「で・・・だ。これは一体どういうことだ?」  
 目が覚めると何故だか俺は座椅子に縄でぐるぐる巻き固定されていた。  
「おはよう」  
 台所から顔を出したのは隣りの部屋に住む家族の1人娘。四条巴  
 いつも無表情で何を考えているのかわからない。  
「説明しろ」  
「料理の試食を頼みたいが、いつもみたいに逃げられると困る。だから縛った。本当に終わるまで起きないとは思わなかったけど」  
 俺は昨夜新しいゲームやりながら座椅子でそのまま寝てしまった。  
 まさかそのまま縄でしばられるところまでいくとは思わなかったが。  
「って!鍵はどうした。鍵かけておいたはずだぞ?」  
「合い鍵。この前作っておいた」  
「おい。それは犯罪だぞ」  
 最近の高校生は何を考えているのかわからないがコイツの思考はそれに輪をかけてわからない。  
「いいから縄を解け」  
「逃げない?」  
「料理の試食とか言ってたな?」  
「うん」  
「パチンコ行ってくる」  
「じゃあ、解かない」  
 このクソ餓鬼が。  
 ん?何か焦げ臭いような。  
「お前・・・まさか何か焼いてる最中なのか!?」  
「あ。しまった・・・和明のせいで失敗した」  
 何気の俺のせいにされてるし。  
 あと年上を名前で呼び捨てにするなと・・・言っても聞かないんだよなコイツは。  
「お前なぁ。人で人体実験にするのはやめろよなぁ」  
「人でするから人体実験」  
「俺でするなってことだ!!」  
「そこまで下手ではないと思うが」  
「最後はな。初めて作る料理は何でかしらんが滅茶苦茶下手じゃないか」  
 巴は台所から顔を出さずに何かをかき混ぜている。  
 ボウルと泡立て器がぶつかる音が聞こえてきていた。  
「何作ってんだ?」  
「ホットケーキ」  
 ホットケーキか。まぁ、それなら焦げる程度ですむか。  
 炭になってなければ焦げを取れば食えるし、まぁせっかくの日曜を潰されても困る。  
 今日は好きなようにさせて、早々に帰ってもらうとしよう。  
 
 しばらく待ってるといい匂いがしてくる。  
 ふむ。今日は初めて最初っから期待出来そうかな?  
「出来た」  
 巴が皿をもって居間にやってくる。  
 テーブルの上に皿を置いて。  
「さぁ、食べろ」  
「おい」  
 テーブルの上に乗った狐色の丸い食べ物。  
 確かに焦げは少ないし美味しそうだ。匂いもいい。  
 けど。  
「これホットケーキじゃないだろ。ワッフルって言うんだぞ」  
 俺がそう言うと巴は眉をひそめて俺を見る。  
 おいおい。本当に高校生かよ。ホットケーキとワッフルの違いがわからないなんて。  
「というか、ワッフル焼くやつなんてどこにあった?」  
「昨日、友達に貸してもらった・・・そう言えばたしか・・・そいつもそんな事を」  
 何かを思い出したのか、手をポンっと叩く。  
「そうだ。ワッフルだワッフル」  
「だからそう言ってるだろうが。まぁいいや。試食するからこれ解け」  
 巴は俺の体を縛った縄を解く。  
 ったく。この縄もどっから持って来たんだよ。  
「んじゃいただき・・・何してんだ?」  
 俺がワッフルを一個手にとって口に含もうとした時。  
 巴はなぜか右手を挙げている。  
 俺が巴を見ると、巴は手を下げて俺をじっと見る。  
「いただ」  
 そう言うとまた手を挙げる。何がしたいんだこいつは。  
 まぁいいや。  
「んじゃ、いただきま~す」  
「ワッフルワッフル」  
「ぶぅっ」  
「ワッフルワッフル」  
 急に巴が腕を力強く振りながら『ワッフルワッフル』と叫び始めた。  
 危うく食べた物を吹き出すところだったじゃないか。  
 
「なんじゃそりゃ」  
「さぁ。友達がそうしろと」  
 どんな友達だよそれ。意味わかんないし。  
 それにしても。  
「ワッフルワッフル」  
 巴が腕を振るたびに、大きな胸がプルプルと震えるのがわかる。  
 今日に限ってノーブラでぴちぴちのシャツだから更にそれが強調される。  
「で。どうだ?」  
「ん~。上手いぞ。しいて言えば甘さが足り無いが・・・生クリームとかつけるなら丁度いいかな」  
「生クリームあるぞ」  
 そう言って巴は台所に戻る。  
 んむ。今日のは美味しいな。まぁ、ワッフルなんて粉買ってきて、溶かして焼くだけだけどな。  
 それにしても。生クリームを取ってくるだけにしては随分遅く無いか?  
「準備に手間取った」  
「何のじゅ・・・おい!」  
 巴は上を脱いで、Eカップの胸に生クリームをベタベタに塗りたくっていた。  
 女体盛りじゃないし・・・バレンタインの私を食べて生クリームバージョンと名づけよう。  
「って長いし」  
「どうした?」  
「いやこっちのことだ・・・むしろ、俺がどうした?だぞ」  
 あまりのかっ飛んだ内容に俺の思考もエラーを起こしてしまったらしい。  
「これも」  
「友達かよ。そんな友達と一緒にいるのはやめてしまえ」  
 あ~もう。誰だかしらないけど、絶対に巴のことからかって遊んでるな。  
 ダメだぞ。こいつは人の言うことを簡単に信じるんだ。冗談を言うのにも一苦労なんだから。  
「舐めていいぞ」  
「舐めれるか!」  
「ダメか?」  
「ダメとかそういう問題じゃないだろ。ダメはダメだが」  
「そうか」  
 巴は何故か暗い顔で俯く。  
「なら、何なら舐めてくれる?」  
「何でも舐めない。そもそも、何で俺がお前の体に塗りたくった何かを舐めなきゃならん」  
「それは・・・」  
 あれ。珍しいな、いつもハキハキと物を言う巴が黙り込むなんて。  
 
「俺の事好きだから、どうしても既成事実欲しいとかか?ま、そんな事は」  
「ダメか?」  
「は?」  
「私が・・・和明の事を好きになることもダメなのか?」  
 顔を真っ赤にして巴が俺の顔を見てくる。  
 こいつが顔を赤くしたところ・・・初めて見た。  
「私もこの気持ちに気づいたのは数日前だけど。友達に言われて。でも、でも、和明のこと好きだってわかってから私」  
 巴が俺の前に座る。  
「不安で・・・心配で・・・何をしていいかわからなくて」  
「それで。友達に聞いたらこうなったわけか」  
 首を縦に振る。  
 俺は少しだけ身をかがめて、真っ白なクリームの胸に舌を這わせる。  
「きゃっ」  
「甘い」  
 俺は巴を抱き寄せると、その唇にキスをした。  
「んっ・・・はぁ・・・すごいぞ。体にビリビリって電気が走った」  
「まさか初めてか?」  
「当たり前だ。物心ついてからは親にもこの唇は許していないんだぞ」  
「そうか」  
 こいつに彼氏がいるとは到底思えなかったが。  
 むしろ俺のが変なのか?巴みたいなのをいいなと思ってる俺が。  
「何か・・・私変なことしたか?」  
 キョトンとした顔で俺を見上げる巴。  
 訂正。これに気づかない連中が悪い。こんな可愛いやつそうそう居ないぞ。  
 まぁ、かくいう俺も3年以上気づかなかったわけだが。  
「なんでもない。で。いつまでお前は胸を出しっぱなしにしておくんだ?」  
「全部舐めてくれるまで?」  
「太るわ。ったく。シャワー浴びて来い」  
「でも」  
「逃げも隠れもしないって。ここでテレビ見ながらワッフル食ってるから」  
 巴が右手を挙げる。  
「いや。しなくて・・・一回やって見てくれ」  
「ワッフルワッフル」  
 ぶは。すげぇ破壊力だ。これ。  
 胸がブルンブルンと。  
「どうした?」  
「なんでもない・・・シャワー浴びてきてくれ」  
 あれを見続けたら絶対に死ぬ。  
 
「いい湯だった」  
「シャワーだろうが・・・って。おい」  
「ん?」  
 振り向いた俺の目に入ってきたのは、全裸のままバスタオルで髪を拭いている巴の姿だ。  
「なんで何も着てないんだよ」  
「和明は着てするのが好きなのか?」  
 がは。こ、こいつは。マジで俺とするつもりか?  
 いや、すでに俺の彼女気取りか・・・まぁ、キスしてしまった俺も俺だが。  
「あのなぁ」  
 巴が俺の胸に飛び込んでくる。  
「おい」  
「和明・・・好き・・・大好き・・・今まで迷惑をかけた分・・・好きにしていい」  
 な・・・直球で言われると・・・あぁもう。  
「挑発したのお前だからな・・・ったく・・・最初はちゃんとムードある場所でって思ってやってたのに」  
「なに!?そうなのか?・・・なら」  
「もう時間切れだ」  
「ふあ?あ、あぁ、はぁぁっ」  
 俺は巴を押し倒すと、大きな胸を両手で揉みしだく。  
 とても弾力があって柔らかくて。手を押し込むと、吸いついてくるように絡んでくる。  
 俺はズボンとパンツを脱いで巴の胸の上にペニスを出す。  
「おぉ・・・それが和明の」  
「俺の何だ?」  
「和明のおちんちん・・・大きい」  
 俺はペニスを巴の胸の間に挟める。  
「両手で胸を押さえて俺のが飛び出さないようにしてくれ」  
 小さくうなずくと、自分の胸を横から押さえる。  
 俺はそれを確認して前後に動く。  
「和明のおちんちんが私のおっぱいの間を上下してる。もう少し上まで上げれるか?・・・そのまま・・・んっ」  
「うっっ」  
 巴に言われた通りに少し顔に近づける感じで腰を動かすと、先っぽを咥えられた。  
 亀頭の先を小さな舌がチロチロと刺激してくる。  
 横からは胸の柔らかな感触。上からは巴の口の刺激的な感触。  
「うあ・・・巴。すまん」  
「ん?っっ!?うぅぅっっ  
 俺は我慢しきれずに巴の口の中に精液を出してしまった。  
 
「うあ~・・・まずい・・・和明の精液まずいぞ」  
「あ。精液ってのは知ってるんだ」  
「いくらなんでも馬鹿にしすぎだぞ」  
 ごもっとも。一応高校生だもんな。  
「しかも量もすごい」  
「仕方ないだろ、女とするんなんて1年ぶりくらいだし」  
「オナニーはしてないのか?」  
「昔はしてたけど最近はな。そういうお前は?」  
 返されるとは思ってなかったのか、驚いた顔で俺を見たあと、顔を真っ赤にして横にそむける。  
「・・・和明のこと思って・・・何回か」  
 卑怯者。そんな顔してそんなこと言われたら。  
「うわっ。和明・・・またでかくなったぞ。それに、心なしかさっきより大きいような」  
「俺のこと好きじゃなかったのに、俺のこと思ってしてたんだ。エッチだな。巴は」  
「好きだって気づいたのはこの前だけど・・・和明が隣に引っ越してきてから・・・私はずっと」  
 あぁもう・・・可愛いなチクショウ。  
「巴」  
「なんだ?」  
 巴を抱きしめる。  
「俺もお前のこと好きだ」  
「本当か?」  
「あぁ。俺も気づいたのさっきだけどな」  
 ずっと好きだったのかと聞かれればノーだ。けど、今は確実に巴が好きだ。  
「嬉しい」  
「巴。最後までしていいか?」  
「・・・これを入れるのか?ダメだ。絶対に壊れる。こんな大きい物が入るはずはない」  
 俺は巴のお尻を掴んで持ち上げる。  
「や。なんだこの体勢は。はずかしいぞ。断固拒否する」  
「まんぐり返しって言うんだ。これならお前の全部が見えるな」  
「まんぐり・・・ダメだ。ふあ、あぁ。指・・・入れないでくれ」  
 巴の中に指を少しだけ入れると、ヌチャっという音が聞こえてきそうなくらいにソコは濡れていた。  
 さすがオナニーしていただけはある。  
 それにしても。  
「お前の・・・小さいな」  
「そう・・・なのか?」  
 俺も女性経験が豊富なわけではない。けど、比較出来るくらいには経験がある。  
 
「ん~。今日は入れるのはやめるか。時間をかけてじっくりほぐさないとダメかも」  
「しないのか」  
 さっきまで嫌がっていたはずなのに、なぜ、しないと言うとがっかりしたような顔を見せるんだ。  
「私なら我慢するぞ。あぁ、我慢してみせるとも。だから・・・ダメか?」  
 どっちだよ。ったく。  
「じゃあ、入れやすいようにいっぱい濡らしておかないとな」  
「濡らす?ぁぁぅ。舌。和明の舌が。ひゃんっ」  
 舌でかき混ぜるだけで、愛液が溢れて出てくる。  
 濡れ方だけは一人前なんだよな。  
「優しくするな」  
「・・・和明」  
 俺は巴の腰を下ろして脚を大きく開かせる。  
「いくぞ」  
「いい・・・ぞ」  
 巴が俺の腕を握る。その手はすごく力が入っていて・・・少しだけ可哀想な気がしてきた。  
 俺はゆっくりと腰に力を込める。  
「ぐぅっ」  
 巴の顔がゆがむ。歯を食いしばり、握った俺の腕に更に力がかかる。  
 巴の中はやはり狭い。そして、肉を割れるような感触を感じる。  
「はぁぁっ。か、和明」  
 俺は巴を抱き寄せてキスをする。  
 巴の腕が俺の背中に回される。  
「好きだ巴」  
「私もだ。私も好きだ」  
 後は一気に突き入れる。  
「ぅぅっ・・・はっ・・・ぁぁ・・・はぁはぁ」  
「巴。よく頑張ったな・・・最後まで入ったぞ」  
 巴は上半身を起こして結合部を見る。  
「和明の大きいおちんちんが・・・私の中に入ってる・・・すごい・・・あっ」  
「どうした?」  
 巴はふと見た自分の手を見て声を上げる。  
「血がついてる・・・和明。背中!」  
「あぁ。気にするな。背中の引っかき傷は男の勲章だ」  
 
「幸せだ」  
 俺は結合したまま巴を抱き締めていた。  
「この程度でか?俺と一緒にいたらもっともっと幸せにしてやるよ」  
「そうか。楽しみだけど・・・なんだか怖いな」  
「怖い?」  
「未来に・・・この関係が崩れてしまうことを考えると」  
 巴の頭を撫ぜる。  
「お前が嫌だって言ったって、俺はお前を離さないからな」  
「和明・・・うん。離さないで。ずっと、ずっと私をつなぎ止めていて」  
 俺の胸に巴は顔をうずめる。  
「まだ痛いか?」  
「・・・かなり」  
「じゃあ今日はここまでだな」  
「あ。大丈夫だ。大丈夫だから最後までしてくれ」  
 もう一度俺は頭を撫ぜる。  
「俺たちにはまだまだ先があるんだぞ?今日はここまでな。次はちゃんと最後まで・・・お、おい」  
 巴が俺の体を仰向けに倒し、その上に座りこむ。  
「大丈夫・・・大丈夫だから・・・んっ」  
 そのまま、ゆっくりと腰を動かし始める。  
 巴の瞳から、涙が零れ落ちる。  
「無理は」  
「無理じゃない!無理じゃないから・・・ちゃんと・・・気持ちよく・・・なって」  
 涙を流し、痛みに耐えながら巴は腰を動かす。  
「巴。わかった。じゃあ、少し痛いだろうけど、我慢しろよ」  
「はっ。あっ、あ、あぁ、激しい、んっん、や、はぁ」  
 俺は激しく巴を下から突き上げる。  
「んっ。ぁ、ぁぁ、っ、か、和明」  
「いくぞ・・・巴」  
 俺は巴を抱き締めて、俺の上半身の上に倒す。  
 抜けたペニスからは勢いよく精液が飛び出し、巴の背中やお尻の上に落ちた。  
「はぁ・・・はぁ・・・」  
「和明の精液・・・いっぱいでたね・・・でも、中でもよかったけど」  
「そいつは、高校卒業したらな」  
「・・・んっ」  
 俺たちは抱き合い、もう一度・・・キスをした。  
 
 
「和明!アレだアレに乗ろう」  
「あのなぁ。またかよ」  
 今日は日曜。そして、巴と付き会い初めて1週間目。天気のよかった今日は絶好のデート日和だった。  
「なぁ。もっと大人しいの乗ろうぜ。観覧車とか」  
 俺たちは遊園地に来ていた。  
 が、さっきからずっと絶叫系マシンに乗りたがっていた。  
 何度目だっけ。15回目くらいか?そろそろ頭がフラフラしてきたんだが。  
「ほらほら。行くぞ。これだけは断固として譲れん」  
 この遊園地には8つの絶叫系マシンがある。その中でもこいつは今日だけで3度目だ。  
 俺たちは椅子に座ってベルトを締める。  
「なぁ、なんでそんなに絶叫系が好きなんだ?」  
「・・・これなら・・・和明が手をつないでくれる」  
「は?」  
「だって。和明と手・・・つなぎたいから」  
 俺は巴の手を握り締める。  
「馬鹿か。これくらいならいつでもしてやるよ」  
 そうだよな。俺の年だとそうでもないが、巴くらいの年だと結構そういうことが重要だったりするんだよな。  
 俺としたことがすっかり忘れてた。  
「本当か?」  
「あぁ。今から家に帰るまでずっとつないでたっていいぞ。てか、つなぎたいなら始めっから言え」  
「・・・ありがとう・・・和明。大好きだ」  
「おう」  
 俺たちは自然と顔が近づいてキスをする。  
「あの・・・すみませんお客さま。離れていただかないと安全バーが下げられません」  
「あっ」  
 しまった。ここ遊園地のアトラクションの中だった。  
 周りの店員も客もみんな俺たちの方を見ている。  
 俺たちが離れると、安全バーが下がってきて、俺たちは椅子に固定された。  
 そのすぐ後、俺たちを乗せた乗り物は、段々と高みを目指して上がっていく。  
「和明」  
「ん?」  
「もう一つしたいことがある」  
「ほう。言ってみ」  
「観覧車でエッチ」  
 

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