※注意! この作品にはグロ・残酷描写が含まれます。  
 苦手な人は読まないでください。  
 
 風呂から上がった二人は、もう一度診察室を通ってエレベータに乗った。吉川は既に理沙のオシッコの片づけを終え、データの入力作業をしている。ぺこりと会釈をしていく理沙に、吉川はにっこり笑いかけた。  
 エレベータは一階分だけ降りて停まった。扉が開くと長い廊下がある。その左右に扉があり、石本がその廊下を奥へと進んでいく。理沙はきょろきょろと周りを見回しながら後に従った。  
 扉は引戸で、廊下側には窓がない。そして恐ろしく静かで、ひんやりした空気が理沙を不安にさせた。  
 石本は一番突き当たりの部屋まで進んだ。ポケットからカード状の鍵を取り出し、扉を開ける。扉の中に入ると、そこは1坪ほどの大きさの部屋になっていた。  
 そして石本は、壁の横にあるセンサーに掌を当てる。と、外側の扉が閉まって内側の扉がゆっくりと開いた。  
「ビックリした? 二重扉になってるのよ」  
 いたずらっぽく笑いながら石本が内側の扉をくぐる。病室は、理沙が思っていたよりはるかに大きく立派だった。20嬢はある大きさの部屋の真ん中にダブルベッドほどの大きさのベッドが一つ。  
 ベッドの向こうには応接セットが置かれてあり、冷蔵庫やキャビネットまで置いてある。  
 そして二重扉分のスペースは、トイレになっていた。理沙は入院した経験がないが、ちょっとしたマンションの一室並みに豪華な内装に眼を見張った。  
 しかし同時に、理沙はこの部屋の奇妙なことに気がついた。まず、壁面の大きな窓がすりガラスになっている。次にテレビなどのAV機器がない。そして何より、ベッドの周囲に幾つもの可動式カメラがある。  
「ほら、理沙ちゃん」  
 部屋の中を見回す理沙に、石本がキャビネットから取り出したものを手渡した。理沙がそれを受け取ると、想像以上の重さに驚く。それは鉄製の枷だった。石本が自分の手首を示す。  
 理沙はごくりと唾を飲み込んで、その手錠を左右の手首にゆっくりはめた。  
 次に石本は足首用の枷を手渡す。理沙はベッドに腰掛けてそれを足首にはめる。結構な重量があるそれを四肢にはめたことで、理沙は自分が囚人になったような気がした。  
 しかし石本は、もう一つキャビネットから取り出したものを手渡した。理沙が受け取ったものをみると、それは膝に巻くサポーターのようなものだった。石本も膝に巻けとジェスチャーで示す。理沙は戸惑いつつもそれを両方の膝に巻いた。  
「じゃ理沙ちゃん、ベッドに乗りなさい」  
「は、はい」  
 理沙はベッドの真ん中まで移動し、仰向けになる。可動式のカメラがじっと理沙の裸体をみつめる。  
「腕を上に上げて。万歳の格好になるのよ」  
 石本の指示に理沙は素直に従う。石本はベッドの四隅から出ている鎖を伸ばし、理沙の手枷につないだ。ガチャッという大きな音が響く。理沙は一度大きな深呼吸をした。  
 両手の固定が終わると、石本がベッドをぐるりと回って足首を固定する。そしてベッドの縁の真ん中部分から別の鎖を取り出して、理沙の膝に巻いた拘束具となついだ。  
 全部の鎖をつなぎ終わったのを確認し、石本が再び枕元に来る。そして、ベッドの脇にあるコントローラを手にするといくつかのボタンを押した。  
「……あ、ひぃっ!?」  
 うぃぃんというモーター音とともに、両手・両足の先に繋がれた鎖が巻き取られていく。たちまち理沙は、×字状にベッドの上で磔にされてしまった。四肢が伸びきり、首から上しか動かすことはできない。  
「ひ、ぃた、いたいっ……です……」  
「じゃあ理沙ちゃん、この部屋の説明をしますね」  
 余りの痛さに悲鳴を上げる理沙を無視して、石本が説明を始める。  
「まず、この部屋は入ったときに判ったと思うけど、二重ロックによる完全防音構造となっています。だから部屋の中でどんなに泣き叫んでも、廊下には全然聞こえないのよ。もちろんこの窓も二重強化ガラスだからね。  
 そしてこのカメラ。これは遠隔操作で動かすことができるようになっていてね、二十四時間ずぅっと理沙ちゃんの様子を映しつづけるのよ。もちろん音声も拾えるから、何か用事があったらこのカメラに向かって叫んでね。  
 ああそうそう。このカメラはナースルームのほか、『ご主人様』がインターネット経由で操作することもできるのよ。  
 幾つものカメラを操作して、理沙ちゃんの全身・泣いてるお顔・そしてかわいいアソコをそれぞれアップで撮影……なんてことも可能なの」  
「え……えぇ……」  
 
「そしてこの鎖だけど」  
 言いながらさらに石本がボタンほ押す。と、膝の拘束具に結ばれた鎖が縮まり、その分足首の鎖が伸び始める。  
「え、や、やだぁ!」  
 理沙は自分が恥ずかしい姿をとらされようとしていることを理解した。が、機械の力に抵抗することはできず、やがて彼女は両足を左右に割り広げた格好で固定されてしまった。  
「このように、いろんなポーズをとらせることができるのよ。6本の鎖は別々に動かすことができるから、片足だけ開くなんてことも可能よ。  
 そしてもちろん、この鎖についてもご主人様はインターネットで操作ができるわ」  
「はぅ……」  
「だから、いきなり両足をがばっと開いて、カメラでじっくりアソコを観察……なんてことも可能なのよ」  
「そんなぁ……」  
「可愛い声出しちゃって。……あら、しっかり感じてるみたいじゃない」  
 笑いながら石本が指摘する。大きく広げられ隠すものがない理沙の秘裂からは赤い秘肉が顔を覗かせていた。少量の秘蜜もこぼれ始め、石本はそれを指先に掬ってぺろりとなめる。  
「ふふ。理沙ちゃんのお蜜、結構おいしいわよ?」  
「ああ……」  
 そして石本は、理沙にその格好をさせたまま、一旦部屋を出て行った。  
 理沙は足を大きく広げた格好のまま、じっとカメラを見つめていた。何台もあるカメラはそれぞれ別のマニピュレータの先につけられており、様々な角度から彼女の体を撮影することができる。現在、一台が顔を、別の一台が下腹部を写す場所にある。  
(ご主人様、カメラの向こうにいらっしゃるのかしら……?)  
 そう考え始めると、勝手に秘裂がむずがゆくなる。盛り上がった陰核がさらに大きくなり、一人でに肛門がひくひくとうごめく。ああ、と理沙はため息をついた。  
 しばらくすると扉が開き、石本がワゴンを押しながら入ってきた。理沙は首だけを起こして石本をみる。  
「はぁい、それじゃあお待ちかねの『カテーテル』と『アナルプラグ』でぇす」  
 楽しそうに笑いながら石本がワゴンの上からそれぞれの道具を手にとって理沙に見せる。理沙はそれぞれの太さが思った以上にあることに、目を見開いた。  
「そ、そんなに太いの……?」  
「これでも一番細いのを持ってきたのよ。  
 カテーテルは『注入』と『排泄』それぞれが可能なタイプを持ってきたわ」  
「ち、注入?」  
「オシッコをするだけじゃなく、膀胱の中を綺麗に洗うことができるようにね。そしてこのアナルプラグは、直腸内壁になるべくぴったり触れるよう、太くて長くなってるのよ」  
「そんな、無理です! そんなの入れられたら、壊れちゃう……」  
「大丈夫よ。さっきの肛門鏡より一回り大きいだけだもの。ま、長さのほうは多分、直腸いっぱいでしょうけど」  
「や、やぁ……」  
「ほら、じゃあ始めるわよ。まずはカテーテルから入れるからね」  
 石本はそう言うと、理沙の腹をまたいで座った。理沙は首を持ち上げるが、石本の大きな尻に阻まれて下半身で何をされてているのか窺い知ることはできない。  
 突然、理沙の陰核に冷たいものが触れた。「ひゃん!」と体がびくりと跳ね上がる。  
「ほら、動かないの。危ないでしょ?」  
「な、何してる……んですか?」  
「消毒よ。これから尿道にカテーテルを入れるんだから、アソコを綺麗にしておかなくちゃね」  
 説明しながら石本が、アルコール綿で理沙の性器を拭いていく。陰核、尿道、膣口、そして陰唇の襞の奥まで、丁寧に広げながら消毒を繰り返す。  
 
「やぁねぇ。あとからあとから愛液を溢れさせちゃ、消毒できないでしょ?」  
「ご、ごめんなさい……」  
「まあいいわ。カテーテルを入れる段になったら、『気持ちいい』なんて言ってられないでしょうし」  
 そう呟いて、石本はワゴンの上からカテーテルを手に取った。その丸い先端部が理沙の尿道をくすぐる。理沙は反射的に尿道に力を入れた。  
「こら、そんなに尿道に力を入れちゃ駄目でしょ?」  
「あ、ごめんなさい」  
「下手に力を入れると、却って痛いわよ。……じゃ、入れるからね」  
 石本がカテーテル挿入を宣告する。片手で理沙の陰唇を開き、もう片手でカテーテルをぐっと押し込んだ。理沙は目を閉じ、なるべく下半身に力を入れないようにしていたが、尿道に異物が差し込まれ始めた途端、あまりの痛みに閉じていた目を見開いた。  
「い……たた、痛いっ、いた、痛ぁい!」  
「まだほんの入り口よ? これから膀胱までまだ数センチあるんだから」  
「や……いた、痛いのっ! 本当に痛いのぉ!」  
「だから下半身の力を抜きなさいって言ってるでしょ? 固くて入りづらいわよ」  
「ひぐ……あ、あぅ……そんな、無理……痛ぁぁぁぁい!!」  
 声を限りに理沙が痛みを訴える。しかし石本は、全く気にする風もなくカテーテルの挿入を続けた。太い管が自らの尿道を侵入してくる感触に、理沙は激しく頭を振って耐えた。  
「……はい、入りました」  
 石本が理沙の腹の上から降りる。理沙の顔は涙と汗と涎でベタベタに汚れていた。石本は彼女の顔を軽く拭いてから、小さな注射器を手に取った。  
「……あ、お……注射?」  
 朦朧とする意識で理沙が尋ねる。石本は無言で、カテーテルの管に注射器をつなぐと、ゆっくりと注射器のピストンを押し込んだ。  
「……あ、な……に?」  
「カテーテルの先端のバルーンを膨らませたのよ」  
 注射器を外しながら石本が説明する。  
「カテーテルはこれからしばらく入れっぱなしだからね。抜けないように、膀胱の中で先端部分を膨らませたの」  
「……ああ」  
 石本は手際よく、排泄部分にチューブをつなぐ。そして、点滴の容器のようなものを取り出して、カテーテルにつなげた。  
「……今度は、なんですか?」  
「ん? さっき言ったでしょ? 『膀胱の中を綺麗に洗う』って」  
「……え、まさか」  
 理沙が石本の言葉の意味を把握するのにしばらくかかった。その間に石本が点滴のチューブについたストッパを外す。じわりと膀胱が膨らむ感触に、理沙の意識が急激に呼び戻された。  
「え、あ!?」  
「ふふ。精製水が膀胱に広がって、きもちいいでしょ?」  
「や、やだこれ……」  
 理沙は勝手に膨らむ膀胱に、激しい尿意を感じ始めていた。冷たい精製水はぶるりと理沙の体を震わせる。  
 が、理沙が排尿をしようとしても、どうしてもオシッコをすることができない。戸惑う理沙に石本が笑いかけた。  
「オシッコしたいでしょ? でももう少し我慢してね」  
「え、そんな」  
「排泄口のほうは、精製水が全部入るまで閉じてあるわ。だからオシッコができないのよ」  
「ええ?」  
「たった500ccなんだし、我慢なさい」  
「そ、そんなに……入れるの?」  
 理沙は点滴精製水を見た。まだ半分ほどしか入っていない。あれが全部入れられるまで……理沙は急激に強くなる尿意に歯を食いしばって耐えた。  
 
「……はい、もういいわよ」  
 精製水がほぼすべて入ってから、石本は排泄口のクリップを外した。理沙はたまらず一気に排泄をする。限界まで我慢したオシッコを排泄する快感に、理沙はふうとため息をついた。  
 そのため息を聞いて石本が微笑む。理沙は尿意に代わって羞恥心がこみあげてくるのを感じ、ぷいと顔をそらした。  
「……もう終わった?」  
 排泄が止まって、石本が理沙に聞いた。理沙は無言で頷く。石本は排泄チューブの終端にある袋を取り替えた。  
「これからあとの尿については全部、量を記録しますから」  
「……はい」  
 理沙が恥ずかしげに頷く。石本は次に、アナルプラグを手にして再び理沙の腹の上に座った。ワセリンが肛門の内にまでたっぷりと塗り込められる。石本の指が肛門を刺激するたび、理沙は鼻に抜ける甘い声をあげた。  
「じゃ、お待ちかねのアナルプラグを入れまぁす」  
「べ、別に待ってなんて……」  
 口答えをしようとする理沙を無視して、石本がアナルプラグの挿入を開始した。ワセリンのお陰で、理沙の肛門は極太のプラグをゆっくり飲み込んでいく。プラグについた小さなイボが肛門を通過するたび、理沙は息を飲み込んだ。  
「うふふ。思ったより簡単に入るじゃない」  
「ああ、でも……痛い、です……」  
「そりゃあね。肛門が限界まで開かれているもの。ほら、もうちょっとよ」  
 プラグがついに根元まで入る。急に細くなったプラグに肛門が収縮し、理沙は思わず「はぁん!」と嬌声をあげた。  
「なぁに、エッチな声を出して」  
「……ごめんなさい」  
「謝ることじゃないわよ。……そんなアナル大好きな理沙ちゃんに、いいこと教えたげる」  
 悪戯っぽく笑いながら、石本がワゴンの上から小さなリモコンを取り出した。  
「そんな……私、アナル大好きってわけじゃ……はぁっ!?」  
「どう? そのアナルプラグのバイブレーターの威力は」  
 言いながら石本がリモコンのツマミを捻る。理沙は全身を戒める鎖をガチャガチャと揺らしながら、アナルと直腸を刺激するバイブの快感に耐えた。  
「やだ……止めて。お願いです、止めてぇ!」  
「肛門と直腸にぴったりフィットしているプラグのバイブですものね。すごくキクでしょ?」  
「やだやだやだ、またイく、イっちゃう! 駄目、ご主人様が見てるのに! お願い止めて……ああっ!」  
 理沙が泣きながら懇願する。ビクビクと全身が震え、息ができなくなる。ああ、駄目……! そう思った瞬間、石本がバイブを止めた。  
「…………えっ」  
「なぁに? イきたかったの?」  
 意外そうな理沙の顔を覗き込んで石本が笑う。理沙は返答に困って顔を背けた。  
「ふふ。言いことってのはね理沙ちゃん」  
 理沙の全身から吹き出している汗を拭いながら、石本が説明する。  
「このバイブも鎖やカメラと同様、ご主人様が遠隔で操作できるのよ」  
「え、ええっ!?」  
「しかも、鎖やカメラは私たちでも操作できるけど、バイブはこのリモコンを除いて私たちじゃ操作できないの」  
「……それじゃ」  
「これから先バイブが動いたら、それはご主人様が動かしてくださっているのよ」  
「……ああ」  
 この向こう側にいるご主人様が、バイブを動かしてくださる。先ほどの強烈な快感を思いだし、理沙は熱っぽくカメラを見つめた。  
「ま、このアナルプラグにはもう一つ凄い機能があるんだけど……それはまた後日」  
 石本は道具をワゴンの上に片付け、もう一度理沙の顔を拭く。夕方になったらお夕飯を持ってくるからね、と言って部屋を出て行こうとする石本に、理沙がそっと声をかけた。  
「……石本さん」  
「ん? なあに?」  
「……あの、ご主人様、見てくださっているかしら?」  
 期待と不安の入り混じったような表情で、理沙は石本に尋ねる。しかし石本はにっこり微笑むと、その質問には答えず、無言で部屋を出ていった。  
 
 
「はぁい、おはよう理沙ちゃん」  
「……おはようございます」  
 翌朝、理沙は寝ぼけ眼をまたたいて部屋に来た石本に挨拶をした。  
 あのあと夕飯を食べ、寝る前に軽く体を拭かれた他は何もなかった。薄暗い部屋の中、理沙は一晩中カメラをじっとみつめていた。このカメラの向こうにご主人様がいるかもしれない……そう思うと秘裂が疼き、尿道と肛門の痛みがスパイスとなって彼女を苛んだ。  
 ひくっ、と肛門を動かす。そのたびに直腸を満たすアナルプラグがずんと奥に動き、理沙の腸壁を刺激した。大きく膨らんだ直腸は彼女に排泄を促し、鈍痛が常に彼女を襲う。  
(ああ……お願いですご主人様……お尻、お尻をいじめてください……!)  
 ひくひくと肛門を蠢かせながら理沙はカメラを艶かしい視線で見つめる。刺激で陰核が大きく盛り上がったままになっており、もしアナルバイブのスイッチが入れられたら忽ち達してしまうだろう。  
 理沙は自らの満たされぬ肉欲をもてあましながら、一晩中主人の慈悲を待ち続けた。  
「どう? ご主人様、バイブを動かしてくれた?」  
 理沙の顔を優しく拭き、朝食のスープを彼女の口に運びながら石本が尋ねる。しかし理沙は無言で首を左右に振った。  
「そう」  
「……アメリカへ出張の予定があるって言っておられましたから」  
「そうね。忙しかったのかもね」  
 パンを小さくちぎって、石本が理沙の口に放り込む。  
「じゃあ理沙ちゃん。今日の予定を教えておくわね。  
 朝食のあと、移動用ベッドに乗り換えて昨日の診察室へ移動してもらいます」  
「また検査?」  
「今日は簡単な検査よ。問診、聴診器、血液検査ぐらいかな?  
 検尿はカテーテルでできるし、血圧や体温はアナルプラグで常時把握しているから」  
「うぅ……」  
「ああそうそう。あと検便があるわね。これから検査のたびに、アナルプラグは入れ替えます」  
「入れ替え?」  
「そうよ。プラグを入れっぱなしじゃ検便できないでしょう? 一旦抜いて、検査が終わったらもう一回入れなおすの」  
「そんなぁ……。お尻の穴、広がっちゃうよぉ……」  
「入院中は運動不足から便秘になる人が多いのよ。肛門が広がったらウンチしやすくなっていいじゃない」  
「そ、そうじゃなくて」  
「あと、もしお尻の穴がゆるゆるになったら、もっと大きいプラグを入れることになっているから」  
「はぁ……」  
 石本が理沙の口にオレンジジュースのストローを差し出す。  
「で、検査が終わったらもう一度お風呂。これからは手足の鎖を外すことはないから、私が綺麗に洗ってあげるわ」  
「……」  
「そのあとここに戻って、お昼ごはん。あと夕飯の前にもう一度同じ検査と入浴をして、夕飯、そして就寝よ」  
「え、検査って……二回もするんですか?」  
「そうよ。特に手術前は、念入りに調べておかないと」  
 言いながら石本がデザートのメロンを切って口に運ぶ。理沙は目をつぶってそれを飲み込んだ。  
 
 食事が終わり、石本が部屋を出て行く。はあ、と理沙はため息をついて、ぼうっと天井を見つめた。睡眠不足のせいか朝だというのに瞼が重くなる。うとうととしかけたそのとき、ウィーンという機械音が聞こえた。  
(……ご主人様?)  
 理沙が首をめぐらせる。つながれた手足は動かすことができないが、カメラの一台がゆっくりと動き、彼女の股間に近づいてきていた。陰核を中心とする下腹部を接写するカメラをみて、理沙はぶるっと体を震わせた。  
(ああ……ご主人様)  
 口の中で呟くと、じゅんと秘裂から愛液が溢れた。勃起した陰核が、包皮からつるんと剥ける。外気に敏感な器官が触れた途端、理沙の口からは甘い吐息が漏れた。  
 そのとき、石本と吉川が移動用のベッドを押しながら部屋に入ってきた。理沙は慌てて二人にしばらく待つよう懇願する。  
「あ、待ってください! いま、ご主人様がカメラの向こうに……」  
「ああ、そのカメラ?」  
 移動用ベッドに鎖をつけなおしながら、石本が答える。  
「それご主人様じゃなくて、うちの先生が動かしているのよ」  
「……ええ?」  
「言ったでしょ。プラグはご主人様でないと動かせないけど、鎖とカメラは私たちでも動かせる……って」  
「……あ」  
 そのことを思い出し、理沙は頬を赤らめた。カメラを動かせるのはご主人様に限られない。落胆と羞恥に、彼女の目から涙がこぼれた。  
「ほらほら泣かないの。それじゃ、診察室に行きましょうね」  
 二人がそれぞれ理沙の手と足を持ち、移動用ベッドに移し変える。しかし理沙は、部屋を出てエレベータに乗り、診察室についてもまだ涙をこぼし続けていた。  
「……本当にご主人様想いの娘ねぇ」  
 呆れたように言いながら、吉川が聴診器を耳にはめる。そして彼女の肋骨が浮き出た胸にあてる。  
「はい、息を吸って……吐いて……もう一度吸って……吐いて……」  
「じゃあ血液検査は私がするわね。腕の力を抜いて」  
 吉川の検査の合間に、石本が採血をする。吉川はさらに喉を覗いたり、胸や腹に手を当てて異常がないかを確認した。  
 天井のライトを見つめていた理沙が、突然びくっと体を震わせた。吉川が理沙の陰唇に手を当て、再び被った包皮を剥きなおしたのだ。  
「ひゃ……なんですか?」  
「ベッドに乗せかえる時はもっと大きくなかった?」  
「うふふ、理沙ちゃんのクリトリスは、結構大きいのよね」  
 二人の看護婦が、理沙の秘裂を覗き込みながら陰核を刺激する。理沙はたまらず拒否するが、包皮を剥かれた陰核は理沙の意思に反して徐々に大きく勃起していった。  
「やっ……ああ、やめ……」  
「理沙ちゃんのクリトリスは、仮性包茎なのね」  
「え、ええっ?」  
 吉川の指摘に理沙が驚く。  
「ほ、包茎って……あの、男の人の話じゃないんですか?」  
「あら、意外と耳年増ね」  
 石本が笑いながら説明をした。  
「男の人のペニスと同じように、女のクリトリスにも皮がついているものなの。こんな敏感な器官が常に露出しているなんて、刺激が強すぎるでしょう?」  
「はぁん!」  
 説明しながら石本が軽く理沙の陰核を撫でる。理沙はびくんと体をはねさせた。  
「ふうん。やっぱりクリちゃんが人一倍大きいだけあって、皮もちょっぴり多めねえ」  
「そ、そんなことありません!」  
 皮をピンセットで挟みながら吉川が感想を言う。理沙はピンセットの先端の刺激に耐えながら吉川に反論した。しかし吉川は、今度は小さなプラスチック定規を取り出して理沙に命令をする。  
「じゃ理沙ちゃん。クリトリスを限界まで大きくして」  
 
「……え、ええっ?」  
「先生の指示でね。クリちゃんの大きさを測っておくように言われてるのよ」  
「そ、そんなこと言われても……」  
 吉川の指示に理沙が戸惑う。石本がにやりと笑って理沙の肛門に触れた。  
「ひゃん! い、石本さん!?」  
「ごめんなさいねぇ。先生の指示だから」  
 言いながら石本は、理沙の肛門に差し込まれたプラグの先端を持ち、ゆっくりこねまわし始めた。バイブとは異なる周期の長い刺激に、理沙の陰核はみるみる大きくなっていった。  
「や、やぁ」  
「……理沙ちゃん、そろそろ限界?」  
「は、はひ! だからも、もうやめ……」  
 吉川が定規をあててクリトリスの大きさを測り始める。理沙は一晩中悶々と溜め続けた性欲が爆発しそうになっているのを必死にこらえていた。  
「ひ、はやく、はやく終わってぇ……」  
「もう終わった?」  
「んー……もう少し」  
 石本がプラグを引っ張った。プラグの最も太い部分、肛門の内側に触れていた部分が、ずるっと肛門の外側に露出する。限界を超えて広がったアナルの痛みに理沙が声にならない悲鳴を上げた。  
「……はい、計測終わり」  
「はぁい」  
 吉川の合図とともに、石本がプラグをぎゅっと押す。突然ぬるっと肛門がしまり、理沙ははぅっと大きく叫んで体を弓なりにそらした。  
「あら、またイっちゃったの?」  
「……いいえ、イって……ません……」  
 歯を食いしばりながら理沙が答える。今の刺激で理沙は確かに絶頂の直前にまで達した。しかし彼女は咄嗟に歯を食いしばり、全身を硬直させることでなんとか絶頂の波をやりすごしていた。全身から脂汗が流れる。  
 荒い息を繰り返す理沙を残し、二人の看護婦は次の検査の準備に取り掛かった。  
「理沙ちゃん。今までで一度に入れた浣腸液の最高記録は?」  
「……ええ?」  
 息を整えながら理沙がしばらく考える。  
「えっと、多分1リットルぐらい……」  
「あらそう。だいたい普通はどれくらい入れてるの?」  
「あの、アナルセックスの前に、100ccのお浣腸を2回……」  
「我慢する時間は?」  
「だいたい……5分ぐらいです、けど?」  
 答えながら、理沙は吉川が足元に吊るした大きなイルリガートルをみた。理沙からもはっきりわかるように、太く黒い文字で容器にラインがひかれ、それぞれに「500ml、1000ml、1500ml、2000ml」と文字が振られている。  
「……え、ええ?」  
 そして理沙が見つめる中、石本がその容器に大きなビーカーから水溶液を移し替えた。たちまち1000mlまで水溶液が満たされ、さらにもう一杯注ぎ込まれる。  
「う、うそです……よね」  
 引きつった笑顔で理沙が尋ねる。イルリガートルには2リットルの溶液が満たされていた。しかし吉川は理沙の質問には答えず、クリップを外してチューブの中の空気を抜く。  
「や……無理ですっ! そんな量、とても入りません!」  
 がちゃがちゃと手枷を揺らしながら理沙が涙ぐむが、二人は淡々と準備を続ける。石本が大きめのオマルを理沙の枕元におき、さらに大きな砂時計をその横に置いた。  
「理沙ちゃん、薬が効くまで我慢しましょうね。最低でもこの砂時計の砂が全部落ちるまで、我慢してもらいますからね」  
「や、やだ……無理です……」  
 ガタガタと震えながら理沙が言う。石本が手にした砂時計は大きく、全部の砂が落ちるのに10分はかかりそうであった。  
「お願いです……許して……あがっ!?」  
 泣き叫ぶ理沙の口に突然何かが差し込まれた。理沙は咄嗟に吐き出そうとするが、石本がぐっとそれをねじこむ。理沙は喉の奥に突き刺さるそれを、舌で撫でてみた。……丸い筒のようなそれの正体を、石本が理沙に説明する。  
「ふふ。理沙ちゃんが今くわえているのはね、お尻に入っているプラグと同じものよ」  
「……ふぐっ!?」  
 咄嗟に理沙が吐き出そうとするのを、石本が抑えた。  
「こら、吐き出しちゃだめでしょ! 大丈夫、ちゃんと消毒はしてあるから」  
「ふ、ふぐぅっ!」  
「これからお浣腸をするんだけど、そうすると直腸温が狂っちゃうでしょ? その間、理沙ちゃんのお口で体温とかを計らせてもらうのよ」  
「ふご……」  
「ああ、浣腸が終わったらそれを新しくお尻に入れてあげるわね。それと」  
 石本が理沙の口元から手を離す。  
「もし検査が終わるまでにそれを吐き出したら、口から逆流するまでお浣腸を入れますからね」  
「……ふごっ!」  
 
「そうそう理沙ちゃん。このアナルプラグのもう一つの機能、まだ説明していなかったわね」  
 そう言いながら石本がまだ差し込まれたままの理沙のアナルプラグに手をかけた。理沙は肛門からプラグが抜かれるものと思い身を固くしたが、石本はプラグの根元に指をかけ、吉川からイルリガートルのチューブを受け取った。  
「ふっ!?」  
 そしてそれを理沙のアナルプラグに接続した。チューブが抜けないよう根元までぐぐっと押し込まれ、プラグが僅かに押し込まれる。直腸内壁にぴったりと張り付いたアナルプラグは、僅かな振動でも理沙の性感を刺激した。  
 そして石本はチューブの留め具を外した。重力にひかれてイルリガートルの中の溶液が理沙の腸内に流れ込んでくる。  
「あ……おお、ふぅっ!」  
 直腸の奥からじわっと広がる溶液の感触に理沙がのけぞる。石本はにっこり微笑んだ。  
「気に入ってくれた? これがもう一つの機能よ」  
「ふーっ!?」  
「アナルプラグの根元に逆流防止弁がついていてね、プラグを入れたままお浣腸ができるのよ」  
「ふ……ふおあーっ!?」  
 石本の台詞に吉川が笑う。すでに溶液は500ccほどが理沙の腸内に飲み込まれていた。ごろっ、ごろごろ……。たちまち理沙のお腹が悲鳴を上げる。理沙は首を振って限界であることを示そうとしたが、石本が理沙の耳元に手を置き、頭を振れないようにした。  
「ふ……っ!?」  
「こら理沙ちゃん。そんなに頭をふったら、正確な検温ができないでしょ?」  
「ふぐぅ!」  
「大丈夫よ、もう1リットル入ったんだから、あと1リットルぐらい入るわよ」  
「ふぅっ!?」  
 ぎゅっと理沙が肛門をしめた。しかし浣腸液の注入は止まらない。  
(ああ……もうダメ……お腹が裂けるぅぅ!)  
 理沙は涙を流し、じっと石本をみつめた。しかし石本はそれを無視し、イルリガートルと理沙の下腹部に視線を移した。  
「ふふ。大きく膨らんできたわよ、理沙ちゃんのお腹」  
「お……っ」  
「2リットルというのはね」  
 吉川も理沙の足元から声をかけた。  
「成人でもだいたい、大腸を全部満たすことができるぐらいの量なの」  
「おあぁ!?」  
「理沙ちゃんの場合だと、ちょっと小腸まで入っちゃうかもね。……あら? あと500ccなのに」  
 ふと吉川がイルリガートルをみた。残り500cc。しかし液の注入速度が明らかに遅くなっている。  
「もう入らない?」  
「ふぁ、ふぁい……」  
 ぐぅっと腹が鳴る。強烈な腹痛に襲われ、理沙は意識が朦朧としはじめていた。石本が理沙の頭から手を離す。しかし石本はそのまま彼女の腰に手を伸ばし、左右に軽く振り始めた。  
「お……ふああああああああああっ!」  
 
 揺すられることで腸内の液体がたぷんたぷんと動く。その度に便意が強く刺激され、理沙は白目を剥いて叫んだ。しかしその行為により浣腸液の注入が再び始まっていた。きゅぅっと音がして、イルリガートルが空になる。  
「はぁい、全部入りましたよ」  
「ふ……ああ……」  
 吉川がチューブを抜いてイルリガートルを片付ける。理沙の腹は、ぐるぐると絶え間なく品のない音を発していた。  
「ふぁ、ふぁやふぅ……」  
「なに? 『早くウンチさせて』って言ってるの?」  
 石本の問いかけに理沙は微かに頷いた。しかし石本は理沙の枕元に置いた砂時計を持ち上げながら告げる。  
「ダメよ。この砂時計が全部落ちるまで、我慢してもらうって言ったでしょ?」  
「ふぅっ!?」  
(そんな……今から?)  
 理沙は大きく目を見開く。石本は砂時計をとんと逆さにした。そしてそのまま彼女の枕元を離れていく。  
「ふ、ふぐ!」  
「ああ理沙ちゃん、砂時計が全部落ちたら呼んでね。それまで次の検査の準備をしてくるから」  
「ふううーっ!?」  
 理沙は鎖につながれた手足を可能な限り動かした。鎖ががちゃがちゃと音を立てる。しかし石本はそのまま別室へ歩き去ってしまった。理沙は激痛に脂汗をたらしながら、砂時計をじっとみつめた。砂時計の砂はイライラするほどゆっくり落ちていく。  
 石本も吉川もいない診察室に、理沙の腹の音が大きく響く。それが余計に、理沙に時間の進行をゆっくり感じさせた。やがて砂時計が空になる。理沙は大声で石本を呼んだ。  
「ふー、ふあー!」  
「なぁに? もう10分たったの?」  
 何度か叫んでやっと石本が部屋に戻ってくる。理沙はこくこくと大きく頷いた。  
(早く……もうダメ、早くっ……!)  
 しかし石本はゆっくりと理沙の下腹部をもみしだいた。その度に腸が圧迫され、理沙が苦悶の叫び声をあげる。  
「あら、もう限界かしら?」  
「ふっ、ふぅぅっ!」  
(やめて! 限界なの! ホントに、もう……!)  
「じゃあ便器の用意をするからね」  
 たっぷりと理沙の腹を撫でてから、石本はベッドを起こした。体が起きるにつれ、腸内の液体が直腸に向けて動く。  
 上体を起こした理沙の尻にオマルが敷かれた。そして石本がアナルプラグに手を掛ける。  
 
「いい、理沙ちゃん。それじゃあ抜きますよ」  
 そしてぐっとプラグに力が込められた。理沙も腹に力を込めて、一刻も早く吐き出してしまおうと力む。しかし石本はあくまでゆっくりとプラグを抜いていった。理沙が力を入れすぎると、途中で止めてしまう。  
「こら、そんな一気に抜いたら危ないでしょ?」  
 理沙は自分の肛門が限界まで開かれているのに、腸内に溜まっているものを排泄できない苦しみに悶えた。排泄時の快感と排泄前の苦痛の両方が一気に理沙に襲い掛かる。  
 無限とも思えるその快楽と苦痛は、突然消え去った。ぬるっとプラグの先端が彼女の肛門から抜けた。ぐっと閉まった肛門は次の瞬間、腸内から溢れ出るもので再び限界まで拡張される。たまらず理沙は口に入ったプラグを噛み締め、茶色い汚物を一気に押し出した。  
「あらあら。オマルから溢れるぐらい出たわねぇ」  
 石本が呆れたように言う。周囲には大便の腐敗臭ではなく、腸液の酸っぱい匂いが立ち込める。理沙は排泄の余韻にひたりながら、歯をガチガチならしていた。肛門はまだ開ききったままになっている。  
 オマルを慎重に片付け、導尿カテーテルの先についた袋も交換してから、石本は優しく理沙の肛門を拭いた。そして彼女の口に差し込まれていたプラグを抜く。  
「あ……」  
 久しぶりに口がきける状態になったが、理沙は呆けたまま何もしゃべらなかった。石本が唾液でべたべたになったプラグを持ちながら話しかける。  
「本当は、このまますぐにこれをアナルへ入れてあげるんだけどね。次の検査で外さなくちゃいけないから……」  
「つぎの……けんさ……?」  
 呆けたまま理沙が鸚鵡返しに呟く。ちょうどそのとき、吉川が「準備ができた」と言いながら部屋に戻ってきた。そして二人は理沙の載ったベッドを別室へと移動させる。  
 そこには大きな機械があった。ドーナツ状の部品が特徴的なその機械のベッドに、理沙は寝かされる。  
「これはCTっていう機械でね、磁気で理沙ちゃんの体の中を覗けるようになっているのよ」  
「私の……からだの中?」  
「そう。あとは機械が動くから、理沙ちゃんは絶対動いちゃダメよ?」  
 そう言い残して石本が部屋を出て行く。扉が閉められると同時に、ドーナツ状の機械がかすかな音を立てて動き出した。そしてそれは、理沙の臍の辺りで停まった。理沙は不思議に思った。腕や足という手術の場所とは関係ないとろを調べてどうしようと言うのか。  
 CTは案外すんなりと終わった。石本が迎えに来て、再び診察室に戻り、その隣にある風呂に入る。先日と違い、今回は四肢をベッドに括られたまま介護用の風呂に入れられた。石本が丁寧に理沙の体を洗う。  
 巧みに性感を刺激しつつ体を洗う石本の指先に顔を赤らめつつ、理沙は先ほどのCTについて尋ねた。  
「……うーん、なかなか鋭いわねー」  
 石本が困ったような笑みを浮かべる。  
「まだ、正式に決まったわけじゃないからね」  
「……決まった? なにが、ですか?」  
 食い下がる理沙に、石本がシャワーを浴びせながら答えた。  
「ま、明日か明後日には、先生が直接説明してくださるわよ」  
 
(続 く)  
 
 
 

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