もちろん、サディスティックと言っても、身体的に苦痛を与えたいと思うほど強いものではない。  
好きな女の子をちょっといじめて、赤面させて困らせて、手のひらの上で思うままに弄んでみたい。  
ある種の独占欲とも言える、そんな気持ちになったのだ。  
 
 そしてそれが満たされるのが、『好きな女の子』が大人しくなっている今しかないことを、夏樹は  
無意識のうちに悟っていた。  
 
「ずるくない、唯だってしてた。…それに、気持ちいいんでしょ? こんなに、絡み付いてくる」  
 
 唯を恥ずかしがらせるどころか、自分でも恥ずかしくなりそうな台詞が信じられないくらい流暢に  
出てきて、夏樹は顔には出さないが驚いた。  
 この熱い空気に酔っているからなのだと、そんな理由を自分に言い聞かせてみるものの、それだけ  
ではこんな台詞は出てこない。  
 今までずっと満たすことの出来なかった独占欲を満たす行為に、夏樹は大きな悦楽を覚えていた。  
 
「ち、ちがうわよ! このスケ……あぁッ」  
 
 指を曲げると、唯は発言を中断してうち震える。  
 いくら心が強がっても、肉体の方は確かに嬌声を上げていた。そしてそれを隠すことはできない。  
 
「…唯、うそつき」  
「ひぁ、あ…うぅ、ひ、ひきょうもの…! お、おぼえてなさ……ふぁ、あ、あッ…!」  
 
 そしてどう罵られようと、夏樹は指を止めようとはしない。  
 いやそれどころか、唯の膣が自分の指に慣れてきたことを肉の動きから察知し、抜き挿しする指を  
少しずつ、だが確実に速めていく。  
 
「…気持ち、いいんでしょ?」  
「ぁんっ、やっ! ゃ…っ! ぃぁ、ぁ…ぁん、はぁッ…」  
 
 唯には為す術がなかった。普段ならこんな恥ずかしいことをされたら烈火の如く怒りに燃えるはず  
なのに、今は逆に悦んでしまう。身体の反応はが正直すぎて、否応なしにどんどん高まってしまう。  
 
 ただの単なる肉の悦びだけでこうなってしまったわけではない。  
 夏樹だから。  
 自分の秘部を触っているのが夏樹という男の子に外ならないから、言葉では否定するが(もはやそ  
れすらできなくなりつつあるけれど)、与えられる感覚を確かな快感として受容することができた。  
 
 恥ずかしいのに、いつもなら恥ずかしさの余りに怒りすら湧いてきそうなのに、でも、うれしい…  
物理的にも精神的にも、両方の意味で。  
 そしてその事実から、理性を楯にして退けようともがく自分と、同時に雌としての本能に全てを委  
ね、身を任せようと誘惑する自分が、熱病に侵された唯の頭で闘っていた。  
 しかしやはり、前者に勝ち目など無かった。理性の糸は少しずつ切れて行く。本能を抑える枷が、  
次々と外れていく。  
 だんだんと、身体も、心までもが蕩けていく…  
 
(…俺って、Sっ気があったのか…)  
 
 夏樹は夏樹で、普段とは打って変わって大きな態度に出る自分に、ひそかに驚いていた。Sと言っ  
てもピンからキリまであって、夏樹のそれなど初歩中の初歩に過ぎないのだが、そんなことは知るは  
ずもない。  
 好きな女の子をいじめて、楽しむなんて。  
 
 日頃のささやかなお返しのつもりが、無かったわけではない。ないのだが、いつの間にやら「弄ん  
で楽しむこと」に愉悦と満足を感じ、それ自体のためだけに行動してしまっていて。  
 
(後で、殺されるかもしれない…)  
 
 ふと、非常にリアリテイのある考えが頭をよぎった。  
 
 当然といえば当然だ。これだけ好き放題しているのだ、全てが済んだ後に三年振りのシャイニング  
ウィザードや、瞬○殺やら怒りのザ・ワー○ドやらが飛んで来たところで、さして不思議ではない。  
 だがしかし、そうと分かっていても、夏樹も健全な男子高校生だ。  
 こんなところで、やめられるはずもない。  
 
(あ、そうだ)  
 
 脳内の警告も何処へやら、今度は、ちょっと違った遊び方をしてみたくなって。  
 灼熱で満たされた沼からそっと指を引き抜くと、顔を寄せる。  
 
 まずは、ひと舐め。  
 
「ひゃぁっ!」  
 
 唯の匂いと、味がした。陰核に当たったせいで、唯の声は一瞬際立って大きく、高くなる。  
 そうして次は、指でそうしたのと同じように、中へ入れてみる。  
 
 深い口付け。  
 お相手は下の口である。  
 
「ぁぁ、ぁ…やだっ、っ…そんなとこ…ぃぁっ!」  
 
 唯の口内にも侵入したことのある柔らかく熱い肉が、今度は最も敏感な場所を撫ぜ、硬い指とは違  
った形容しがたい異物の感触に、唯は震えた。意思に反して、勝手に声が出てしまう。  
 なかなかの好反応に気をよくした夏樹は、更に行為を続行した。  
 
「ぃぁっ…そ、そんなぁ…っ、はぁ、ぁぁッ!」  
 
 もう、拒絶や抵抗は口にしない。  
 秘孔へと侵入する舌が激しい刺激をもたらし、その強烈さに耐え切れず唯は目を潤ませ始めた。う  
まく操作できない肉の壁で反射的に舌を締め上げる。体質だろうか、それとも今まで何年間も待って  
いた行為への喜びからだろうか、同時におびただしい量の愛液を出し始める。  
 
 つい今しがた想いを通わせた恋人が、瞳に宝石のような涙を溜め、蜜を流しだす。それがこの世の  
ものとは思えないほど甘く感じられ、夏樹は脳の髄を灼かれた。夢中になって吸い続けた。  
 それこそ、枯れることもなく、蜜が尽きることもない最高の花を見つけた、蝶のように。  
 
「ふぁっ、ゃっ、やっ、あっ! は…ひぁッ! ぁ、あッ! はぁッ! …ひぁ、あああぁっ!!」  
 
 噛み殺しきれない悲鳴が、部屋の中に響いた。  
 差し込んだままの舌を急激に締められ、夏樹は口をつけたまま、舌だけを反射的に抜き出した。収  
縮とともに吐き出された粘液が夏樹の口からも溢れ、口まわりがよだれを垂らしたような格好になっ  
てしまう。  
 それでも、夏樹は口付けをやめない。顔が半分べとべとになるのにも構わず、湧き出す熱い物を次  
々に喉へと運んでいく。半ば無意識の行動だった。  
 唯の身体の緊張がひと通り弛緩すると、ようやく口を離し、夏樹は息を飲みながらその光景を見つ  
めた。  
 
(…す、……すごい………)  
 
 ひくり、ひくり、と花びらが蠢く度に、溢れ残ったとろとろとした液体が滴っている。鮮やかな色  
を透かしたその粘液が、部屋の電灯の光を反射して、きらきらと輝いていた。…これを美しい、神秘  
的と以外に、どう形容できるだろうか。  
 その向こうで呼吸とともに妖しく上下する胸も、その中にある唯の心も、なにもかもが愛しく思え  
た。  
 一つになりたいという欲求が、加速していく。  
 
「ん…ぁ、なつ、き…もう、…やだぁ……せ……せつない、よぉっ…!」  
 
 だがそれは、太股を擦り合わせながら鳴く唯によって、背筋を駆けるぞくりという感覚とともに、  
しばし待ったをかけられる。  
 
 唯が、あの気の強い女の子が、こんなところをびしょびしょに濡らして、切なそうに鳴いている。  
 
 強烈なまでの欲求を押し退けて、夏樹の行動は再び、あの欲望に支配された。  
 
「…どう、したいの?」  
 
 …すなわち、いじめの欲望に。  
 
「そ、そんなの、…ぁっ」  
 
 物欲しげな、そして困ったような目で訴える唯は、下腹部の茂みの上を撫でられて跳ねた。  
 ゆったりとした右手の動きに、先ほどまで高まり続けた快感もすこしずつ減速していく。熱いとい  
うよりも温かいと言うべき、そんな柔らかな熱がじんわりと広がっていく。  
 
 だが、もはや、それでは足りなかった。渇望にも近いこの熱を収めてくれるのは、優しさに満ちた  
愛撫ではないのだ。  
 その行為が痛みを伴うかどうかなど、関係ない。唯はその身に秘め続けてきた、そして最近になっ  
てようやく花をつけ始めた、雌としてのの本能でそう悟っていた。  
 
「や、やだ…こんな…! …いじわる、しないでよぉっ……!」  
 
 口調に力を込めようとするものの、もうそこには気の強いあの少女の面影など欠片もなかった。  
 卑猥な水音がするのにもかかわらず、相変わらず足をもじもじと動かす。夏樹にかけられた毒牙か  
ら、熱が逃げてくれない。それに心を乱されて、大きな涙の玉を瞳に浮かべながら。  
 普段の振る舞いからは想像もつかないその可愛い痴態に、夏樹は体の上を虫が這うような、そんな  
感覚を覚えた。  
 
「ちゃんと言わないと、してあげない」  
「ひぁ、そ、そんなぁ……ふぅッ…!」  
 
 このまま、してしまいたい。  
 そんな衝動にかられるが、もう少しだけ見ていたくて、なんとか堪え、ひたすら下腹部を撫で続け  
る。  
 
 そして、夏樹がそろそろ爆発しそうになった頃、とうとう唯に限界が訪れた。  
 
「だ、だめ…もう、…ほ………ほ、ほしい…ほしいよ……お、お願い…………っ!」  
 
 限界であり、決定的であった。唯がとうとう自分から、夏樹におねだりをしたのだ。  
 
 抑え続けていた欲望が、堰を切って溢れ出した。  
 たまらなくなって、口付けをする。唯は今度は驚かなかった。それどころか大胆にも自分から舌を  
絡めてきて、逆に夏樹の方が驚かされたほどだ。  
 深いキスで、意志を伝えたつもりだ。伝わったかどうかは分からないが、ほどほどに口を離すと、  
夏樹は己の分身を秘裂に当てがう。  
 それらしい場所を探り当て、さらに押し付ける。  
 きっとここでいいはず。  
 
「…一気に、行くから…」  
 
 返事を待つこともできずに、貫いた。  
 
「ッ! ……ぁぁッ!!」  
 
 唯は先ほどとは明らかに異なる種の悲鳴を上げた。溜めていた涙は溢れ出し、顔は苦痛に歪む。  
 狭い空間の中で男根に肉が絡み付かれ、天上の感覚を味わっていた夏樹は、はっと我に帰った。そ  
していつもの癖で思わず、謝ってしまいそうになる。  
 
 だが、思いとどまった。  
 
 今かけてやるべき言葉は、ごめんねではない。  
 
「……ありがとう、唯……大丈夫…?」  
「う、うん…ッ…でも、ちょっと待って……苦しい、から……」  
 
 痛々しいながらも精一杯の笑みで、唯は応えた。  
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 
 
 どのくらいそうしていたかはわからない。  
 
 だがしばらくの間、無言のままキスを繰り返し、左手の痛みも無視して抱きしめていると、唯の苦  
しみが徐々に徐々に和らいでいくのが確かな実感として感じられた。だんだんとではあるがその固く  
にぎりしめられた拳からも、力が抜けていく。  
 
 そして何分が経っただろうか。  
 もう、確実に大丈夫だ。夏樹はそう確信する。  
 
 いや如何に恋人とは言え、簡単に判断するのは早計というものだ。ちょっとくらい大丈夫そうであ  
っても、本当にもう平気なのかどうか。ひょっとするとやせ我慢をしているのかもしれない。  
 だがしかし、その憶測を確かな物にする証拠が、夏樹にはあった。  
 
「…はあ、ぁ…うんっ……ぃ、…ふぁ、………んっ……」  
 
 いつからか。  
 腰を使い始めたのだ。夏樹ではなく、唯のほうが。  
 これは夏樹はおろか本人ですら気付かない事実だが、実は現役の運動部員である唯は、既にその部  
活動の中で、処女の証たる膜をほとんど消失していた。それゆえに実際、貫かれた時に感じたのは、  
微かなプツリという感覚と、そして痛みというよりもむしろ異物感、なにかがそこにある狭苦しさと  
いったものだった。  
 そしてこの種の苦しみは、時間がゆっくりと癒してくれる。その後の唯に残ったのは、ついさっき  
までその身体を苛み続けてきた、あの燃えるような熱と疼きだった。  
 夏樹に動いてと懇願することは、もう、できなかったのだろう。自分から性器を擦りつけていた。  
 はじめは、きっと痛くない位置を探しているのだろうと、夏樹は自分からは何もアクションを起こ  
さずに、ただ快楽に耐えて待っていた。  
 だがしばらくして、動きが止まらないどころかしだいに速くなっていくのに疑問を生じる。  
 そして唯の甘い嬌声がし始める頃から、それは確信に変わっていった。  
 
(もう、動いていいんだ……)  
 
 言ってくれればいいのに、とは思わない。さんざん焦らしたのは、自分のほうだ。  
 自分でも、よくここまで我慢できたと思う。先ほどとは違い、自分の意志で押さえ付けていたので  
はないというのに。  
 
 もう遠慮は要らない。リミッターを外す。欲望を解き放った。  
 
 一端腰を引き、再びゆっくりと埋めていく。  
 
「やぁ、あ、あ、ぁッ、ぁぁ……」  
 
 気を抜いたら、一瞬で達してしまいそうだった。腰をまるごと持って行かれそうになり、夏樹は思  
わず目をしかめ、眉を寄せる。  
 だが唯も似たような状況だったらしく、ずぶずぶという音とともにびくびくと細かく震えた。  
 そこに痛がる素振りが全くないことを確認して、夏樹は、激しく動き始めた。  
 
「ぅ………あ………!」  
「あっ、あぁッ! やっ、ふぁ、あっ! ぃあっ! ひぁぁっ!」  
 
 あまりに強烈な気持ち良さと、そしてお互いへのいとおしさで、気が狂いそうになった。  
 唯が快感を感じると、ぎゅ、ぎゅ、と膣内が締まり、それが夏樹に至上の快感をもたらす。  
 ずちゅ、ぐちゅ、といういやらしい水音に、時折肌の打ち合わせる音が重なり、それが二人を更に  
昂ぶらせる。  
 一緒に階段を上っていく。どんどん息は荒くなり、切羽詰まった声を上げる。  
 響くのはもう、恋人どうしの睦みあいの音だけ。  
 
 いつからか、雨音は聞こえなかった。  
 
「ぅ……ぁ、…だ…めだ、……………ぅぅっ!!」  
「あッ! あっ! ひぁ! ぃぁっ! あ、あ、ああぁぁぁぁぁッ!!!」  
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 
 
 夏樹は自分に寄り添うようにして眠る、唯の寝顔を見つめていた。  
 結局あの後若さに任せて、何度も何度も獣のように契り合い、最も原始的な方法で深く深く愛し合  
った。  
 …いや、「契り合った」という表現は些か語弊があるかもしれない。夏樹は自分の予想以上に精力  
絶倫だったらしく、途中から唯がオーバーキル状態になったにもかかわらず、心行くまで後ろから突  
き続けていた記憶がある。  
 おまけに、できるだけ気を使いはしたものの、かなりの頻度で中に出してしまった。唯こそ風呂で  
大丈夫な日と言っていたが、少々不安だ。念のため薬を飲むとも言っていたので、安心だと分かって  
はいるのだが。  
 俺ってこんなにエロスだったか、と心の中で他人事のように苦笑したが、今はそれより長年の想い  
を吐き出した満足感と喜び、そして唯へのいとおしさで、胸がいっぱいだ。  
 
 そして。  
 
(あと、「警報」もだな…)  
 
 あれだけいじめたのだ。さぁ飛んでくるのはシャイニングウィザードか瞬○殺かザ・ワー○ドか。  
 いかに体力を失ったといえども、唯のことだ。本気でこられると生還できる気がしない。  
 ちょうど、顔の下辺りに唯の腕が見える。このか細い腕のどこからあんな力が出てくる  
のか、夏樹は疑問に思わざるを得なかった。  
 
 視線は移動する。  
 唯の腕から肩、鎖骨、そしてその下の膨らみへと。  
 
 …。  
 
「…もっかいだけ、触っても…」  
 
 これから生命の危険にさらされるのだ、最期にこのくらいは許されるはずだ。きっと、天罰もある  
まい。  
 誰にともなく呟いた夏樹は、そっと、起こさないように、唯の胸へと手をのばす。  
 
 だが。  
 
 天罰がなくとも、人罰が下ったわけで。  
 額に襲いかかったカウンター。  
 避けられるはずもなく、夏樹はしばらくぶりの痛みにうずくまった。  
 
「スケベ! な、何してんのよ!」  
「いや、あの、その、これは…」  
 
 一体いつから起きていたのか、胸に気を取られて全く気付かなかった。頭が割れんばかりの痛みに  
涙目になりながら、夏樹は言葉に詰まって狼狽する。  
 起きぬけの唯は唯で、夏樹が触ってくれる分には嬉しかったのだが、照れを隠すのに必死である。  
 
「こ、このヘンタイ! もう触らせてあげないから!」  
「そ、そんなぁ…」  
 
 ツンとそっぽを向いて、唯はそう告げた。どうやら生命の危機は避けられたようだが、ある意味で  
それより辛い罰かもしれない。ショッキングな「触らせてあげない」宣言とで、夏樹は思わず情けな  
い声を上げる。  
 だが、唯にそんなつもりはない。  
 夏樹の肉剣の味を、恋人と体を重ねる悦びを知った今、もはやそれが無い生活など、考えられなか  
った。いったん解放した性欲は、その若さとあいまって、独りで歩き始めていたのだ。  
 夏樹は再び、図らずして、唯をその毒牙にかけていた。  
 
「しょ、しょうがないわね、じゃあ、私の言うこと聞きなさい」  
「え?」  
 
 いかにも仕方ない様子を装って、唯は言った。希望が見えて、夏樹も顔を上げる。  
 
「…来週から毎日、私と一緒に行き帰りすること」  
 
 登下校のことだろうか。  
 
「え? それだけ?」  
 
 てっきり無茶な要求が来ると思っていたのに、全然たいしたことがないので拍子抜けしてしまう。  
 そんな夏樹を見て、唯は焦った。主たる要求は、そちらではなく。  
 
「ま、まだよ! それと、…ま、また、こういうこと、して……き、気持ちよく……」  
「え、ゆ、唯、それって…」  
 
 唯の口からそんな言葉が出てきたのに驚いて、夏樹は反射的に聞き返した。  
 いやいや確かに、そうなら嬉しい。嬉しいどころか願ってもない。だが、だがあの唯が、あの唯が  
「えっちして」なんて言うとは信じられないし、でも自分も何度でもしたいし何なら今でもいいし、  
というか顔を真っ赤にした唯が可愛くて可愛いくてかわいくて……  
 
 そんなことを考えていると、またグーで殴られた。  
 
「う、うるさい聞き返さないで! 私、もう帰る!」  
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  
 
 
 翌週から夏樹は、唯と一緒にいる時間が以前にも増して明らかに長くなり。  
 狙ったのか狙っていないのか、二人は杉村からクラスメイトの面前でおびただしい量のゴム製品を  
プレゼントされて、大恥をかかされた。  
 幸い拳も治っていたので、唯と組んでオラオラと無駄無駄をプレゼントし返したが。  
 
 一つだけこっそり貰って来たのは、二人とも秘密なのである。  
 
 

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