夏の日差しが眩しくなり、街行く女性たちの装いがすっかりと薄着になった  
七月のある日曜日、俺、北園仁は気だるい午後にまどろんでいた。何の  
悩みも無さそうな俺ではあるが、たまにはこういったスピリチュアルな時間も  
必要である。すると、その時キッチンから母さんの鼻歌が聞こえて来た。曲は  
サブちゃんの「がまん坂」。スピリチュアルが台無しだ。  
「仁、お風呂屋さんに行ってきなさい。母さんも後で行くから」  
母さんはそう言って、俺に千円札を一枚渡した。我が家では月に一度の割合で、  
近所にある銭湯へ家族揃って行く事になっている。今時、家に風呂のない世帯  
は皆無に近いはずではあるが、うちの近辺では狭い家風呂を嫌って、銭湯で  
汗を流す人が多い。また、公衆浴場が近隣の人たちとのコミュニケーションに  
一役買っており、ちょっとしたサロンのようになっているのだ。  
「うん、行ってくるよ」  
俺はなるべく嬉しそうに言って、席を立った。もし、ここで嫌だとか行きたく  
ないなどと言うと、母さんお得意の沖縄空手をお見舞いされる事となる。  
『若い頃には熊とも戦った』と豪語する母さんの空手は、本当に恐ろしい。  
ビール瓶などを手刀で叩き割ってしまうのだ。それと、幼少時代には比較的  
ママッ子であった俺が、中学に入ってから硬派へ転身した事に一抹の寂しさを  
感じているようなので、コミュニケーションを取る良い口実になっている  
のである。まあ、そんな訳で俺は銭湯に向かう事になった。  
 
カラン、コロンと下駄を鳴らして俺は銭湯へ向かう。五分も歩けば、目的の  
お風呂屋さん『ふぐり湯』がある。いつも思うのだが、この香ばしいネーミング  
のセンスに脱帽。  
「あれ、なんだこりゃ・・・」  
俺は『ふぐり湯』の前でぴたりと足を止める。何故ならば、入り口の真ん前に  
ベントレーやらメルセデスなどという、世界を代表する高級車が数台とまって  
いたからだ。こんなスーパー・ブルジョワジー・カーなぞ、おおよそこの古い  
街並みには似つかわしくない。俺が一体、何の騒ぎだ?と首をかしげていると、  
一台の車からどこか見覚えのある女性が颯爽と降りて来た。  
「仁さん!仁さんじゃあなくって?」  
「わん!わん!(意訳・仁さん!)」  
くっきりとした顔立ちにやたら大きな胸。そして犬のタクちゃん・・・あ、あれは!  
鬼塚せれな!自分からチンポ話をせがんでおいて、ちょっと顔射をかましたら  
泣き狂った挙句、ショットガンで俺を撃ち殺そうとした女ではないかあ!  
「わあ!く、来るな!寄るなあああああッ!」  
俺は手にしているケロリン洗面器を盾に、迎撃の構えを取った。もっとも、これで  
ショットガンが防げるわけではないのだが、気は心。  
「うふふ、仁さんってば、可笑しな人ね」  
「わん!(意訳・相変わらずだな、仁)」  
怯える俺の姿を笑い飛ばしやがったせれなとタクちゃん。奴らは気安く話し掛け  
ては来るが、全く以って油断ならない。なにせ、したたかな女なので(パート2  
参照)、俺は警戒を解かずに問う。  
 
「何しに来たんだ!この、魔女め!」  
俺はチンポ丸出しで家に帰った屈辱を思い出しながら、せれなに毒づいた。  
すると奴はしれっとしたり顔で  
「うふふ。実はね、学校で庶民の生活についての課題が出てね。いくつかの  
グループに分かれて庶民生活について研究してるの。今日はそれを代表する  
銭湯についての見識を深めるために参りました」  
と、なんとも腹立たしい答えをする。確かせれなの通う学校は、スーパー  
お嬢様学校。要するに金持ちが好奇心で貧乏人の生活を覗きに来たと言う訳だ。  
「帰れ!ここ、『ふぐり湯』は俺達、プロレタリアートのパラダイスなんだ!  
あなた様のようなブルジョワが来るところではありませんです!」  
精一杯毒づいているつもりではあるが、どこか自分を卑下するような言葉使い  
になる俺。ここらへんに、育ちの差が出てしまう。  
「わん!わん!(意訳・そう熱くなるなよ、兄弟)」  
俺が叫ぶと、犬のタクちゃんが何か嗜める様に口を挟む。こ、こいつら主人、  
飼い犬揃って人を喰ったやつら・・・  
「お前ら・・・いい加減に・・・」  
俺がいよいよ怒り爆発君・・・となりかけたその時、他の高級車からぞろぞろ  
と高貴なお人達が降りて来た。ああ、やっぱり俺は貧民階級の人間だとか思う。  
だって、つい言葉使いが自分を卑下した感じになっちゃうんだもの・・・。  
それはいいとして、俺は高級車から降りて来た人物達を睨みつける。もし、やつら  
が庶民生活を嘲るような発言をしたら、石鹸のひとつでも投げつけて逃げる  
つもりでいた。男、北園仁!そう易々とは、引かないぜ!  
 
「どうかなさいまして?せれなさん」  
身構える俺の気勢を削ぐような美しい声が辺りに響き渡る。声の主は、この世の  
物とは思えないほどの高貴な美しさを持った女性であった。  
「なんでもありませんことよ。かおるさん」  
問い掛けられたせれなが、にっこりと微笑を返す。かおるさんと呼ばれた女性は、  
いかにも育ちの良さそうな佇まいと、大きな美しい瞳を持った美人である。君の  
瞳は一万ボルト!思わず、そう叫びそうになった俺。するとかおるさんは  
「どなたです?この愛らしい殿方は」  
そう言って俺を優しく見据えた。うひょー!愛らしいだって!・・・って、喜ん  
でる場合か!俺!  
「この方は、北園仁さんといって、まあ・・・あたしのボーイフレンドとでも  
申しましょうか・・・」  
かおるさんの問いかけに、そう答えるせれな。どこか伏し目がちなのは、それが  
見栄を張るための、ささやかな嘘であるがためなのか、ちらちらと目線を俺に  
送っている。話を合わせてくれ、そう言っているようであった。  
「えッ?まあ、さすがはせれなさん。羨ましいわ!ボーイフレンドだなんて!」  
かおるさんが言うと、その他大勢の人物達も身を乗り出して  
「ああ、可愛い男の子ですこと。妬けてしまうわ、せれなさん」  
と、俺を囲むように集まって来た。その他大勢の人たちもどうやらせれなの学友  
らしく、全員が品の良さそうなお姉さま達。むん、と化粧臭さが鼻をついたが、  
それもまた良し!  
「おほほ・・ほほ」  
せれなは思いがけない展開に、どこか気まずい感じで笑う。もし、ここで俺が  
せれなとの関係を否定すれば、やつは物笑いになるであろう。傍らにたたずむ  
犬のタクちゃんも忙しなく尻尾を振っている。ご主人の窮状に気もそぞろ、と  
いった面持ちだ。  
 
「せれなお姉さま、僕にお友達をご紹介して下さい」  
俺はそう言ってせれなへ微笑みかける。精一杯品良くしたつもりではあるが、  
実は勃起中。だって、年上のお姉さま達に囲まれてるから・・・ねえ?  
「え、ええ。仁さん。こちらは海田財閥のご息女で、海田かおるさん。そして  
こちらは・・・」  
せれなは俺が話を合わせた事にほっとしつつ、お姉さま達の紹介をはじめる。  
かおるさんはかの有名な海田財閥のお嬢様かあ・・・どおりで高貴な美しさ  
を持ってる訳だ。その他大勢は割愛。  
「きゃあ、お姉さまですって!いいわねえ、年下のボーイフレンドって!」  
きゃあきゃあとはしゃぐお姉さま達は全部で五人。紹介ついでに彼女達が持つ  
資産も聞かされたが、総額で一兆円にもなるそうだ。まるで国家予算。ここで  
俺の灰色の脳細胞がフル回転を始める。  
(このブルジョワお嬢様達に、庶民の銭湯ルールってのをお教えして差し上げる  
か・・・くくく、楽しくなってきたぞ!)  
俺はそんなあやしい思いを巡らせながら、せれな達、ブルジョワお嬢様達に  
「では、お姉さま達。お風呂をご一緒させて下さい。この北園仁、お姉さま達へ  
庶民の営みを説明して差し上げます」  
そう言うと何の警戒心も持たず、お嬢様達ははしゃぎながら  
「きゃあ!それはいいアイデアよ。うふふ、さあ、みんなで一緒に入りましょう。  
仁さん、よろしくね」  
と、俺を中心にして歩を進め出す。せれなはどこか不安げな顔をしていたが、  
俺の事をボーイフレンドと言った手前、後には引けなくなっていた。タクちゃんも  
にこやかについて来る・・・んじゃねえよ!犬は入れないの!銭湯には!  
 
ガラガラ・・・と『ふぐり湯』の扉を開け、いったんは男湯の方へ向かう俺。  
番台には馴染みのじいちゃんが居眠りしていた。このじいちゃんは親の代から  
この『ふぐり湯』を受け継ぎ今日に至っているのだが、最近は年を取ったせい  
か年中居眠りばかりしている。何十年も年齢を問わずに、女の裸を見続けた挙句  
悠々と居眠りをこくこのじいちゃんの事を、俺は密かに人生の達人と呼んでいた。  
男であればこんな生き様をしてみたいものだ、と俺は羨ましむ。そんな事を  
考えていると、番台をはさんだ女湯側からせれなが俺に問いかけてきた。  
「仁さん。お支払いなんですけど、カードは使えまして?」  
・・・使える訳あるか!と、怒鳴りたい所だが、やつはスーパーお嬢様。カードで  
しかお買い物をした事が無いのだろう。なので、俺は優しく  
「ここら辺では、ビックリマンカードというカードしか使えません。だから現金で  
払って下さい。お姉さま」  
と、答える。するとせれなは困った顔をして  
「現金は持っていませんの・・・どうしましょう」  
などとのたまった。他のお嬢様たちも同様の素振りを見せる。  
「困ったな・・・」  
俺はそう呟きながら、番台にいるじいちゃんを見た。やっぱり眠りこけたまま。  
まあいいや、お金は後で払おう。ここならツケても問題無い。  
「お姉さまたち。ここは僕の顔で通して貰います。さあ、中へお通り下さい」  
俺はそう決断してお嬢様たちを中へ入るように促す。すると、かおるお嬢様が  
「まあ!仁さんって頼りになる方!」  
と大はしゃぎ。その様子を見た俺は、ふふふ・・・はしゃいでいられるのも今の  
うちだぞ、と心の中で呟きながら脱衣所へ向かって行った。  
 
週末の夕方とあってか、男湯には誰もいない。先ほど番台の隙間から女湯も  
覗き見てみたが、あっちも同様だ。と、いう事は今『ふぐり湯』の中には  
俺とお嬢様たちしかいないって訳だ。くくく、天は我に味方せり!ここで  
俺は疾風の如く服を脱ぎ、真っ裸になる。そして番台の脇にある男湯と女湯  
を繋ぐ扉を音も無く開け、足早に女湯へ滑り込んだ。ちなみに歩を進めながら  
俺はチンコを太ももの間に隠し、なんちゃって女の子を決め込む。これは、  
もし女湯に他の客が入ってきた時のための安全策である。  
「いるいる・・・くくく」  
女湯に侵入すると、五人のお嬢様たちはお着替えの真っ最中。いかにも上品  
そうな下着が、ぴちぴちとした女体にフィットしており、俺の劣情を煽った。  
「あれ・・・?仁さん」  
艶やかなフリルがついたブラジャーと、ぴったりしたビキニショーツを身に  
纏う麗人、かおるお嬢様が俺の姿に気がついた。が、しかし、彼女は全く  
ひるむ様子が無い。普通、女ばかりの着替え中に全裸の男が現れたら悲鳴の  
ひとつも上がるはずなのだが、そこはお嬢様。やはり警戒心が薄い。もしくは  
俺を子供と思っているのかな?だとしたら、とんだ世間知らずだぜ、お嬢様!  
「どうしたの?こちらは女性専用のお風呂なのでは・・・?」  
かおるさんはそう言いながら、俺のほうへ歩み寄ってきた。うひょー!何たる  
エロボディ!バストは九十センチはあろうか、つんと上向いて形も最高!  
もしこれが青森のりんごだったら、とんでもない値がつくぞ!しかし俺はそんな  
気持ちをおくびにも出さず、言う。  
「僕、お姉さまたちと一緒に入りたいな・・・ダメ?」  
少しだけ上目遣いに顔を向け、指を唇に当てながら俺は精一杯可愛いポーズを  
取り、かおるさんを見据えた。チンコは相変わらず太ももにはさんである。コレ、  
ショタ好きのお姉さまたちにはたまらないハズ!すると、かおるお嬢様は  
「うふふ。仕方ないわね。一緒に入りましょう。カワイイわね、仁さんって!」  
そう言って俺の手を取った。  
 
ガラガラ・・・と風呂場へ続く扉を開けると、真正面に湯船が見える。そして、  
その上にはビキニパンツ一丁のボディビルダーの絵がある・・・。いや、これは  
男湯も女湯も同様であって今更驚く事も無いのだが、どうにも落ち着かない。  
普通、銭湯といえば富士山の絵が描いてあると聞き及んでいるが、ここ『ふぐり湯』  
に関してはそんな常識が通用しない。というか、なんで誰もツッコまないんだろう  
・・・などと思っていると、エロボディ・かおるさんが俺に言う。  
「仁さん。お体を洗って差し上げますわ。こちらにおいでなさいな」  
「はーい!」  
はッ!いかん!つい、条件反射で答えてしまったが、今日はこのブルジョワジー  
どもにプロレタリアートの怒りをぶつけようと思ったのに、なんたる体たらく!  
しっかりしろ!仁!しかし、かおるさんの積極性に当てられたのか、せれなの  
やつが俺の腕を掴み、  
「あん、駄目よ。仁さんの体はあたくしが洗いますの!」  
などと言い出す始末・・・。やーめた。プロレタリアートの怒りはまた今度に  
しよう。なにも俺が貧民階級を代表している訳じゃあ無いしな。と、なると  
やる事はひとつ・・・  
(この男を知らないであろう、高貴なお姉ちゃまたちに可愛がられたーい!)  
むふふ。そうして俺はいよいよ大きくなりかけたポコチン君を、お股の間から  
ひょっこりと覗かせてしまった。  
 
「あら・・・?これは何ですの?」  
何か珍しいものを見たように目を丸くしながら、俺のポコチン君を品定めする  
かおるさん。するとせれなが、  
「これは殿方の性器ですのよ、かおるさん。あら、もしかして初めてご覧に  
なるの?うふん」  
と、鼻を鳴らした。得意顔のせれなに対してかおるさんは沈み顔になる。他の  
お嬢様たちは興味津々と言った表情だ。五人の高貴なお嬢様たちに見つめられる  
MY・ポコチン君・・・この果報者!  
「だって、あたくし・・・男性とお付き合いした事が無いんですもの・・・」  
かおるさん、素直に男性経験が無いと言ってうなだれた。他のお嬢様たちも同様。  
見栄っ張りのせれなとはえらい違いである。しかし、これはお嬢様たちの心を  
扇情させるいいチャンスでは?そう思った俺は、かおるさんとその他のお嬢様たち  
に向かって、言う。  
「もしよろしければ、このポコチン・・・性器を手にとって拝見なさって下さい」  
ここでお嬢様たちの好奇心がぱあっと花開いた。表情も明るくなり、誰もが視点を  
俺のポコチンに集中させて来る。ああ、高貴なお嬢様たちに視姦されるMY・ポコ  
チン君・・・コマンタレブー!!!!!・・・意味不明なり。  
「だ、駄目です!仁さんは、あたくしのボーイフレンドですのよ!そんな事は  
許しません!仁さん、こちらにいらして・・・」  
見られるって気持ちイイ!なんて思っていた俺に向かって、ひとり気を揉んでいた  
せれなが急に語気を荒くし、ぐいっとMY・ポコチン君を引っ張った。  
いてて!玉、玉、掴んでる!  
 
「あッ!ずるいわ、せれなさん!ひとりじめはいけません事よ!」  
せれながポコチン君をむんずと掴むのを見て、かおるさんも俺に掴みかかって  
来た。ああ!ボインが背中に当たった!すごい弾力!  
「いやッ!仁さんは渡しません!」  
せれなはぐいぐいと俺のポコチン君を引っ張り、離さないといった面持ち。  
対してかおるさんといえば、ビッグバストをこれまたぐいぐいと押し付けて  
来て下さって、いい感じ。そして俺ときたら、すっかり夢心地。このまま  
レッツ・ワンナイト・スタンド!と行きたい所だが、それにはポコチン君が  
自由にならねばならない。そこで俺は手に持っていたケロリン洗面器から  
シャンプーを取り出し、せれなに向かって浴びせ掛けた。  
「きゃあ!」  
シャンプーが潤滑油となり、せれなの手からポコチン君が離れた。続いて俺は  
かおるさんへもシャンプーを浴びせていく。当然、かおるさんも俺の体を抱き  
締めてはいられなくなり、つるりとビッグ・バストを揺らしつつ床へへたり込む。  
イエス・アイム・フリー・ベイビー・・・オール・ワント・イズ・ア・グッド・  
タイム!グッド・タイム!HOOOOOOOOOOOO!!!!!落ち着け!俺。  
びくん、とすっかり血の気が通ったMY・ポコチン君は五人のお嬢様を獲物を  
狙う狼の如き昂ぶりを見せた。最近、ハードな自慰行為をしている為か、勃起  
すると皮がしっかりと剥け、いかした本身が顔を出すようになった。やはり、  
日頃の修練が本番での成果を出すのだ、と考えております、ハイ。  
 
「す、凄いのですね、殿方の・・・ペ、ペニスはというのは・・・」  
お嬢様はたちはポコチン君の変貌ぶりにすっかり気後れした模様。ここで俺は  
ようやく核心に触れる問いかけを、彼女たちに向かってした。  
「皆さん、キス・・・をしたことがありますか?」  
「・・・・・」  
俺がそう言うと、五人のお嬢様たちは揃って頭を振る。そう、これだ!これこそ  
俺が好む琴線、キスもした事の無い女の子!むへへ・・・いいぞう・・・イイ!  
「ふふふ、それでは皆さんのファーストキスは、このポコチン君・・・ではなく、  
ペニスに捧げて下さいな。お姉様方」  
「ええ!」  
俺の言葉に慄くお嬢様たち。そりゃそうだ。いくら大人びていても彼女たちは  
女子高生なのだ。チンポにキスして、と言われても、ハイ、そうですか、とは  
ならない。当然、ここは何らかの駆け引きが必要である。俺はそれを目前にいる  
せれなに向けた。  
「お姉様、しゃぶって下さいませんか?まさか、お嫌とは申しませんよね・・・?」  
ぎらり、と俺は目を光らせ、せれなを睨み付けた。やつは先ほどついた嘘のせいで  
この申し出を断ることが出来ないはず、と俺は踏んだのだ。  
「・・・はい、仁さん・・・」  
一瞬の躊躇があったものの、せれなは俺の足元に跪き、ポコチン君に手を伸ばす。  
そこで俺はビシッとやつの手をはたき、  
「手を添えるんじゃない!唇で奉仕するんだ!せれな!」  
と、命じた。すると、せれなは目に涙を浮かべながら、  
「はい・・・仁さん」  
そう言って俺のポコチン君にキスをした。  
 
「あむ・・・」  
せれなは唇を上下させ、懸命に俺のポコチン君を愛撫した。そこで俺は意地悪く  
やつに聞く。  
「美味しいかい?せれな」  
「はい、仁さん・・・」  
せれなは観念したように、俺のポコチン君をしゃぶり倒す。ぴちゃっぴちゃっと  
アイスを舐めるような音が湯煙が立ち込める風呂の中に響き、何ともいやらしい。  
そして、残りのお嬢様たちは足をもじもじとさせながら、事の成り行きを見守っ  
ている。どうやら、彼女たちの中に眠る女を目覚めさせてしまったようだ。  
うーん、罪作りな俺様。  
「すごいわ・・・せれなさん。あんなに美味しそうにしゃぶって・・・」  
「いやらしい・・・でも、羨ましいわ。仁さんと愛し合っているのね」  
お嬢様たちはせれなを羨望の眼差しで見遣った。彼女たちとてお年頃。打てば  
響くような女の芯を持ち合わせているのだ。そこで俺は更に楽しもうと画策を  
巡らせる。そう決め込むと、ちゅうっとポコチン君を吸い付けるせれなに向か  
って言う。  
「せれな、もういい」  
俺は腰を引き、ポコチン君をせれなの唇から離した。やつはあん、とか言って  
何か名残惜しげな表情をしたが、ひとまずここで終了。そして俺はポコチン君  
を残りのお嬢様たちに向け、  
「お姉様たちもいかがですか?」  
と、のたまった。  
 
「・・・・・」  
湯煙とせれなの淫らな口唇奉仕が彼女たちから正常な判断力を奪っていたのか、  
お嬢様たちに嫌がる気配は無い。俺がぷるぷるとポコチン君を揺らすと、かおる  
お嬢様が一歩前に進み出て、こう呟いた。  
「おしゃぶりさせて・・・下さい」  
その一言が弾みとなって、残りのお嬢様もかおるさんに続いた。彼女たちは俺の  
足元に跪き、しずしずとポコチン君に乙女の純情を捧げていく。何時の間にか  
せれなのやつもその列に連なり、今か今かと順番を待っていた。くくく、とても  
お嬢様とは思えないほどに淫靡だぜ!せれな!  
「ううん・・・」  
五人のお嬢様は、代わる代わるに俺のポコチン君にキスをしていく。ある者は  
吸い、またある者は鼻を鳴らしてうっとりと目を細めた。いい感じである。  
「ほら、空いている人は玉も吸って下さいな。手を使ってもいいから、ペニス  
もしごいて下さい。お姉様たち」  
「・・・はい、仁さん」  
もはやお嬢様たちは俺の言いなりであった。五人は俺のポコチン君を中心に  
動き、世にも淫らな口唇遊戯を見せ付けていく。ああ、俺は今人生の勝利者に  
なった・・・総額資産一兆円のおフェラ。これほどまでに恵まれた男は、世界  
を見渡しても俺様ぐらいのもんであろう、などと思っていたら、誰かの舌が  
俺の尻の割れ目に向かって這わされてきた。  
 
「はうッ!」  
舌は俺のけつめど君を的確に責め、ねっとりと這わされて来る。これが噂に聞く  
アナル舐め!エロ本などではお馴染みではあるが、俺にとっては初めての体験で  
ある。ま、まさか無垢なお嬢様に、こんな技術があったとは・・・女というのは  
全く油断ならない。  
(誰が舐めてくれているんだろう・・・)  
俺は体を捻り、後ろを見る。すると・・・そこを舐めてくれているのは・・・  
「クゥ〜ン(意訳・お前のアヌスは、まるで極上のベシャメルソースのようだぜ、  
相棒!)」  
なんと、犬のタクちゃんであった・・・。大バカヤロウ!いつのまにか犬の  
タクちゃんが風呂場に入って来ていたらしい。そしてやつは俺のけつめど君を  
一生懸命に舐めてくれていた。ここで俺はタクに後ろ回し蹴りを放つ。  
「キャン!(意訳・なにすんだよ、兄弟!)」  
タクちゃんは何か恨めしそうに俺を見ながら、あさっての方向へ飛んでいった。  
さて、仕切り直しだ。お嬢様のおフェラを楽しもう。  
「ああ、あたくしったら、こんないやらしい事を・・・」  
「変よ・・・あたしったら、こんなエッチな子じゃあ無いのに・・・」  
お嬢様たちは口々にそう言いつつも、俺のポコチン君から一向に離れる気配が  
無い。もしかするとこりゃあ、お嬢様たちの処女まで頂けるかも・・・  
なんて思っていたら、俺のポコチン君が興奮のあまりか暴発寸前となる。  
イ、イクぜ!お嬢様たち!  
「ファ・・・ファ・・・ファイヤー・・・」  
まさに絶頂!と言うべきこの時、脱衣所の方から聞きなれた声・・・と  
いうか歌が聞こえてきた。曲はサブちゃんの『祭』。こ、この声はもしや・・・  
 
「フン、フ〜ン・・・」  
この節がずれた歌声・・・女だてらにサブちゃんの歌を口ずさむ女性といえば、  
俺の周り、いや、この街には一人しかいない!そう、母さんである。  
ガラガラ・・・と扉を開ける音が風呂場内に響く。さらにまずいことに俺は今、  
ポコチン君を脱衣所の方に向かっておったてている・・・ヤ、ヤバイ!  
「あ、開けちゃだめだ!母さん!ファ、ファイ・・・」  
女湯にいるにも構わず、叫んでしまった俺。しかし・・・  
「あら・・・?仁の声・・・?あの子ったら、あんなに大きな声を出して・・・」  
母さんはついに扉を開けてしまった。そして俺は・・・・・・・・・・・・・・  
「ファイヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」  
「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」  
 
ど、毒液は・・・お嬢様たちを飛び越え・・・ちょうど真正面・・・要するに俺と  
正対した・・・母さんを直撃して・・・てっとりばやく言うとですね・・・前回と  
同じオチ・・・母さんに向かって、ぶっかけをやっちゃったんであります!  
 
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!仁、  
あんたって子は、一度ならず、二度までも!もう許しません!そこへ直りなさい!」  
ぶっかけをくらった母さんは、全裸のまま腰を落とし仁王拳の構え取る。あの  
構えは渾身の力を込めた究極の拳。しかも全身から殺気が放たれている。ああ、  
俺はここで死ぬのか・・・などと悲観する。  
「そこかしこでおちんちんを・・・出・す・なーーーーーーーーーーーーーーッ!」  
そんな言葉と共に、母さんの足刀蹴りが来た!俺は無駄だと知りつつも、十字  
受けの構えを取る。なにせ母さんの蹴りの衝撃は一トン近い。これは空手の達人  
クラスの破壊力である。くらえば、命は無い。  
(もう、だめだ!)  
しかし、母さんの蹴りは覚悟を決めた俺の十字受けの直前でぴたりと止められた。  
その瞬間、風圧が俺の肩を掠めて行き、全身から汗が噴き出す。  
「?」  
俺はそうっと母さんを見る。すると・・・  
「あなたたち、どこの女の子なの?うちの息子のムスコから、離れなさい!」  
なんと、母さんは俺のポコチンに縋りつくお嬢様たちを引き離そうとしていた。  
どうやら俺がお嬢様たちに悪戯されたと勘違いした模様。た、助かった!  
「イヤ!離しません事よ!仁さんのコレは、あたしの物です!」  
かおるお嬢様がそんな事を言って、俺のポコチン君を掴む。いてて!だから、  
玉を掴むなってばよ!  
「コレはあたしのです!仁さんはあたしのボーイフレンドなんですから・・・  
かおるさん、お離しになって!」  
「イヤ〜!かおる、これ、持って帰るんだからあ〜!」  
せれなとかおるさんがそんな醜い争いを始めてしまった。浅ましき哉。残りの  
お嬢様の事は略させて頂きます。  
 
「馬鹿を言いなさい!息子から離れて!」  
俺のポコチン君争いに母さんも加わり、まさに阿鼻叫喚といった所か。時折ちら  
つく母さんの大事な所を見て、ああ、俺はあそこから生まれてきたんだなあ、など  
と感慨に・・・耽ってる場合か!俺!  
「は・な・れ・ろ〜!そらッ!」  
業を煮やした母さんがお得意の武術で、お嬢様五人をポイポイと投げ飛ばして  
行く。肉弾戦なら母さんの勝ちだ。  
「きゃッ!」  
お嬢様たちはあられもない格好で、風呂場の床にのびてしまった。あ〜あ、  
なんてはしたない!俺は射精した後なので、何気に冷静になっている。すると、  
「帰るわよ、仁!」  
母さんがそう言って俺のポコチン君を引っ張った。いてて、玉、玉!  
 
カラコロと下駄を鳴らす母さんに手を引かれ、家路につく俺。なんだか、子供  
時代に帰ったようで、少し和んだりする。ぎゅっと握った母さんの手はちょっぴり  
ひんやりとしていて、心地良いのだ。すると母さんはぽつりと呟く。  
「仁、あんたは女の子に騙されやすいんだから、気をつけるのよ。世の中の女は  
善人ばかりじゃあ無いのよ。いい?」  
「うん、母さん」  
俺はそう答えて母さんの手を握り返す。ひんやりとしているのに、何故か温かみを  
感じるのは、母子ゆえ?ちょっと、照れくさい俺。母さんも同じ心持ちなのか  
先ほどからちっとも顔を合わせようとはしない。そして・・・  
「仁、甘味屋さんで、ところてん食べて帰ろうか」  
そう呟く母さん。そして、  
「うん」  
と言葉を繋ぐ俺。その時、街の帳に鮮やかな光りが灯る。あれは祭りの提灯だ。  
夏が近いね、と母さんが言った時、俺の心は子供時代に帰っていた。たまには、  
真面目な雰囲気で終わろう。なんて思ったりする、十三歳の夏。おちまい。  
 

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