したらダメだよね・・・  
 「それじゃ、あなた浴衣を脱ぎなさい」  
 ミルフィ姫が言う。ぼくは思わぬ言葉に聞き間違えをしたのかとミルフィ姫を  
見つめた。  
 「全部脱いで椅子に座るの・・・あとはソラヤがちゃ〜んと手取り足取り教えてくれるわ」  
 「ええっ!! でもソラヤくん、お、男のコだし・・・」  
 ミルフィ姫が形のいい眉をキリリとひそめてぼくに詰問する。  
 「なんですって!! あなた召使の分際でこのわたくしに奉仕させようというのですか!? 」  
 飛び上がって首を振るぼく。  
 「いえっ!! そ、そんな意味じゃ・・・」  
 「ならば早くお脱ぎなさい、あなたのためにわたくし達は貴重な時間を取って  
いるんですのよ!! 」  
 「は、はいっ!! 」  
 と、まんまと勢いに乗せられて着ているものに手をかけてしまうぼく。すんでの  
ところで我に返る。  
 『あわわ・・・ひょっとして後戻りできるチャンスは今だけ・・・』  
   
意を決してぼくは口に出して言う。  
 「あ、あの・・・ぼく、やっぱり・・・」  
 小さな声で言うぼくにソラヤくんがにじり寄ってきてやさしく言う。  
 「ボク、がんばりますからいっぱいキモチいくなってくださいね・・・」  
 腰に手がまわってきて帯をシュルシュルとほどかれてしまう。  
 「あっ!! ソラヤくん、ダメだよぉ・・・」  
 異様なほど手際のいいソラヤくんの手によってぼくの浴衣は瞬く間にはぎ取られて  
しまう。逃げようと思った時にはもうひざからスパッツが抜き取られてしまい、  
ぼくは恥ずかしさに慌ててカラダを抱え込み、体育座りのように椅子の上で身を  
縮こまらせるのが精一杯の状況に追い込まれてしまう。  
 「あの、その・・・」  
 この期に及んで逃げ口上を述べようとするぼくを尻目にソラヤくんは楽しそうに  
海綿を泡立ててる。  
 「それでは、よろしくお願いします・・・」  
 ソラヤくんはぼくの背後でひざ立ちになると・・・  
 
 「にゃふふ・・・やっぱりそんにゃコトだろうと思ったにゃあ・・・」  
 笑いをかみ殺すマナ。ここはミルフィ達のいる洗い場とは別の岸にあるデッキチェアが  
並べてある脱衣所に程近い一角。強めの照明と、デッキチェアのそばの植栽はヤシの木  
だったりして南国を意識するようなスペースになっている。  
 
 マナはそのデッキチェアに腹ばいになりつつ本日2本目のビールの缶を握りつぶし  
放り投げる。そして側のクーラーボックスからおかわりを1本取り出す。『プシ!! 』  
と器用に八重歯でプルトップを起こす。  
 「どうせ『イカせまくれば言いなりににゃる』見たいなヌルイこと考えてるにゃ・・・  
まあ、その単純一直線さがミルフィのいいトコにゃ・・・ぷひゃ〜あ」  
 ビールをぐいっと飲んで大きく溜息をつくマナ。とりあえずビールの伝票の  
サイン欄には迷わず『ミルフィ』と殴り書きしておく。  
 
 
 「ふあっ・・・ああっ・・・」  
 しっかりと体の前面を抱えるようにしたぼくの丸めた背をソラヤくんが、  
こしゅこしゅとやさしく海綿で撫でている。感じないように始めは歯を食いしばって  
いたのに、その巧みなアプローチに知らず知らずの内に喘ぎ声が出ちゃってる・・・  
海綿を持っていない手も柔らかくぼくの背中のツボを刺激してゆっくりと抵抗を  
奪っていく。  
 「かゆいトコ、ありますか・・・」  
 いきなり耳元に息を吹きかけられそうな距離で囁くソラヤくん。うっとりしかけてた  
ぼくは慌てて我にかえる。  
 「はわっ!! あっ・・・と、特にっ・・・ない・・・ひゃん!! 」  
 ぼくが返事してる一瞬の隙を突いてソラヤくんはぼくの両方のわき腹をくすぐる  
ようになで上げた。  
 「んあっ!! だ、だめっ!! 」  
 ほんの僅かな瞬間しっかりガードしていたはずの背筋が伸び上がる。その両脇を  
するりとソラヤくんの手が当然のように進入してきた。  
 
 「うわあっ、だめだよソラヤくん、ま、前のほうは自分で洗うからっ・・・はああっ、  
んんっ・・・」  
 ぼくのおっぱいは柔らかい海綿でくにゅくにゅされちゃってる、そして空いた手は  
お腹の部分をやさしく撫でる。さらに、いつの間に上着を脱ぎ捨ててたソラヤくんの  
カラダがかぶさって来た。これはさっき見てわかっていたハズなのに衝撃的な感触に  
パニックを起こしそう。ソラヤくんのカラダがついに、ゆるゆると動き出すと  
ぞわぞわとした快楽がぼくの体を駆けめぐり始めた。  
 「ひいっ・・・はっ、ああっ・・・そ、そんなの・・・」  
 さっきぼく、ご主人様に『ソラヤくんはおっぱいがないから押し付けたってムダです!! 』  
なんて言っちゃったけど・・・すっごくキモチいい・・・どうしよう・・・。ソラヤくんが  
全身を使ってぼくの背中を泡立てる。つい、そのピチピチのソラヤくんの肌に意識が  
集中すると胸の突起のコリコリが背中に感じられてぼくは恥ずかしいほど赤面してしまう。  
 「ふあっ・・・ダメ、こ、こんな・・・ひあっ・・・」  
 「すごい・・・着やせするたちなんですね・・・ずるい・・・」  
 耳元に熱い息と共に囁いてくるソラヤくん。ぼくが何とか逃げようと、前に  
ずれようとするのだが、ソラヤくんは羽交い絞めするようにしてそれを許さない。  
もつれ合い、体温が高まったのか、二人をつつむ泡からジャスミンの香りがふわりと  
立ちのぼりそこら一帯を包んでいく。  
 
 そんな徐々に高まっていく二人の召使い達の痴態を目を細めて見つめている  
ミルフィ姫。  
 『・・・・・・!? 』  
 信じられないものを見たような気がして目を見開く。そして思わず立ち上がり、  
二人に近寄っていく。  
 
 「あはぁ・・・ひあっ、だめぇ・・・うあん、ひいいっ・・・」  
 ぼくは体の後ろから回された二本の腕に翻弄されつづけている。というのも、  
ぼくは時おりアソコに忍び寄って来るソラヤくんのイタズラな手を必死でガードしたり、  
押えたりするのが精一杯。逆にぼくのおっぱいはもう好き放題にボディシャンプーで  
ぬるぬるにされ、次には、またたく間に激しく泡立てられてしまう。  
 ソラヤくんの巧みな愛撫に無意識におねだりの言葉が口をつきそうになり、  
青くなるぼく。視界も快楽に堕ちつつあるせいで薄ぼんやりとベールがかかったよう。  
 『ぼく、おかしくなっちゃう・・・』  
 どうにかなってしまいそうな恐怖感に煽られて、ぼくは力の入らない体に必死に  
活を入れてソラヤくんのヌルヌルする腕をすり抜ける。そしてやっとのことで  
立ち上がることに成功する。逃げなきゃ、その瞬間・・・  
 『むにゅ』  
 立ち上がった拍子に、顔が柔らかいものにつつまれる感触。  
 『みにゅん』  
 そのまま柔らかくしたたかに跳ね返され、またもやストンと椅子に戻されてしまうぼく。  
慌てて前を見ればいつのまにかミルフィ姫が仁王立ちしてる。どうやらミルフィ姫の  
バストにぼくが突っ込んだみたい・・・  
 「す、すいません!! ・・・」  
 ぼくはすぐに謝ったけど、ミルフィ姫はひどく興奮した様子でわなわな震えて  
一点を睨みつけている。  
「あ、あの・・・」  
ぼくは少し怖くなってミルフィ姫に声をかける。するとミルフィ姫はぐいっと身を乗り出してぼくに問いかける。でも視線はぼくじゃなくてなぜか下のほうを向いてて・・・  
 
 「あ、あなた・・・この大きさが普通なの?・・・それともソラヤが小さいのかしら・・・」  
 『ちょんちょん』と、足の指の先でいつの間にかエレクトしちゃってるシャフトを  
つつくミルフィ姫。  
 「ああっ、み、見ないで下さい!! 」  
 慌てて前を隠そうとするぼくの手をミルフィ姫はバンサイさせるみたいに片手で  
封じてしまう。やっぱりミルフィ姫も力はケモノの強さ。ソラヤくんが肩越しに  
覗き込んで言う。  
 「すごい大っきいです・・・おへそが隠れちゃいそう・・・いいなあ・・・」  
 羨望混じりの溜息をつくソラヤくん。そんなコト言われると『大きさは普通です!! 』  
なんて言えなくなっちゃう・・・  
 「お、お願いですからジロジロ見ないでっ!! ・・・あふっ・・・」  
 哀れに哀願するぼくに構わずシャフトはえらそうに立ち上がってる。見られてる  
うちに新たな血液がドクドク流れ込んでくるカンジ。  
 「やだ・・・まだ大きくなるの・・・」  
 気圧されたように呟くミルフィ姫。興味津々で足の親指と人差し指の間にシャフトを  
はさみ込んで上下にこする。  
  「はあ・・・ギリギリ反り返ってきました・・・」  
 ソラヤくんが意識せずにコトバでぼくを嬲る。  
 「こ、こんなのハナシが違いますよう・・・もうご主人様の部屋に帰して・・・」  
 羞恥に震えつつ半べそのぼく。始めは技術指導のはずだったのに・・・  
 子供のように夢中でシャフトを弄んでいたミルフィ姫が我にかえる。ぼくと目が  
合って咳払いしてごまかす。  
 
 「このまま帰してアソコの大きさだけでソラヤに勝ったと思われたら不本意だわ・・・」  
 「そ、そんなコト言われても・・・勝ち負けなんて・・・」  
 ぐっと仁王立ちになるミルフィ姫。ぼくに顔を近づけてきっぱりと言う。  
 「そうよ!! 大きさの分はテクニックでカバーしてるんだから・・・そうね、予定は  
早いけどソラヤ、あなたのテクでどぴゅどぴゅさせてあげなさい。これで分かるでしょ」  
 「そ、そんなっ!! 」  
 叫ぶぼく。ソラヤくんの勝ちでも何でもいいから開放してもらいたい。  
 ミルフィ姫はぼくの両腕を封じたまま、鏡の前の洗面道具を置くタイルの段差に  
どっかりと腰掛けて言う。  
 「さっ、ソラヤがんばるのよ。わたくしに恥をかかせたら・・・承知しないわよ」  
 「はい、かしこまりました」  
 感情の起伏に乏しいはずのソラヤくんが緊張して返事する。ソラヤくんはぼくの  
胸辺りに置いていた両手をそろそろ下に降ろしていく。もはや手に海綿は持っていない。  
「ソ、ソラヤくん、男のコ同士でこんなのおかしいよ、やめようよ」  
うろたえるぼくにソラヤくんはためらわずに言う。  
「ご主人様の命令ですから・・・」  
ついに今までぼくを翻弄し尽したソラヤくんの魔法の手がぼくのシャフトに絡んでくる。  
 
 「ひゃう!! だ、だめだよ!! ・・・あふっ・・・」  
 「おっきい・・・アツくて、ドキドキしてて・・・」  
 ソラヤくんはそおっと雑巾を絞るような手つきでぼくのシャフトの大きさを  
確かめる。手にはやっぱりボディソープが付けられていてヌルヌルと手のひらがうごめく。  
 ソラヤくんがぼくの背に息を吹きかけながら囁く。  
 「あの、ボクこんなことするの初めてだから・・・イクなかったら言ってくださいね・・・」  
 シャフトをぬとぬとにした両手は上下に別れて片方はシャフトの先端に、もう片方は  
根元の袋へとアプローチしていく。泡でぬめった指がカリの裏側をなぞるように  
くすぐると逃げようと浮かしていた腰の力があっという間に抜けてイスに沈み込んでしまう。  
手つきこそぎこちないが悉くポイントを『わかっている』せいでぼくは瞬く間に  
追い詰められていく。  
 「ひあっ・・・ひいい、いやあ・・・み、ミルフィ姫ぇ・・・許して、もう帰してください・・・」  
 ぼくが涙を滲ませて目の前のミルフィ姫に訴える。ミルフィ姫は興奮して黒曜石の  
ような瞳を輝かせて言う。  
 「ふふ・・・大丈夫よ、ちゃんと帰してあげる・・・ただし、わたくし達でしかイケない  
カラダにしてからね・・・」  
 「そ、そんな・・・あっ・・・だめっ、ひいっ・・・ふあああん・・・」  
 
 反応してるシャフトに勇気つけられたのかソラヤくんは更に大胆にぼくを責め始める。  
ふにゅふにゅと袋を揉みつつシャフトを猛然としごき始める。たちまちシャフトは  
きめ細かい泡に被われ『にちゅ、にちゅ』と淫靡な音を立て始める。  
 『ふあああん!! ぼく、そこ弱いのにぃ・・・』  
 「先っぽからたくさん溢れてきました・・・キモチいくなって来たんですね・・・」  
 「ふあっ!! ひゃうん・・・い、言わないでぇ・・・ひああん、そこはダメなのぉ・・・」  
 本格的によがり始めているぼくのあごを指ですくい上げるミルフィ姫。  
 「ふふ・・・今日は限界まで搾ってあげるからガマンしなくていいのよ・・・あなたの  
白いのでわたくしの胸をけがしてみる?・・・」  
 ミルフィ姫はハラリと巻いていたバスタオルを落とす。まろび出る双乳。とき色の  
乳首はもうツンツンに尖っている。クリームのように滑らかな肌。ウエストからの  
柔らかなラインの中心に髪の毛とほとんど色の変わらない金色の草叢がそよいでいる。  
 「うわっ・・・」  
 間近で圧倒的な裸身を見てしまい、顔を赤くして目をそらすぼく。  
 「くすくす・・・いまオチンチンがびくびくって・・・」  
 ソラヤくんが囁く。  
 「ボクのご主人様、綺麗でしょ・・・ねっ、これからも二人で一緒にご主人様に  
奉仕したいな・・・」  
ネットリと愛撫しつつ催眠術のように囁くソラヤくん。ぼくは凄まじい快感に  
溺れつつも辛うじて言う。  
 「でも・・・ぼくには、ご主人様が・・・ひっ、あっ・・・だめ、そんなの激しすぎるぅ・・・」  
 ミルフィ姫はその答えを聞いてぼくのアゴを掴んで言う。  
 「あら、そう・・・それじゃあ、あなたが壊れるほどイカせてからまた聞くわ・・・  
ふふ、どんな返事が聞けるのかしら・・・」  
 ミルフィ姫の目は本気。ぼくの残された理性が恐怖に震える。  
 『ぼく、ホントに壊されちゃうかもしれない・・・』  
 「ご、ご主人様っ!! 助けて―――!! 」  
 ぼくは大声で叫ぶけど声は虚しく天井に響くだけ・・・  
 
 「さま――――」「さま――」「さま―」  
 大浴場に虚しく響く悲鳴を肴にビールを空けてるマナ。がしょがしょと  
クーラーボックスの中をかき回す。  
 「ちぇっ!! もう残りは発泡酒ばかりにゃ・・・こんなニセ物、王宮にに入れるにゃっ  
ていうの・・・」  
 と空の缶を投げ捨てて毒づくマナ。飲んだ分の請求はミルフィに行くので強気である。  
 ぼりぼりとお腹を掻いてデッキチェアの上にあぐらをかく。バスタオルがはだけて  
しまっているが一向に気にしていない。  
 「さて、そろそろ退屈になってきたにゃ・・・」  
 アルコールで据わった目つきのまま精神統一を図るマナ。小さく呪文をぶつぶつと  
呟く。顔の赤いせいでちょっとイッちゃった酔っ払いにしか見えない。  
 指で印を切る。  
 『天!! 』  
 『地!! 』  
 『猫!! 』  
 マナのカラダに魔力が集中する。その塊が下に落ちていくイメージ。不快で頼りない  
感覚と妖しげな快感がない交ぜに駆けめぐる。そして唐突に魔法は終了する。  
 「にゃふ・・・ミルフィのために大きめにしとくにゃ・・・」  
 一人ごちるマナに自分の召使のかすれたような甲高い悲鳴が浴場に小さく響き出す。  
その急なテンポとせつなげな声は最早イカされる寸前に追い込まれているのだろう。  
 マナはゆらりと立ち上がる。そのまま心地よい酔いに任せて浴槽の縁に歩いていく。  
 『ぱしゃ――ん!! 』  
 酔ってる割には綺麗なフォームでマナは風呂に飛び込んだ。  
 
 「ん――っ!! ふ――っ!! はああ・・・きゃふ!! 」  
 ソラヤくんの手がぼくを追い詰めていく。  
 『ひゃくう・・・このままじゃ、男のコにイカされちゃう・・・』  
 目じりに涙が滲んでくる。腰の奥に熱が集中してくるカンジ。ぼくは最後の力を  
振り絞って暴れる。  
 「あっ、コラっ・・・じっとしてなさい!! 」  
 奇跡が起こったのか、ミルフィ姫が掴んでいた手がボディシャンプーの泡で  
『ぬるり』と滑りぼくは拘束から逃れた。そのままよろよろと立ち上がって  
逃げ出すぼく。  
 「くうっ・・・ひゃん!! 」  
 立ち上がっては見たものの、ぼくはソラヤくんの愛撫ですでに腰が抜けたみたいに  
なっていて、力なく床のタイルに崩れ落ちてしまう。ぼくの頬が床にくっつくけど、  
タイル一面にお湯が薄く流されているのでほんのりと暖かい。  
 「はあっ、はあっ・・・」  
 それでもうつ伏せのまま這って逃げるぼくにソラヤくんが余裕で追いつき、  
かぶさって来る。  
 「逃げちゃだめですぅ・・・ちゅ」  
 ソラヤくんはいたずらっぽくうなじにキスをして、手をタイルとカラダの隙間、  
アソコとおっぱいの辺りに割り込ませてくる。  
 ぼくは必死でうつ伏せになって身を固くするがソラヤくんの手は無情にも『つるん』  
とカラダの下に割り込んでくる。そしてその手はすぐに小刻みに動き出し、ソラヤくんの  
カラダはまたもやヌメヌメとぼくの背中の上で踊り出す。  
 
 「ひいいいいっ!! ソ、ソラヤくん、だめっ!! ひあっ、そんなコトするとぉ・・・  
ひくううん・・・んっ!? ・・・えっ!? ・・・」  
 ヘンな感触・・・ぞわぞわとぼくの首の後ろの辺りの毛が逆立つカンジ・・・  
 「ソ、ソラヤくん・・・ひあっ!! ・・・あっ、あっ、あの・・・その・・・アレが、  
アソコが・・・ふああ・・・」  
 鳥肌を立てつつ、その一方でよがってるぼく。  
 「なんですかぁ?・・・ぱく・・・」  
 ソラヤくんがぼくの耳をくわえて囁く。手は休まず、ぼくのおっぱいをコリコリして、  
アソコをしゅにしゅにして・・・そして、そして・・・  
 「あっ、あの・・・当たってるの・・・ぼくの腰のトコロ・・・」  
 顔を真っ赤にしてソラヤくんに訴えるぼく。  
 「くすっ・・・ごめんなさい・・・ぼくも興奮してきちゃたみたい・・・ほら、  
もうこんなに・・・」  
 ソラヤくんが『くいっ』と腰を突き出すようにするとぼくの腰にソラヤくんの  
アツくてカタいのが『ぐりっ』っと押し付けられちゃう。  
 「ひいいいっ!! だめっ、だめだよぅ!! 」  
 ぼくは不自由なカラダをのけぞらせて悲鳴をあげる。その目の前にミルフィ姫が  
しゃなりと立つ。  
 
 「あらあら・・・ずいぶんイヤイヤ言ってるみたいだけど、腰が動いてるわよ・・・」  
 「そ、そんなコト・・・ひあっ、はあん・・・」  
 ぼくは快楽に暴走しつつあるカラダを押さえようとタイル面に押し付けるが、一緒にソラヤくんの手も強くアソコに押し付けちゃって慌てて腰が跳ねる事を繰り返し、ヒクヒクといやらしく空腰を使ってしまう。  
 「ふふ・・・イキそう?男のコにイカされちゃうの?ソラヤのカッたいペニスを  
押し付けられてイッちゃうんだ・・・」  
 「ひあっ・・・きゃふ・・・言わないで、言わないでぇ・・・」  
 顔を打ち振るぼく。ソラヤくんはぼくのシャフトをリズミカルにシェイクしつつ、  
ヌルヌルのカラダをぼくの上で躍らせる。背中越しにソラヤくんのドキドキが  
わかるぐらいカラダが敏感になってきた。  
 「もうビクビクしちゃってハジけちゃいそうです・・・ああん、指がまわらないの・・・」  
 うっとりと呟くソラヤくんの声をかき消すようにぼくのよがり声は大きくなる。  
 「ひあっ!! あひい――っ!! ひ――っ!! 」  
 ぼくは涙を流しながら高い叫びを断続的にあげ続ける。  
 「ふふ・・・ソラヤ、イカせてあげて・・・」  
 「は、はい・・・」  
 うっすらと顔を上気させたソラヤくんがさらにぼくの足の間に太ももをを割り込ませ、  
後ろからシャフトの根元の袋をこねるように擦り付け、揉み上げる。シャフトに  
絡みついた手のペースが早くなる。硬く尖りきった胸の先っぽは激しくしごかれる・・・  
ああ、もうなんだか、判らなくなっちゃう・・・そして、そして・・・  
 
 「ひんっ・・・タマタマぐりぐりすると当たるのぉ・・・つんつんされてるよ〜!!  
ひっ、ひっ・・・」  
 「はあっ、ボクも・・・ソラヤもイッちゃいそうです・・・」  
 ソラヤくんがうわずった声をあげて更に固くなったアレをぼくの腰の部分に  
押し付けてきて・・・  
 「はあっ・・・ソラヤくんのも、こんなに大きくなってるぅ・・・ひゃン!! 」  
 いきなりソラヤくんが半身をずらして、ぼくの片足のひざの裏をすくい上げるように  
持ち上げ、うつ伏せのカラダを横向きにしてしまう。  
 「い、いっしょにイキましょう・・・ホラ、イクところ ご主人様に良く見えるように・・・」  
 「いやあああっ!! こんなカッコ!! は、恥ずかしいよう」  
 ぼくは恥ずかしさのあまり顔を覆って叫ぶ。腰が無意識にわなないて『ひくんっ』  
とシャフトがしゃくりあげる。ミルフィ姫がわざわざ横に移動してきて言う。  
 「まあ、こんなに無様な格好なのにビンビンにしちゃって・・・もう出そうなのね・・・」  
 割り込んだソラヤくんのすべすべの太ももは突き上げるようにぼくの袋をぐりぐりして、  
にちゃにちゃいやらしい音がしちゃってて、アソコはシャンプーと先走りが混ざって  
純白の生クリームみたいに泡立っちゃって、もう蕩けちゃいそうで・・・ふあ・・・  
 「あっ、あっ、だめ・・・ひくう・・・そんな・・・はふ、ひんっ!! んあ・・・イ、イッちゃう・・・」  
 「んんっ、イッて、イッてくださいっ!! この大っきいのからイッパイどぴゅどぴゅ  
してください――っ!! 」  
 そしてついに訪れる限界。せめて声が出ないよう、人指し指をかみ締めるけど  
そんなのは初めからムダで・・・  
 「あ―――っ!! イク、イクッ、イク―――っ!! ぼく、男のコにイカされちゃう――っ!!  
ひいいいいいいいいい――っ!!!!!」  
 
 『びゅくっ!! びゅるっ!! びゅくっ!! 』  
 ソラヤくんがキツくシャフトをしごく握力をものともせずにシャフトを通過した  
白濁は力強く打ち出され、青いタイルを白く染め上げていく。『ばしっ、びしっ!! 』  
と音がしそうなほど白濁はタイル面を叩いている。  
 「ふあああ・・・とまらない、とまらないよう・・・」  
 ぼくが大量の射精に意識を飛ばしたその瞬間、背中のソラヤくんが痙攣したように  
震えて、かすれた悲鳴が聞こえた。  
 「きゃん!! ボクも、ボクもドピュドピュします――っ!! 」  
 ぼくの背中についにキワまったソラヤくんを感じた瞬間、腰にアツイ感覚。次々と  
腰にかけられたヤケドしそうな熱い粘液がネットリと糸を引いて落ちていく・・・  
 『ぴゅ、びゅく、びゅくん・・・』  
 「ひあああっ!! ソラヤくんのかかってる!! アツくて白いのが、どぴゅどぴゅ  
かかってる――っ!! 」  
 腰にぶちまけられた白濁に、シャセイして前かがみになっていたぼくの背が  
焼きごてを押し付けられたみたいに逆に反り返る。そのせいでひときわ大きく  
しゃくりあげたシャフトが更にシャセイの距離を伸ばした。その白濁は離れて見ていた  
ミルフィ姫のつま先まで到達し、白く汚してしまう。  
 ぼくはその後悔と快感の余韻の中、うっすらと目を閉じる・・・  
 
 霞んだ湯気の中、もつれ合ってイキ合う美少年達のクライマックス。高い天井に  
喘ぎ声の二重奏がまだ小さく反響している。青いタイルの上に溶け合うように絡みつき、  
横たわる二人の白い裸身。マナの召使いの少年のしなやかな手足は時おり快楽の  
余韻でふるふると震えている。ミルフィの召使いはその背中にしがみつき、紅く濡れた  
口唇から熱い吐息を紡いでいる。さらにその小さな手に余るぐらいのシャフトを  
握り締めた手はまだゆっくりと動き続けており、マナの召使いに途切れない絶頂を  
味わせている。  
 そんな二人を食い入るように見つめていたミルフィ姫。つま先にかかった白濁の  
感触に慌てて我にかえる。  
 「ハァハァ・・・はっ!! 」  
 紅く染まった顔をぐりぐりと両手でこすって深呼吸し、威厳を取り戻す。  
 
 ミルフィ姫が近寄ってくる。  
 「はふ・・・コホン・・・ふふ・・・ずいぶん飛ばしたのね・・・」  
 ミルフィ姫はぼくの目の前に白濁のついたつま先を近づけて見下ろす。  
 「す、すみません・・・ぐしゅ・・・」  
 ソラヤくんにイカされちゃったことを今更ながら実感して涙が出て来ちゃうぼく。  
 「ソラヤにかけられてこんなに飛ばして・・・男のコにイカされるのと、カケられるのと、  
アナタどっちが好きなのかしら・・・」  
 「い、言わないで・・・」  
   
 自己嫌悪やら後悔やらで、混乱してるぼくにミルフィ姫はつま先を突きつけて言う。  
 「ふふ・・・ほら、このつま先にキスしてキレイにするの・・・そして白いのを舐め  
取ったら言うのよ、わたくしの事を『ご主人様』って・・・」  
 囁くようなミルフィ姫の声がぼくの千路に乱れたココロにとろとろと染み込んでくる。  
 『もう、どうでもいいや・・・』  
 自暴自棄気味になったぼくは、舌をのぞかせた唇をゆっくりとミルフィ姫のつま先に  
近寄せていき・・・あと3センチ・・・1センチ・・・  
   
 その時、ぼくは誰かの強い視線を感じたような気がして動きを止めた。  
 ふいに、午後の出来事を思い出す・・・  
 『わたしを『ご主人様』と呼んでいいのはお前だけにゃ・・・』  
 ご主人様の声。ああ・・・そうでしたっけ・・・  
 
 ぼくは顔をあげてきっぱりミルフィ姫に言った。  
 「す、すみません・・・ぼくのご主人様は、マナさまだけです・・・」  
 勝ち誇っていたミルフィ姫の顔からすっと表情が消える。  
 「ふっ、ふふ・・・まだ立場という物が理解できてないようね・・・あなたにとっても  
悪くない話ですのよ、わたくしが女王になれば30位のマナなんて追放されて  
しまいますわ、今の女王だって・・・」  
 「・・・・・・」  
 申し訳なさそうに顔を伏せるぼく。  
 静かに息を吐いて力を抜いたミルフィ姫が言った。  
 「さすが・・・マナの召使いと誉めておきましょうか・・・それにしても、ソラヤっ!! 」  
 「は、はいっ!! 」  
 いきなり豹変するミルフィ姫。慌てて跳ね起きるソラヤくん。震えている。  
 「マナの召使いをイかせなさいとは言ったけど、アナタまでイってどうするの、  
この役立たず!! 」  
 
 「す、すみません、すみません・・・ご主人様・・・見捨てないで・・・」  
 半分泣いて、おろおろとミルフィ姫に縋りつこうとするソラヤくん。しかし  
ミルフィ姫はソラヤくんを仰向けに蹴飛ばすとアソコをつま先で無情に踏みつける。  
 「ひっ!! ぎっ!! ・・・ゆ、ゆるして・・・ひき、いいい・・・」  
 ぐりぐりと踏みにじられて、のたうつソラヤくん。あまりのひどい仕打ちにぼくは  
ミルフィ姫の腰にしがみついて制止しようとする。  
 「ミ、ミルフィ姫!! そんなヒドイことしちゃだめです、ソラヤくんを許してあげてっ!! 」  
 ミルフィ姫はつま先を降ろすと、ぼくを見下ろして言う。  
 「それではソラヤに最後のチャンスを与えましょうか?」  
 とりあえずガクガクと頷くぼく。ミルフィ姫が薄く笑って言う。  
 「それではこうしましょう・・・お互いにお口でイかせ合うの、先にイッた方が負け・・・  
これなら勝敗が一目瞭然でしょう」  
 呆然とするぼく。お、お口って・・・思わず後ずさりするぼくにミルフィ姫の声が飛ぶ。  
 「あら、ソラヤを見捨ててしまうの?・・・」  
 「そ、そんな・・・」  
 がっくりと肩を落とすぼくを横目にミルフィ姫はねっとり笑ってソラヤくんに言う。  
 「ソラヤ、意味は判るわね・・・」  
 「は、はい」  
 ミルフィ姫の信頼を取り戻そうと、跳ね起きたソラヤくんがぼくにかぶさって来た。  
 『このままぼくが何もしなければ、ソラヤくんが勝ってミルフィ姫と仲直り  
できるかも・・・でもぼく、また男のコにイカされちゃう・・・』  
 ぼくは不本意ながら覚悟をきめて目を閉じた。  
 
 「ふふ・・・いいのよ、別になにもしなくても・・・そうね、罰ゲームは先にイかされた方が、  
相手に後ろから入れられちゃうのはどうかしら・・・」  
 ぼくの考えはお見通しとばかりにミルフィ姫は先に宣言してしまう。  
 「そ、そんな・・・」  
 慌ててバタバタと暴れるが、ソラヤくんはシックスナインの体勢からぼくのお尻を  
両手でがっちりと抱える。そしてぼくのまだ少しだけ硬度を保っているシャフトを  
小さな口にくわえると、ぎこちない動きで懸命に唇でしごく。ときおりひくついた  
シャフトがのどを突いてしまい顔をしかめるが、ソラヤくんは、必死でぼくを  
イカせようとしてくる。  
 「ひゃうっ!! んああっ、だめ・・・ひうっ・・・」  
 体温が高いのか口の中でお湯に包まれているような心地よさに悲鳴をあげるぼく。  
いきなり放出しそうになって必死でガマンする。  
 『イカされたら、ソラヤくんに犯されちゃう・・・』  
 ぼくは何とか逃げ出そうとするが、急激に快楽のメーターは再上昇していく。すでに  
シャフトはソラヤくんの口に余るほど大っきくなってる・・・男のコされてるのに・・・  
 
「いい、ソラヤ・・・早くイカせてメチャクチャに犯してあげるのよ・・・」  
ミルフィはつぶやいてイスに座った。先ほど一瞬だけでもマナの召使いを羨ましく  
思ったことを後悔している。なぜなら一番優れた召使いはわたくしのソラヤなのだから・・・  
だからソラヤを本気にして勝たせるためにヒドイ事までした・・・わたくしはマナに  
負けたくない・・・マナだけには、どんなことでも・・・  
 
 一方的に攻撃してるソラヤを応援するミルフィ。ソラヤはフェラチオなんて今日が  
初体験だけど今の調子なら、なんとか大丈夫だろう・・・  
 「ほら、ソラヤっ!! もっと舌を使って・・・そうよ、上手よ・・・もっとちゃんとわたくしがフェラチオしてあげてれば良かったわ・・・」  
 その時、いきなり後ろから近寄ってきた何者かにしがみ付かれるミルフィ。  
そのままイスからひきずり降ろされる。背中に柔らかい双乳の感触・・・  
 「だ、だれ・・・」  
 あわてて振り向けば、金色の瞳。後からミルフィを抱きかかえるように密着してるのは  
体中から水滴を滴らせたマナ。  
 「あ、あなた・・・」  
 呆然とするミルフィにマナはにまっと笑って言った。  
 「にゃは、ずいぶん楽しそうなことやってるにゃ・・・召使いは召使い同士でよろしく  
やってるから、わたしの相手はミルフィでガマンしてやるにゃあ」  
 「な、何を勝手な・・・ひゃうん!! は、離してぇっ!! 」  
 いきなりマナの巧みな指先がミルフィの胸と秘所に滑り込んできて、思わず小さく  
悲鳴をあげるミルフィ。  
 青いタイルの上に2組の裸身が絡まりあい、白い霞みの中でもつれ合い始める・・・  
 
 じたばたともがくぼく。でも、必死のソラヤくんはぼくのシャフトへの愛撫を  
やめない。時おり歯が引っ掛かるけど、懸命に舌を使ってぼくを奮い立たせようと  
している。  
 「んっ、はむっ・・・むちゅ・・・ずちゅちゅちゅ・・・」  
 「ふあっ・・・くうん・・・」  
 口に溜まった唾液をソラヤくんがすすり上げるたびにシャフトが吸われ、尿道に  
引きつれたような快感が走る。ぼくはお尻に力を入れて必死で放出をやり過ごす。  
でも快感は再びじわじわと高まってきて・・・  
 『あふ・・・ぼく、もう・・・』  
 力が抜けていく・・・そのときだった。  
 「こら、しっかりするにゃ!! 」  
 一気に覚醒するぼく。聞き間違えるはずのないご主人様の声。ぼくは慌てて顔を  
あげればミルフィ姫を羽交い絞めするようにぼくのご主人様がいた。ぼくは喜びに  
震えつつ叫ぶ。  
 「ご、ご主人様!! 助けに来てくれたんですねっ、早く助けてください!! 」  
 ぼくはご主人様に縋りつくような視線を向ける。しかしあっさりとつれない返事。  
 「いま取り込み中にゃ・・・それそれっ!! 」  
 「んっ、あっ・・・いやっ・・・あんっ!! 」  
 喘ぐミルフィ姫を嬉しそうにイジめているご主人様。  
 「ど、どうしてっ!! ぼくの方がどう見ても一大事なのに〜!! 」  
 「その程度でイカされるようじゃだめにゃ、早く教えた通りにお前もヤリ返すにゃ」  
 「そ、そんな〜!! 」  
 
 あまりの勝手なセリフに抗議するぼく。ミルフィ姫はその仲間割れを聞いて  
せせら笑って言う。  
 「ふふ・・・『教えた通り』ですって・・・いいかげんなことを・・・まさかマナにペニスが  
生えているとでも言うのかしら、ほほほほほ・・・」  
 「にゃにゃ、さすがはミルフィ、カンがいいにゃあ」  
 マナがさらりと言う。  
 「えっ?ナニ・・・これ・・・」  
 ミルフィは自分の秘所にひたひたと当たる熱い物体に気がついて慌てて下を見る。  
 「な、何これ・・・ぺ、ペニスがっ・・・ 」  
 「正確に言えばクリトリスを大きくしてみたにゃ、本物を生やしてもいいけど  
お前の子供を育てる気はないにゃ」  
 「なっ、なっ・・・わたくしだってマナに孕まされるのは真っ平・・・ま、まさかその  
ペニスで・・・」  
 「にゃは、よくやるにゃあ、『入れられるのとクチでするのとどっちが良いか  
選ぶにゃあ』って」  
 「お、鬼ですわね・・・」  
 「別に強制してるわけじゃないにゃあ、それにこの頃クチに出すと自分もイクように  
なって・・・」  
 「わ――っ!! わ――っ!! そんなコトばらさないで――!! 」  
 顔から火を噴きそうになりつつ大声でご主人様の声を掻き消そうとするぼく。  
そんな秘密をあっさり・・・  
   
 「と、言うわけでササっと反撃開始にゃ、もし負けたらズボズボ犯すのはソラヤだけ  
じゃないにゃあ・・・」  
 ご主人様がわさわさと腰を動かすとひざの上のミルフィ姫の秘裂にクリペニスが  
 『ぺチンぺチン』と当たる。ぼくは怖気を震って目をそらす。そんなぼくにご主人様が言う。  
 「お前の『初めて』は全部わたしのモノにゃ、奪われたらだめにゃ」  
 真っ直ぐな瞳がぼくを貫いた。心が揺れてきた・・・ご主人様に応えたい・・・  
 「お前ならできるにゃ」  
 「で、でも・・・ん〜っ・・・」  
 ぼくは決意した。目の前でふるえてるソラヤくんのアソコに口をよせて・・・  
 
 「にゃあ、ついに始まったにゃあ・・・ミルフィはコレを見たかったのきゃな?」  
 マナが楽しそうに囁くと、ミルフィはそれどころではなく目を見開いて叫ぶ。  
 「ソ、ソラヤっ!! もう手を使ってもいいから早くイカせるのっ!! か、勝たないと  
ソラヤがコワされちゃう・・・あんな大きいの入らないもの・・・」  
 青くなってソラヤを見つめるミルフィ。マナの召使いの獰猛なシャフトはソラヤの  
小さなクチいっぱいに大きくなり、ミチミチと抉りまわしている。  
 「にゃにゃ、そんなに心配しなくてもいいにゃ、何とかなるものにゃ」  
 と、フォローにならないフォローを入れるマナ。ミルフィは首をねじまげてマナに  
振り返って叫ぶ。  
 「な、何をのん気な・・・ソラヤはわたくしの大事な、大事な・・・」  
 
 「はいはい、わかったにゃあ。でも今はとりあえずミルフィの相手はわたしにゃあ」  
 マナは両ひざを立てミルフィのひざを内側から引っかけると強制的にM字開脚  
させてしまう。  
 「ちょ・・・何を・・・モゴモゴ・・・」  
 マナは抗議するミルフィの口に指を2本突っ込んで乱暴にピストンさせる。そして  
その指を抜き取るとミルフィの秘裂にためらわず指を挿入した。  
 『ヌププププ・・・』  
 すっかり少年達のショーで濡れていたミルフィは指をあっさりと飲み込んだ。  
そのまま最奥まで指を突っ込みかき回す。  
 「ひっ!! や、やめなさいっ!! ・・・こら・・・うあああっ」  
 もがくミルフィにマナはさらりと言う。  
 「あんまりPもGも反応が良くないにゃあ・・・この分じゃAも望み薄だにゃあ・・・」  
 よく判らないが貶されているように感じたミルフィが抗議する。  
 「は、早く抜きなさい!! 」  
 「どうせ、ミルフィのことにゃ、怖くて奥まで指とか入れた事ないにゃ・・・」  
 「・・・な、何を・・・」  
 図星を指されて詰まるミルフィにマナは追い討ちをかける。  
 
 「その代わりクリとおっぱいばっかり揉んでるからこんなに大きくなっちゃた  
んにゃっ!! 」  
 『ぎゅいっ!! 』  
 両手でミルフィの乳首とクリトリスを握りつぶすように、ひねり上げるように  
するマナ。  
 「ひきいっ!! イタイ、イタイのっ!! 」  
 そんなミルフィに構わずマナは囁く。  
 「にゃにゃ、しかたないにゃ・・・今日はわたしの太いので突きまくって よ〜く  
『開発』したげるにゃ」  
 「そ、そんな・・・わたくしまだソラヤのしか・・・おもちゃだって使ったことない  
のに・・・」  
 そんな敏感なミルフィのカラダに百戦錬磨のマナの手がうごめき始める。自分の  
召使いとは違ったずうずうしくもネットリとした愛撫がミルフィの体温を上げていく。  
 「んっ、はっ・・・やめて・・・いや・・・」  
 ミルフィの視線は助けを求めて彷徨う。最後の頼みの綱の召使いを求めて・・・  
でも、その希望はマナの召使いにメロメロにされていた・・・  
 
 ぼくはソラヤくんのシャフトを咥えた。  
 「んっ・・・ちゅ・・・れる・・・」  
 その大きさを口の中で確かめるように舌でなぞる。口の中で『ひくん』と動いた  
それは見る間に育ってきた。  
   
 「はふっ・・・うむ・・・ちゅちゅ・・・」  
 大きくなったソラヤくんのシャフト・・・まだ少し皮をかむっているみたい・・・ぼくは  
舌を隙間に差し込んでツルリと一回転させてソラヤくんの亀頭を露出させる。  
 「ひゃん!! 」  
 ソラヤくんは日頃隠れている敏感なトコロを舌でくすぐられ、のけぞって悲鳴を  
あげる。久しぶりに一瞬開放されるぼくのシャフト。口から出たシャフトに外気が  
冷たい。  
 ぼくもシャフトを一旦、口から出してソラヤくんにささやく。  
 「いくよ、ソラヤくん・・・食べちゃうからね」  
 身を震わせるソラヤくん。慌ててぼくのシャフトにむしゃぶりつくが、緩急を  
忘れた単調な愛撫になっている。ぼくはプルプルふるえるソラヤくんのピンクの  
シャフトを『ちゅるん』と吸い込んだ。  
 「ちゅ、ちゅく・・・じゅぽじゅぽ・・・ソラヤくんココ感じる・・・はむっ・・・」  
 ぼくは唇を絞るようにして小刻みにソラヤくんのカリを責めつける。  
 「ふあ・・・ひいっ・・・あひ、ひあっ・・・ひんっ・・・」  
 ソラヤくんは可愛い喘ぎ声をあげつつビクビクと身を震わせる。どうやら愛撫を  
するのは慣れてるけど、されるのは慣れてないみたい・・・もはやぼくへの愛撫も  
忘れるぐらいに「ひんひん」とよがりだす。  
 
 じゅわりと口の中にカウパーの味が広がった・・・ご主人様と味が違うかも・・・  
 「ほら・・・オシッコの出るところもカンジるでしょ・・・ずちゅちゅ・・・」  
 尖らせた舌で魚の口のような鈴口をぐりぐりといじめる。その愛撫の最中に尿道に  
溜まった先走りをストローのようにちゅうちゅう吸うとソラヤくんは細い腰を  
ガクガクいわせて悶える。  
 「ひいいいっ!! そんなっ・・・あっ、ひっ・・・キ、キモチいいよう・・・ああ――っ!!  
ああ――っ!! 」  
 ぼくにまたがってむずむずとお尻をくねらせるソラヤくん。じゅぷじゅぷとぼくの  
口にソラヤくんのシャフトが突き込まれてくる。ぼくがその小さくて丸いお尻を  
撫で撫でしてあげるとプルプルとした震えが手のひらに伝わる。ミルフィ姫が  
『手を使いなさい』とか言ってるけどソラヤくんはもうそれどころじゃないみたい・・・  
ぼくは更にご主人様に叩きこまれたハードなテクニックを使う。  
 「うわ・・・ソラヤくん、こんなに溜まってるよ・・・」  
 やわやわと根元の袋を手でもきゅもきゅするぼく。そして袋を引張るように、  
絞るようにやさしく指をまわすと余分な皮が引張られて、ソラヤくんのシャフトの  
カリ首の敏感な部分がパンパンに張り詰められたようになる。まだオトナになる  
途中のシャフトが涙を溜めてヒクヒクしてる・・・ぼくは微笑んでソラヤくんに言う。  
 「すっごくキモチいいことしたげるからね・・・れる・・・」  
 
 ぼくは先っぽに溜まった先走りを舐めると、頭を浮かせてソラヤくんのシャフトを  
根元まで飲み込む。舌の上にシャフトを乗せ、上唇でしごく。こうすると歯を  
気にしないで思い切りくちゅくちゅできる。  
 「あひっ・・・だめ・・・だめ、ボク・・・イカされちゃう・・・あっ、あっ・・・」  
 ぼくは首をしならせるようにしてシャフトの根元から先端までを滑らかに、  
激しくピストンする。もちろん時々、ウネウネと舌を揺らめかせたり、きつく  
吸い上げたり、ほっぺの裏側のぬめらかな肉を使ったりするのは忘れない。飲み込む  
みたいにのどを『んぐんぐ』動かすとソラヤくんは甲高い悲鳴をあげて泣きよがる。  
 「ひっ、あっ・・・だめ、ご主人様許して・・・ソラヤはだめな召使いですぅ・・・ボクは  
もう・・・」  
 ソラヤくんはもうフェラチオを放棄してぼくの上でよがり狂っている。無意識に  
腰をくいくいさせると、未熟なシャフトがずぼずぼとぼくの口を犯していく。  
 このままトップスピードに持っていって唇でしごいてもイキそうだったけど、  
ここは一気にトドメを刺そうとぼくはソラヤくんに『加速』を付ける。  
 「ひっ、ああっ・・・あひん、うあっ・・・イク、イキそう・・・えっ!? 」  
 ソラヤくんの放出寸前、ぼくは口を離す。そしてふるふると催促するように  
震えるシャフトを横くわえして舌で舐めあげる。  
 「ふぅ――っ・・・んんっ・・・はあっ・・・」  
 射精寸前にインターバルを置かれたソラヤくんは不満げに喘ぎ声を漏らす。  
それでもぼくのシャフトの隅々まで丁寧に舐めあげる舌によって、さっきの  
ディープなフェラチオほどではないがゆっくりとソラヤくんは上りつめていく。  
 
 そしてついにソラヤくんはぼくの顔の上でお尻を打ち振って叫ぶ。  
 「はふっ・・・ん・・・あはっ・・・イキそう、イキそうなんです・・・はぁ、はぁ・・・」  
 「ソラヤくん、いくよ・・・狂わしてあげる・・・」  
 舐めるだけで絶頂近くに導いたのを確認したぼくは、満を持してソラヤくんの  
シャフトを咥えた。逃げられないようにしっかりと腰を抱きしめてから、さっきの  
『ディープスロート』を再開する。  
 「むっ・・・ずちゅ、ちゅばっ・・・はむ・・・ちゅちゅっ、じゅばっ・・・ちゅぽ・・・」  
 イク寸前まで『加速』されていたソラヤくんにたちまち限界が訪れる。  
 「ひぎいいいいっ!! んあっ!! ああっ!! イ、イクっ!! 出ちゃう―――っ!! 」  
 『びゅくっ、びゅくん!! 』  
 ぼくのシャフトが一緒にイキかけるが必死で絶える。口の中にソラヤくんの白濁が  
次々と打ち込まれる。やっぱりご主人様のと味が違う・・・でもぼくは更に首を振る  
スピードを速めてご主人様直伝の『ディープスロート』を続ける。  
 「えっ!? あっ!? ・・・ひっ、うあああっ!! ボクイッてます、もうイッてるの!!  
は、離してっ!! うあああっ!! 吸われるっ!! また、またっ!! 」  
 ソラヤくんがじたばたと暴れるが、僕はソラヤくんのお尻にしっかりと手を  
まわして逃がさない。  
 硬度がとけかけたシャフトを口中で強引に元気付けて強く吸う。『ビクンビクン』と  
シャフトがわなないて連続射精の準備が整った。ソラヤくんがキワまってくる。  
100までの快楽曲線のグラフは今100を簡単に突破しようとしていた・・・  
冷静ないつものソラヤはもはや見る影もなかった。ソラヤの切れ長の氷のような  
クールな瞳は快楽の熱に溶けたようにトロンとして、マナの召使のフェラに合わせる  
ように夢中で腰を打ち振っている。口から涎を吹きこぼしつつ裏返った喘ぎ声で  
叫びつづける。  
 「ひいいいっ!! ひいいっ!! あ、は・・・また、またイク・・・ボクもう、もう・・・  
ひゃふ・・・お、おかひく、なっちゃふ、ん、ああ、あ・・・れちゃう、イク、  
イク―――っ!! 」  
 ろれつの回らないソラヤが異様な速さで立て続けに連続して射精してしまい、  
顔を涎と涙とでぐちゃぐちゃにしてゆっくりと倒れこむ。ソラヤの下で脱力した  
マナの召使の口の端から大量のねばい白濁がどろりと糸を引いた。ソラヤが先に  
イカされてしまった・・・  
 「うそ・・・ソ、ソラヤがそんな・・・」  
 呆然と呟くミルフィ姫。それを見たマナが鬼の首を取ったように騒ぐ。  
 「にゃはは・・・残念だったにゃあ、さて・・・約束の罰ゲームにゃあ、にゃふふ」  
 ミルフィは我に返って叫ぶ。  
 「そ、それはダメですわ、そんなキケンで無茶なことできません!! 」  
 「にゃにゃ!! ミルフィはわたしと違ってウソをつかない誇り高いネコのはずにゃあ、  
まさか約束を破る気きゃ?」  
 「くっ!! ・・・そ、それは・・・し、しかしソラヤが・・・」  
 「にゃにゃ!! もしソラヤが勝ってたら、わたし召使いをどうしたにゃ?」  
 マナはスッと金色の目を細めてミルフィに囁く。  
 「・・・・・・」  
 下を向くミルフィ。自分の軽はずみな行動を後悔する。そして顔をあげて  
きっぱりと言う。  
 
 「ソラヤのかわりに・・・わたくしを好きにしなさい・・・」  
 「にゃにゃ!? そんなコト言っていいのかにゃ?」  
 ミルフィの背後で思わず感心してしまうマナ。それをおくびにも出さずミルフィを  
茶化す。  
 「・・・だから・・・だから、罰ゲームは許して・・・」  
 ミルフィはマナのエッチな手を必死でブロックし続けていた両腕を恭順の証拠に  
無防備に下に降ろす。  
 「そこまで言うならわかったにゃ、ただしソラヤがシないならミルフィもコレは  
おあずけにゃよ・・・」  
 マナはミルフィ下に位置しているクリペニスを顎でさして言う。ミルフィは露骨に  
安堵して言った。  
 「な、なによ・・・そんなコト。わたくしもソラヤも犯されないのなら大歓迎だわ・・・」  
 王位継承権第1位のお姫様は軽く口にしてしまう。これから自分の人生で最も  
つらい時間が始まるとも知らずに・・・  
 
 口の中に青臭い味が広がった。ご主人様と味が違うだけで、カラダが拒否したように  
ソラヤくんのそれを飲み下すことができない。無理やりゴックンすると見事に  
咳き込んでしまって半分近くこぼしてしまった。ねばい・・・というか噛み切れない  
ぐらいのソラヤくんの熱い精子が口から糸を引いて落ちる。けほけほ咳き込んでいると  
やっと起き上がったソラヤくんがぼくの背中をさすってくれた。  
 
 「だ、だいじょうぶ・・・?」  
 「へ・・・平気、ありがとソラヤくん」  
 とりあえず息をついたぼくはソラヤくんに微笑む。さっきのご主人様たちの会話だと、  
ソラヤくんのことミルフィ姫は怒ってないみたいだし、ぼくのご主人様も罰ゲームを  
強制する気はないみたいだし、一件落着かな・・・などとのほほんと一仕事したような  
顔をして二人して笑い合う。しかし、そんなぼく達にただ事ではないようなミルフィ姫の  
悲鳴が聞こえた。  
 
 「おあっ!! ああああっ!! ぎっ、ひぎいいいい・・・うあ・・・イ、イクっ!!」  
 ご主人様はミルフィ姫を背面座位のような体位で抱えあげ、足を強制的に開かせて  
秘裂に指を挿入してかき回している。そしてミルフィ姫がイク寸前に指をぬぽっと  
引き抜いた。  
 「・・・えっ!! いやあ・・・そんな・・・やめないで、イカせて、イカせて――っ!!」  
 恥も外聞もなく、涙を浮べて顔を打ち振るミルフィ姫。ご主人様は抜いた指で  
割れ目とアヌスの間の微妙な所をぐりぐりしたり、かるく内腿をぷにぷにとつねったり  
してミルフィ姫をイカせずに快感を高めていっている。  
 『うわっ・・・ご主人様、ミルフィ姫に『加速』つけているんだ・・・』  
 ぼくはぞっとする。なぜなら二人のお尻の下はミルフィ姫の流した愛液で大きな  
水溜りができてる・・・そう、これはもう一回や二回の量じゃない・・・  
   
 「うっ、ううっ・・・んっ・・・ううっ・・・くすん・・・」  
 あまりの仕打ちにすすり泣くミルフィ姫。なんか可哀想・・・ご主人様がミルフィ姫の  
金色の耳を甘噛みしながらいう。  
 「ほら『ソラヤのお尻でキモチ良くしてあげるのよ』って、ミルフィから言うにゃ、  
言わにゃいといつまでたっても入れたげないにゃあ・・・」  
 「い、いやですわ・・・誰が言うものですか・・・」  
 気丈に答えるミルフィ姫の秘裂にご主人様はまたもや指を挿入して言った。  
 「にゃに言ってるにゃ、わたしの指がふやけるぐらいぐちょぐちょにしてるくせに!! 」  
 「ひいっ、あっ・・・ふあああん・・・んっ、んっ・・・」  
 ミルフィ姫の中のご主人様の指が感じる所をさぐりつつ、細かくぶるぶると震えて  
うごめいている。ちなみに部屋に置いてあるテレビのシューティングゲームで  
ご主人様は10秒間に174連射できる。  
 「かひっ・・・ああっ、また・・・ふうううっ・・・んあっ!! そんなっ、いやっ!! 続けて、  
続けて――っ!! 」  
 またもや指が抜かれ中断される愛撫。ミルフィ姫は白いのどをのけぞらせて  
わななく。ぼくもソラヤくんもハラハラしつつも動けない。なぜならミルフィ姫は  
ソラヤくんのために耐えているから・・・  
 ミルフィ姫の隠したり、自分で触れることを許されていない手は、わなわなと  
互いの手を固く握ったり、頭をきつく抱えたりするしかない。  
 「そらそら、にゃはははは・・・」  
 また、絶頂を回避したのを見切ったのか、ご主人様は攻撃を再開し、ミルフィ姫の  
トキ色の乳首を両手で摘むと上下左右に振り回す。  
   
 「ひっ、ひいいいいいっ!! やめてっ、とれちゃう、とれちゃうの―――っ!!  
うあああっ、イタイっ、キモチイイ、イタイけどイイの――っ!! 」  
 始めはそうでもなかったが、次第に振り回す速度にミルフィ姫の巨大な胸の質量が  
乗っかってきて『ぶるんぶるん』とうなりをあげて波打つ。それでも手をお腹の  
ところで組んでご主人様の責めを甘んじて受けるミルフィ姫。ぼくは半泣きの  
ソラヤくんと、ご主人様が悪役みたいに見えてしまい止めようとした。  
 「ご、ご主人様っ!! もういいじゃないですか・・・うわっ!! 」  
 ぼくが立ち上がろうとひざを付くと。いきなりソラヤくんが倒れ込むようにぼくに  
しがみ付いてきた。よろけて尻餅をつくぼくに、ソラヤくんはイッたばかりでまだ  
力の入らない腰でフラフラとまたがった。  
 「ど、どうしたのソラヤくん?」  
 ぼくは仰向けのまま、背中を向けているソラヤくんに声をかけるが、ソラヤくんは  
無視して言う。  
 「マ、マナ様・・・ボク、ちゃんとシますから、だからボクのご主人様をイカせて  
あげてください・・・」  
 「ソラヤっ!! だめよ、コワされちゃうわ・・・むぐぐぐ・・・」  
 叫ぶミルフィ姫の口を押さえてご主人様は言う。  
 「にゃにゃ、ソラヤはやっぱり良い召使いにゃあ・・・わかったにゃあ、ソラヤが  
入れるのと同時にわたしのクリペニスをいれてあげるにゃあ」  
 ソラヤくんは溜まった涙を腕で拭うと決然と頷いた。  
 「ソラヤくんだめだよ、無理だよ!! 」  
 ぼくはソラヤくんの背中に叫ぶ。  
 
 「だ、だいじょうぶ・・・お、おっきい・・・」  
 さっきイキそこねたぼくのシャフトは初めから臨戦体勢。ソラヤくんは立てひざを  
突いて両手で自分の足の間にそそりたつぼくのシャフトを握って固定する。ぼくが  
ソラヤくんを押し留めようとじたばたしてるとご主人様から声が飛んだ。  
 「お前がじっとしないと、ソラヤのが使い物にならないくらいにズタズタに  
なっちゃうにゃ!! 」  
 「ええっ、うそっ!! 」  
 フリーズしてしまうぼく。ソラヤくんもその言葉を聞いて背中を『ビクッ』っと  
震わせて怖気をふるう。それでも健気に両手でシャフトを調整して腰を落としていく。  
 『つん・・・』シャフトの先っぽがソラヤくんのアソコに当たった。ご主人様も  
約束どうり快楽に震えるミルフィ姫を軽々と抱えてクリペニスの先で秘所をつついている。  
 ここで、がたがたとソラヤくんのカラダが震えだした。  
 「うっ、くっ・・・ぐしゅ・・・こ、怖いよぅ・・・」  
 ソラヤくん泣いてるみたい。シャフトに添えた手から震えが伝わってくる。腰は  
落ちてきてもカラダは緊張して固くなってしまい、これじゃあ挿入は無理かも・・・  
 しかしこの微妙な状況に耐えられなくなったのはソラヤくんではなくミルフィ姫。  
 「ひ、ひぐぅ・・・あうううう・・・あがっ、あがががががが・・・」  
 白目をむいて身をよじるようによがる。イク寸前まで何度も焦らされたあげく、  
シャフトを挿入寸前で止められるという究極の焦らしに精神まで蝕まれつつ  
あるみたい・・・それでもソラヤくんに『早く入れなさい!! 』みたいに命令しないのは  
ミルフィ姫の譲れない、穂きり高きプライドとソラヤくんに対する優しさなのだろう。  
でも早く何とかしないとミルフィ姫がホントにおかしくなっちゃう・・・ソラヤくんは  
いよいよ焦って無理な挿入を試みている・・・何とかしなくちゃ・・・  
 
 ぼくは決心して後ろからゆっくり腹筋を使って起き上がるとソラヤくんの背中を  
なだめるように後ろから抱きしめた。ぼくは年の割に小柄な方だけどソラヤくんは  
輪をかけて小さくてぼくが腕を回すと全身を包むようなカンジになった。偶然ながら  
カタチだけはご主人様達と同じ相手を乗せて座ったようになっている。ぼくは  
ソラヤくんにやさしく囁く。  
 「ソラヤくんリラックスして・・・」  
 「んっ・・・・・・」  
 目に涙を浮べてガクガクと頷くソラヤくん。キレイに真っ直ぐ切りそろえた前髪が  
サラサラ揺れる。  
 「そうそう、おちついてね・・・そうだ!! ボディシャンプー使おうか!! 」  
 ぼくが思いつきにしてはタイムリーな名案を口にすると、賢いソラヤくんはすぐに  
その意味するところを理解した。  
 『カシュカシュ』  
 と、取っ手を押してボディシャンプーを手に取るソラヤくん。たっぷり手に取った  
それをお尻の下にあるシャフトに塗りたくる。念には念を入れているのか、一気に  
4分の1程もボディシャンプーを使って、しつこいぐらいぼくのシャフト隅々まで  
ぬっとり手を回してくる。  
 「んっ、はふ・・・ソラヤくんも塗ってあげるね・・・」  
 ぼくも快感にうめきつつ、手をのばしてソラヤくんのピンクのシャフトに  
ボディソープを塗りつける。  
 「えっ!? あんっ・・・ボクのは関係ないですよう・・・んっ・・・」  
 「いいの、いいの、今キモチ良くしてくれてるお返し・・・どう?イクなってきた・・・」  
 そんなコト聞かなくてもぼくのぬめぬめとした手の中でソラヤくんのシャフトが  
再び元気になってくるのでわかる、でもリラックスは会話が大事だよね・・・  
 
 「んっ、はあ・・・ああん、いじわる、いじわるぅ・・・」  
 ぼくの手がソラヤくんに負けないくらい活動し始めると、息を乱してソラヤくんが  
あえぐ。もちろん、狙いはそれだけでなくて、さりげなく指を時おりアヌスのほうに  
紛れ込ませていく。ソラヤくんが立てひざのまま、背をぴくんぴくん反らせて掠れた  
悲鳴をあげた。  
 「ふあっ、あん・・・またボクのほうがイッちゃいますぅ・・・」  
 ソラヤくんがぼくの腕の中でくねくね悶えてる。すると、『激変』と言って  
いいぐらいにソラヤくんの白い肌が桃色に色づき、体温が上昇すると、あれだけ固く  
緊張していた体が『ふにゅっ』っと柔らかくなってぼくの腕に身を預けて来た。  
これなら、もう・・・  
 「ソラヤくん、そろそろいくよ・・・二人でミルフィ姫を助けてあげようね」  
 ぼくが背中越しにソラヤくんにいう。  
 「うん・・・」  
 小さく頷くソラヤくん。目の下が紅く染まる。ソラヤくんの背が『ピク』と  
緊張するけど、さっきみたいにガチガチにはなってない。ソラヤくんは自分から  
ゆっくりと腰を落としていく。ソラヤくんの入り口とぼくのシャフトの先端が触れた。  
 「それじゃ、リラックスして・・・ゆっくり息をして・・・そう、静かにはいて・・・」  
 「すぅ・・・はあぁぁ・・・」  
 素直にぼくのリードに従ってくれるソラヤくん。  
 『にちっ』ソラヤくんの粘膜が広がる音が小さく二人のカラダから聞こえた。  
 「ひっ・・・くううぅ・・・んあああっ・・・」  
 ずずず・・・とゆっくりめり込み始めるぼくのシャフト。ソラヤくんの顔が痛みと  
圧迫感に引きつる。ソラヤくんの全身に『どっ』っと冷や汗が噴出す。今、一番大きな  
部分が通過してる。その感触を楽しむこともなく、ぼくは腰を落とすのをためらう  
ソラヤくんを勇気づける。  
 
 「う、あう・・・怖いよう・・・」  
 蚊の泣くような声で呟くソラヤくん。ぼくは努めて明るい声でソラヤくんに言う。  
 「怖くないよ、ちゃんとソラヤくん飲み込んでる・・・あと少しで一番太い所  
入っちゃうよ・・・息はゆっくり、止めないで・・・そう、がんばって・・・」  
 ぼくは前にまわした手でソラヤくんのまだ少しぷにぷにしてるお腹をやさしく  
撫でてあげる。短い時間だけど二人には長く感じた。いつしかソラヤくんの背中と  
ぼくの胸の間に汗が溜まってぬるぬるしてる。  
 そしてソラヤくんの決死の努力が実るときが来た。  
 『ぐにゅにゅ・・・』  
 ソラヤくんのアヌスはついにぼくのシャフトの一番太いカリの部分を飲み込むことに  
成功した。ぼくのカリ首の根元を括約筋がギチギチと輪ゴムのように締め上げている。  
 「やったよ!! ソラヤくん!! 一番大きなトコロ、入ったよ!! どう?平気?痛くない・・・」  
 ぼくが痛いほどの締め付けに眉根をよせつつ聞くとソラヤくんは頷いた。  
 「・・・くうっ、はあっ・・・ボク、だいじょうぶですから・・・んっ、はううっ・・・」  
 ソラヤくんはしばらくアヌスの異質な感覚に目をつぶって慣れると、ぼくのシャフトを  
なかば収めたまま体を前に倒してぼくの投げ出した両方のひざこぞうに小さな手を置いた。  
 「ぜ、全部入れちゃいますから・・・んっ、ふっ・・・」  
 四つん這いになったソラヤくんはそう言うと小刻みに腰を揺すってぼくの大きな  
シャフトを根元まで加えこもうとする。  
 ソラヤくんが前に倒れたせいで、結合部がぼくに丸見えになっちゃう。絞り  
あげられるような締め付けもさることながら、小さなすぼまりが野太いシャフトを  
ずぶずぶ飲み込んでいく様は、なにかとんでもなく卑猥な物を見せ付けられて  
いるようでぼくは顔を真っ赤にしてしまう。  
 
 「うわっ、くううっ・・・」  
 とんでもなくキツイソラヤくんの味に思わず喘ぐぼくに、ソラヤくんが声をかける。  
 「はくっ・・・んん・・・入った、入りました・・・根元まで全部・・・お、お腹いっぱい・・・」  
 ソラヤくんは自分で下腹を撫でて、泣き笑いのような表情でぼくを振り返った。  
そんな健気なソラヤくんを見て、涙が出てきそうなぼく・・・ソラヤくんのサラサラの  
前髪からのぞく群青色の瞳に吸い込まれそう・・・ドキドキ・・・  
 「が、がんばったねソラヤくん・・・ちゅ・・・」  
 ぼくは、つい引き寄せられるように、ソラヤくんの唇にキスしてしまう。でも先に  
舌を入れてきたのはソラヤくん・・・ネコ姫様達とは違うざらざらしてない舌を夢中で  
絡めあうぼく達。ぼくは侵入してきた舌を強くくすぐって吸うと、前に回していた  
手の甲にソラヤくんのシャフトが『ひくん』と跳ねて当たった。  
 『しゅに、しゅに・・・』  
 ぼくは何も言わずにソラヤくんのシャフトをやさしくしごいてあげる。すると  
ぼくのシャフトの根元が『きゅきゅきゅ』と締め付けられちゃう。  
 「だめだよソラヤくん・・・そんなに締め付けられるとぼく・・・」  
 「だ、だって、すごくキス上手・・・カラダがきゅんきゅんしちゃうの・・・」  
 二人の濡れた唇の隙間からトロリとした喘ぎ声が漏れ始めた・・・  
 
 ミルフィは先ほどからのイキかけてはその寸前で焦らされる拷問のせいで精神が  
焼き切れそうになっている。  
 
 意識していないのに時おり、カラダ全体が水から引き上げられた死にかけの魚の  
ように『びたん、びたん』と痙攣する。涙と唾液を止めることができない。強制的に  
開かされた白い太ももには絶頂から強制的に呼び戻すために指でつねられた赤いアザが  
いくつも浮かんでいる。視界は紅く血の色がかったように染まり、頭の中は『ずくん、  
ずくん』と脈打つよう。その中で性感だけは鋭さを増していて、今、クリトリスを  
指ではさむマナの指紋まで感じ取れるほど・・・そんな仕打ちを恨む事もできず、  
ミルフィの思考は秘裂を浅くつつくマナのクリペニスの事のみでいっぱいになっている。  
 その悪魔のようなマナが瞳を輝かせて叫んだ。  
 「にゃにゃ!! ミルフィ、ソラヤが根性見せてるにゃ!! 」  
 ミルフィを救う為ソラヤが奮闘している。体中を冷や汗でてからせながら慎ましい  
すぼまりに、マナの召使の猛々しいモノを納めていっている。時おり痛みに顔が  
ゆがめるが、ミルフィを安心させたいのが微笑みさえ見せる。そしてついに根元まで・・・  
ミルフィはソラヤの気持ちに感動して胸がいっぱいになる。  
 「にゃあ・・・さすがソラヤにゃ、そして約束にゃあ・・・」  
 火照る体を持て余しつつミルフィが意識をマナに戻す。マナはにやりと笑って  
ミルフィの足を抱えていた手を『ぱっ』っと離した。  
 「えっ!? ・・・」  
   
 『ずんっ・・・!!!!!!!』  
 さっきからミルフィの入り口をノックするだけだったマナのペニスが重力加速度を  
伴って一気にミルフィの秘所に入った・・・いや、ブチ込まれた・・・  
 「にゃにゃ・・・ミルフィの中、とってもアツいにゃあ・・・」  
 のんきにしゃべるマナ。ミルフィは顎を引きつらせて震えて、そして・・・  
 「・・・あっ・・・ひ・・・あっ、あっ、うあああああああああああああああああっ!!!!!!!  
イクっ!! イクっ!! いきなりイク――っ!! あああああん!! うああああああっ!! 」  
 
 上品なミルフィとは思えないほどのよがりっぷりはマナが慌てる程。このまま体中を  
ガクガクいわせて昇天する。しかも立て続けにイキまくり、ミルフィの重い胸は  
千切れんばかりに揺れ続け、止まる暇もない。『プシャ、プシャ――ッ』と結合部からは  
熱い潮が吹きこぼれ、マナのクリペニスを熱く濡らし狂ったように締め付ける。  
 5分近く経過し、その狂乱がやっと収まりかけたときマナが口を開く。  
 「にゃは・・・少したまげたにゃ、入れただけでこれにゃのにクリペニスずこずこ  
動かしたらミルフィ、どこへ飛んでくか分らないにゃあ・・・」  
 マナはつながったまま体を前に倒すとミルフィを四つん這いにさせる。  
 「あ、う・・・や、やめて・・・狂う、狂っちゃう・・・」  
 ガクガクと力の入らない体を震わせて言うミルフィ。ホントに快楽に狂ったら元に  
戻れないかも・・・と、これから与えられるとんでもない快感に恐怖する。  
 「お願い・・・やめて、許して・・・」  
 必死で言うミルフィにマナは前方を指差して言う。  
 「にゃにゃ、わたしも自分の召使いに負けるわけにはいかにゃいにゃあ」  
 「えっ!! ソラヤ・・・そんなっ!? 」  
 ソラヤがマナの召使いに激しく犯されてる。ソラヤの小さな白いお尻はズンズンと  
突き込まれるマナの召使の猛々しいモノをしっかりくわえ込み、妖しくうごめいている。  
ソラヤの口から漏れているのは苦痛の悲鳴でなく秘めやかな甘い吐息・・・  
 呆然と見つめるミルフィにマナが迫る。  
 「さてと・・・」  
 ミルフィの腰をがっしりと両手で掴むとミルフィは我にかえる。  
 「ひっ・・・や、やめて―――っ!! 」  
 その必死の訴えも虚しく、クリペニスは一気に出っ張りのない先端近くまで  
引き抜かれ、そして倍する速度で叩き込まれた。  
 「・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!」  
 ミルフィはその瞬間、広い浴場いっぱいに響き渡るほどのあさましいよがり声を  
あげて獣になった・・・  
 
 『ちゅ、くちゅ・・・ちゅぱ、れる・・・』  
 振り返るソラヤくんにかぶさるようにキスするぼく。ぼくとソラヤくんの合わさった  
唇から秘めやかな音が漏れる。  
 『ぷはっ・・・』  
 夢中でキスし合った唇が離れると、名残惜しそうに絡み合った舌が離れ、そして  
キラキラと唾液のアーチが架かる。  
 「はあ、はあ・・・ふは・・・」  
 熱い吐息が互いの唇にかかるぐらいの距離。ドキドキ見つめ合う二人。ぼくの手は  
前にまわって、ソラヤくんのシャフトをゆるゆるとしごいている。ソラヤくんは  
何も言わないけれどシャフトは『ひくん、ひくん』と快感をぼくの手に伝えてくる。  
ソラヤくんはトロンとした目でぼくにささやいた。  
 「あ、あの・・・動いて、動いてください・・・」  
 「えっ!! でも・・・」  
 ぼくはソラヤくんの酷使している括約筋を心配して口ごもる。  
 「だ、だいじょうぶですから・・・ボクが頑張らないとご主人様が・・・」  
 ぼくがハッと前方を見ればぼくのご主人様はミルフィ姫に挿入はしたもののまだ  
動いてないみたい・・・ニヤリと探るような目つきで僕達の痴態を眺めてる。ミルフィ姫は  
また焦らされて狂わんばかりになってる・・・  
 どうやら僕達がちゃんとシないとご主人様も動かないみたい・・・なんか、ご主人様  
すごく悪役・・・ぼくは決心して、膝の上のソラヤくんを見つめて言う。  
 「そ、ソラヤくん、じゃあ頑張ろうね・・・」  
 ぼくはひざをついて起き上がる。  
 「ほら、手をついて・・・四つん這いのほうが楽だよ・・・たぶん・・・」  
 ぼくは『背面座位』の格好から挿入したまま『後背位』に移行する。苦労して  
ひざ立ちになればソラヤくんのなめらかな白い背中が眼前に広がっていた。その背中は、  
しっとりと部屋湿度が高いのとアブノーマルなプレイのせいで薄っすら汗が浮かんで  
キラキラ光っている。  
 
 「いくよ・・・」  
 ソラヤくんは返事の変わりにぎゅっと目をつぶったまま頷いた。ぼくは腰をゆっくりと  
引き出していく。  
 根元まで埋まっていたシャフトがソラヤくんの小さなオシリからずるずると  
引き出されて行く。たっぷり塗りたくられたボディシャンプーのせいで思ったほど  
抵抗がなくてホッとした。  
 「すごいよソラヤくん・・・ソラヤくんのおしりめくれちゃいそう・・・」  
 ぼくはキツキツの激しい快感に上ずった声で呟く。  
 「ふうっ・・・んあっ!! は、恥ずかしい・・・あっ、あっ・・・出てる、出てるぅ・・・  
ヘンなカンジなのぉ・・・」  
 手に力が入らなくなったのか、ガクガクとタイルに突っ伏すソラヤくん。白い背中が  
初めての異様な感覚にわなわなと震え、悶えている。  
 「ふう・・・」  
 やっとカリ首の手前までシャフトが出てきた。額の汗を腕で拭うぼく。熱いソラヤくんの  
お腹の中に入っていた部分のシャフトが涼しい。  
 「はふ、はふ・・・はぁ、はぁ・・・」  
 息も絶え絶えのソラヤくん。でもその気持ちに整理をつける暇もなく、今度は  
シャフトを突き込まれる運命なのだ。  
 『にゅぐぐ・・・』  
 ゆっくりゆっくり挿入していく、抜くときより抵抗なくズブズブ入るのでびっくりする。  
 「ひいいいいいいっ!! 」  
 背を丸めて突っ伏していたソラヤくんが今度はのけぞって浴場にカン高い悲鳴を  
上げる。そしてぼくの腰がぴっとりとソラヤくんのお尻にくっ付く。ソラヤくんの  
悲鳴が落ち着いたところですぐにシャフトを引き抜くぼく。  
 「んあああっ、ひいいいっ・・・あっ、あっ・・・おああ・・・んんーっ、んんーっ・・・」  
 そのままのペースでソラヤくんの括約筋にダメージを与えないよう、なるたけ  
真っ直ぐにピストンするぼく。ところがしばらくするとソラヤくんのお腹のなかの  
感触・・・というか、味・・・というかが変わって来たような・・・  
 
 『ずんっ!! 』  
 ゆっくりと、しかし、しっかりと打ち込まれるシャフト。同時にソラヤくんが  
微妙に腰を迎え入れるように動かしたような気がする。ソラヤくんがびくびく震える  
たびに腸壁が『みちっ』と巻きついてくるカンジ・・・  
 『ずにゅうう・・・』  
 引き抜くと、ソラヤくんのお尻がシャフトを離したくないみたいに括約筋が  
『ぎゅっ、ぎゅっ』とキツキツに絞ってぼくを刺激してくる。  
 「んっ・・・あはっ・・・ソラヤくん、女のコみたいに締め付けてくるよ・・・」  
 「うそっ・・・違いますう・・・そ、そんな・・・」  
 結合部からいやらしい擦過音が小さく響いてる。目の下を赤らめてぼくは囁く。  
 「ソラヤくん、もしかして初めてなのにイクなって来ちゃったの?」  
 微妙に抽送のペースを上げてソラヤくんの答えを待つぼく。  
 「い、いやあ!! イクなってなんか・・・んんっ・・・んっ、んっ・・・」  
 ソラヤくんは顔を真っ赤にしてかぶりを振る。でも思わず出ちゃう喘ぎ声を  
止めようとして慌てて両手で顔を覆うようにして口元を押さえる。でも突上げる度に  
小さく喘ぎ声が漏れちゃって身をよじって恥ずかしがる。  
 『なんか午前中に会ったときよりカワイクなっちゃったかも・・・』  
 ぼくは不覚にも胸が『きゅん』としてしまって、ソラヤくんのまろやかなお尻を  
手のひらでなでなでしつつ『浅く、浅く、深く』とネットリ腰を使う。  
 
 「ひきっ・・・んん――っ・・・」  
 覆った手の下からひときわ大きな声が漏れちゃうけどソラヤくんは手に噛み付く  
ようにして必死でよがり声を押し隠す。ぼくは薄っすら笑って言う。  
 「ふ〜ん・・・ぼく、ソラヤくんの声聞きたいのにそんなコトするんだ・・・でも  
どのくらい気持ちイクなってるのかなんてココですぐ判るよね・・・」  
 ぼくはソラヤくんの腰を抱えていた手を下にずらす。  
 「あっ、そこはっ!! 」  
 ぼくの狙いがわかったのか、ソラヤくんが顔を覆っていた手を慌てて自分の下腹部に  
持っていく。でもぼくの方が早かった。  
 『きゅむっ・・・しゅにしゅに・・・』  
 ぼくが目的のモノに触れる。それはもうピンピンに反り返っていて、ぼくが軽く  
しごいただけでヒクンヒクンと自己主張してる。  
 「あっ、あっ・・・だめぇ・・・」  
 「ほ〜らソラヤくん、こんなに大っきくしちゃって・・・ホントはすっごくイク  
なっちゃてるんでしょ、ほら、ほら、ほらっ!! 」  
 ぼくはソラヤくんのシャフトをしごきつつ、ズンズンと小刻みにソラヤくんを  
突き上げる。行き止まりはないけれど、ぼくのシャフトにソラヤくんの腸壁が温かく  
巻きついて揉みしだいてくるようにうねり出す。  
 「うああっ・・・だめっ、ひいっ、ひいっ!! ・・・」  
 身をよじるソラヤくん。シャフトはまたたくまに先走りでニトニトになっちゃった。  
 「すごいソラヤくんのオチンチン女のコみたいに濡れてる・・・」   
 「だって、だって・・・ズンズンされるとヘンなところが・・・コスれて・・・」  
 ぼくの腰の動きに合わせて小さく喘ぎながらしゃべるソラヤくん。ぼくは  
ソラヤくんのそのコトバにピンとひらめいた。  
 「ふ〜ん・・・そのヘンなとこってココかな?・・・」  
 ぼくはシャフトを中ほどまで抜いて小刻みに腰を使った。ぼくのシャフトの出っ張りが  
ソラヤくんのシャフトの裏ぐらいに位置する『スゴイところ』をゴリゴリ刺激する。  
ソラヤくんが感電したみたいに反応し始める。  
 
 「ひいいいいっ!! あっ、うあっ!! あああっ、ソ、ソコ・・・当たって・・・お、おかしく、  
おかしくなっちゃ・・・うわあああっ!! 」  
 『びゅく!! どくっ!! 』  
 予告もなくソラヤくんのシャフトからいきなり勢い良く白濁が飛び出した。  
 「うわっ!? イッてる、イッちゃってる!! ボク知らないのにイッてる――っ!! 」  
 前立腺を責められたソラヤくんは耐える暇もなく自覚なしにイッてしまったらしい。  
背中をそらして絶叫し、ぼくを痛いぐらい締め付ける。  
 「ひいいっ!! 出てる、止まらないッ!! 止まらないの――っ!! 」  
 放出を止めようとソラヤくんが『きゅっ』っと、お尻に力を入れるたびにぼくが  
激しくアヌスをズコズコと蹂躙するのでなかなか放出を止めることができないソラヤくん。  
たちまちソラヤくんの下の青いタイルは白濁で真っ白になっていき、半狂乱で  
泣きよがる。  
 ソラヤくんは白目をむいて半失神して、自ら白く染め上げたタイルの上に  
涙とよだれでべたべたになった顔を突っ伏す・・・  
 
 
 その目の前では・・・  
 「んあああっ!! おあっ、ひぎっ!! うあああっ・・・はおおっ!! 」  
 吠えるようによがるミルフィ。四つん這いになった自分の腰を抱えて激しく腰を  
使われているのは自分の人生最大のライバルにもかかわらず快楽に狂ってしまっている。  
それでも2,3度、立て続けに絶頂に突き上げられつつも超人的な克己心を発揮して  
ミルフィはソラヤのことを気遣う。  
 「ソ、ソラヤは・・・だいじょうぶ・・・うああっ!! マ、マナ・・・そんなに乱暴に  
突かないでぇ!! くううん・・・んあああっ!! 」  
 目の前のソラヤを快楽にゆがむ視界の中見つめるミルフィ。ソラヤは手で顔を  
押さえて突っ伏すように身を投げ出し、四つん這いの格好でマナの召使いに背後から  
犯されている。真正面のミルフィにはソラヤの黒髪の頭と白い背中しか見えない。  
 
 「にゃあ・・・そんなに心配しにゃくても、もうソラヤはアナル大好きっコにゃあ」  
 イジワルなマナが耳元で囁く。ミルフィは秘所を後ろから抉られつつもムキに  
なって言った。  
 「そ、そんなコトありませんわ!! ほらっ、ソラヤがあんなに苦しそう、あんな乱暴に  
突かれて・・・もうやめてあげて!! んっ、くっ・・・」  
 自分も召使いと同じように背後からズコズコと犯されながらも精一杯の威儀を  
振るってマナに命じるミルフィ。しかしマナはソラヤを犯す自分の召使いに負けじと  
激しく腰を使い、しなやかなカラダ中から汗を飛び散らして言う。  
 「にゃに言ってるにゃあ・・・きっとソラヤ、突かれるたびに気持ちイクなって、  
チンチン、ビキビキにカタクしてるにゃあ!! 」  
 「な、なんて下品な・・・」  
 と言いつつも思わず目を凝らしてしまうミルフィ。なにかのぞきをしてるみたいで  
胸がドキドキしてきた。  
   
 「はあ、はあ、はあっ・・・んんっ・・・ソラヤくんすっごくイイよぅ・・・」  
 「あんっ、うんっ・・・ひいっ、んっ・・・あんっ・・・」  
 途切れることなく絡み合う二人の少年の喘ぎ声。ソラヤの声も十二分に甘く  
聞こえるのは気のせいだろう・・・  
 そしてソラヤのお尻から『パンパン』と歯切れのいい音を響かせ、欲望のままに  
激しい勢いで腰を使うマナの召使い。そんなかわいそうなソラヤが突き込まれる  
シャフトを迎えるように腰をくいくいと動かしたのは気のせいかもしれない・・・  
 見えない二人の結合部から、はしたない粘着質の音が響いてる。その音にまぎれて  
ソラヤの下腹部から小さく『ピタン、ピタン』と音がしているのは気のせいで  
あってほしくて・・・  
 
 「ふああっ、はっ・・・ソラヤくん、ソラヤくぅん・・・」  
 欲情に上ずった声でソラヤの幼いカラダをむさぼるマナの召使い。ミルフィは  
殺意さえ覚えてしまう。そして、ご主人様の目の前で犯されるという羞恥に顔を  
覆って突っ伏すソラヤがむずがって、うめき声が大きくなってきて・・・  
 『やっぱりソラヤ、つらいんだわ・・・』  
 「ソ、ソラヤっ、しっかり・・・うあっ!! ひいいいいっ!! 犯されるっ、入って  
くるううう!!!」  
 ミルフィはじたばたと暴れるが、たちまちマナに子宮をえぐるように突かれて  
無力化されてしまう。行き止まりでぐりぐりされると先が尖ったクリペニスが  
子宮口を無理やりこじ開けて更にその奥に侵入してくるような感覚に悶絶しかける。  
 そのうちにマナの召使いはソラヤに更に蛮行を働く。ソラヤの顔を晒そうとするのか、  
二の腕をつかんで引き剥がそうとする。  
 「ら、乱暴はやめなさい・・・えっ!? ・・・ 」  
 叫ぶミルフィの声がしぼむ。代わりに目の前の光景を見て圧倒され、目を見開いたまま  
フリーズしてしまった・・・  
 
 
 イキっぱなしのソラヤくんもツライけど、ぼくもツライ。なぜならソラヤくんの  
あまりにもキツキツの括約筋の締め付けは、ボクのシャフトに輪ゴムをぎっちりと  
巻いたように働いてしまい、イキたくてもイカせてもらえないのだ。じわじわと脳を  
溶かすような快感にクラクラしつつも、ぼくはソラヤくんに引導を渡そうと二の腕を  
つかんだ。  
 「ひゃん!! 」  
 顔を覆っていた手をいきなり引き剥がされて驚くソラヤくん。ぼくはそのまま  
ソラヤくんの手を引き絞るように引張って思い切り腰を打ち込んだ。ソラヤくんの  
上半身が膝立ちのまま浮き上がるカンジ。背筋はお尻だけ突き出すように強引に  
固められてしまう。相反するベクトルによって倍加した力と勢いでソラヤくんの  
すぼまりを太いシャフトがズコズコ犯していく。  
 
 「ひいいいいいいいいっ!! うあああっ!! 深いッ!! あっ、あっ・・・イクッ!!  
またイクッ!! あああああああああっ!! 」  
 絶叫と共に吹きこぼれたヨダレはもはや自分でぬぐうこともできない。細い腕を  
取られたソラヤくんは、立てひざのままお尻を突き出すように背筋を湾曲させられて  
背後から犯されるのを甘んじて受け止めるしかない。  
 「ひんっ、ひんっ、ひああああっ!! キモチいい――っ、イイの――っ!! 」  
 激しくよがるソラヤくん。ぼくが激しくソラヤくんのお尻に腰を打ち付けるたびに、  
少し遅れてソラヤくんのシャフトが自らのお腹を『ピタン』と叩いてる音がした。  
今まで見えてなかったソラヤくんの大っきくなったシャフトを見て、なぜかミルフィ姫が  
呆然としてる。ソラヤくんの掴まれた手の指が苦悶するようにワキワキと動いた。  
 「ああっ・・・また、イクううううううぅぅぅぅ!! 」  
 『びゅくっ、びゅっ!! 』  
 野太いシャフトを突き込まれつつ、またもやたくさんシャセイしちゃうソラヤくん。  
引き絞られた背中のどこに余裕があったのか、更に華奢な背中を扇情的に反りかえらせた。  
そして今度はカラダが起こされている分、ソラヤくんのシャフトが叩きつけられている  
ぼくの腰と連動して、ぶるんぶるんと派手に白濁を広範囲に巻き散らかす。白濁の雨が  
食い入るようにぼく達を見つめてるお姫様たちに降り注いだ。  
 よだれや汗で顔をぐちゃぐちゃにしたソラヤくんがひときわ高く、意味のなさない  
悲鳴を上げて軽く失神する。その時、ほんの一瞬だけぼくのシャフトへの締め付けが緩んだ。  
 「う、うわっ!? で、でるっ!! ソラヤくんの中にドピュドピュしちゃうっ!!  
うわあああああっ!! 」  
 ホントはとうの昔に限界を迎えていたシャフトは今までせき止められてた  
信じられないほどの量の白濁をソラヤくんの最奥に注ぎ込んでいく。シャセイしながらも  
ぼくは狂ったようにソラヤくんのお尻を突きまくる。なんか、出したセーエキで  
お腹の中がくにゅくにゅして腰が震えるほどキモチいい・・・  
 
 「おああああっ!! た、たくさん出てるっ、出されてる!! 熱いよう・・・んああっ!!  
いっぱい、溢れちゃうのぉ――っ!! 」  
 泣きよがり、大きな声で叫びまくるソラヤくん。ついに半失神していたソラヤくんが  
ガクガクと痙攣して顔をセーエキまみれのグチャグチャにして完全に気絶した。手を  
離すと夢中で握っていたソラヤくんの白い二の腕に赤い指の跡がくっきり残っていた。  
 「ごめんね・・・ソラヤくん・・・」  
 一滴残らず注ぎ込んだぼくも脱力してソラヤくんの背中にそのまま覆い被さる。  
うつ伏せのまま大の字に重なり合った二人をふわりとジャスミンの香りが包んだ。  
 
 
 『・・・・・・・・・』  
 ぼくとソラヤくんは軽い失神から、傍の吠えるようなよがり声でほとんど同時に  
目を覚ます。目の前でぼく達のご主人様がケモノになってた・・・  
 「うあっ、あっ・・・ひぎっ・・・イイっ、イイっ!! イイの――っ!! 」  
 「にゃ、にゃふっ!! すっごく締まるにゃあ!! 蕩けるにゃあ!! おあっ、このっ!!  
はっ、はあっ・・・」  
 ぼくのご主人様はミルフィ姫のくびれた腰をつかんで大きなお尻に腰を叩きつけている。  
汗の浮いた健康的な胸がその腰と一緒に『プルプル』と∞の形に軽快に揺れ動く。  
 逆に犯されまくっているミルフィ姫のバストといったら四つん這いのせいで  
胸の嵩がさらに増えてしまって『ばるん、ばるん』って千切れそうなほど暴れてる。  
 「にゃはっ、すっかり膣感覚、開発しちゃったにゃあ・・・ほ〜らちゃんと味わうにゃあ!! 」  
 ご主人様はさらに技巧を使って、腰を押し付けたままクネクネと回すように、  
揺するようにしてエッチな腰使いでミルフィ姫をすすり泣かせてる。そんなご主人様を  
見たらなんだか・・・  
 「あん・・・ま、また大っきく・・・」  
 ぼくのカラダの下でソラヤくんが顔を赤らめて囁く。あわわ・・・まだ入れっぱなしだった。  
 「ご、ごめん・・・今、抜くから・・・」  
 謝るぼくにソラヤくんは振り返って小声で言う。  
 「でも・・・あの・・・せっかく大っきくなっちゃったし・・・もう一回・・・ね・・・」  
 「いいの?・・・」  
 
 ぼくはソラヤくんに重なりながら上気して言う。ぐぐっ、とアソコがさらに  
大きくなっちゃった・・・  
 『コク・・・』  
 恥ずかしそうに頷くソラヤくん。  
 ぼくはソラヤくんの背中に胸をつけたまま、腰だけくいくいと動かして  
ソラヤくんのアヌスをまたしてもじっくり犯していく。  
 「はあっ・・・あんっ・・・」  
 ソラヤくんの喘ぎが艶めいてくる。目の前でご主人様達が燃え上がっている。  
 そして・・・最後は4人同時でイッた・・・  
 またソラヤくんの中にたくさん出しちゃった・・・  
 
 
 戦い終わって日が暮れて・・・  
 ミルフィは力の入らない腰に活を入れつつ苦労して起き上がると、傍に寝ていた  
マナをけり起こす。  
 「なんにゃ・・・ヒトがイイキモチでせっかく・・・」  
 ぼりぼりとお腹を掻きつつ、あぐらをかくマナ。それでもミルフィは仁王立ちに  
なり凛としてマナに言う。ヤられすぎでひざがカクカク笑ってる。  
 「今日の所はわたくしの勝ちですわ!! 」  
 「にゃ?・・・」  
 首をかしげるマナ。構わず続けるミルフィ。  
 「ですから、アナタとわたくしは引き分けですが、アナタの召使いはもはや  
ソラヤのトリコにっ!! よって、わたくしとソラヤの・・・」  
 『びっ!! 』と指を指すミルフィ。その向こうにはやっと起き上がった召使い達がいた。  
 
 
「あっ!! ・・・ん・・・」  
顔をしかめるソラヤくん。  
「だいじょうぶ、気持ち悪いの?」  
心配して聞くぼく。ずいぶん無理させちゃったからなあ・・・でもソラヤくんは顔を赤らめて小さな声で言った。  
 
 「へ、平気・・・白いの、あふれてきちゃった・・・たくさん・・・」  
 「え?・・・あわわわ!! ・・・ご、ごめんね!! ソラヤくんっ」  
 赤くなって、慌ててぶんぶん手を振り回すぼく。そんなぼくの胸の中にいきなり  
ソラヤくんが抱きついてきた。  
 「ソラヤって呼び捨てでいいです・・・そのかわり『お兄さま』って呼んでいいですか?」  
 すりすりと甘えてくるソラヤくん。その上目遣いの可憐さにぼくは考えもせず  
コクコク頷いてしまう。それを見たソラヤくんが嬉しそうに言う。  
 「えへへ・・・お兄さま、また一緒に・・・ねっ」  
 「そ、それは・・・」  
 冷や汗のぼく。確かにおかわり2連発しちゃったけど・・・それはイキオイというか・・・  
焦るぼくを更にぎゅっと抱きしめてくるソラヤくん。ふあ・・・ソラヤくんの肩すべすべ  
してる・・・  
 
 
 「ト、トリコ・・・とりこに・・・」  
 「にゃにゃ、トリコにゃねえ・・・」  
 自分達の召使いの『ご主人様抜きの新たな友情?』の様子を横目で見て、ショックを  
受ける姫様たち。意外な恋敵が出現する展開にうろたえたミルフィ姫は慌てて叫んだ。  
 「ひ、引き分けです――っ!! 覚えてらっしゃい!! そ、そんなにくっついちゃ  
だめよっ!!ソラヤっ、いくわよ!! 」  
 ミルフィ姫はソラヤくんの手をガッと取ると走って脱衣所に戻る。途中でツルリと  
滑って大きな音がしたが、ソラヤくんに介抱されて何とか退場した。  
 『あ〜あ、ご主人様に会わなければミルフィ姫も幸せな一日を過ごせたのに・・・』  
 ぼくは心からミルフィ姫に同情した。  
 ところが、横のご主人様もじっとぼくを見ているのに気がついた・・・なんかウズウズ  
してるような・・・  
 ぼくは、そそくさと立ち上がってポンと手を叩いて言う。  
 「さ〜あ、おつかれさまでした。そうだ、そうそう、もうお部屋に戻りましょう、  
うんうん・・・」  
 さりげなく歩き出すぼく。ご主人様はコホンと咳払いしてボソッと言う。  
 
 「ちょっと待つにゃあ、『お兄さま』・・・」  
 「ぎくっ!! 」  
 へなへなと座り込むぼく。だいたい次にご主人様の言うことはわかってる。  
 「も、もうできませんからね!! ど、どうせ『今日は入れたけど、入れられて  
にゃいからヤルにゃあ』とか言って・・・」  
 「違うにゃあ・・・これからお前がホモになってないか検査するだけにゃ、わたしの  
ココに入れてズンズンさせてあげるにゃあ、ちなみにわたしはもう準備オーケーにゃ!! 」  
 あっという間にぼくを押し倒す、体力無尽蔵のご主人様。熱いカラダを押し付けてくる。  
 「もうできないですよー!! 」  
   
 「はむっ・・・ちゅ・・・れる、くちゅくちゅ・・・早くタタせるにゃあ」  
 「んっ・・・でも・・・はふ・・・休ませてください・・・はんん・・・」  
 舌で刺激してくるご主人様。でもぼく今さっき、たくさん出したばっかり・・・  
 「ほら!! 早くわたしに入れて『ソラヤより気持ちいい』って言うにゃ!! 」  
 なんか微妙に本気のセリフのような気がした。たいした意味もなくぼくは呟いた。  
 「えっ!? ひょっとしてご主人様ヤキモチ・・・ええっ!! 」  
 カアッと頬を染めるご主人様。ぼくは言ってはいけないセリフを言ったみたい・・・。  
ご主人様は目の縁を紅く染めて、牙をむいて大声で叫ぶ。  
 「にゃ、にゃに言ってるにゃ!! こっちはいそがしい身にゃ!! あと10秒で  
大っきくしないとお前の処女に目標変更にゃ!! 」  
 「えっ!! うそっ、ま、待って下さいよ〜!! 」  
 「ちなみにサイズはミルフィにぶち込んだヤツの当社比1.5倍にゃあ!! 」  
 咥えたままぶつぶつ呪文を唱えるご主人様。  
 「わっ、わっ!! 呪文は唱えちゃダメ――――っ!! な、なんでこうなるの――!! 」  
 
 そして湯気はゆっくり動き出す二人のシルエットを包んでいく・・・  
 
 
       (おしまい)  
 

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