「んん〜やっと涼しくなってきたねぇ〜、毎年暑すぎだよホント」
「そうだな。ヌーも『Tokyoノ夏ハAfricaヨリ熱イヨ』って言ってたしな」
「うぎゃっ、アフリカンのヌーちゃんに言われちゃお終いだよね〜…
でもでもー暑さ寒さも彼岸までっていうじゃない、これからだんだん過ごしやすくなってくれるよね?」
「まあ何時までも暑いままって訳じゃないだろうな…
お前も腹出して寝てるんじゃないぞ。風邪引くからな」
「ううぅ〜、私そんな事しないってばぁ〜」
「どうだか………いや、やっぱり大丈夫か」
「ん?」
「何とかは風邪引かないっていうだろ、お前は風邪なんか絶対ひかないな」
「むむぅ、またバカにして〜!」
「(半分は)冗談だよ。でもクーラーの効かせ過ぎには気をつけろよ。女は体を冷やさない方がいいんだからな」
「ふん、判ってますよ〜だっ」
「ホントに判ってるか?」
「ふふん、心配なら夜寝てるときに見にくればぁ?」
「………それは辞めておこう」
「んん〜、可愛い妹の寝顔を見ちゃったら思わず襲い掛かっちゃいそうになる?」
「いや、せっかくお前が大人しく寝てくれてるのに、わざわざ見に行くなんて冗談じゃないぜ」
「え〜、わたしは〜いつお兄ちゃんが夜這いに来てくれてもいい様に、寝るときはいつも勝負パンツ履いてるんだよぉ」
「そんなことは絶対にしないから、寝冷えしないように毛糸のパンツでも履いとけ」
「ああ〜ん、イケズぅ。たまにはお兄ちゃんから誘ってよぉ」
「馬鹿なこと言ってるんじゃない。
とりあえず寝るときはクーラーのタイマーを忘れるな。あと設定温度は高めにな」
「はいは〜い。……んっ、いい事考えた!」
「なんだ?」
「わたしが毎日お兄ちゃんと一緒に寝ればいいんだよ!
そうすれば〜わたしがお腹出して寝てないって事判って貰えるし〜、
寝冷えしそうになったらお兄ちゃんに体で暖めて貰えるし〜、
一緒に寝ればクーラー二箇所で使わなくて済むから、省エネにもなるよねっ!う〜ん、地球に優しい兄妹!」
「ふざけるな、勝手に布団に入ってきやがったら、見つけ次第蹴りだしてやる!」
(終わり)