俺の名は北園仁。先日、女性があの日に装着なされるナプキンという
物は、お股へ直接着けるのではなく、パンツの方へ貼るという事を知り、
心を昂ぶらせてしまった中学二年生である。
「仁、山室さんとこの・・アキラ君を覚えてる?」
ある日の朝、メシを食らっていた俺に、母さんがこう切り出した。
「覚えてるさ。親友だったんだ・・・もぐ、もぐ」
メキメキと丼飯をかきこむ俺に、夏バテという言葉は無い。今朝だって
五キロのジョギングを済ませ、竹刀の素振りを五百本、フラダンスを
一時間踊っている。その上、昨夜はセンズリを二回こなしてもいた。
それはさておき、母さんが言ったアキラについて、諸兄に説明せねばな
るまい。フルネームは、山室晶(やまむろ・あきら)。通称、アキラ。かつ
て、うちの近所に住み、共に幼少時代を過ごした親友である。ただ、残念
な事にアキラは父親の転勤に伴い、数年前にこの街を離れてしまった。
その時の悲しい別れを、俺はいまだに忘れていない。
「帰ってくるらしいわよ。この街に」
「なんだってーッ!」
エプロン姿の母さんの言葉に驚く俺。アキラが帰ってくる?そりゃ、嬉しい!
「この前、すぐそこで山室さんの奥さんに会ったの。こっちへ帰ってくる準備
のためにお見えになってたらしいわ。そういえば、仁のことも話題に出たわよ」
「え?ホント?何て言ってた?山室のおばさん」
「アキラ君が、すっごく会いたがってるって・・・ふふ、良かったわね、仁」
ウインクをしつつ、母さんが旧友との再会を予感させてくれた。いや、こうな
れば、もう予感ではなく確定事項といえるだろう。
「バリバリ・・・ごっそさん!」
香の物で朝食をしめつつ、俺は椅子を蹴った。そして、転げるように自室
へ戻り、思い出がいっぱい詰まったアルバムなんぞを引っ張り出してみる。
「アキラのやつ、帰ってくるのか。こりゃ、楽しくなるぞ」
ページをめくると、やせぎすで色黒の少年と俺のツーショット写真が現れ
た。これが、アキラである。
「この頃は、サッカーに夢中だったな」
小学校時代の俺とアキラはサッカーに熱を上げ、共に地元サッカーチーム
の『名古屋ケムンパスエイト』の星になろうと誓い合った。だが、やつは他所
の土地へ移り、俺は剣道家への道を歩む事となる。皮肉なものだが、これも
また、抗いきれない定めなんだと俺は思う。何でも思い通りにいけば世話が
ないし、誰も努力なんかしないもの。
「あいつ、まだサッカーやってるんだろうか?」
二人でボールを追った昔日を思い出すと、俺の頬は緩んだ。アキラが帰って
きたら、また一緒にサッカーをやってみたい。そして、旧交をあたためたい──
「ボールは友達だ!ちきしょう!」
遠く離れた親友が帰ってくるという嬉しさで、じっとしていられなくなった俺は、
昔使ったボールを物置から引っ張り出し、外へ出ようとした。と、その時である。
「こんにちは」
ボールを持って玄関までやってきた俺に、一人の少女が声をかけてきた。年頃
は俺と一緒くらいだが、清楚な白いワンピースに身を包み、どこかお上品な佇ま
い。生まれっぱなしの放し飼い人間と呼ばれている俺とは、明らかに人種が違っ
た、美しいお嬢様である。
「ど・・・どなた?」
美人に弱い俺は、ボールを持ったままフリーズ。しかも、へりくだった言葉
遣いをする自分がいやらしい。もっとも、股間からぶら下げている自前のボ
ールは、熱く滾っているのだが。
「あ・・・もしかして、仁?」
少女が俺の名を呼んだ。が、しかし、俺はこの子を知らないので、もう一度
尋ねてみた。
「あの・・・どちらさまですか?」
今度はもっと低姿勢に聞く。諸兄も俺と同じ──そう信じて言うが、男はやっ
ぱり美人に弱い。だから、俺の受け答えが曖昧なのも理解して頂けると思う。
話がそれたが、戸惑う俺を見た少女は頬をぷくりと膨らませつつ、こみあげて
くる笑いをこらえきれない──そんな感じを見せた後、
「あたしよ、アキラ!イエーィ!」
そう言って、両手でピースサインをかました。それも大きく足を開き、手をぶん
ぶんと前後左右に突き出しながらだ。
「や、安田大サOカスかよ!!!!!」
見るも麗しい美少女が大股開きで、ただいま売出し中の某お笑い三人組の
ごとくのたまう。その雄姿を見た瞬間、俺は思わずツッコんだ。いや、ツッコ
まずにはいられなかった。ここで、黙っていたら俺、北園仁の男がすたると
思ったからだ。
「会いたかったよ、仁」
少女・・・というか、アキラ?が、俺の胸へ飛び込んできた。ちょ、ちょっと待て!
アキラは確か、男だったような・・・?む、むう!訳が分からない。そんな訳で、
俺は混乱のあまり、敬愛する某大物芸人の持ちネタを拝借して、
「コマネチ!」
とだけ返した。ギャグにはギャグで返す。これぞ、男、北園仁のポリシー・・・
というか、これが精一杯だったのである・・・
「え?じゃあ、仁はずっと、あたしが男の子だって思ってたの?」
ようやく落ち着いた俺へ、呆れ顔でアキラは言う。恥ずかしながら、この
北園仁はアキラの事を、今の今まで男と思っていた。
「確かに、名前は男の子みたいだけど・・・ずいぶん失礼な話ね」
「す・・・すまん」
ぷりぷりと頬を膨らませ憤るアキラを、懸命になだめる俺。確かに、親友の
性別を勘違いしていた事は、失礼極まりない。ゆえに、恐縮しまくりだ。
「一緒にプールにも通ったし、お風呂だって入ってるっていうのに・・・本当
に、あたしが女って気づかなかったの?」
「言われてみればそんな気も・・・でもさ、子供の頃って、別に異性とか気に
しないもんじゃないか。友達とか、親友とか・・・そんな感じだろう?」
「まあ、そうね。フフッ・・・そこらへんが仁らしいところね」
腰まで伸ばしている黒髪をそっと手で梳き、アキラは笑った。良かった、機嫌
が直ったみたいだ。元々、気心の知れあった親友である。後を引くような嫌味
など、はなっから存在しないのだ。そして──
「じゃあ、あらためて感激の再会シーンの仕切り直しといきましょう。私、山室
晶は再びこの街へ帰って参りました・・・ただいま、仁。そして、これからよろしくね」
「おかえり、アキラ!こちらこそよろしく」
アキラと俺は手を差し伸べ合い、がっちりと再会を祝したのであった。
「うちへ上がれよ。夏の名物、他所様の家の薄く感じるカルピスをふるまうから」
「うん。あっ、そのボール・・・」
家へいざなおうとした時、アキラは俺が手にしているボールを懐かしそうに見た。
これは、前述したやつとの思い出が詰まった、大切な宝物である。
「懐かしい!ちょっと、貸して」
アキラはそう言うや否や、俺からボールを引ったくり、軽妙に膝の上へ
乗せた。そう、かつてサッカーに夢中だったやつが得意としていた、リフ
ティングをかまそうというのである。
「うまい!やるな、アキラ!」
「えへへ・・・あたし、女子サッカーチームに入ってるんだ。これでも結構、
いけてるんだから・・・」
ボールはアキラの膝から太もも、更にはくるぶしに移ったが、巧妙といお
うかその動きは滑らかで、まるで玉が足に吸付いているかのように見えた。
が、こ、困った事に、今のやつは裾が腿のあたりまでしかないワンピースを
着ているのである。つ、つまり、リフティングするたびに、ワンピースの裾が
ひらひらとひらめく訳で・・・
「ほら、見て、見て!仁」
「み、見えてるよ」
ポーン、ポーンと宙を舞うボールに絡みつくように、ワンピースの裾が波間
を作っているように見える。そ、そして、その奥には、じゅ、純白フリルがつい
た婦女子の・・パ、パンチイが・・・
(見えすぎちゃって、こまっちんぐ!)
ボールを眼で追っているつもりだが、男の悲しさでつい、アキラのパンティを
盗み見てしまう俺。見て見ぬふりという器用な真似が出来ない俺は、できる
だけやつの内股から視線を外したつもり・・・なのだが。
「えへへ、あたし、ボールを一度取ったら、誰にも渡さない自信があるわ」
そう言って、足首の上にボールを留めるアキラの姿がまぶしくて仕方が無い。
笑った顔も、長く美しい黒髪も、伸びやかな肢体も悩ましい生足も何もかも
が、素敵だと心の底から思う──
(格好いいな、こいつ)
心の中で、呟く俺。その昔、やせぎすで色黒な少年──もとい、少女
だったアキラは、美しい女性へと成長してしまった。しかも、やつは己
の信念を貫き、サッカーを続けている。
(それに比べて、俺ときたら・・・)
背が低く、ホモッ気のある体育の先生に追っかけ回されるようなベイビ
ーフェイスを持つ自分が、情けなくて仕方が無い。いや、本当のところを
言うと、アキラと誓ったサッカーの星への道を断念し、剣道への意趣変
えをした事が恥ずかしいのである。
(アキラ、お前は自分の道をしっかりと歩んでいるんだな)
ボールを巧みに操るアキラの姿が、まぶしくて正視出来ない。それは、
言うまでも無く、強い真夏の日差しのせいではなかった。
「仁、パス!」
あれこれと思いを巡らせる俺へ、不意にアキラのパスが回ってきた。
しかし、ぼうっとやつを見ている俺に、それを受け止められるはずも
無く・・・・・
「いて!」
パスを受けきれず、哀れにも俺はボールを股間でキャッチ。サッカー
ボールを、自前のボールでキープした格好となった。
「ごめん!大丈夫?仁」
「ああ、何とも無い」
軽いパスを受けきれずにスルーした俺を心配して、近寄って来るアキラ。
そして、ごめんを何度も繰り返す。むしろ、謝るのはやつのボールを受け
止める事が出来なかった俺の方なのに──
「実はさ・・・サッカーやめちゃって・・・だから、パスが取れなかった」
転がったボールとアキラに背を向け、俺は言う。気まずかった──
「そう。じゃあ、今は何やってるの、部活」
「剣道」
「格好いいじゃないの。仁の家って、みんな武術やってるもんね」
アキラが転がったボールを拾いながら、互いの思い出の結晶を寂し
そうに見た。ごめん──それを言うべきか、俺は迷う。
「暑いね・・・」
俺が気まずそうにしていると、アキラは話題を変えようとしたのか、額
の汗を拭いながら呟いた。そして──
「・・・仁、何かよそよそしくない?」
両手を腰の後ろへ回し、アキラは俺の顔を覗き込んできた。この時、
ワンピースの胸元がたゆみ、意外にふくよかな乳房がお目見えして、
ちょっと萌え。
「い、いや・・・そんな事はないよ」
「嘘!ぜったい、よそよそしい!」
先ほどの落ち込んだ気持ちとは一転して、今度はどぎまぎとさせられ
る俺。何故かというと、アキラの胸元からは純白のブラジャーがいい
感じにチラリと見え、素晴らしいチラリズムを展開なすっているからに
他ならない。ブラチラ、おひけえなすって!いかん、心が乱れている!
「あたしが思うに・・・仁は、あたしが女の子だったから、がっかりして
るんじゃないの?男だと思っていた親友が、実は女だった!なーんて、
思って・・・さ」
ひたっと顔を寄せ、俺を睨むアキラ。イヤン!は、鼻がくっついている!
「そんな事・・・ないよ」
「あ・や・し・い」
唇がくっつきそうなほどの急接近。しかし、アキラは眉を吊り上げ、俺から
離れようとはしない。それどころか──
「友達っていうのは、女の子の方が楽しい事・・・いっぱいあるのに・・・」
と、目を細めつつ、ふうっと息を吹きかける有り様。こんな場合、男は不利
である。だって、美少女に成長してしまった親友が、あまりにもセクシーに
迫ってくるなんて・・・ちょっと、ずる過ぎる!
「・・・ねえ、仁。彼女いるの?」
俺の目をまっすぐ見詰めながら、アキラが問う。その眼差しは、まるで天使
がつがえた愛の矢のごとし──
「い、いないよ」
思わずそう答えた俺。射貫かれるようなやつの視線に、屈した形だった。す
ると、アキラは両手を腰に当て、
「じゃあ、あたしが彼女になってあげよう。うふふ」
と、声高らかに笑った。
「決まりだからね!」
くるりとワンピースの裾をひるがえし、舞うアキラ。それも、顔には勝ち誇った
ような、満面の笑みをたゆませながら。
「あ、あのさあ・・・」
俺にも話をさせてくれ・・・そう言おうとして、アキラに近寄った時、足元に転が
っていたボールが、俺の足を掬った。そして、図ったように前のめる。
「危ない、仁」
倒れかけた俺を支えようと、アキラが手を伸ばしてきた。それを、思わず掴ん
だ・・・は、いいのだが・・・
「きゃあッ!」
「おわッ!」
前者が可愛いアキラの悲鳴で、後者が間抜けな俺の叫び。俺たちは
結局、玄関先ですっ倒れ、そのまま庭の芝生まで転がっていった。
「すまん・・・大丈夫か?アキラ」
気が付けば、俺はアキラに覆い被さるような格好となっていた。そして、
柔らかな少女の胸に、自分の手があてがわれている事にも気がつく。
「・・・仁・・・手」
顔を真っ赤にして、アキラが呟いた。俺の手が、自分の急所に添えられ
ているのが恥ずかしかったのか、耳までも赤くしてその表情は複雑そう。
「わ、悪い!けしからん手だ、こいつ!」
ぴしっ、とアキラの胸を触っていた手に、自らしっぺを食らわす俺。照れ
隠しもあったが、処女丘と思しき場所へ、あつかましくもこんにちはした
己が恥ずかしくもあった。と、同時に、この果報者め!とも思う。
「い、いいんだけどね・・彼女だし」
俺のリアクションに対し、アキラは非常に女の子らしい態度で切り返して
きた。胸を触られたにも関わらず、その寛容な意向に俺は恐縮至極。
「い・・・いいって・・アキラ」
心臓をバクバクさせながら、俺は問う。女がいいのよ・・・と言った時、男
は何と応えれば良いのか──諸兄のご意見プリーズ!と、思った瞬間・・・
「仁の部屋へ行こう・・・二人っきりになれる場所へ」
アキラはそう言って、眼を細めたのである。
俺の自室へやってきたアキラは、座布団の上にちょこんと正座して、
微動だにしなかった。男の部屋へ自ら行くと言った事に、何やら心を
迷わせているのかもしれない。
「汚いところだけど、くつろいでくれよ」
「うん」
アキラにつられ、俺も思わず正座。こうして、中学二年生の幼い出来
たてカップルは、気まずいような気恥ずかしいような空間を共にする
事となる。
「もう、転入の手続きは済ませたのか?アキラ」
「うん。晴れて、二学期からは仁と同じ学校に行けるわ。うふふ、楽しみ」
とりあえずは近況を・・・と、俺が尋ねると、アキラはにこにこと答えた。
そして、正座している膝を少し緩め、少しずつ緊張を解いていく。
「一緒のクラスになれるといいなあ」
緊張がほぐれてきたのは俺も同じで、ついこんな事を言ってしまう。帰っ
てきた親友──現・彼女と同じ時間を共有できたら、楽しいに決まって
いるからだ。
「なれるよ、絶対。ううん、もし・・・なれなくても」
俺の戯言に付き合うように、アキラが言った。しかし、語尾が濁っている。
「なれなくても?」
そう問い返す俺に向かって、アキラはもじもじとしつつ、
「彼女だからね。それを忘れないで」
と、自分を指差し、のたまった。
「うん、分かってる」
「本当に?怪しいなあ」
不真面目な性格が災いしてか、アキラは俺の言葉が今ひとつ信用でき
ていないようだ。もっとも、俺はこれが彼女一流の男殺しのテクニックだ
と思っていたのだが、どうやらもっと真摯な気持ちらしい。
「浮気は困りますからね」
今度はずずっと俺を指差し、ウインクをするアキラ。笑ったような怒った
ような、複雑な表情も可愛い。
「そんな事は・・・多分、無い」
曖昧な返事をする俺。これは、今のところ水を開けられてしまった、やつ
と俺における、上下関係を詰めようと策したものだった。男女の仲であって
も、駆け引きは重要である。が、しかし、これは愚案であった。
「ふ〜ん・・・そういう事を言うの。いいわ、浮気できないようにしてやるから」
そう言ってアキラが詰め寄ってきた。それも、俺の下半身を絡め取るよう
に、両腕をゆっくりと伸ばしてくる。
「お、おい・・・怒ったのか?何を・・・」
座布団から半身を逃がす俺。アキラを怒らすような言動はまずかった、そう
思った時──
「うふふふ・・・何をすると思う?」
彼女の手が俺のズボンのベルトを鳴らした。そして、
「さっきカルピスをふるまってくれるって言ったよね・・・さあ、飲ませていただき
ましょうか・・人様の家で味わう薄いカルピス・・・じゃなくって、仁の原液を」
と、言いざまにアキラはズボンのジッパーを下ろし、最近やや黒ずみ始めた
マイ・暴れん棒を、いぶり出したのである。
「言っとくけれど、あたし処女よ。キスだって、ま・だ」
いきり勃った俺のポコチン君を掌に治めながら、アキラは言った。だが、俺は
その言葉が本当かどうかは分からない。もし、それが事実なら、まずおフェラの
前にキスをすると思うのだが・・・・・
「初めて見るけど、オチンチンって可愛いね」
そんなアキラの言葉に、これは俺のサイズがプリティなんだよ、と言お
うとしたが、やめておいた。だ、だって、やつの舌先がチロチロと・・・蛇が
獲物を狙っているように・・・ポコチン君の先っちょで動いているんだもん!
「うわ・・・しょっぱい」
チロリンと尿道付近を探るアキラの舌。うう・・・このもどかしい痛痒感に、
思わずまいっちんぐ!と叫びそうになる。
「毛が生えてないね、仁。あたしなんて、もう、ふさふさよ・・・見たい?」
いまだ無毛の俺チンを不思議そうに見るアキラ。その物言いに悔しさを
持つものの、やはり俺も男──
「み、見たい・・・」
「脱がしていいよ。それとも、脱いであげようか?エッチな感じで」
「そうしてくれ!」
矢も盾もたまらず、俺はお願いした。エッチな感じで脱ぐ──ここいら辺
に、強烈な萌えを得たからである。
「ジャーン・・・いきますよぉ・・・」
膝立ちになったアキラは、ワンピースの裾をしずしずと上げていく。この、
勿体つけがなんとも・・・イイ!
「まずは、パンチラから・・・ふふ、どう?ドキドキしない?」
パタパタと裾を捲ったり伸ばしたり。アキラはワンピースを闘牛士のように
はためかせ、完全勃起状態となったポコチン君の上でほくそ笑む。ちく
しょう!激萌えだあ!
「おおっと、仁のオチンチンの先から、変なお汁が出てきましたねえ・・・
これは、なあに?」
俺が先走りを漏らすと、やつは指先で尿道をクリクリと・・・ううう・・・き、
気持ちいいんですが、ハア・・・
「ふふふ・・・あんまりいじめちゃ、可哀想か」
指の間に付着した、俺の先走りを糸引かせながらアキラは笑った。
そして、ついに・・・
「ふさふさしたもの・・・見せてあげるわ」
そう言って、ワンピースの裾の中へ手を突っ込んだのである。
「ねずみOすもびっくりのふっさり感よ」
俺にまたがり、膝立ちとなったアキラはおもむろにパンティを脱ぎ始
めた。その上、衣擦れの音もさせずに立ち上がったかと思うと──
「ワンピースの中へ、頭を突っ込んでごらん」
と、言い放ったのである。
「さあ」
パンティを太ももよりちょい下あたりまで脱ぎ、ワンピースの裾を両手
でそっと持ち上げたアキラが俺を誘う。時折、膝を合わせるような仕草
がいい感じである。
「まだ、誰にも見せた事・・・無いんだから」
アキラはついっと視線をそらし気味に言った。伏し目がちな顔の表情
に、無垢の証を見たような気がする。やはり、やつは処女──
「拝見させて・・頂きます」
久しぶりに再開した幼馴染の処女丘。それを見せて頂けるという事で、
俺の心はおごそかになり、気が付けば手を合わせていた。なんだか、
穢れているような清廉であるような、複雑極まるマイ・ハート。
「嵐が丘!」
ワンピースの中へ頭を入れた瞬間、思わず口にした言葉がこれ。
薄い布地が光を透過させているので、アキラの大事な所は、ほぼ
丸見えの状態である。そ、そうなると、俺の目には当然、ふさふさ
した物が現れるという訳で・・・
「どう?いっぱい生えてるでしょ、あたしのアソコの・・・ヘア」
アキラは言うなり、俺の顔を太ももで挟み込む。そして、ワンピース
の上から俺の頭を押さえつけるという、大胆な行動に出た。
「むぐぐ!ア、アキラ」
「ああ・・仁・・・の鼻息が当たってる・・ふふ、バカね、そんなに興奮
しちゃって」
俺は、鼻っ面にやつの陰毛を掠めながら、ただ、もがくのみ。しかし、
アキラの恥毛の多さときたらどうだろう。艶やかな黒髪と同じく、ここ
も非常に豊かな若草を生い茂らせており、もう、何と言っていいのか、
まさにギャラン・ドウ!状態。ついでに言っとくと、ヒトシ感激!
「ここを見せてあげたんだから、もう・・仁はあたしの物よ、ああ・・・」
俺の頭を挟んだまま、アキラは腰を揺すった。この時、恥臭のような
ものが、やつの大事なところから香ってきて、我が愚息を大いに奮い
立たせてしまう。そう、ファイヤーの予感である。
「ア、アキラ・・・やばいんだ・・ザ・メーンを発射しそうで・・・ティッシュ
の用意を・・・」
若さに物を言った俺の暴発力は凄まじく、三段に重ねられたティッシュ
が無いと、ザ・メーンをそこいらへ粗相してしまう事になる。だから、俺
はアキラにその旨を申し立てた。しかし──
「おもらししそうなの?いいわ、あたしのパンティに出せば」
俺の頭を内股へ招いていたアキラはすっと身を翻し、素早い動きで
パンティを脱いだ。そして、純白フリルのついた小さな肌着を、マイ・
ポコチン君へ巻きつけ、刹那のきらめきを下さったのである。
「アキラ!ああ、何を・・・」
「こすってあげる。うふふ・・・男の子って、こうやってするんでしょう?」
愚息を肌着で戒められ、その上手コキという追い討ちを食らった俺は、
反射的に仰け反ってしまった。それは、今までに知ったおフェラとは
別次元の、なにか倒錯的な趣の痴戯で、自慰などでは決して得られな
い男冥利と言える物。ああ、頭の中で快楽のブラスバンドが通り抜けて
いく・・・文字通り、手コキ隊・・・じゃなくって、鼓笛隊。
「シコシコ・・・って、あはは・・仁のオチンチン、すっごく硬くなって・・・
あっ、ピクピクしてきた。どう?イキそう?」
アキラは手首を使い、しなやかにポコチン君をしごく。この時、ナイロン
地のパンティがいい感じに性感をアシストしてくれて、粋な計らいを見せた。
「ファ・・・ファイヤー・・・」
俺は、白昼夢でも見ているような気持ちで、絶頂を迎えた。この時の
状態を表現すると、女に犯されているような気分という感じ。もう、ザ・
メーンは玉袋から飛び出し、精管トンネル(駄洒落)を抜けて外界の
一歩手前まで来ており、予断は許されていない。
「ああっ!オチンチンの先がぷっくりと・・・イクの?仁」
「そ、そうだ・・ファイヤー!」
「じゃあ、とどめをさしてあげる」
ポコチン君の中にいる白い小人たちが、射出時の力を蓄えている間
隙を縫って、アキラが俺の股間へ傅いた。い、一体、何を?そして、
とどめとは?
「うおう!」
舌!舌が・・・アキラの舌先が俺の尿道を突付きやがった!もう、ザ・
メーンはカリ首を抜けて、飛行機の離陸で言うと車輪が浮いたあたり。
テイクオフは目前だ!ああ、ファ・・・ファイヤ────────ッ!
「きゃあッ」
ポコチン君の頭上で舌を使っていたアキラは、ザ・メーンとニアミス。
というか、接触。言うのも恥ずかしいが、かつてないほどの勢いと量を
伴った男汁が、やつの美しい顔を汚したのである。
「わあ!白いおしっこが、パンティを通り抜けてくるわ!凄い勢い」
「す、すまぬ!」
「うふふ、何か仁のオチンチンは、ポンプみたいね」
俺のザ・メーンはアキラが巻きつかせたパンティを物ともせず、薄い
ナイロン地を貫通していく。これには、ナイロンアンド・ガーファンクル
もびっくりだ。古すぎて申し訳ないが、スカトロ・フェラという駄洒落も
追加。洋楽に興味の無い人には、さっぱりである。
「ザーメンって、こんなにドロドロしてるんだね。ふ〜ん・・・あッ!今、
出てるのは水っぽい。ホント、色んなもの出すんだね、仁」
アキラがポコチン君をじろじろと興味深げに観察しながら、俺の顔を
覗き込む。言わせて貰うと、これほど恥ずかしく、気持ちの良い射精
を体験したのは初めての事。特に、女物の下着をポコチン君へ巻き
つけられたのが、いけない。何か、純情を踏みにじられた乙女のよう
な気持ちになっちゃうんだもの・・・・・
「どれ、お味の方は・・・」
尿道から流れるザ・メーンを舌先で掬い取り、ふむふむと味わうアキラ。
しかし、これにはやつも複雑な面持ちを見せ、
「・・・何とも言えない味・・美味しいとは言えないわ」
と、眉をしかめたのであった。
結局、俺はかつての親友と珍妙な再開を果たしたのだが、嬉しい
とばかりも言ってられなくなった。それは、何故かと言うと・・・
「仁、ホラ、頑張って」
シコシコと俺のポコチン君を、アキラはしごいてくれている。ちなみ
に今日は、再開の日から数えて二週間目の夜。
「も、もう・・勃たないよ・・・」
「そんなこと言って、浮気するつもりじゃないの?言っとくけど、オナ
ニーも浮気とみなしますからね」
青菜に塩──俺のポコチン君は、アキラの手遊びによって本日は
三度の射精をしていたので、げんなりとうなだれている。
「なあ、アキラ・・おばさん心配してるんじゃないか?帰ったほうが・・・」
「仁のザーメンがすっからかんになったら、帰る」
夜の十一時を回っても、アキラは帰ろうとしない。そんな事が、再開
の日からずっと続いている。やつは、嫉妬深かった。それも、尋常では
なく。
「勃起しないね。もう、打ち止めかな?」
もう、どうやっても硬さを取り戻さないポコチン君を、手の中で弄びなが
ら、アキラは言った。目には女の欲深さを輝かせつつ──
「何度も言ったが、俺は浮気なんてしない・・・」
「そうかしら?あ・や・し・い」
自慰は、中二日の登板が気持ち良い──との持論を展開している
俺を、アキラは許さなかった。やつは、異様なまでの嫉妬深さ持ち、
浮気防止策として、毎日こうやって俺のポコチン君をいななかせに
やって来ている。そう、毎日だ。
「あと一回出したら、帰る」
ふにゃふにゃと芯の無い動きを見せる、マイ・ポコチン君を奮い立た
そうと試みるアキラ。しかし、連投の疲れからか、さすがの我が愚息
もノーリアクション。コキ疲れって感じ。
「もう出ない!」
「いや、出る!」
ポコチン君を挟んで、出ない、出るの問答を始める俺とアキラ。世界
でも類をみない、奇妙な痴話げんかである。
「もう勃たない!」
「いや、勃つ!」
もはや満身創痍のポコチン君をなだめすかし、アキラは勃て、国民よ
とのたまう。畜生、俺は連邦の白いやつか!ああ、萌え上がれ、亀頭
戦士チンダム・・・(←精神の疲弊)
「勃たぬなら、勃たせてみよう、なんとやら」
アキラはそう言うなり、ずぶり──と俺のけつめど君へ指を挿入。
しかも、親指を!痔になるっての!
「いてえ!」
「あッ、勃ったわ!クOラが勃った!」
誰が前立腺マッサージをやれって言ったんだよ!と、叫ぶ間も無く、
けつめど君を刺激されたために、思わず勃起するポコチン君。そして、
それに名をつける変なアキラ。ああ、今の俺は、あるブスの少女、ハイ
痔・・・もう、何が何やら・・・
「これなら、二回はいけそう・・・あむ」
アキラは恐ろしい事を言いつつ、無理やり勃たせたポコチン君を、ぱっ
くりといく。こうなると、やつは俺がファイヤーを果たすまで、ここから
離れる事は無い。
「飲んであげるから、ちゃんとご馳走してよね、仁のカルピス」
最初は顔をしかめて味わっていたザ・メーンも、今では嬉々として飲む
ようになっているアキラ。皮肉にも、今の俺では夏の名物、他所様の家
で飲む、薄いカルピスしか振舞えなくなっているのだが、それでもやつは
必ず召し上がっていかれるのだ。
「ん・・んん・・美味しいわ、オチンチンのクOラちゃん・・」
ぴちゃぴちゃもごもごと、口忙しいアキラ。ちなみに言っておくと、俺は
まだこいつとキスすらしていない。
(何がいけなかったのか)
疲れ果て見る、かつての親友、現・彼女。再開までは感動的で嬉しくも
あったのだが、今はなんだかなあ・・・なんて、思っていたら──
グイっとな──
という感じで、けつめど君に捻じ込まれていた指が、回転した。
「どはあ!」
なんと、おしゃぶりでは埒があかないと判断したアキラは、前立腺勝負
に出たのだ。俺は、この冒険を火星探索機になぞらえ、アヌス(マーズ)・
パスファインダーと命名する。し、しかし、ちっとも気持ちよくない!
「いててて!俺のCR肛門ちゃまが!」
けつめど君が悲鳴を上げる中、俺の混乱も極まった。懐かしネタ続きで
本当に申し訳ない。
「どう?気持ち良いでしょ?ひ・と・し」
際どい状態の俺に対し、アキラはなんの悠々としてやがる。こんな感じ
で、果たして俺は二学期からこいつとやっていけるのか?それは、股の
・・・じゃなくって、またの機会に。ごめん早漏!・・・じゃなくて、候!
ひー!ケツが!ケツがあああッ・・・ああ、哀れ、俺・・・
おしまい