北斗ミカは悩んでいました。
先程鳴り響いたサイレンで街に超獣がやってきたのはわかっています。
でもできれば変身したくはありません。
TACのみんなに頑張ってもらえば変身しなくてすむのに・・・
「みんな〜っ、校庭に行きますよ〜っ!急いで走らずにね〜っ」
「は〜いっ!!」
ねむ先生の先導でみんなが教室から非難を始めました。
がやがやとまるで遠足のような賑やかさです。
このところ毎週のように超獣がやってくるので、みんな避難にも慣れっこになっていました。
そんな中でミカだけが浮かない顔をしています。
頭の中は変身したくないことだけでいっぱいなのです。
「あ〜!またやられたぁ〜!」
浩二くんが階段の窓から身を乗り出すようにして遠くを指さしました。
みんなが窓に群がります。
澄み切った青い空に煙を吐きながら墜落してゆく戦闘機が見えました。
「TAC・・・弱ぇ〜っ!!お前ん家の父ちゃん何やってるんだよっ!」
浩二くんがミカの方を振り向きます。
ミカのお父さんはTACの隊長をしているのです。
大好きなお父さんの事を悪く言われて、ミカはむすっとしました。
「浩二くん、ミカちゃんのお父さんが悪い訳じゃないわ。超獣が悪いのよ・・」
ねむ先生が助けを出してくれます。
「でも大丈夫よ、きっとウルトラエースがまた助けにきてくれるわ!」
ううっ・・・やっぱり変身しないとだめ・・・かなあ・・・
成長期を迎え始めたばかりのミカにとって、ウルトラエースに変身するのは恥ずかしくてなりません。
けれども街のみんなを助けるためです、ミカはようやく決心しました。
「・・・先生・・・あの・・・」
「なんだよ北斗、またトイレかよ!お前避難するときはいつもトイレだな〜」
ねむ先生にこっそり告げようとした事を浩二くんに言われて、ミカは真っ赤になりました。
(・・この・・・くそ浩二〜っ!!)
「いいわよ、行ってらっしゃい。集合場所はわかっているわね?」
「・・・はい・・・」
ミカは避難する級友の横を小走りに駆け上がります。
(・・あんなこと言う浩二なんか嫌いっ!超獣も大嫌いっ!!)
ミカは心の中でつぶやきながら階段を駆け上り、屋上に続く扉を開けました。
雲一つない青空。
ミカは空に向かって片手を大きく突き上げました。
ミカの体が白い閃光に包まれます・・・
海辺に立ち並ぶパイプラインと巨大なガスタンク。
それを守るように装甲車が道を塞いでいます。
TACの隊員たちです。
道の向こうからは巨大なカタツムリに似た超獣がのそのそと這い寄ってきています。
超獣と比べれば装甲車は豆粒ほどの大きさしかありません。
しかし戦闘機が失われた今となっては工業地帯を守る戦力はこれしかないのです。
「できるだけ・・引きつけてから射撃開始だ・・・」
TACの隊長、北斗星司は隊員たちに命じました。
ぬめぬめした超獣の巨大な頭部がすぐ目の前に迫ってきます・・・
そのとき、甲高く風を切る音が周囲に響きました。
きた、きてくれたっ!!
ウルトラエースがやってきたのです!
超獣の進撃が急に止まったかと思うと、その巨体が宙に舞い上がります。
一瞬の後、地面を揺るがす大振動とともに超獣が横にひっくり返りました。
もうもうと立ちこめる土埃の向こうに、銀色の救世主がすくりと立っています。
身長30メートル、体重はひみつ。
つるりとした銀色の肌にはまるでレオタードを着ているような赤い模様。
くびれのない腰つきや肉付きの少ない脚はあたかもジュニア新体操の選手かとみまがうようです。
かすかに膨らんだ胸の間にはカラータイマーが蒼く輝いていました。
ウルトラエース!!
隊員たちががぜん勇気づけられます。
エースはすらりと長い脚をそろえて地を蹴ると、横倒しになった超獣の上に着地しました。
小さなおしりがぷるりとふるえますが、胸の膨らみは揺れません。
一方、蹴りつぶされた超獣は断末魔の叫びをあげました。
エースはさらに超獣の頭上で軽やかに宙に舞い、すかさず次の一撃をたたき込みます。
見た目のきゃしゃさに似合わないパワーで超獣は打ちのめされました。
しかしその衝撃でガスタンクが大きく揺れ、パイプラインが破断しています。
これ以上ここで戦うと被害が大きくなってしまう!
エースはのびている超獣を両腕で抱え上げて、造成中の埋め立て地の方へジャンプしました。
そのときです。
弱っていたはずの超獣が口から白い液を吐き出したのです。
白くどろりとした液がエースの顔から胸元をべっとりと汚します。
液を浴びせられたエースはバランスを崩して、ずしんと背中から地面に落下しました
しゅわあぁんっ・・・・
あどけなくあえぐような声をあげながら、エースは胸元をかきむしり悶え転げました。
力の源であるカラータイマーが煙を上げ、どろどろに溶けていくのです。
立ち上がれないでいるエースの腰の上に復活した超獣がのしかかってきます。
肉付きの少ないエースの腿は割拡げられ、膝と膝との間にねばねばする超獣の巨体が割り込んできました。
赤い模様で彩られた平坦な下腹部に超獣の仮足がずっしりとのしかかります。
しゅわっ・・・しゅわっ・・・
エースは細い頸をのけぞらせながらすらりとした腕で超獣の体を押しのけようとします。
しかしすでにカラータイマーは赤く点滅を始めており、力が入りません。
超獣は胸元まで這い進んで、半ば溶けたカラーターマーを歯舌でねぶり回し始めました。
しゅわ・・しゅわあぁん・・・
苦しいのかエースは腰を反らし足先をピンと反り返られてあえぎに似た悲鳴を上げます。
まるで少女が暴漢に襲われているかのような光景に街の人々は震え上がりました。
エースが負けてしまったらどうなるのでしょう?
人々は心の中でエースの無事を祈りました。
弱り切ったエースは腹部を仮足にまさぐられ、くびれのない腰を左右にくねらせていました。
超獣は仮足の中から1本の斧足を伸ばしてなだらかな下腹部の曲面に押し当ててきます。
粘液でてらてらと輝く斧足はエースの銀色の肌に密着し、癒合しました。
そうして斧足の先端がエースの腰の中に進入してきます。
ずにゅうっ・・・・
エースは頸をのけぞらせ、激しくかぶりを振りました。
しゅわっ、しゅわっ・・・・
あえぐような悲鳴がいっそう切実な調子に変わります。
エースにとっては大きすぎる異物がお腹の中で暴れ回っているのです。
しゅわあぁん!
体の中にまで毒液を注ぎ込まれ、エースは断末魔の悲鳴をあげました。
このままではエースが超獣に負けてしまいます。
そのときTACの大型戦闘機がようやく飛来し、援護射撃を始めました。
ロケット弾の集中攻撃を浴びた超獣は甲羅の半分を吹き飛ばされ、海へと逃げ出しました。
エースはようやく立ち上がり、超獣に光線技を浴びせようとしましたがすでに逃げられた後です。
エースはふらふらとよろめきながらも背筋を伸ばして、青空の向こうへと飛び去りました。
「うっ・・・」
変身を解いて小学生の姿に戻ったミカは下腹部の違和感に苦しんでいました。
お腹のなかがぬるぬるとして気味が悪いのです。
ずいぶん長いトイレだな〜と、はじめはからかっていた浩二くんもミカの様子に心配し始めました。
「お、おい大丈夫かよ?せんせ〜い!」
ねむ先生も心配そうにやってきます。
「あらあらどうしたのかな?超獣も逃げたことだし保健室で少し休んでみましょうか」
保健室のベッドに寝かされながらミカは戦いのことを思い起こしていました。
ウルトラエースになっているあいだ自分の意識はないのですが、変身を解くと記憶がよみがえってくるのです。
{カタツムリみたいな超獣が上に乗ってきて、なんだか知らないけれども脚のあいだに入ってきて・・・)
そうしてお腹の中に毒液を注ぎ込まれた事が思い出されました。
(や・・・気味悪いっ!まさかまだお腹の中に残っているの?)
ミカは真っ青になりました。
いったいどうすればいいのでしょうか?
「ミカちゃん〜はいるわよぉ」
「は、はいっ!」
足元のカーテンが横に開き、ねむ先生が顔を覗かせました。
「大丈夫?」
「はい・・・少し落ち着きました」
それは嘘です。
「そう・・・ところでミカちゃんはナプキンもってる?」
「はぁ・・・ナプキンですが?給食の時に使うのなら教室に置いたままですけど?」
なんでそんなことを聞くのでしょうか?
「そう、じゃやっぱりまだなんだ」
ねむ先生は納得したようでした。
「ねぇミカちゃん。女の子は大人になる途中で急にお腹の調子が悪くなったりするのよ。生理っていうんだけどね」
「せい・・・り?」
「きっとミカちゃんもそれで調子が悪くなったんじゃないのかな。ちょっと下着を脱いで先生に見せてみて」
か〜っ、とミカの顔が赤くなりました。
「恥ずかしがらないの。もし生理ならちゃんとナプキンを使わなきゃいけないんだから」
でも・・・と恥ずかしがるミカを励ましながら、ねむ先生はジーンズ地のスカートを脱がせました。
子供らしいキャラクターのついたコットンのショーツは汚れてはおらず、内股に鮮血の跡もありません。
先生はミカの下腹部をさすってあげながら、念のためショーツも脱がせてみました。
すべすべとした下腹部に縦走る割れ目から白くねばねばとした液がわずかにしみ出しています。
「!?これは・・・」
ねむ先生の表情が変わりました。
「え〜ん・・先生恥ずかしいからパンツを穿いていいですか?」
先生の返事はありません。
「?」
いぶかしむミカの前で突然先生が笑い出しました。
笑い声は優しい先生のものではありません。
地獄の底から響いてくるような怖ろしい声でした。
「せ・・・せんせ・・い?」
「こんな子供がウルトラエースだったとはな!」
ねむ先生はいきなりメガネをかなぐり捨てます。
先生の目はぎらぎらと怪しく輝いていました。
それとともに保健室全体が闇に包まれ、ベッドの下から気味の悪いヘビのような触手がたくさん這いだしてきます。
触手は手足にからみついてミカが動けないようにしてしまいました。
「この女の体に乗り移って人間世界をスパイしていた甲斐があったというものだ。私はヤプール!異次元の支配者だ」
なんということでしょう!超獣を操りこの世界を侵略しようとするヤプールがねむ先生だったなんて・・・
ミカはウルトラエースに変身しようとしました。
けれどもどうやっても変身ができません。
「この部屋は異次元の空間だ。ウルトラエースに変身することはできないぞ」
ヤプールはいつのまにか本来の姿に戻っています。
「では積年の恨みをはらさせてもらおうか。二度とウルトラエースになる気が起きなくなるまで恥ずかしめてやろう」
ヤプールの腕がミカの胸元に伸びたかと思うと、ブラウスとインナーが一気に引き裂かれました。
「きゃあぁっ!」
引き裂かれたインナーから白い胸が丸見えです。
ミカは胸を隠そうとしましたが、両腕を触手に絡め取られているのでそれもなりません。
「くくく・・こう見ると確かに見慣れたウルトラエースの幼稚なボディーラインだな・・」
身をよじり視線からのがれようとするミカの胸にヤプールの手が伸びます。
「や・・やぁっ・・・」
硬い指がほのかな胸の膨らみを撫で伝い、おへその下へと滑り下りていきます。
「ここに超獣の毒液をたっぷりと注がれたのだろう?気分はどうだ?」
ヤプールは平坦な下腹部をぐいと掌で押しました。
つるりとした割れ目から粘りけのある液がじわりとしみ出してきます。
「・・超獣の毒液はウルトラの力を貶める・・・」
ヤプールの指が割れ目にすべり落ち、粘液で濡れた秘唇をぷにぷにと揉み探りました。
ぴくりっ、とミカの下半身が引きつります。
「・・・たっぷりとヤプールの怖ろしさを体に刻み込んでやる・・・」
手足に巻き付いていた触手が脈動を始め、ずるずると這い進み始めました。
その他にも何本もの触手がシーツの上を這い、ミカに近づいてきます。
「やっ・・・やめて!こないでっ!」
ミカは激しく身をよじりましたが手足を捉えた触手はずっしりと重く、体の自由がききません。
それどころか触手に引き絞られた手足は大きく拡げさせられて、ミカはベッドに貼り付けにされてしまいました。
ブラウスの残骸がさらに荒々しく触手に引き裂かれ、ミカの幼い裸身は丸見えです。
動けないミカを見下ろすように何人もの人影がうごめき始めていました。
ヤプールの仲間が集まってきているのです。
(ウルトラエースになるのさえ恥ずかしいのに・・裸を見られちゃうなんて・・・)
恥ずかしさのためにミカの頬は真っ赤に染まり、目尻には大粒の涙が浮かんでいます。
(お父さん・・・お母さん・・・助けてぇ・・・)
胸元に触手が這い上ってきました。
触手はむっとするほど熱く、そしてぬるぬると湿っています。
その気色悪さにミカはびくりと肩を震わせました。
胸板に這い上った触手はさらに胸の膨らみへと伸びてきます。
かすかに盛り上がっている乳房をつつーっとなで下ろされて、ミカはぴくりと身を震わせました。
(や・・・そんなところさわらないで・・・)
一次性徴を迎えはじめている体に悪戯をされたミカは恥ずかしさと気持ち悪さで眉をしかめます。
触手は小さな膨らみの上をすべるようにこすり、肌をやわやわとなで回しました。
触手の出す粘液で胸全体がぬるぬるに汚されていきます。
そうすると次第に胸の先に耐え難い恥ずかしさが走るようになってしまいました。
「や・・・やん・・っ・・」
今や何本もの触手が小さな胸の上をはい回っています。
小さな膨らみは多方向から揉みつぶされて、ミカは恥ずかしさに耐えきれずはしたない声をあげ始めていました。
「ウルトラエースともあろうものがこの程度で音をあげてもらっては困るな」
ヤプールはそう言いながら太い指を再びミカの下腹部にあてがいました。
なだらかな恥丘に沿いあてがわれた爪先が小さな割れ目を押しつぶします。
びくんっ
ミカの薄い腰が敏感に反応しました。
ざらざらした爪が底の薄い割れ目をほじるように細かく動き回ると、さらにミカの腰はせつなげにくねります。
「あ・・・や、やめて・・・」
胸を撫でさわられるよりも数倍恥ずかしい感覚が下腹部に走り、ミカは何度も腰を反らせました。
そのたびに割れ目からどろりとした液がにじみ出てきます。
「地球人のメスの弱点は調査済みだ。この狭い穴に異物を入れてやれば恥ずかしくて溜まらなくなるのだろう?」
ヤプールは左右に首を振りあえぐミカの顔に口を寄せ、指先に力を加えました。
つるりとした白い肌肉の狭間に押し込まれた爪の先端がゆっくりと埋入していきます。
それとともに唇を引き裂かれるような激しい痛みがミカの下腹部を襲ってきました。
「あ・・くぅっ・・・」
痛みが強すぎて悲鳴が言葉になりません。
太い爪が幼弱な膜組織を引き裂き、膣口を徐々に裂き拡げていきます。
「ほぉら、もうすぐ指が全部入ってしまうぞ・・・・」
ヤプールがミカの耳元でささやきながら、指先に残虐な一撃を加えようとしたそのときです。
がらりと保健室の扉が開けられて、浩二くんが顔をみせました。
先生とミカの様子を見に来たのです。
異次元空間とのつながりをいきなり閉ざされたヤプールはとたんに苦しみだし、次第に実態を失っていきました。
浩二くんはヤプールの怖ろしい姿に一度は凍り付いていましたが、ミカが横たわっているのを見つけるとすぐに駆け寄ります。
「北斗!だいじょうぶか・・・あ!!!」
浩二くんはミカが靴下以外なにも身につけていないことに気がつき、言葉を失いました。
「やっ、見ないでっ!バカ浩二っ!」
ミカは自由になった両腕で裸身を覆い隠します。
「ご・・ごめん・・・」
ミカの胸は早鐘のように高鳴りました。
同級生に裸を見られたことがなぜかヤプールにされたことよりも恥ずかしくてなりません。
「ばかっ!ばかっ!ばかっ!・・・」
ミカはすすり泣きながら浩二くんをののしり続けました。
でも浩二くんが来てくれなかったらきっともっとひどい目に遭わされていたに違いありません。
ひとしきりののしった後、ミカは小さな声で「ありがとう・・」とつぶやきました。
その言葉を聞いて浩二くんもほっとします。
その直後、学校全体が大きく揺れました。
校庭の地面が割れて、カタツムリに似た超獣が再び姿を現したのです。
ミカがウルトラエースであることを知ったヤプールが全力で戦いを挑んできたのでしょう。
超獣が校舎に体をぶつけてきました。
ガラスが割れ壁にヒビが入り、天井が大きく崩れて二人に降り注いできます。
「あぶない!」
浩二くんがミカをかばうように覆い被さってきました。
でも小学生の体で崩れた天井が支えられるわけがありません。
このままでは浩二くんが大けがをしてしまいます。
ミカは浩二くんの前で変身しました。
銀色の光に包まれたミカは瞬く間に巨大なウルトラエースに姿を変えていきます。
助けられた浩二くんはその足元で呆然としていました。
(ううっ・・ついバカ浩二の目の前で変身しちゃったぁ・・・あ、あれっ?意識がある?)
普段であれば変身すれば一次的にミカの意識が失われるはずです。
しかしどういうわけか今回、ミカの意識のままウルトラエースに変身してしまったようでした。
とたんに自分が何も身につけずに立っていることが、そして足元で同級生の男の子がこちらを見上げていることが思い起こされます。
(や、や〜んっ!見ないで〜っ!!)
ウルトラエースは胸を腕で覆い、腰をくねらせながらその場にしゃがみこみました。
「ば、ばか!なにしてんだよ!」
浩二くんの方もミカがウルトラエースであることを知ってとまどっています。
今目の前にしゃがみ込んでいるエースの姿が裸に見えて、目のやり場に困ってしまいました。
(だって・・恥ずかしいんだもん・・・胸のふくらんでるの見られるなんて・・・)
エースはもじもじと太腿をすりあわせ、その場から動けないでいます。
そのエースめがけて超獣が体をぶつけてきました。
(痛いっ!!)
巨体がぶつかる衝撃がミカにそのまま感じられます。
エースはよろめき、横倒しに倒されてしまいます。
しゅわあぁんっ・・・
(だめ・・どうやって戦ったらいいのかわからないよ・・・)
今のエースは戦い方を知らない一人の少女にすぎません。
(そうだ・・光線技だけだったら見よう見まねでできるかも・・)
エースは地面に手をついてよろけながら立ち上がろうとしました。
超獣が再びこちらに突進してきます。
突進をよけようとしても背後には校舎があり、何百人もの生徒が中にいるのです。
エースは両腕を拡げ、身をもって超獣の突進を受け止めました。
ぬるんっ
超獣の軟体部分が胸に、腕にからみついてきます。
(やっ・・・や〜んっ!)
ヤプールの悪戯で敏感にされていた胸に再び恥ずかしさが走りました。
超獣の突進を食い止めようとした力が抜けて、エースはその場に両膝をついてしまいます。
その隙を見逃さず、超獣は仮足を伸ばしてエースの体をからめとり始めました。
ぬらぬらした仮足が細い腰を抱き寄せて、小さなおしりもやわやわとなで回します。
(やだっ!おしりが恥ずかしい!)
エースは腰を反り返らせていやいやとかぶりを振りました。
しゅわあぁんっ・・・
半壊した校舎の窓から何人もの子供たちが普段のエースとはまるで異なる戦いを食い入るように見ています。
(やんっ・・見ないでっ・・・あんっ!!)
おしりの膨らみに沿って這い下りた仮足が真下から股間をつるりと撫で上げたのです。
エースはびくりと背筋を引きつらせ、せつなげな声をあげました。
ミカの心と体は恥ずかしさの洪水の前に悲鳴を上げています。
のたうつ仮足に半ば埋もれたカラータイマーは赤く点滅を始め、エースに残された時間がないことを知らせてきました。
(せめて・・せめて光線技で超獣を追い払えば・・・ああんっ!!)
体の真下でおしりの谷間を撫でていた仮足が上向きに強く突き出されたのです。
おしりのすぼまりに相当する部分の外皮が溶かされ、太い異物がぬるりと入ってきました。
しゅわっ・・しゅわあぁんっ・・・
エースはむせび泣くような声をあげながら背筋を反り返らせていきます。
(やめてっ!おしりはやめてっ!)
残酷な仮足は身をくねらせながらエースのおしりの中を深く、そして浅くと繰り返しなで回しました。
おしりの中がかあっと熱くなり、膝ががくがくと震えます。
おしりの中をまさぐられると手足に力が入らないのです。
超獣を押しとどめようとする力ももはや無きに等しいものとなっています。
エースは細い腰を折られるかのように超獣にのしかかられ、大きくのけぞらされていきました。
まるで新体操の選手がブリッジをしているようです。
平坦な下腹部から股間へと連なるなだらかな曲面が学校のみんなの目にさらされます。
(や・・・こんな格好・・・いやぁ・・・)
なだらかな曲面にほどこされた赤い三角形の模様の上にずっしりと太い仮足があてがわれました。
少女の体であれば恥丘にあたる部分にてらてらと粘液が塗りつけられます。
(や・・ヤプールにされた悪戯をされちゃう・・みんなの前で恥ずかしい処に入れられちゃう・・・)
エースは力の入らぬ体で弱々しくあらがいました。
しかしエースが体をよじろうとしればするほで、異物をねじ込まれた後ろのすぼまりが恥ずかしくなってしまいます。
エースのはかない抵抗はかえってエース自身を苦しめていったのです。
(うぅっ・・・どうしたらいいの・・・あっ!だめ・・・)
超獣の仮足に力が込められました。
つるりとした股間の外皮を溶かして仮足が侵入を始めたのです。
ヤプールの爪よりもはるかに太い異物がエースの下腹部を割り裂いていきます。
(!!!)
耐えられないほど熱くぬるぬるしたものがじわじわと体内を突き進んできました。
すでにおしりには太い仮足が入っています。
前後から同時に異物を受け入れられてしまったエースの小さな腰はそれだけで張り裂けてしまいそうです。
しかし新たに進入してきた仮足はさらに激しく動き始めました。
ねじるように身をくねらせながら深く、そして浅くとエースの胎内をえぐっていきます。
それに呼応するかのように背後の仮足までが激しい動きへ変わりました。
前と後ろから突き出された仮足がエースの下半身を内部から突き崩していきます・・・
しゅわあぁんっ・・・
苦痛に耐えかねてエースがはかなげにかぶりをふりました。
エースのか細い肢体は引き絞られた弓のように反り返り、蹂躙される股間は校舎に向かうようにして持ち上げられています。
仮足が深々と沈み込むと平坦な下腹部がぼこりぼこりとふくれあがります。
おしりの間で蠢く仮足からはてらてらと虹色に輝く液がしたたりおちてほっそりとした太腿を汚していきました。
見てはいけません!
先生がどんなに声を張り上げても、窓に鈴なりとなってエースを応援していた子供たちの目にその光景は否応なしにとびこんできます。
性教育のカリキュラムをすでに終えている高学年の女子は生々しいその行為に恐怖を覚え、
男子は股間が熱く硬くなっていくことにとまどいと興奮を憶えていました。
浩二くんも同じような興奮を感じていました。
けれども浩二はエースが北斗ミキであることを知っています。
そのミキがこのようにいやらしいことをされるのは耐えられない事でした。
「ほく・・・エース!がんばれ!負けちゃダメだ!」
浩二くんは声を張り上げて声援を送ります。
その声はかすかにミキの耳にも届いていました。
(・・・浩二の声・・・やだ・・・こんな恥ずかしい姿を見られているんだ・・・)
苦痛のあまりに何も考えられなくなりかけていたミキに理性が呼び起こされます。
(こんな姿・・・みられちゃ・・だめ・・・)
エースは最後の力を振り絞り、ぬるぬるとした軟体部分に手をかけ超獣の体を引き離そうとしました。
ぐ・・・ぐぐぐっ・・・
エースの上半身がしだいに自由を取り戻していきます。
舐めほぐされた胸の膨らみの間ではカラータイマーが赤く激しく明滅していました。
もう時間がありません!
エースは下半身を超獣に蹂躙された姿のままで両手を構えます。
(お願い・・光線よ、出て!)
ミカの願いが届いたのでしょうか、エースの両腕が虹色に輝き始めました。
腕から放たれたエメリウム光線が超獣の胸元に命中します。
超獣は断末魔の悲鳴を上げました。
けれどもエースの力は相当弱められていたのでしょう、
光線を浴びながらも超獣の下半身はエースを陵辱し続けていました。
体内の毒袋が解放されて、貯留されていた毒液が仮足を通じてすべて放出されてしまいます。
どくどくどくっ!
激しい痙攣とともに粘稠な毒液がエースの中に注ぎ込まれました。
仮足に占拠されていた狭小な空間に熱くどろどろとしたたぎりが満たされていきます。
(あ・・・ああっ!)
浴びせられた熱い毒液に胎内を焼かれ、ミカは悶え苦しみました。
腰から下が甘くただれていくようです。
(だ・・だめ・・・負けちゃ・・だめ・・・)
全身を痺れさせていく甘い疼きに気が遠のきながらもミカは腕の構えを崩しませんでした。
エースのがんばりが勝り、ついに超獣が倒れます。
エースは肩で息をしながらしなだれかかるようにしてようやく上半身を起こしました。
しかしエースの負った傷は相当に深いものです。
力を失った仮足が抜け落ちた後の股間からは注ぎ込まれた粘液が後から後からこぼれ落ちています。
校庭に拡がった粘液だまりになかば浸かるようにしてがっくりと肩を落とし顔を上げることもできないでいるエースの姿に勝者の誇りは感じられませんでした。
その姿を上空から報道のヘリがカメラでとらえようとしています。
(やだ・・・ここにいたらいけない・・・)
エースはようやく顔をあげてよろよろと立ち上がりました。
膝が震えて足元がおぼつきません。
それでも空を見上げて飛行に移ろうかとしたその時です。
青空が一転して黒い雲に覆われていきました。
「!」「!」「?」
エースも人間も皆動転しています。
灰色一色に塗りつぶされた天がところどころでほころびるとともに、何体もの超獣が空間のほころびから姿を現しました。
「あっ!カメレキングだ!」「あれはベルクロンよ!」「エースに倒された超獣たちだ!」
子供たちが口々に叫びます。
どうしたことでしょうか、これまでエースに倒されてきた超獣が蘇り、戻ってきたのです。
(いったいこれは・・・こんな状態でこんなにたくさんの超獣となんて戦えないよ・・・)
呆然としているミカの頭の中に忌まわしい声が響きました。
「エースよ。ヤプールのすべての力を使って超獣を再生してやったぞ。どの超獣もお前に復讐したくてたまらない様子だ。
さて、その傷ついた体が果たしてどれだけ持つものか見物させてもらおう・・・」
ヤプールの言葉の裏に隠された意味が今のミカにはわかります。
ミカは震え上がりました。
(恥ずかしい目にあわされちゃうの?こんなにたくさんの超獣に?いや・・いや・・お母さ〜ん・・)
エースに再大の危機が迫ります。
負けるな!がんばれ!ウルトラエース!