「どっちなんだ?」
俺はちょっとだけ疑問に思って訊いてみた。
「……拓海はどっちが好きなの?」
上目遣いで尋ね返してくる詩織。
…いや、俺的には正直どっちでも。
っていうか、どっちも数には限界があると思うんですけどそのへんどうお考えでしょうか詩織さん。
「チョコレートを掛けてみたんだけど、どう……かな?」
いやそんな、甘えるような上目遣いで俺の事を見つめられてもいやその心臓を貫かれるような
破壊力がいやその……
こうなったら打開策は一つしかない。
「お」
「……お?」
詩織は首をかしげる。そんな瞳の色で、そんな可愛すぎる仕草をされたら俺にできるのはもうルパンダイヴのみ。
「お、お前がッ!!! 俺が食べたいのはお前だぁ〜〜〜〜〜ッ!!!」