「んっ、んっ、あんっ、ファシスのアソコ…きつきつだよぉ」  
「い、ぎ…っ…はっ…かはっ」  
 エルカが注挿を始めた。悪魔の粘液も暴力的なサイズの擬似男根には効果が薄いのか、  
 ファシスは未だにヒューヒューと苦しげに呼吸を繰り返している。  
(いいザマよ)  
 悪魔によって大好きな友人を悪魔へと変えられ、その友人に今こうして犯されている。   
 その屈辱感と絶望が、コノットの暗い心を満たしていく。  
「ね、エルカ? ファシスの奴、まだ苦しいみたい。ちょっとは手を抜いてあげたら?」  
「あっ、あん、あっ――ん、そうだね、まずは、エッチの気持ちよさを知ってもらった方がいいね」  
 相方がコノットの思考を素早く読み取り、考えに同意する。  
 それはシュトリの悪魔が持っている、女性の思考や、深層心理を読み取る能力だ。  
(便利なんだけど、エッチに夢中になっちゃうとそんな暇も無いのよね)  
 それに対象との距離や、自分の魔力量によっても大きく効果範囲が変わってくる。肌を重ねていると確実だが。  
「…ぐあっ!?」  
 ファシスが悲鳴を上げる。エルカが擬似ペニスに巻き付けていた尻尾を引き抜いたのだ。  
 ファシスの膣内から強烈な圧迫感が消え、彼女は安心したようだ。  
「でも、今度は私があんまり気持ちよくないなあ。ファシスったらアソコ伸びすぎて全然しまらないよ?」  
「ううっ…!」  
 エルカの容赦ない言葉攻めは、ファシスの心をずたずたに切り刻んでいく。コノットも興奮してきた。  
「じゃあ、こうしましょう♪」  
 コノットが股下から尻尾をくぐらし、ファシスの桃尻の中央へとあてがった。  
 びくり、とファシスが体を震わせ、肩越しにこちらを見る。  
(あぁっ、その怯えた表情がたまんないわっ)  
「な、何をする気だ!?」  
「うふふっ、アンタの尻のバージンを貰うってことよ!」  
 宣言と同時に、尻尾を突き入れた。  
「ひ!? あ、馬鹿止めろ!」  
 下着の繊維がぶちぶちと破れ、やがて尻尾の先端が茶色の窄まりに埋まった。  
「うああぁぁっ!?」  
「あんっ――あはっ☆ ファシスのアソコ、締まってきたよ?」  
「そうでしょ? さて、じゃこっちも――それっ」  
 ずにゅにゅにゅっ!   
「ひっ!? っ! か…っ! …っ」  
 一気に奥まで突き入れる。ペニスで犯すのとは違い、悪魔の尻尾は、ファシスの肛門の最奥まで侵入する。  
「あぁん…ファシスのケツ、さいこぉ♪」  
 腸壁が尻尾を全体的に締め付ける感覚に、コノットは恍惚とした表情を浮かべた。  
 そして更なる快楽を貪る為に、突き入れた得物をピストンさせる。  
 ずぬぬっ…ずぬぬっ――尻尾をゆっくりと引き抜き、先端が抜けてしまう直前で再び尻穴へと差し入れていく。  
 尻尾の太さはある程度自由に変えられる。今ファシスを肛姦する尻尾は、  
 男根よりも一回り小さく、負担が小さい。それでもファシスは、一方通行である筈の穴を逆行し、  
 折り返し出て行く長い異物の感触に、ただ戸惑うしかなかった。  
「ひいっ? あっ!? だめだぁ!」  
「どう? 尻尾で尻を犯される感覚は? 超イイでしょ?」  
「そんな訳が、はあっ、あるかぁっ」  
「本当かなぁ?」  
 言いながら手を伸ばし、ファシスの乳首を捏ねる。  
「ふあっ!?」  
 不意打ちの攻撃に、ファシスが甘い声を出す。  
「あー、私も☆ ――ちゅっ☆」  
 エルカがファシスの唇に、コノットはうなじにキスをする。エルカの胸に実った巨大な二つの果肉が、  
 ファシスの胸に押し付けられ、ピンク色の先端同士が捏ね繰り回される。  
 
 更にコノットは胸を揉んでいた手を下へ滑らせ、快楽神経の集中した肉豆を皮越しに軽く揉む。  
「んむっ? んんっ…ふん、んん…っ!」  
 愛らしい少女の姿をした二匹の悪魔に体を密着させられ、濃厚な愛撫を受けるファシスは、  
 そのあまりに淫靡な責めに悶え、感じているようだった。  
 悪魔達の愛撫は、先程と打って変わってまるで恋人にするように優しく、  
 ファシスの理性が徐々に溶かされていく。  
「ちゅっ、ちゅっ――ふふっ、どう? 気分、乗ってきたんじゃない?」  
「――ぷはっ! はあ…! はあ…!」  
「あははっ。ファシスの目、トローンってなってる! 感じてたんだね?」  
「ううっ…」  
 先程エルカに注がれた精液の効果も相まって、優しく、だが濃厚な愛撫から開放されたファシスの体と心は、  
 快楽を受け入れる用意が出来つつある。  
「うふふー。それじゃ動かしてみますか?」  
 ゆっくりと尻尾を引き抜いていく。  
「んあぁっ」  
 矢じりに腸壁を引っ掛けられ、外側へと引っ張り出される感触に、ファシスは鼻にかかった喘ぎを漏らす。  
(うふふ。こいつ、感じてるじゃん!)  
「ケツ、イイでしょ? うんちが出て行くような気がするのが、たまんないでしょ?」  
「ば、そんなわけは! ――はうっ!?」  
 尻尾を勢いよく挿入して意地っ張りを黙らせる。  
「あん☆ ファシスのアソコ、さっきからきゅうきゅう締め付けてきて…堪んないよう」  
「ほら、エルカも言ってるじゃん――ね? 気持ちいいんでしょ?  
 尻の奥までずぼずぼされるの、ステキでしょっ?」  
 興奮したコノットが息を荒げながらピストンのスピードを上げた。  
 性交の際この悪魔達は尻尾に性感帯を作る。肛門深く突き入れた尻尾は、  
 大きな面積を柔らかい腸壁に締め付けられ、悪魔の脳に至高の官能を伝えていた。  
「ち、違う! そこは、うぁあぁっ――べ、便を出す所だぞ! 感じるなんて、不潔だっ」  
「黙りなさいよこのエロ剣士! さっきからウネウネアタシの尻尾を締め付けてくるクセに!  
 あん、ほらまたぁ!」  
「わ、私も、おちんちん締め付けられて…もう我慢出来ないよっ」  
「あぁ!? え、エルカ、やめ――はぁうっ!」  
 性欲に抗えなくなったエルカがファシスの膣を蹂躙し始める。  
「はあっ、はあっ、んく…! ――ぁんっ、ファシスのアソコ、気持ちいいよぅ!」  
「あっ、あっ――はぁあぁぁ…っ――はぁっ、あぁん!」  
 前の穴と後ろの穴を同時に責められ、ファシスはあられもない声を上げ始めた。  
「んっ、はぁっ…♪ …なによ? 前と後ろにチンコと尻尾を突っ込まれて、感じてるの? この淫乱!」  
「ちが、ちがうぅっ」  
「違わない!」  
「そうだよ! ファシスは変態さんだよ!」   
「ううっ! ――あっ、はぁっ、あうん…っ」  
 ファシスの声がせつなく、甘いものへと変わっていく。犯されている二つの穴からは粘液が多量に分泌され、  
 卑猥な音を立てると、辺りを甘酸っぱい雌の発情臭で満たしていく。   
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」  
「はあぁぁ…ううぅん…!」  
「あっ、あっ――はあぁぁあっ…! あっ!? はあん!」  
 前後から犯されていたファシスが、体を痙攣させた。  
「あっ!? はっ! ヘンに、ヘンになる!」  
「あははっ! イクんでしょ!? 悪魔に二穴責めされて、イっちゃうんでしょ!? 変態!」  
「ファシス! いいんだよっ、変態さんでいいんだよ!? だってファシスは私達の肉奴隷なんだから!」  
 性に敏感な悪魔達は、獲物が絶頂寸前である事を察知すると、猛然とペースを加速させる。  
 尻尾と擬似ペニス。互いの存在を確認するように、腸壁越しに擦り合った。  
「うああああああっ!!?」  
 尻尾の先端とペニスの亀頭でぐりぐりと腸壁を挟み、揉み込まれた瞬間、  
 ファシスは絶頂に達した。  
「あ、きゃぁんっ☆」  
 
「あはっ♪ 締まるぅ♪」  
 どぴゅるっ! どぷどぷどぷっ!  
 前と後ろ。両穴に大量の精液が注がれると、ファシスは下半身を焼く粘液の感触に、  
 更なる高みへと押し上げられる。  
「あぁぁあぁぁっ!!」  
 髪を振り乱すと、擬似男根と淫裂の隙間からびしゅびしゅと汁が迸る。余りの快楽に、潮を吹いたらしかった。  
(うふふっ。よっぽど気持ちよかったのね。感じまくり♪)  
「アンタっ、雌奴隷の才能あるわよ? さっきまで処女だったのに二穴責めされて感じてるんだから!」  
「あはっ、そうだね。それにファシスったらこんなに私達の精液を飲み込んで、  
 もっとエッチな体になっちゃうんだから」  
 エルカが擬似ペニスを抜き、コノットも尻尾を引き抜いた。  
「はあっ! はあっ…! はあっ――っっっ…! あっ!? あついぃっ!?」  
 絶頂に喘いでいたファシスが体を痙攣させ、目を見開く。悪魔の精がファシスの体を犯し始めたのだ。  
 
 悪魔変異の魔術を使用した上で悪魔が人を犯せば、犯された人は悪魔へと落ちるが、魔術を使用しない場合、  
 人の身は只ひたすら淫らな雌へと堕とされていく。  
 
「どう? ファシス? 私達の精気は? エッチしな事したくてたまらないでしょ?」  
「はっ、あぁっ…! え、エルカぁっ、助けて、くれぇっ、おかしく、なりそうだ…!」  
 悪魔達に大量の淫気を注がれたファシスの体の中では、熱く淫らな疼きが快楽を求めて暴れまわっている。  
 このままでは放っておけば、本当に壊れてしまうだろう。  
「…いいよぉファシス。貴方をめちゃくちゃに犯してあげても☆  
 だからね? おねだりして? いやらしい言葉で」  
「…そ、そんなっ…」  
「イヤなら言わなくてもいいわよ? アンタ、ここで発狂するだけだから」  
「くっ、そっ――はあっ! う…! はぁっ、はぁっ…!」  
 喘ぎがどんどん切羽詰ったものへと変わる。ファシスの中でなけなしの理性と、  
 堕ちていく本能がせめぎ合っていた。  
(イイわよ! ファシス、ここまで汚されても理性を保てられるその強靭な精神!   
 もっと葛藤しなさい! アタシを楽しませて!)  
 高潔な魂が堕ちた瞬間――その瞬間がコノットにはたまらない。特に、憎しみの対象がそうなった時は、  
 それだけで達しそうにもなる。  
「あ、アソコを…!」  
「マンコって言え! この雌!」  
 口汚く罵ってやると、プライドに亀裂が入っていく。  
「私の――ま、ま、――マンコに、あ、熱いのを…入れてくれ!」  
「熱いのってナニさ?」  
「駄目だよファシスぅ。ちゃんと言ってくれないと、このはしたないおマンコに、  
 何を突っ込めばいいのか分からないよ?」  
 傷付いたプライドを更に傷付ける。渦巻く欲情の炎が子宮から蜜を搾り出し、注ぎ込まれた精液を洗い流す。  
 やがて、僅かに残された理性も、洗い流した。  
「私のマンコに、ペニスを入れてくれ! あぁっ! もう、我慢できないんだ!  
 アソコが、マンコが疼いて…! 思い切り掻き回して欲しいんだ!」  
 ファシスが、本能に屈した。  
(やった、やったわよ! あぁ、んっ…! アタシも、軽く、イっちゃう♪)  
 屈服感、征服感に酔いしれて、コノットが体を振るわせる。  
 だが、まだだ。ファシスへの復讐心はまだ満たされない。  
「いいわよ! 望み通り、犯してあげる! こっち、向きなさい!」  
(アタシのチンポで、ヨガリ狂わせたげる!)  
 ファシスの腕を取り、こちらを向かせる。  
 欲情に染まった剣士の瞳を眺め、優越感に浸りながら、自分の陰核を肥大化させ、陵辱の準備をする。  
 クリトリスの皮が擬似ペニスを締め付ける感触に熱い吐息を漏すと、  
 両手で彼女の膝の裏を持ち上げた。  
「うあ!? な、何をっ」  
「アタシがアンタを犯すのよ! その恥知らずなマンコに、アタシの濃いザーメンをどくどく注いでやるのよ!」  
 
「い、嫌だあ!」  
 
(ああ? 今コイツなんて言った?)  
 つい今しがた、確かにファシスの心は屈した筈だ。だというのにコノットを拒む原因は何故か。  
 コノットはファシスの心を読み取る。  
「――あ、ああ。ナルホドねっ。そーかそーかあはははっ!  
 アンタ、中出しされて赤ちゃん出来ちゃうんじゃないかって思ってたんだ?」  
 中に出されれば妊娠する。それもエルカの子供なら構わないが、相手がコノットとなると話は別――という事だ。  
「あのねファシス。私達の精液ではね女の子は妊娠しないの。逆に私達が赤ちゃんを産む事もないんだよ?」  
「…う? そう、なのか?」  
「そう、アタシ達はね。女の子を悪魔へと堕落させる事で繁殖しているの」  
「……それでは、まさか」  
 ファシスがその事に気付く。エルカはコノットに犯され、悪魔となった。ならばコノットも――  
「そうよ。元々アタシもニンゲンよ?」  
「あー。私、コノットの人間の時の話、聞きたい」  
「ええ? しょうがないわねえ。いいわよ」  
   
 ――コノットは、貧しい農村で、父と母、三人で暮らしていた。  
 ひもじい暮らしは苦痛ではあったが、親が居れば幸せだった。  
 だが五年前の春、大規模な飢饉が村を襲う。  
 冬が終わり、村全体が飢えていた時に起こった惨事。  
 このお陰で、領主に治めるべき作物も育たず、多くの村人は飢えに苦しんだ。  
 コノットの家族も例外ではない。特にこの時、母親は妊娠していた。無事生まれればコノット妹となる女の子。  
 だが、胎内で我が子を育てるほどの食べ物が、この時は無かった。  
 食べ物が、金が必要だった――  
 
「アタシはね。親に売られたのよ」  
「何だと…!」  
「それだけじゃないわよ。アタシを買い取った貴族のおっさんに、毎日のように慰み者にされたわ」  
「コノットかわいそー」  
「セリフ棒読みだっつーの」  
 相方に頭にチョップを叩き込む。  
「まあ、その時のアタシは愛らしくて可愛い只の美少女だったから、そりゃあもう、地獄のような日々だったわ。  
 しかもその金持ちのおっさんも相当ヘンタイでね? 怪しい道具とか怪しい薬とかなんかイロイロ使うわけよ。  
 んで、不覚にも――アタシはおっさん好みのちょっぴりHな女の子に調教されたワケ」  
「なんだか凄そうだねー。私もして欲しいかも」  
「犬にファックされたいならいいかもね?」  
「い、っ!?」  
 ファシスが驚きの余り目を見開き、  
 エルカは自分が犬に組み敷かれる姿を想像してうっとりとした表情を浮かべている。  
「犬ならまだマシよ。アタシはアルラウネにヤラれたんだから」  
 
 アルラウネというのはラフレシアのような巨大な花を胴体とした、女性型モンスターだ。  
 人間の雌を引き寄せる特殊なフェロモンを発し、胎内に種を植え付ける事で繁殖する。  
 アルラウネ自体も理性を持っており、人買いや調教師と協力するケースは少なくなかった。  
 アルラウネは種を増やし、調教師は奴隷をいち早く淫らな雌へと変える事が出来る、  
 ――利害が一致しているからだ。  
 
「あの時、世界に絶望していたアタシは、快楽がこそが全てだった。そんな時よ、親を見かけたのは」  
 野外調教と称して館の外に連れ出された時の事だ。両親が手を繋いで幸せそうに笑っているのを見てしまった。  
「あいつらは、そりゃあもう幸せ絶頂、てな感じで手を繋いで歩いていたわ…! 信じられなかったわ!   
 アタシの事を売って、どうしてそんな顔が出来るのか! あいつらは分かってなかったのよ!  
 売られたアタシが、毎日何をされてるのか! どんな気持ちでいたのか!」  
 
 その日から、コノットは理性を取り戻した。気が付けば体は随分と淫らで、いやらしくなっていたが、  
 されるがままの人形ではなくなっていた。憎悪が、コノットの心を支えていた。  
「いつか復讐してやる! そう思ったわ――そして、その日は思ったより早くおとずれたの」  
「悪魔が、現れたんだね」  
「そう。アタシを悪魔にした悪魔。ビトリ=シュトリ。ビトリは言ったわ。復讐したくはないか? ってね。  
 もちろんアタシは二つ返事でオーケーしたわ」  
 調教の末、淫らになった心身は、シュトリの悪魔となるには適材だった。  
 思い出す。悪魔となる為の儀式。ある筈の無いものを生えさせられ、  
 精気を絞りつくされた後、魔の精気を受ける。  
 無論、その過程で悪魔ビトリの性的嗜好にも付き合わされた。彼女は鎖を用いた束縛を好んでいた。  
 コノットの首に嵌められた無骨な鎖は、その時の名残でもある。  
「悪魔となったアタシは先ず、アタシを散々な目に遭わせてくれたおっさんから精気を吸い取った。  
 おっさんだけじゃない。館にいた使用人、メイド。皆犯して、よがらせて、精気を奪ったやったわっ」  
 興奮する。あの時の事は今でも鮮明に思い出せる。男女問わず十人以上との交わり。  
 乱交の中、悪魔の体を思う存分味わい、魔力を蓄えた。  
「そして、力を付けたアタシは、あいつらに復讐したの」  
 口の端が釣り上がる。  
「アタシはママ――あの女の前で、パパを襲った。そして、考えられるスケベな手段をありったけヤって、  
 干乾びるまで精気を吸い尽くしたの! あはははっ! 最高だったわよ! その時のあの女のカオ!   
 涙で顔をくしゃくしゃにしてさ、アタシに言うの! どうしてこんな事するの? ってね!  
 わらっちゃうでしょ!? ――こんな事になったのは誰のせいだっつーの!」  
「ぐっ!?」  
 ファシスが呻き声をもらす。気が付けば、コノットは掴んだファシスの膝に、ぎりぎりと爪を立てていた。  
 血の玉が溢れ出し、やがて赤い筋となる。どうやら頭に血が上っていたらしい。  
「まあ、それはともかく。売られたアタシがどんな生活をしていたのか。  
 あの女も気になっていたみだいたったから、教えてあげたのよ――その体に、たっぷりとね…」  
「うわあ、コノット鬼畜だぁ」  
「貴様、まさか、父親だけでは飽き足らず、母親までも…!」  
「ええ、襲ったわ。でも精気を吸ったわけじゃない。アタシがおっさんにされた事と同じ事を、してあげたのっ」  
 強制自慰。フェラチオ。中出し。アナルファック。二穴、三穴責め。媚薬浣腸。放置プレイ。擬似ペニス――  
 数え上げればキリがない程の淫行を、三日三晩、休み無しで施した。勿論体力が切れれば精気を分け与えた。  
「三日よっ、三日でどうしようもない雌豚に成り下がったわ! あはははっ! 信じられる!?   
 お腹に赤ちゃんがいるのに、精液ちょうだーいっ、ってねだってくるのよ!? もう畜生以下よ!」  
「すごーい! それで、コノットのお母さんどうなったのっ?」  
「ああ、人買いに売りつけたわ。今頃、人間でもモンスターでもなんでも相手に、  
 ズンズンパンパンやってんじゃない? うふふっ! 本当にいい気味よ!」  
「貴様! 実に母親に何をしたのか分かっているのか!?」  
「……あのさファシス、自分の心配をした方がいいわよ? アンタも今から同じ目に遭うんだからね!」  
 まんぐり返しと言われるその体勢を強要すると、斜め上から極太サイズの肉棒を沈め落とした。  
 
 ***  
 
 ずりゅりゅりゅっ!  
「くああぁぁぁんっ!?」  
「まだまだあっ」  
 肉のシャフトを膣に差し込まれたまま、茶色の窄まりに尻尾の先を突き入れられた。  
「ひ、や、止め――ひきいいいぃぃぃっ!?」  
 尻尾は、先程肛門の中にぶちまけた擬似精液を潤滑油にして、スムーズに進入していく。  
「あははっ! ファシスの体は本当にスケベねっ。マンコもケツもドロドロでっ、  
 アタシ、ちょうイイわよ! アンタもイイんでしょっ!?」  
 日本の凶器を突っ込んだ瞬間から、二つの穴はきゅうきゅうと締め付けてくる。  
 コノットが昔話をしている間に淫気が全身へと回ったらしい。窮屈な姿勢で二穴刺しされているにも関わらず、  
 ファシスは感じていた。  
「そ、そんな事はぁ…!」  
 だが、戻り始めた理性は、そんなはしたない自分を認めるわけにはいかない。  
「ふふふっ! そう、こんなんじゃ足りないんだ!? じゃあ、もっとステキな事をしたげる!」  
「――ふあん!」  
 クリトリスを直に揉まれ、ファシスが甘い声を上げる。  
 
「あ!? ふあああっ!?」  
 ファシスの淫核が肥大化し、再び擬似ペニスとなる。  
 自分の顔に向けて徐々に迫ってくるグロテスクな肉竿に彼女は目を白黒させた。  
 しかも。すでに健全な成人男性並のサイズのそれは、未だに尚膨張し続けている。  
「うわー、おっきい☆」  
 隣で傍観していたエルカが熱い眼差しで、成長を終えた擬似ペニスを見詰めた。  
「う、嘘だ…こんなのっ…!」  
 ファシスが涙声で言う。そう思うのも無理はない。今回の擬似男根は尋常ではないほど大きく、長い。  
 その幹は子供の手首ほど、長さも50センチほどある。赤々とした亀頭は通常サイズのペニスよりも  
 一回り大きく、恐ろしいほどエラが張っている。全体を太く色濃い血管が走り、  
 鈴口からは大量の先走りをとろとろと垂らし続けていた。  
「うふふっ♪ どう? デカチン気に入ってくれた?」  
 言いながら両手で肉のシャフトを両手で軽く握られる。  
「ひゃあうっ!?」  
 それだけで、危うく達しそうになった。巨大ペニスがびくびくと鼻先で暴れ周り、  
 ファシスの目元に、口の中に、顎に、カウパー液を飛ばしてくる。  
 獣臭が鼻をつき、心が淫らに燃え上がる。  
(だ、出したい!)  
「そのチンコにはね、さっきアタシ達がアンタに注いだ精気を凝縮してあるの。  
 アンタ、出したくてしょうがないでしょう?」  
「う…!」  
 はしたない心を見透かされ、再び理性に、プライドに傷が付く。  
「アンタには、オンナとオトコ、両方の快楽を同時に感じてもらうわ♪ エルカ、後ろ回って」  
 挿入されたまま体勢を再び変えられる。正面座位の体勢になったファシスをサンドイッチするように、  
 二匹の悪魔が体を密着させた。ただし今回は前がコノット、後ろがエルカだ。  
 愛するものの姿が視界に映らず、気持ちが沈む。だが、それ今のファシスはそれ以上の劣情を催していた。  
 体勢を変えても、鼻先には長大な擬似ペニスの先端がぷらぷらと揺れながら、律動している。  
 その先端から立ち上る芳香を嗅ぎ取ると、頭がくらくらしてきた。  
(おかしい、自分のモノだというのに、この淫らな気持ちは何だ!)  
「ほら、ファシス、良い事してあげるよ☆」  
「ふあっ!?」  
 後ろからエルカに胸を揉まれる。それどころか彼女の手は、  
 ファシスのやや小さめの膨らみを寄せるようにもみ込み、  
 薄気味悪い擬似ペニスを二つの小さな脂肪で包み込んだ。  
(私の胸が、私のアレを包んで…! うっ!)  
 セルフパイズリとでも言おうか、あまりに長大なペニスは、  
 ファシスの胸に収まりきらず、びくびくとのたうっている。  
(あ、熱いっ…それに変な汁が溢れて…っ、汚らわしいっ)  
 だが気持ち良い。サイズは小さいが、感触は柔らかい。芯にしこりを残した乳房は、弾力もある。  
 エルカに奉仕してもらった時の事を思い出して、ファシスは陶酔した。  
「さ、ファシス。自分で舐めるんだよ」  
「気持ちイイわよ」  
 悪魔達が囁くと、火照った心身は従順に応えた。  
 ファシスは生臭い香りを立ち上らせる亀頭部分に舌を伸ばし――  
 ぺろり。  
「……っ」  
 痺れるような快楽が先端から腰、そして脳髄を順に走り回る。  
 びくんと、冗談のような大きさのそれが跳ね、催促するようにファシスの唇へと押し付けられる。  
「気に入ったようね。この――ヘ・ン・タ・イ♪」  
 
「あははっ、ファシス良い感じに堕ちてきたね☆ もっと気持ち良くしてあげるからね」  
「くはぁ!?」  
 コノットの尻尾が入ったままの肛門に、更にエルカの尻尾が入り込んでくる。  
 螺旋階段を上るように、エルカの尻尾はコノットの尻尾へと巻きつくように腸壁をこそぎながら進んだ。  
(さ、裂けるぅ!)  
「はっ! あ、! …! はっ…ん…!」  
 だが不安とは裏腹に、鼻先の擬似男根に吐きかけるのは悩ましい嬌声。  
 茶色の窄まりも白くなるほど伸びているが、裂ける事はない。  
 体内に注がれた淫気が、体を淫らなものへと変えていた。  
「あは、ファシスのお尻っ、きゅうきゅう締め付けてくるよっ」  
 そういうとエルカは自己主張している三つの勃起を擦り付けるようにファシスの体へと押し付けていた。  
「はっ…! はっ…! はぁっ…!」  
 臀部に敏感な肉芽を擦り付け、エルカが荒い息を吐いている。体全体を上下へと動かす度に、  
 ファシスの背中で柔らかな胸の感触と、硬くしこった乳首が転がる感触がする。  
(え、エルカが私の体を使って…!)  
「アタシもしたげる♪」  
 胸を覆うベルトを上にずらしたコノットが、正面から体を密着させてくる。  
「ふぁ…!」  
 二つの平坦な膨らみがファシスのそれと密着し、巨根を圧迫する形となった。  
 擬似ペニスのすぐ向こうに、コノットの顔が見える。  
「アタシも舐めるの手伝ってあげるわよ♪」  
「い、いらなっ――くはぁんっ」  
 亀頭の裏側に舌を這わされて嬌声を上げてしまう。  
「ぺちゃ、れろっ――うふふっ、ほらぁ、ファシスも――ちゅっ、ぺろ――舐めなさいよぉ」  
 小悪魔の誘惑になけなしのプライドを持って耐える――が、暴れん棒の根元をいきなり何かに掴まれ、  
 はぁう、と情けない声を出してしまう。ファシスの体をズリネタにしていたエルカが、  
 後ろからファシスのモノを両手で包み込んだのだ。  
「はぁ、はぁ…ファシスっ、一緒に、気持ちよくなろっ」  
 巨大な竿の根元を両手で扱かれる。大量の先走りを纏わりつかせ、  
 じゅくじゅくと卑猥な音を奏でる手コキは、ファシスの性感をあっと言う間に高めた。  
「あっ!? やめ、だ、だめだ、エルカ!」  
 口では拒絶しながら、愛する者に快楽を与えられているという事実が嬉しい。  
 エルカへの愛情が溢れ、それは魔の力によって淫欲へと変換される。  
「はぁっ…はぁっ…エルカぁ……ん――ちゅ、ぺろ…」  
 気が付けば、ファシスは自分のイチモツに舌を這わせていた。  
(わ、わたしは…なにをしている…?)  
「気持ちイイコトよ♪ まだまだよくなるけどね♪」  
 コノットが腰を使いめる。  
「はぁっ!? はっ! ぁん! はあんっ!?」  
(なんだこれは!? すごい! よすぎる!)  
 コノットのペニスが、ファシスの子宮を炙る疼きを解消するように、力強く突き込まれる。  
 敏感になった肉壷内の肉ヒダ一枚一枚が、肉棒の熱さ、硬さ、それにエラの形まではっきりと感じ取り、  
 ファシスの脳を蕩けさせるような快楽を生み出す。  
 ぱつぱつっ、と腰がぶつかるたびにファシスは喉の奥から色っぽい喘ぎ声を漏らした。  
 だが、快楽の発生源はそこだけではない。  
 コノットが激しく腰を動かす度に、腸内の二本の尻尾が引きずられるように肛門を出入りする。  
 ドリル上の肉縄が腸壁を巻き込み、裏返しながら茶色の窄まりから粘液と共に一瞬姿を覗かせる。  
 排せつ感とそれの逆流感が交互に襲い掛かりつつ、腸内の性感帯をほじられる感触に、ファシスはむせび泣いた。  
 また、はしたなく勃起した乳首は、同じくコノットの二つの頂点と擦り合わされ、  
 むず痒いような痺れるよな官能を生み出している。  
 そして何より。  
 エルカに根元をしごかれ、ピンク髪の悪魔と自分でフェラをする巨根が、気持ち良かった。  
「ちゅぴっ、れろれろっ、はあっ、はあっ! どうファシス!? 頭おかしくなりそうでしょ!?」  
「はむっ、ぺちゃ…! ぺろ…! あっ!? はぁあっ! ぁん! ああ! いい! すごすぎる!」  
 二匹の悪魔に体を揉まれながら、乳首を、尻穴を、ヴァギナを、そして男根を同時に責められる。  
 
 ついさっきまで処女だったファシスにとって、その快楽は彼女の理性を崩壊させるには十分だった。  
「はぁ…っ! はぁっ…! ファシスぅっ…気持ちいい、って言ってぇ? ねえ、言ってよぉ!」  
「はん! あはんっ! 気持ちいい! 気持ちいい!」  
 ぱんぱんっ!   
 ちゅくちゅくっ!  
 ずにゅにゅっ! ずるるるぅっ!  
 肉と粘液の摩擦が様々な音と淫臭を生み出す。  
 それらが更に三人の少女の興奮を煽り、  
「うあああぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁっっっ!!?」  
「あっ! あっ! あっ! イっちゃう! わたしイっちゃうよぉー!!」  
「はっ! はあっ! あんっ! あっ!? アタシもキちゃうっ!  
 あああぁぁぁぁああんっっっ♪」  
 同時に果てた。  
 びゅるるぅっ! どぱどぱっ! ぶっしゅうぅぅっ!  
 子宮にはコノットの精液が、アナルには二本の尻尾から、そしてだらしなく開いた口には自らの迸りを受ける。  
(――――いい…)  
 子宮が痙攣するという雌のオルガズム。精液が輸精管を駆け抜ける雄のオルガズム。  
 両性の絶頂を同時に味わってしまったファシスの理性はぐずぐずに溶け、  
 凛々しい顔の下からは、頬を緩めてベロと涎を垂らすという、メス同然の表情が浮かび上がる。  
 体の真芯にはこびりつくような熱が体積していて、磯臭い臭いが辺りに充満していた。  
(あ、あつぃ…)  
 淫気が再び体を犯していく疼きに酔いしれる。  
 折角大量の淫気を吐き出したというのに、二穴から再び大量の魔液を注がれてしまった。  
 これでは、  
「あ、あぁ…っ?」  
 再び体が快楽を求めて疼く。  
『…ふふふっ』  
 前後からは二匹の悪魔が不気味な笑い声を漏らしていた。  
「ファシスぅ。壊れてない? 壊れた? はぁ…はぁ…いいよ、壊れるまで何度でも犯してあげるからね?」  
 耳元で囁かれる友人の言葉に、恐怖以外の何かが背筋を這い上がる。  
(もう、駄目だ…私は、堕ちる)  
 とうとうファシスは観念した。その目から意思の光が徐々に消えていく。  
(せめて、エルカだけは…助けたかった……)  
 叶わぬ願いだと思いながらファシスは視線を彷徨わせ、  
 
 ――そして、『それ』に気付いた。  
 

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