初めて見る彼は、人間の皮膚を貼り付けた前衛彫刻のようだった。  
無駄のないなめらかなフォルムはどこか神々しさを感じさせる。  
私は着衣を脱ぎ捨てると彼の足元に跪いた。  
「固くならなくていい。貴女は今日から私の妻なのだから」  
そして彼は私に抱きしめるように促す。  
その体は見た目より温かかった。  
「性器に潤滑油はぬりましたか?」  
「はい」  
「3つとも?」  
「…はい」  
恥ずかしさで頬が熱を持つ。  
それを知ってか知らずか、彼は愉快そうに言う。  
「よろしい。」  
 
彼の体が一部変形して三本の細い管となり、  
私の陰部から下腹部にかけて作られた3つのヴァギナに差し入れられる。  
そして子宮口に到達すると管はぷっくり膨らんで、私の中を限界までおしひろげた。  
痛いというよりは苦しいという感覚。  
下を見ると、妊婦のように膨らんだ腹に脂汗がつたっている。  
「どうした?気持ちがいいのか?」  
「いえ…苦しいの…です」  
「絶頂を迎える前は苦しいものだと聞くが、違うのか?」  
「違…これ…大きければ…いい…というものでも…」 「ふむ。そういうものなのか」  
 

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