北海道、羅臼岳  
 昨日まで剥き出しになっていた茶色の地面が、白い絨毯で覆われている。  
 空からは白い雪。周りからは動物の走る音も鳥が囀る声も聞こえない。  
 私は着物に纏わりつく雪を手で払い、背を向けていた山小屋へ戻ろうとした。  
「ん、雪女さん?」  
 誰も居ないはずの背後から、間の抜けたの声が飛び、思わず振り返ってしまった。  
 緊張の糸がピンと張り詰める。  
「ああ、いや。こんな寒い朝に濡袴一枚だけで外に出てると風邪ひくよ」  
 そこには登山服に身を包み、大きく膨らんだリュックサックを背負った男が立っていた。  
 頭には、ニット帽をかぶっており、横サイドから長めの黒髪がはみ出している。  
 雪山に登るのに充分な装備……かと思えば、履いている靴は普通のスニーカー。  
 少しでも歩き方を間違えれば、足を滑らせて身体が雪の上に放り出されるだろう。  
 その上、ズボンは夏でも履けるような薄い生地の代物だった。  
 男は私の後ろにある小屋を見て、自分なりに納得したのか頷き、頂上へ向かい歩き出す。  
「アンタも足滑らせないように気をつけて……」  
 言った矢先、足を滑らせ勢いよく、仰向けに倒れた。  
「……間抜け?」  
「自分でも分かってるから、言わないで」  
 彼は、重そうな荷物を背負っていながらも、慣れた風に立ち上がり、歩いていった。  
 それが、私と……人間である彼との出会いだった。  
 
 
目の前で、一匹の小鹿が倒れていた。横腹に弾痕があり、血が次々と流れ出している。  
 猟師に親を撃たれ、その流れ弾が当ったのだろう。  
苦しそうな鳴き声が聞こえる。私は小鹿の身体をゆっくりと摩る。  
 流れていた血が止まり、苦しそうな鳴き声が止まり、そして心音が止まった。  
 親の方は、もう人間の手で解体されてしまっているだろうか。  
 もし生きていたとしても、じきに殺されて鍋の具にされてしまうだろう。  
「……あ」  
 聞いた事のある声が、背中越しに聞こえた。  
「やっぱり」  
 雪を踏む音が近づいてくる。もし、肩を触られたら殺そうと思っていた。  
 反論する隙も無く、叫ぶ間もなく、苦しませず殺す……はずだった。  
 だが、男は私に触れることなく、横たわっている小鹿を両手で抱き、振り向いて微笑む。  
「銃声が聞こえたもんでね。この子の墓、作ろっか」  
 ――気付いて、ないのか。  
 私は呆気にとられ、その場で立ち竦んでしまった。男が不思議そうに私の顔を見る。  
 男は、決して肉付きの良いとは言えない二本の腕が、しっかりと小鹿を支えていた。  
この前とは違い、スニーカーでは無く雪靴を履いている。  
と言っても、今は使われていないような藁で編まれたものだった。  
「どうしたの。置いてくぞ『雪女さん』」  
「――っ」  
 まるで最初に逢った時の様に、だが今度は軽い感じで呼ばれ、固まる。  
 それでも、彼は歩みを止めることなく、雪の上を進んでいる。  
 きっと、名前を教えていないからだ。と、勝手に納得し、私は彼の後ろを追った。  
 
 心地良くも無いが、不快でもない気分のまま歩き続ける事、数分。  
 私と彼は、伸び始めたばかりのブナの前に辿り着いた。  
 彼の両腕から、小鹿の体が雪の上へと下ろされる。  
「此処らで良いかね」  
 そう言って、彼はリュックから折りたたみスコップを取り出し、雪を掘っていく。  
 私は傍らで見ているだけ。ただ、小鹿の上に積もっていく雪を少しずつ払う。  
 会話はなく、彼はただ黙々と掘り続けて、私はそれを見続けている。  
 別に、そのまま立ち去ってしまえば良いい。  
 彼の一人遊びに付き合う義理も無かった筈なのに、無表情のまま雪の上に座っていた。  
 結局、二十分ほどで小鹿一頭が入るだけの穴が出来上がり、彼の肩が降りた。  
 横には雪が混じった茶色い土が山のように盛ってある。  
「コレで良いだろ」  
 そして、再び小鹿の体が浮き上がり、暗い穴の中へと容れられる。  
 そのあとも結局、私の手を借りることなく、彼は穴に土を被せ、重たそうな石を乗せた。  
「ごめんな、付き合せちゃって。風邪とかひいてない?」  
「別に。私が勝手に付いてきただけだ。アンタが心配しなくても良い」  
 そう冷たく返し、私は小鹿の墓と彼に背を向け、帰路につく。  
 彼の困った顔を想像すると、頬が緩む。後から慌てたように、雪を踏む音が聞こえる。  
 そして、どさりと転ぶ音。  
 私は笑いを堪えながら、後でもがいているであろう彼に、聞こえないよう呟いた。  
「間抜け」  
 ――ああ、そう言えば名前を聞くのを忘れていた。  
 それが、彼との二度目の逢瀬だった。  
 
 
春、雪が解け始め、緑の若葉が芽吹いている。  
 あのブナも、小さく綺麗な緑の葉を出し、元気に光を求めていた。  
 そして、木の前には大きな石がひとつ。雪解けの水に流されなかったのか。  
 私は、胸を撫で下ろし、その石の前に線香を二本立て、その場を去った。  
 あれ以来、彼に逢うことは無く、こうやって石の前に来ることだけが、彼の存在を確認するための術となった。  
 木上から一羽の小鳥が囀り、それに答えるように、数羽の鳥が鳴き始める。  
 今までの白い絨毯の風景から一転、茶と緑の白の鮮やかな水彩画が広がる。  
 冬の間、氷に覆われていた池も完全に元に戻り、魚が跳ねる。  
 溶け忘れの雪も、時間が経てば水になってしまうだろう。  
私は、残っていた雪の塊を一つだけ手に取り、小屋の中へ入った。  
   
部屋の隅にある暖炉に火を灯す。まだ、冷たさの残る部屋の中が少しずつ温められていく。  
 手に残っていた雪が、小さく音を立て溶け崩れる。それを確認して、炉の火を消す。  
窓から、温かな風が入り込み、動物も一層騒がしくなる。  
 熱くなり過ぎた身体を抱き、ベッドへ横向きに倒れ、目を瞑った。  
 ――冬まで寝ていよう。  
 温かい空気に包まれ、少しずつ意識が遠くなっていく。  
 次に起きる時は、木が枯れて動物が眠り、きっと寂しい風景が広がっているのだろう。  
「ああ、あの間抜けな顔があるかもしれないな」  
 笑いながら寝るのは、それが初めてだった。  
 
 
 涼しい風に頬を撫でられ、目を覚ます。  
 窓越しに映ったのは、葉が落ちた木と音もなく静かになった森。  
 やはり、思ったとおりの寂しい空間が広がっていた。  
 いつも見慣れているはずの光景だったが、今は一層に寂しさを際立たせた。  
 小屋の扉を開け、足元に散らばっている落ち葉を手にして、息を吹きかける。  
 涼しかった風が冷たい風に変わり、小さな雪花が散り始める。  
 どれも、毎年の様にやっている事。今年もそれで終わるはずだった。  
 ――物足りない。  
 不意に、あの間抜けな顔が浮かび心の奥で否定する。  
 
 少し気分を変えるために、あの小鹿の墓へと足を進めた。  
 あのブナの木は、少しくらい大きくなっただろうか、石は残っているだろうか。  
 そんな思いを抱いたまま、墓のあった場所へ辿り着いた。此処であっている筈だ。  
 此処で良かった筈なのだ。だが、そこには木も石も無く、平坦な地面が広がっている。  
 何処を探しても、ブナも石も見当たらない。私は溜息を吐き、帰ろうとした。  
「お、久しぶりだな」  
 あの間抜けな声、驚きはしなかった。  
「久しぶり。また土でも掘りにきたのか?」  
「ああ、ちょっと野暮用でね。土掘りが趣味なんだ」  
 皮肉を言った筈なのに、冗談で返された。確かにリュックからはスコップが出ている。  
 私は、小鹿の墓があった場所へ目を移す。  
「あ、あれな。もうちょっと、眺めのいい場所に移したんだ。見に来るか?」  
 私の返事を待つことなく、彼は私の手を引っ張り、山の奥へと歩き出す。  
 普通の登山者が行くような、開拓された道から獣道へ入り、私しか知らないような道まで、歩き慣れた様子で進んでいく。  
 ついには、私でもきた事が無い道にまで及び、初めて見る湖の辺まで来て、足が止まった。  
 そこには、たしかに少し育ったブナの木と、あの時置いた石が仲良く並んでいた。  
「こういうのが趣味なんだ。あんまり木が大きくなったら運べないだろ?」  
 彼は笑いながら、湖の水をブナにかけ、山を降りていった。  
 ――あ、また聞くのを忘れてた。  
 
 それが三度目の逢瀬。  
 
 
あれから一カ月が経ち、山も灰色の雪に覆われ、完全に動物の気配も無くなった。  
 外は吹雪き、小屋に当る雪が軋んでいるような音を立てている。  
 私は肌袴を羽織り、小屋の外へと出た。そして、日課となった墓参りへと行こうとした。  
 しかし、目に飛び込んできたのは雪の上に倒れ、背中に雪を乗せた『彼』の姿。  
 慌てて駆け寄り、首に手を当てる。脈はあるが、息が途切れ途切れに鳴っている。  
 彼を覆っている雪を手で退け、彼を背負い小屋に向かう。  
彼の冷たくなった体が軽く感じる。  
「はは……雪女さんでも温かいのな」  
「バカ」  
 彼の冗談を一言で切り伏せ、小屋の中に入った。  
 私の身体は、温かい筈は無い。長く雪に当っていた為、彼の温感が麻痺しているのだろう。  
 彼の冷たくなった身体をベッドに預け、開けっ放しだった窓を閉める。  
 そして、外に置いてあった薪を家の裏へ持って行き、外の炉に火を付け、ずっと使っていない風呂に蓄えていた水を入れていく。  
 風呂が一杯になった頃には、充分に蓄えていた筈の水が入ったペットボトルは、完全に無くなっていた。  
 まだ温まらない彼の身体を起こし、風呂へと運んでいく。  
 
 彼の着ていた防寒着やズボンを脱がしていく。流石に、下着の方は躊躇って脱がさなかった。  
「はは。ごめん、暑いのってダメなんだろ?」  
 風呂桶の前に着くと、彼は申し訳なさそうに呟き、苦笑した。  
 私は溜息を付き、彼の身体と一緒に自分の身体を温かくなった湯に浸けた。  
「少しくらいなら平気……こっち見るなバカ」  
 彼の視線が胸元にきているのを悟り、両腕で身体を覆う。  
 だが、一瞬であれ透けている肌を見られているのは事実であって……。  
 私は、頬が熱くなるのを感じてしまう。  
 出来るだけ隅へ移動するが、狭い風呂桶の中では、そう意味が無い。  
「そりゃ、ごめん。まあ、さっきまで死にかけてたんだ。そんな気は起こらんって」  
 そう言われると、少し面白くない。  
 私は、彼から離していた身体を再び密着させ、両肩を掴み胸板に身を委ねる。  
 そして、間抜けな顔を赤く染めた彼の唇に、軽く唇を当てる。  
 今まで殺してきた男に、何度もしてきたこと。  
その男たちは興奮した様子で、身体を求めてきたり、舌を入れようとしたモノだ。  
だと言うのに……この男は、呆然とした表情で私の顔を見つめているだけ。  
「私は一応、雪女なんだが。もう少し恐がっても良いだろ?」  
「いやいや、君みたいな綺麗な子になら氷漬けにされるのも良いかな、と」  
 私は再び溜息を吐き、彼の首に手を添える。  
「アンタみたいなバカに、力使うほうが勿体無い……殺す価値も無い」  
 そして、二度目の口付け。今度は私の方から舌を絡めていく。  
 彼の口から、小さく息が漏れる。  
 初めは戸惑っていた彼も、積極的に舌を求めてくる。肌も火照って、温かい。  
 互いに唇を離すと、その間に銀色の糸が繋がり、そしてプツと切れた。  
「ほら、温かくなっただろ? さっさと上がるぞ」  
 彼が再び呆然とした顔で、私の顔を見る。  
 私の顔が湯気で隠れていることを願いたい。  
 
 
ベッドの前まで辿り着くと、彼はベッドに上に座り、欠伸をした。  
 バスタオルを巻いた彼の身体から、湯気が立ち上る。  
 それでも私は、落ち着かせないように再び身体の上に乗って、彼を組み敷く。  
「名前。聞くの忘れてた」  
 私は彼の耳元で囁く。  
「鹿糠羽 祐一。君は?」  
「雪夜 沙弥。あ、アンタ幾つ?」  
 何事も無い会話。それでも、半裸の男と濡れた着物を着ている女が重なっている。  
 それは傍から見れば、行為をしているように見えるのだろうか。  
「今年で22だな。此間まで大学生だった」  
「なんか、問題起こして退学させられたとか?」  
「卒業したんだよ。これでも。頭は良いほうなんだぞ?」  
 そんな状況での冗談。彼に主導権を握られているような気もするが、笑いが零れてしまう。  
 彼の手が、私の頬に触れた。その手からは、微かな温もりが伝わってくる。  
 私の肌は冷たいのだろう。彼の手を握り離そうとした。  
 だが、彼はそれを拒み、もう片方の手も頬に当てる。  
「ん、やっぱり温かいな」  
 ――嘘だ。  
 彼の手を握っていた手が緩む。  
 ――嘘なのに。  
 その手を彼の頬に添え、次は互いに唇を寄せた。ほんの少し、触れるだけの三度目の口付け。  
 頬に一筋。雫が伝った。まだ、外からは月の光が入り、互いの表情がしっかりと分かる。  
「電気消したい」  
「俺は消したくないんだけど」  
「いじわる」  
「よく言われる」  
 主導権を握られるのは悔しかった。私の手は、彼の頬から下の方へ移動していた。  
 ヘソの辺りを過ぎた時、手に固いモノが当り、彼の頬が朱に染まる。  
 私は、彼が巻いていたバスタオルを剥ぎ取って、ソレを見た。  
 ……予想以上に大きい。私は戸惑いながらも、大きくなったその先の部分を撫でる。  
 するとソレはピクリと跳ね、また少し大きくなる。  
 彼の方を見ると、頬を朱にしたまま、手を空に泳がせていた。  
 その手を掴み、私の胸へと持っていく。彼の手がゆっくりと動き始める。  
 それを確認し、触るだけだった動作から、手の平で包み込んで擦る動作へと変える。  
 私の胸を揉んでいた彼の手も、少しずつ緩慢になっていき、頂の方やその周りを攻め始める。  
 が、片方の手が胸から離れ、温もりが半分無くなる  
「……ぁ」  
 思わず息が漏れて、手を動かすのを止めてしまう。  
 それが聞こえたのか、彼はにこりと邪気の無い笑みを浮かべ、余った方の手を私の下半身に持っていく。  
 そして  
「あ。ちょ――ゃ……ぁ」  
 手馴れた手付きで、その部分を弄び私の声を聞くたびに、くすりと笑い声が聞こえる。  
 彼の指が出入りする部分からは水音が聞こえ、その音が耳に届くたびに、顔が熱くなる。  
 私は彼の腕を掴み、その運動を止める。  
「っぁ――もう。良い、から」  
 
そして、彼の手が止まり、その両手が私の腰に添えられ身体が浮き上がり、彼の熱い鉄の塊となったソレが秘書に当る。  
 ゆっくりと、身体が下ろされ……自分の中に異物が入るのが良く分かった。  
 ぬぷりという音が耳に届き、恥ずかしさに手で目を覆う。  
「ゃ……ぁ―――っは!?」  
 不意に腰から彼の手が離れ、鈍痛と微かな快感が襲う。  
その拍子に、顔から離れた手を彼の手に掴まれる。  
「はい。自分から動いて……ね?」  
 その言葉で、一層に頬の赤味が増した。  
「っ……ん。ユウ……なんか、要領良くない……っ!」  
「んー。まぁ二回くらいは、経験あるからなぁ。やっぱり、中は冷たくて気持ち良いよ。サヤ?」  
 その飄々とした態度に、少し嫉妬してしまう。  
 私は、小さくなってきた痛みを堪え、速さを変えながら腰を動かす。  
 ゆっくりと、その後に激しく。そして浅く、時に深く。喘ぎ声も間隔が小さくなる。  
 少しずつ、彼にも余裕が無くなってきているのか、息を漏らし、それでも突き上げるように腰を振っている。  
 そして、彼の身体が震え、限界であることを伝える。  
「ちょ……もう」  
 彼は上半身を上げ、私の方に手を出そうとするが、それより先に私は彼の首に両腕を巻きつけ、しっかりと密着する。  
「っ――! くっ」  
「ぁ! ゃ……くぅぅ!!」  
 彼の白く濁った熱い液体が、私の中に注がれる。  
「ん……ぁ。あったかい……溶けちゃ、う」  
   
また彼の小さな笑いが聞こえた。不思議と苛立ちは無く、力の入らない四肢を彼に預ける。  
 鼻先が彼の胸元に当る――仄かに木の匂いがする。と、顔を上に向けられ、彼の唇が当った。  
 四度目は彼の方から。軽く当てるだけ、目を閉じていても彼の無邪気な笑みが、瞼の裏に浮かんだ。  
「そういや、此処って鏡無いのな」  
 彼は部屋を見渡し、不意に呟く……確かに、化粧はしないので、そんなものは持ち込んでいない。  
「ほら、鏡って必要だと思うんだがね。歯磨いたりとか、髪梳いたりとか……」  
 必死に例を並べていく彼を見て、笑う。  
 ――こうやってユウと一緒に入れたら、どれだけ幸せだろう。  
 私は、彼に悟られないよう、微笑を浮かべる。  
「ほら、羞恥プレ……ぃだっ!!」  
 前言撤回! 私は、彼の頭に即座に作った拳大の氷を投げつけた。  
「もう、凍死してしまえ!!」  
   
 そのあとは、二回ほど行為に及び、二人共ベッドの上に見を委ねた。  
 ――結局、コイツに振り回されたか。  
 ふぅと溜息を吐き、横で眠っている彼に目を移した。  
「ふつう、こういうのは逆じゃないのか?」  
 半開きになって息の漏れている唇に口付ける。  
「間抜け……朝は流石にムリだぞ?ユウ」  
 クスリと笑った。私ではなく、彼が。  
「じゃ、今ならOKってことで?」  
「ちょ……ちがっ――」  
   
結局、四度目……その後、私は1ヶ月ほど雪を降らせる事が出来なかった。  
 まあその間、彼がずっと小屋で世話をしてくれたのは得といえば得だったが。  
「や。今夜は開いてる?『雪女さん』」  
「出直して来い『間抜け』」  
 毎週のように小屋に来るのは止めてくれ。  
 ……体力が持たない。  
    
 
 

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