ある土曜の夜9時、今年大学1年になったばかりの青年はベッドの前のフローリングに寝転がり、  
固まっていました。  
 
 
           『ベッドの下の彼女』 第2話  
 
 
「・・・・・・」  
『・・・・・・』  
きっ、気まずい・・・なに?もしかして俺部屋間違えた!?てか・・・、その獲物あなたの!?  
「あっ、あの〜?」  
『・・・・・・』  
「もしかして俺部屋間違えました?」  
『・・・・・・』  
無反応・・・、しかしよく考えてみれば、昨夜はしっかり自分の部屋に自分の鍵で入った記憶  
が有るし、この部屋の内装も、この女の潜り込んでいるベッドも俺の物だ。  
 つまりはアレだ、この女は不法侵入者と言う奴だ、ならば話は早い、正義の国家権力に電話  
しなければ。  
 スッとサイドポケットに入っている携帯を取り出しダイヤルを押そうとする、  
 
    ガタッ  
 
 !!!!??  
女が身動きでもしたのだろうか、その斧がフローリングに当たる音に驚き、ダイヤルプッシュの  
手が止まる、  
『・・・何処にかける気よ?』  
やや張り詰めた声だが初めて女が言葉を発した、  
『な、仲間を呼ぶつもりね!?』  
「え?いや何『私に何をしようって言うの!!』  
「何もしn『キャアァァーー!!!誰か助けてー!!男に乱暴されるーー!!!!』  
その叫び声は周囲1kmに響き渡った。  
 
 回る赤色灯、部屋の周りに集まる野次馬、  
 
『話は向こうの署で伺いましょうか。』  
肩をお巡りさんに叩かれ周りから非難の目で見られながらパトカーに乗せられたのはあの女ではなく、  
 
 俺だった・・・。  
 
あぁ何でこんな事になっちまったんだ・・・何処で間違えたんだ、子供の頃から夢は大きく警察官と  
言っていた俺が、お世話になる側になるなんて・・・あぁ現職警官の親父に何て言おう、  
外の景色は後ろへ流れていく、そこで俺はおかしな事に気がついた、  
「あの〜、警察署はあっちじゃぁ?」  
そう警察署の方向とは逆方向に進んでいるのである、  
『あっちは人間専用ですから』  
・・・・・・へ?  
そうこうしている内にいつの間にかパトカーはトンネルの中を走っていた、  
「トンネル?こんな近くに有ったんですか?」  
『トンネルなんてそこらに通っているじゃないですか、もう着きましたよ。』  
そう言われ、横を向いた俺は絶句した、トンネルの中にぽっかりと大きな空洞があり、その中に  
警察署が有ったからだ。  
 
『○×□第二警察署』  
 
「・・・第二?」  
『さあさあ入って入って』  
不思議と言うか異様な雰囲気をかもし出しまくりな所だが、警官にジェスチャーされたので仕方なく  
入る。  
 中は意外と人が居て騒がしかった、声だけを聞いていれば普通かもしれない、そう声だけを  
聞いていれば、  
 
『私のペットが何処かへ行ってしまったの!ああ、何処かで成仏なんてしていたらどうしよう!!』  
『こんな霊標識いつ作ったんだよ!?こんな標識免許取った時に無かったんだから金なんて払わないからな!』  
『子供の連れ去り事件が怖いんです・・・家の子が人間の男に連れ去られるかと思うと・・・・・・』   
『猫対策グッツの優良店を探してるのですが、』  
とまあ、普通の事を話しているわけですよ、幽霊や妖怪が。  
 
 
・・・orz 前略父上様母上様いきなりですが、もうそちらの世界にもどれそうにありません、  
どうかお体を大事にしてください。  
 
 
 

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