ねぇ
この話知ってる?
え、何々?
ある男が友達と飲んでて、終電も無くなって友達が家に泊まることになったんだけど、
布団を敷いていざ寝ようとした時に、友達が急に買い物に行って来て欲しいって言うんだって、
しかも往復で2時間はする所まで、必死の形相で言うから渋々男は買い物に出て行ったんだけど、
なんでそんな遠い所まで?
その友達は気づいちゃったの、今まで自分達が居た部屋のベッドの下に見知らぬ・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・・・っうっぷ!?・・・キモチワル・・・」
ドタドタドタドタバタンッ・・・●●●●●●・・・ジャー、バタンッ
「飲みすぎた〜、」
目覚めるなりあまり喜ばしくない行為を行なうのは当たり前だろう、大学生として第一の難関
新入生歓迎会、略して新歓と言う名の洗礼を昨夜(と言うか夕方)から日付が変わってから
しばらくの間まで受けていたのだから。帰宅したのは4時か5時頃、それまで酒と言うものを好んで
口にはしていなかったが、酔いつぶれる直前で何とかお開きとなった、しかし帰宅するなり
ベッドへ頭からダイブ・・・するはずだったのだがアルコール摂取における千鳥足やもろもろの
弊害のおかげで失敗し身体はフローリングへ、頭は辛うじてベッドの端へ引っかかるような
体勢になってそのまま寝てしまった(結局頭もずり落ちてしまうのだが)。
ふと目を開けると部屋はもう真っ暗だった、壁の時計を見るとその蛍光色の針は9時を指そうとしていた。
「ふぅ、貴重な休みを一日使ってしまった・・・」
頭をフローリングの上に戻し目を瞑りながらぼやいてしまう、新歓が金曜日にあった訳だから
今日は土曜日のはず、日曜日がまだ残っているとはいえ丸一日無駄に消費した、本来ならば
今日のうちに一週間分の洗濯物と部屋の掃除を終わらせるはずだった、そう、新歓を甘く見ていた
俺の計画では・・・
『 ゴトッ 』
唐突に物凄く近くで音がした
驚いて目を開いた瞬間、俺は固まった、
・
・
・
え?
ちょっおま!!
セミロング位の髪はフローリングに流れ、多少見開かれた目は爛々と輝き、薄く開かれた口からは
浅く激しい息使いが聞こえてくる、極度の緊張からなのか興奮からか判らない汗を滴らせ、
しかしその両手にはしっかりと鈍く輝く斧を握った女性・・・
都心から少し離れた小○急線沿いのとある街、1DKの寝室のベッドの下、幅30cm
俺はそこで彼女と出会った。