俺は色々な物に変身する能力を持っていた。この力が発言したのは中学校に入ってからだろうか?  
何時の間にか、変身できるようになっていた。  
まあ、こんな力あったところで、それで盗みとかしたわけじゃない。なので俺の中学、高校生活は順調だった。  
 
で、俺が大学に入った後、俺の欲望は一気に爆発した。はっきり言って隣の同級生が凄まじく気になり始めたのだ。  
長い髪を銀の髪飾りでまとめ漆黒の燕尾服に漆黒のズボン、何時も爆発しそうな巨乳と、ムチムチプリプリなお尻、  
銀縁眼鏡に黒いハイヒールを常に履いて、颯爽と町を歩く姿は、はっきり言って性欲を強くかきたてる。  
……まあ素敵な欲望を叶えるとするか。  
 
彼女が土曜日、出た瞬間を狙って彼女のベランダに変身して進入する。  
さてと、ここからが本番だ。彼女の部屋への進入方法は調理用の換気扇から体を糸状に変化させ進入する。  
出るときも同じ方法で良いだろう。そう考えて、隠れる方法を考えてにやりと笑った。  
 
彼女が部屋に戻ってきた時、7時を過ぎていた。  
シャワーとリンスを浴びて体を拭き部屋へと戻る。そして下着を身に着け大き目の鏡の前に立つ。  
ゆっくりと自らの体を巨大な鏡の前にさらし、様々なポーズを取る。  
何時もやってること自分の美貌を維持する大事な儀式。これだけは誰にも邪魔させない。  
だが、その儀式はいつもと違った。  
 
股間が濡れている。服が強く自分を縛り上げる。  
喘ぎ声を上げて自分の痴態を抑えようとするが、股間に胸にかかる圧力はさらに力を増してくる。  
「あああっ!!」  
服が変化をして、自分の体をまるでサンドバッグのように縛り上げる。  
「いっったいっ」  
胸の間から、人間の姿が生まれ出る。  
「君はっ!!」  
 
……俺は大ポカをしてしまった。彼女の体の気持ちよさに射精して……そのまま逝ってしまったのだから。  
で、彼女に平謝りをしたら、条件付で許してくれた。その条件が恋人になってくれと言うのと……  
 
「あの……」  
裸の姿のまま、俺の変身した椅子に座る彼女に声をかける。  
「こらこらこらこらセットが喋らない」「………」  
カシャリとデジタルカメラが音を立てて鳴った。  
そう、これが彼女が俺に出した条件。写真用の小道具に変身してくれと言う願いを俺はまだ守り続けている。  
 
お終い  
 

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