サイレンの音と野次馬のざわめきが聞こえる  
時々辺りにきらめく警官のライト  
そして、隣りには精液まみれの美少女  
「何の犯罪者だ俺は…」  
俺は頭を抱えて深い溜息をつく  
「…見付かったら言い逃れする前に尋問室行きだな」  
そう呟きながら、隣りで身体中の固まり始めた精液を気にして居るユキを見る  
「え?えっと…何ですか?」  
俺の視線に気付き、恥ずかしそうに言うユキ…  
頼りねぇ…宇宙人パワーとか、一瞬でも期待した俺が馬鹿だった  
「…取りあえず見付からない様にして、封鎖解かれるまで待つぞ」  
「あ、はい。わかりました」  
そして夜の山の中で待機することになった  
……  
………  
…………  
………………………  
「…暇だ」  
ありえない位に暇だ。何とかしろ  
「そ…そんなこと言われても…それに、まだ23分しか…」  
「仕方ないだろ。ここじゃあ星も見えないしよ」  
茂る木の葉により、夜空のほとんどは覆い隠されていた  
「星…好きなんですか…?」  
「大好きだね。星空は心のオアシスだ。MYロマン」  
「いいですよね、星!私も大好きなんですよ!」  
ユキは興奮して言う。何と言うか…思ってたイメージと違うキャラが出たな  
「あ…えっと……変…ですか?」  
 
我に返って恥ずかしそうに聞いて来る  
何か…こっちまで照れるだろ  
「いや、そんな反応されたのは初めてだからな…  
いつも変な顔されたり、子供みたいだとか言われたり…」  
皮肉なもんだな。初めて趣味が合った女は、星空の向こうから来た宇宙人ってのも  
「…誰か居るのか?!」  
そんな時、懐中電灯の光と共に、声がかかる  
「…!?まずい…」  
慌ててユキを押さえ込んで、地面に伏せさせる  
「え…待っ…ふみゅ!?」  
…変な悲鳴が聞こえたな  
「うぅ…鼻打ちました…何するんですかぁ…」  
「馬鹿!喋るな!」  
泣きそうな声で、抗議の言葉をあげるユキを、目一杯小さく怒鳴る。見付かったらご近所に会わす顔が無い。引きこもりか引っ越しだ  
「確かこっちから…」  
警官だ…灯が近付く…やばい…  
冷や汗とか脂汗とかダラダラ垂れてきそうな気分だ  
気付かないでくれよ…  
祈る俺の気持ちも空しく、その警官のライトは無情にも俺とユキを照らし出した  
しかも運の悪い事に、俺は仰向けのユキに覆い被さる様な体勢…つまり押し倒した状態…  
「はは…終わった…色々と…」  
よし、明日から引きこもろう!ビバ引きこもり!引きこもり記念日!  
 
 
「…気のせいか」  
そう言って離れて行く警官  
「………へ?」  
あまりの絶望に脳がトリップしていたから、何が起きたか分からなかった  
取りあえず理解出来たのは、警官があと数歩というところまで近付き、俺達をライトで照らし……去って行ったというところまでだが  
おかしいのは俺の頭か警官の頭か…  
「えっと…重いので、退いてもらっても…?」  
「あ、あぁ…」  
何が起こったんだ…あの警官の眼は節穴だったのか?  
「えっと…何で隠れたんです?」  
起き上がったユキが素頓狂な事を尋ねて来る  
「はぁ?そりゃお前…警官に見付かりそうになったから…」  
見付からなかったけどな  
「あれ…えっと…言ってませんでしたっけ?  
大丈夫ですよ。認識阻害措置をしておきましたから」  
さも当然とばかりに言いやがった  
「認識…?なんだそれ?」  
いちいち難しい言い回しするな。自慢じゃないが、頭はよくないんだ  
「ん…えっと……簡単に言えば…石ころ帽子?」  
…ドラ○もんかよ!?  
「…って、そんな便利な事出来るならさっさと言えよ!」  
最初からそれで帰れば、この寒空の下で警官な怯えて隠れるなんて、一生味わいたくない気分をしないですんだっていうのに  
少しづつユキに対する憎しみが沸いて来る  
よく考えたらそもそもの原因はこいつだよな…  
 
「だって…えっと…ここで待機って…言って…」  
ユキはオロオロしながら弁論する  
そんなこと言ったか?…言ったな  
「…他人のせいにするな」  
「うぅ…そんな…」  
取りあえずこれで帰る手立てが見付かったな  
…そこでふと邪な考えが浮かんだ  
「…なぁ、さっきの透明人間になる…何だ?」  
「え…認識阻害措置ですか?」  
「そう、それ  
それって声も聞えないのか?」  
ユキは突然尋ねた俺の言葉を怪訝そうに聞きながら答えた  
「え…えぇ…音や匂いまで完全に阻害することも出来ますけど…」  
それは良い事を聞いた。色々と面白い事が出来そうだ  
「えっと…物凄い嫌な予感がするんですが…」  
怪しくニヤける俺を見て、怯える姿は何というか…余計に苛めたくなるな  
 
 
「ふぁ…こんなの…やだ…」  
夜の道路…野次馬や警官がひしめき合っている大通りで、全裸の―しかも身体中に時間が経ち固まった精液まみれで歩く少女  
そんな異常な光景であるにも関わらず、まるでそれが当然と言わんばかりに気にも止めず通り過ぎる人々  
「どうせ誰にも見えないんだ。隠すなよ」  
「うぅ…酷い…」  
ニヤけながら言う俺を恨めしそうに見ながら、胸と秘所を隠している手を少し退かす  
そそるねぇ。あと何ラウンドかいけそうだ  
 
「えっと…これからどうするんですか?」  
羞恥心により耳まで真っ赤にしながら消え入りそうな声で尋ねて来る  
「んー…取りあえず俺の家に帰るか」  
「もう…人目に付かない所なら…どこでもいいですよ…」  
自暴自棄になっているな…まだまだこれからだって言うのに  
今日の俺の脳はフルスロットルの鬼畜脳だ  
楽しそうな苛め方が次々と沸いて来るぜ  
「うぅ…また嫌な予感です…」  
ほぅ、随分勘がいいねぇ。流石宇宙人  
じゃあその予感を上回るように頑張らないとな  
「えっと…お家…どこです…?」  
「まぁ、落ち着けって」  
「…私は至極落ち着いてますよ」  
そうか?俺は色々楽しみで仕方ないさ  
まずは…  
「…よっと」  
「え?や、きゃ!?」  
ユキを抱き上げる  
突然の事に驚いたのか、小さな悲鳴をあげる  
「えっと…親切心…ってことは…」  
「無いな」  
俺はさっきまでのストリップショーによって、十分な硬さを持ったソレをユキの秘所にあてがい…  
「ーっ!?」  
一気に貫いた  
「あ…うぁ…待って…痛い…です…」  
愛撫も何もしていない内に挿入したから、俺すらも快感より痛みの方が勝る  
男の俺ですらこの痛みなら、ユキの方の痛みはかなりのものだろう  
 
現にユキは必死に俺にしがみつき、痛みに耐えている  
…俺の背中に爪を立てながら  
いてぇなこんちくしょう  
「ひ…きぁ…っ…!」  
少し慣れさせようと思ってたが、やめだ。逆に激しく腰を打ち付ける  
体勢上俺にしがみついているユキは、おもっきり膣を突き上げられる形になる  
「ぅぁ…痛…お願い、ソラさん…休ませ、て…」  
ユキは歯を食いしばり、いまだ慣れぬ激痛と戦いながら涙目で懇願する  
「背中に立ててる爪何とかしたら考えてやるよ」  
「ぁ!?えっと…ごめんなさい!」  
ふと、背中に走る痛みが消える  
手は背中に回されてるので見えないが指や腕は動かさず爪だけ…多分、爪が引っ込んだ…  
無駄な時発揮されるな…宇宙人パワー  
そう言えば…他にも違和感が…  
小柄な女とは言え人一人担いでるのに腕がほとんど疲れていない…  
むしろユキから“ほとんど体重を感じない”…  
今更ながら気付いてしまった  
今、自分と交わっているのは人外の…しかも俺を殺した化け物と言う事を…  
…俺はしがみついているユキを見る  
涙目で荒い呼吸をし、痛み耐える華奢な少女  
何を躊躇う…どんなに激しくしたってこいつは抵抗しないだろう  
そうだ…こいつは…俺を…俺を殺したんだ…!!  
俺の理性はそこで切れた  
 
「ひきゃ!?や、ソラさん…もう…ちょっと休ませ…」  
いきなり突き上げられた為、ユキは小さな悲鳴をあげるが…  
「…うるせぇ」  
自分でも驚くほど低く、冷ややかな声  
「ソラ…さん…?」  
ユキの顔に浮かぶのは疑問と恐怖  
「うるせぇよ…少し黙ってろ!!」  
俺は怒鳴り声をあげ、更に激しく腰を打ち付ける  
膣内を抉るように  
最奥を…子宮口に叩き付けるように  
俺は自身のモノでユキの身体を貫き、抉り、掻き回す  
ほとんど体重が無いおかげで、振り回すようにユキの身体を扱う  
「か…は…っ…はっ…ひ…っ…」  
最早ユキの悲鳴も声にならず、空気の漏れ出るような悲鳴のみ…  
目からは大粒の涙が零れ、異常に長い黒髪が宙を舞う  
ハハ…壊れろ…壊れちまえ…全部…全部…!  
「ソラさん!!」  
「ーッ!?」  
突然の至近距離からの大声で、脳を直接叩かれたような衝撃により理性を取り戻す  
「あ、えっと…大丈夫ですか?顔色真っ青になりながらで…」  
「あ、あぁ…大丈夫だ。何でもねぇよ」  
何とかそのセリフを絞り出す  
何だ今のは…  
あともう少し正気になるのが遅れていたら戻れなくなる…  
そんな確信のような予感が…  
 
「ふぁ…えっと…ソラさんの…硬さが…その…」  
ユキが消え入るような声で言う  
「お前…あれだけ乱暴にされてもまだヤル気なのか?」  
呆れて言う俺にまた消え入るような声で答える  
「えっと…私…苛められるのが…好き…と言うか…」  
さっきとは別の理性が飛んだね  
激しく…しかしさっきよりは優しくユキを突き上げる  
「何だお前マゾかよ。まじ変態だな」  
代わりに言葉で責めながら  
「ふぁ!?言わないで…下さい…」  
「痛いとか言いながら感じてたのか?」  
「ちが…流石に…アレは…」  
「どうだか」  
言葉で攻められる度、ユキの膣は切なげに締め付けて来ていた  
「このまま家まで行ってやるよ」  
俺は駅弁ファックのまま家に向かって歩き出す  
「ひゃ…駄目…歩く度…振動が…」  
ユキはずり落ちないように必死に抱き付く  
「響いて…子宮まで…イっちゃ…ぁあ…っ…ああぁあぁぁぁぁぁ…ぁ…」  
身体を反らし、痙攣させ、ユキは絶頂に達する  
しかし俺は歩みを止めなかった  
「ま…待って…下さ…あそこ…ひくひくって…」  
「このまま家までノンストップだ」  
「ひぇ…ちなみに…距離は…?」  
「5キロ位だろ」  
「そんな…待って…いや…いやあぁあぁぁあ!」  
夜の街にユキの悲鳴が響くが…  
それは誰にも認識されなかった  
 

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