西暦300X年。人類は環境の変化や戦争など、数多の危機に面しながらも、粛々と  
歴史を刻み続けていた。文化や風習は少しずつ形を変えていったが、人々の暮らしの  
中に、『犯罪』の二文字は消える事は無い。世界規模で貧富の差が拡大し、富める者  
と貧しい者が二分化されると、金にまつわる犯罪が急増していった。そのため、国の  
東西を問わない国際犯罪捜査機関が設立される。もちろん、イリーガルな行動が中心  
となるために、一般にその存在を知られる事はなかったが、人知れぬ所で捜査官たち  
が闊歩し、犯罪を抑止せんと身の危険も顧みず、戦いの日々を送っていた。  
 
人々が寝静まった深夜、あるペットショップの前に、二人のうら若き女性が立ってい  
た。彼女たちは身を潜めるようにして、路地裏に面したショップの裏手に周り、  
「エリカ、装備の再確認。銃のセーフティも外しておきなさい」  
「はい、カズミさん。防弾チョッキは着ないんですか?」  
「動きが鈍るから、いらないわ。どうせ9ミリでも食らえば、あの世逝きよ」  
と、囁いた。声を潜めているのは、隠密行動のためらしい。  
「令状は持った?」  
先ほどカズミ、と呼ばれた女性が、同行の少女に問う。敢えて少女と記したのは、  
その容貌があまりにも幼く見えるからだ。  
「はい」  
カズミにエリカ、と呼ばれた少女はぽんぽんと胸を叩き、答える。カズミの言う、  
令状とやらがここにある、ということを示しているのだ。  
 
「いくわよ、エリカ。バックアップお願い」  
カズミがショップの勝手口をこじ開け、ドアをくぐる。エリカも身を低くして、  
それに続いた。二人とも、表情に緊張感を漂わせ、静かにペットショップ内に  
進入していく。実はこの二人、前述した国際犯罪捜査機関のエージェントであ  
る。銃を片手に、切れ長の目を光らせながら店内を詮索する美女の名は、カズミ・  
サイトー、二十四歳。もともと、犯罪心理学のエキスパートだった彼女が、分析  
力の優秀さを買われ、捜査官に招聘されたのは二年も前の話だ。その後を、少々  
心細げについていく愛らしい少女の名は、エリカ・カナザキ。まだ、十七歳に  
なったばかりの新米捜査官である。  
「誰もいない・・・?」  
カズミは、店内に所狭しと並ぶ檻に入れられた動物たちを横目にしながら、呟いた。  
二人はこのショップで、条約違反に該当する動物が売られている、という情報を  
得て、捜査に踏み切ったのである。もちろん、違反動物を購入した人間もすでに取り  
押さえ、身柄を確保してあった。証拠も揃い、磐石の態勢で臨んで来たのである。  
しかし・・・  
「静かですね・・・誰もいないみたい」  
エリカがカズミの背後を守りながら、言う。気丈に銃を構えてはいるが、緊張で身が  
竦んでいるようにも見える。なにせ、彼女はこれが初陣。緊張も止むを得ない。  
「待って」  
カズミが足を止めた。すると、ローファーの下がぎしりと軋む。薄暗い店内で気づき  
にくいが、何故か板張りの床に取っ手がある。それに手を伸ばすカズミ。  
「地下室だわ」  
取っ手が引き上げられると、床下にぱっくりと穴が開き、地下へと続く階段が現れた。  
それと見たエリカも、驚きを隠せない。  
「怪しいですね、カズミさん・・・どうやら、ただのペットショップではないみたい」  
「そうね。なにやら不穏な空気を感じるわ。でも、引き返すことは出来ない」  
「行きましょう、あたしが後ろをカバーします」  
「お願いね、エリカ。ううん、頼もしい相棒さん」  
二人は互いの呼吸を合わせ、銃の引き金に指を掛けながら、階段を下りていった。  
 
「店主って、どんな奴なんでしょうね?」  
エリカが声を潜めて先行くカズミに問う。  
「普通のペットショップのオーナーよ。ただ、経営が行き詰まって動物の密輸に  
手を染めたらしいわ」  
「ありきたりですね」  
「ええ。でも、それを看過しないのが、あたしたちの仕事よ」  
カズミはそう答えながら、階段を一段、また一段と降りていく。そうして、階下  
まで歩を進めた時、  
「ガオウッ!」  
という獣の咆哮と共に、薄暗い地下室の中を何者かの影が舞った。  
「あうッ!」  
何者かはカズミに体当たりをかませ、またもや闇の中へ消えていく。この時、  
カチンという金属音が地下室内に響き渡った。カズミが銃を落としたのだ。  
「カズミさん!」  
まだ階段の途中にいるエリカが、異変に気づいて叫ぶ。声が震えているのは、  
恐怖のためであろう。誰かが、自分たちに攻撃を仕掛けてきたという事実が、  
か細い少女の心を怯えさせたのだ。  
「エリカ、明かりを!階段の下に、それらしいスイッチがあったわ」  
カズミは姿勢を正し、エリカに向かって命じる。銃を落とした今、自分は丸腰  
である。そうなれば、白兵戦しか道がない。  
(いきなり撃ってこなかった所を見ると、相手も武器は無いみたいね)  
カズミは冷静に自分の置かれた立場を分析し、思いを巡らせる。美麗な顔立ちと、  
しなやかな肢体を持つ彼女だが、格闘訓練も十分に受けているので、たとえ相手が  
男でも、簡単にやられはしないという自負もあった。  
「明かりをつけます!」  
階段のほうでエリカが叫ぶと、室内灯があかりをともす。地下室内は十畳ほどだろ  
うか、なにやら妖しい雰囲気が漂っている。  
 
「こ、これは!」  
辺りを見回したカズミが、室内の有り様に驚愕した。なんと、地下室の中には、女を  
責めるためだけに作られた、淫具の類が散乱していたからである。そしてその傍らに、  
「グルルル・・・」  
と低いうなり声を上げ、明らかな敵意を剥き出しにした獣がカズミを見据えていた。  
容貌は犬のそれに近いが、なにより体が巨大である。  
「ウオウッ!」  
獣が吼えると、地下室内の空気が振動した。すさまじい咆哮である。まるで、そこに  
いるカズミとエリカを、食いつくさんばかりの勢いだ。そして、獣はじりじりと間合い  
を詰め始める。獲物は、カズミらしい。  
「カズミさん、伏せて!」  
危機が迫っていると見たエリカが、銃を構える。するとカズミは、  
「撃っちゃ駄目!見かけは犬だけれど、遺伝子操作された化け物よ。とても、あなた  
の持ってる銃じゃ、倒せない」  
そう言って、引き金に指を掛けているエリカを止めた。哀れにも、この十七歳の乙女  
は恐怖で顔を引きつらせ、黒目がちな瞳には涙をうっすらと溜めている。猛獣の威嚇に  
心底怯えているのだ。  
(どうやらここは、女性を辱める調教部屋って所ね)  
猛獣と緊張した対峙をしながらも、カズミは冷静に部屋の中を探ってみる。手枷や足枷  
があるのは、女を戒める道具と思われた。性交に使われるベッドと思しき寝具は、足を  
開かせるためのバーがついていて、しかもしっかりと使い込んだ跡も伺える。まるで、  
その場所で辱めに遭った女性たちの叫び声が、聞こえて来そうなほどに。  
 
「ガアアッ!」  
カズミが逡巡をした時に、猛獣が飛び上がった。両手足を伸ばすと、全長が二メートル  
近くある。しかも、動きが俊敏だ。  
「あッ!」  
油断をした!と思う間もなく、カズミは猛獣に組み伏せられてしまう。冷たい床の感触  
が、彼女の背を怯えさせた。  
(殺される!)  
猛獣の息遣いまでもが頬に感じ取れる。先ほど吼えた時には、禍々しい牙も見えた。  
とても、素手の人間が適う相手じゃない、とカズミは観念してしまう。  
「あ・・・ああ・・あ・・」  
猛獣に覆い被されたカズミを見て、エリカは放心状態になっている。銃を引く力さえ  
残っていないのか、呆けたままにうわごとを繰り返しては、涙を流していた。しかし、  
「エリカ、エリカ」  
てっきり、猛獣の餌食になったとばかりに思っていたカズミが、エリカを呼んでいる。  
まだ、猛獣に組み伏せられてはいたが、怪我もない様子だ。  
「カズミさん?」  
頬に幾筋もの涙跡を残したまま、エリカが答えると、  
「こいつ、愛玩用の改造犬らしいわ。あっ、こら・・・」  
カズミが顔を赤らめながら、囁いた。この時、猛獣は組み伏せている獲物の胸元を  
鼻でつつき、匂い立つようなふたつの膨らみを嬲っている。  
「愛玩用?」  
エリカもその意味を理解し、安堵しながらも顔を赤らめた。カズミのいう愛玩用の  
犬とは、一部の金持ちの間で流行っているペットで、普通の性交では絶頂を得る事が  
出来なくなった婦人たちが飼う生き物。遺伝子操作で体を大きくし、性器も並みの  
人間では持ち得ないほどの逸物を携えている。精力も旺盛で、うまく躾ければ人間の  
ように腰を振って、女性を犯す事が出来ると言われている。  
 
「そう、だから、人を食い殺す心配はないわ。もちろん、お腹が減っていればわから  
ないけれど・・・あっ、ちょっと!」  
カズミがエリカに向かって説明していると、猛獣は牙を上手に使い、ブラウスの合わせ  
目を開けていく。愛玩用と銘打たれているだけあって、服を脱がす事も仕込まれている  
らしい。  
「カズミさん、どうしよう・・・?」  
「どうしようって言われても・・・あんッ!」  
エリカが問い掛けている間に、猛獣はブラジャーをずらし、長い舌を使って乳房を  
愛撫し始める。生肉を当てられているような感触に、カズミは慄いた。  
「ちょっと、やめなさい・・・ああ・・」  
猛獣の舌は、乳首を締め上げるように絡んでいく。可憐な苺蕾を、吸われるような  
甘噛みされるような切ない愛撫が、カズミの女体を嬲っているのだ。  
「い・・・いや・・」  
猛獣から顔をそらし、身悶えるカズミ。体を押さえつけられ、乳首を責められている  
事が、心底恥ずかしいようだ。それを見たエリカが、  
「カズミさん、あたし応援を呼んできます」  
そう言って階段を上がろうとした。すると、  
「ガオウッ!」  
猛獣がエリカの背に向かって一喝。逃げるな、そう言っているらしい。  
「いけない!エリカ、逃げたらこいつに飛び掛られるかもしれないわ」  
獣の咆哮で室内の空気が震える中に、カズミの声が飛ぶ。しなやかで強靭な猛獣が  
エリカに襲い掛かれば、彼女は階上に辿りつくまでに捕らえれてしまうだろう。  
そうなれば、命の保障は無い。  
 
「じゃあ、どうすれば・・・?」  
エリカは、今だ猛獣の戒めに身を任せたままのカズミを心配そうに見る。カタカタと  
膝が震えているのは、やはり恐怖のため。  
「とりあえず様子を見ましょう。どうやら、お腹がすいてるって訳じゃ無さそう・・・」  
カズミはそう言いながら、猛獣の股間を見て頬を紅に染める。何故ならば、彼の股間  
は隆々と反り返り、カズミの女に狙いをつけていたからである。  
「グルルルル・・・」  
猛獣はカズミをうつぶせに転がし、膝立ちの姿勢を取らせた。獣同士が交わる、バック  
スタイルである。  
「カズミさん、大丈夫・・・?」  
もはや、耳まで真っ赤になったエリカが聞いた。この姿勢が何を意味するのかは、十七  
歳の乙女にも理解出来る。  
「大丈夫じゃ・・・ないかも・・・」  
四つんばいの格好を取らされたカズミは、肩越しに猛獣のペニスを見遣った。大きい。  
長さが、三十センチはあるだろう。太さもまるでビール瓶のようだ。一メートル六十  
センチの身長しかないカズミに、二メーター強はあろうかという猛獣が重なり合えば、  
体格差は明らかだ。しかし、  
「パンティを穿いてるから、大丈夫だとは思うんだけど・・・」  
カズミはそう言って、猛獣の出方を待つ。愛玩を目的にされた改造犬ならば、少なく  
とも人間の方は、自分の意思で下着を取らねばなるまい。そう考えていた。だが、  
「クウ〜ン・・・クウ〜ン・・」  
猛獣は愛の囁きでも語っているつもりなのか、怯えるカズミの首筋をぺろりと舐める。  
それがあまりにも唐突で、彼女の体をエビ反らせた。  
 
「ヒイッ!」  
顔を上げ、悲鳴が漏れた所でカズミのヒップが少し前にのめった。そこに、猛獣の  
ペニスが滑り込んでいく。  
「ガウウ・・・」  
猛獣のペニスはヒップの割れ目に添い、パンティのゴムを引っ掛けた。そして、  
「ああ!いやッ!」  
なんと猛獣は、人間が指で引っ掛け下ろすように、己のペニスでカズミのパンティ  
を、するすると下ろしてしまったのである。  
「まずいわ・・・ここまで仕込まれているとは・・・」  
自分の性器が外気に触れると、カズミは急激に不安となった。しかも、女唇には  
猛獣のたくましいペニスがあてがわれている。たとえ侵入を拒んでも、力ずくで  
思いを遂げてしまうに違いない。いや、そう躾けられているのだ。  
「ううッ・・・!だ、駄目・・・」  
猛獣がカズミの背中に体重をかけた。ペニスの挿入を試みているのだろう。息遣い  
も荒くなっている。  
「ああッ!い、いや・・・だ・・は、入ってきちゃうッ!」  
女の入り口をこじ開けるように、猛獣のペニスが蠢いている。女孔が狭いと見ると、  
この愛玩用の改造犬は左右に腰を振り、ゆっくりゆっくり己の分身を埋没させよう  
とする。人間の女を犯し慣れているようだ。  
「ガウッ!」  
と、猛獣が吼えた。その瞬間、カズミは目を見開き体を大きくバウンドさせる。  
「うわあああーッ!」  
恐ろしく逞しい肉の杭が、自身の女芯に打ち込まれた事を知り、身悶えた。なんと  
いう大きさ、なんという太さ。カズミは、未だかつて経験のない交わりに、ひいひい  
と泣き叫ぶばかり。  
 
「カズミさん!」  
猛獣に女を貫かれたと分かり、エリカが両手で顔を覆った。とても見ていられない、  
そんな状況だった。  
「あッ!あッ!あッ・・・」  
猛獣はカズミを征服したと見るや、あつかましくも腰をリズミカルに振り始める。  
これも仕込まれた事なのか、動きが規則的で人間の交わりに酷似しており、それが  
カズミの低いため息を誘う。  
「いやあ・・・太い・・裂けちゃうッ!」  
猛獣のペニスはまさに肉の凶器といった逸物で、どれほど荒淫を重ねた女性でも、  
たまりかねるだろう。しかも、精力は人間の比では無い。  
「カズミ・・・さ・・ん・・・」  
地下室の壁にもたれかかりながら、エリカは力無く崩れ落ちた。よりによって、  
こんな化け物に女の操を奪われてしまうとは・・・その心情が、察するにあまり  
ある。  
「うッ!ううッ!うッ・・・・・」  
悔しいのだろう、カズミの頬には涙が光っていた。無理も無い。このような浅ま  
しい獣に犯されてしまうとは、微塵も考えてはいなかったに違いない。  
「グルル・・・」  
カズミの反応が鈍いと見たのか、猛獣が腰を激しく揺すった。すると、  
「ヒイーッ!イヤーッ!」  
女孔を抉るペニスを揺さぶられたために、カズミが泣き叫ぶ。そして、なんとか  
この忌まわしい状態から脱しようと試みるが・・・  
「ガウッ!」  
カズミが這いつくばったまま前に進もうとした瞬間、猛獣が吼えた。逃がさない、  
そう言っているらしい。  
「ヒイッ・・・」  
一旦、逃げようとはしたものの、猛獣の咆哮で身が竦むカズミ。そして、観念した  
ように、再び猛獣の辱めを受け入れる姿勢を取った。  
 
「逃げないから・・・もう、逃げないから・・」  
しゃくりあげ、涙を流しながらカズミは哀願する。どうやっても、この猛獣から  
逃げる術が見当たらないのだ。  
「グルル・・・」  
観念したカズミを見て、猛獣は満足げに唸る。そして、また腰を動かしていく。  
「あッ・・・」  
今度はゆっくりと、それでいて力強い腰使いがカズミの女を犯す。ペニスが粘液  
を滴らせたのか、肉壷の中がぴちゃぴちゃと音を立て、艶かしい動きさえ始めて  
いた。  
「あんッ!あんッ!あんッ・・」  
深く浅く突き入れられるペニス。それが、カズミのため息を低いものから高いもの  
へと変化させている。大きさや太さにも慣れ、女肉が馴染んでくると妖しい愉悦が  
彼女を包んでいくのだ。  
「あッ!ああッ!あああッ!」  
猛獣の動きが早まった。それとシンクロするように、カズミの喘ぎも早まる。そして、  
「ああーッ!な、中はやめてぇッ!」  
カズミの体が叫びと共に、床へ崩れ落ちた。猛獣の方は腰を戦慄かせ、低く唸りを上げ  
ている。どうやら、この化け物はあつかましくも彼女の中で射精しているらしい。  
「やだあ・・・出てるゥ・・・いっぱい・・・い・・・」  
床に突っ伏したまま、すすり泣くカズミ。種の異なるオスに犯され、その子種までも  
受け止めてしまったのだ。彼女の悲嘆も止むを得なかった。  
「グルル・・・ルル」  
猛獣が腰を引くと、ようやくカズミの女は異種姦の戒めから開放される。ペニスが  
抜かれると、花弁を伝って白濁液が滴り落ちた。言わずもがな、獣の男液である。  
「ガゥゥ・・・」  
次いで、猛獣はいまだ階段下でへたり込んでいるエリカを見て、低く唸る。どうやら、  
今度は麗しい十七歳の乙女に狙いをつけたらしい。  
 
「い、いやッ!助けて!」  
自分が獲物になった事を知るや否や、エリカは背を向け階段を駆け上がった。その  
後を、柔軟なバネを持った猛獣が追う。  
「いけない!エリカ!」  
犯された身を置いて、カズミが叫んだ。しかし、その時猛獣はすでにエリカを捉え  
ていた。そして・・・  
「やだあッ!助けて、カズミさんッ!」  
抵抗した分、エリカは力任せに押さえつけられ、辱めを受けたカズミと同じバック  
スタイルを取らされていた。さらに猛獣は、十七歳の乙女の下半身にペニスをあて  
がい、ぐいぐいと腰を押し付けていく。  
「やめてえッ!やめなさい!」  
カズミが半狂乱になって叫んだ。ペニスの前には乙女の女苑を守るように、純白の  
パンティが捲れ上がったスカートの裾から見えている。しかし、カズミはこの猛獣  
の膂力を体で味わっていたため、恐ろしい想像が脳裏をよぎった。  
「やだ!やだ!入ってきちゃう!」  
猛獣のペニスは逞しさに任せ、少女の女芯を下着ごと突き破ろうとしている。見れば、  
パンティのクロッチ部分が食い込み、侵入までに幾許の予断も無い。十七歳の少女が  
味わうには、あまりにも無法な悲劇である。  
「カズミさん、助けてーッ!あーッ!」  
「ガゥゥッ!」  
そんな声がカズミの耳に届く。しかし、助けを求められた彼女は顔を伏せ、涙する  
ばかりであった。何も出来ない自分を責め、エリカの悲運を嘆きながら・・・  
「いやあーッ!」  
まさに断末魔のような叫び。びりっという衣が裂かれる音と共に、エリカの操も  
破かれた。  
 
「イヤーッ!ああッ!やめてーッ!」  
地下室の中に、十七歳の乙女が上げる悲鳴が響いた。それを聞くカズミは、  
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・エリカ・・・」  
猛獣に犯され、おぞましい異種姦に打ち震えるエリカへ詫び続けるのであった。  
 
 
「カズミさん」  
「なあに?エリカ」  
数刻の後、地下室の中で二人は互いの名を呼び合った。見ればカズミもエリカも全裸姿  
で、猛獣の前に傅いている。しかも驚く事に、股間から隆々と反り返る逞しいペニスに、  
唇を使った愛撫を捧げているではないか。猛獣は二人の口唇愛撫にご満悦のようで、  
ふんふんと鼻を鳴らして、したり顔。  
「応援とか、来ますかね?」  
猛獣のペニスを舌でなぞりつつ、エリカが問うと、  
「たぶん、明日の朝には来るでしょうね。あたしたちがここに来る事は、捜査課長  
しか知らないから、ちょっと時間がかかりそう」  
同じく唇でペニスの雁首をしごくカズミが答える。猛獣の方は二人の奉仕が気に入  
ったようで、尻尾を振って気分上々といった様子だった。  
「それまで、こいつの相手しなけりゃいけないのかあ・・・やだなあ・・」  
エリカはそう言いながら、ペニスを手でしごき出す。その動きはいかにも嫌々と  
いった風情で、カズミの失笑を誘った。  
「命があっただけでも、儲けもんよ。エリカ」  
そう言ったカズミも、猛獣の機嫌を損ねない程度に、愛撫を続けているだけである。  
 
「冗談じゃない!あたし、処女だったんですよ、処女。それを、こんな化け物に  
奪われて・・・」  
エリカがカズミに迫る。責めている訳ではないが、何か言わなければとても気が  
済まないといった様相だ。猛獣は、エリカの純潔を奪った後も、交互に二人の女  
を犯し続けていた。エリカもカズミも全身に男液を浴び、あの独特の生々しい  
臭気を放っている。そして、幾度交わっても尽きない猛獣の精力に、ほとほと困  
った二人は、別の方法で彼の者を喜ばせる事にしたのだ。  
「クウ〜ン・・・」  
ペニスに新たな刺激を受けた猛獣は、すっかりいい気分。するとカズミが、  
「命拾いしたのはいいけど、どうする?エリカ。もし、応援がここへ来たら、あたし  
たちがこいつに犯された事がわかっちゃうわ」  
と、呟いた。そこに、エリカが言葉を繋ぐ。  
「その時は、応援のみんなを誘惑して、口止めさせちゃいましょう。もう、怖い物  
なしですよ。あはは!」  
「うふふ、いいアイデアだわ」  
カズミも半ばやけになって答え、笑った。すると、  
「ガゥッ!」  
会話の最中、二人の愛撫がおろそかになった事を嗜めるように、猛獣が吼える。  
それと同時に、びくんと肩を竦める二人。  
「はいはい、分かりましたよ。さあ、カズミさん。もうひと頑張りです」  
「そうね、エリカ。せいぜい、食い殺されないようにご奉仕しましょ」  
そう言いながら、カズミとエリカは、猛獣の忌まわしいペニスへと、麗しい身  
を寄せていった・・・・・。       
 

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