鳥たちの声が、朝を告げる。  
少女は、濡れたベッドから離れ、窓の所にある揺り椅子で眠っていた。その寝息はとても静かで、今度は穏やかな夢を見ているらしかった。  
太陽は少しずつ昇り、少女の脚、腹、胸徐々に照らしていく。そして、その光が少女の目に届くと、少女はまぶたの上に感じた眩しさに、目を覚ました。  
「あ・・・ふ・・」  
少女は大きなあくびをして目を擦ると、靴を履いて、揺り椅子から起き上がった。  
光の差し込む窓を飽けると、すがすがしい森の空気が流れ込んできた。  
――そうだ、こんなにいい天気なら、今のうちに全部干しちゃおう。  
少女は染みのついた布団の端を手に持つと、持ち運びしやすいように畳んだ。その時、外でどさっ、と鈍い音がして、少女は窓を振り返った。  
布団を置き、窓に駆け寄って外を見るが、何も変化は無い。家の反対側かな、と思って、少女は昨夜身体を拭いた布をマントのようにしてはおり、髪を下ろしたまま外へ出た。  
家の周りを一回りしてみると、家の裏側の、やわらかい草地に、一匹の竜がうずくまっているのが見えた。  
体長1メートルほど、少女より少し大きめの身体のその竜は、どうやらまだ子供のようだった。  
「・・・どうしたの? どこが痛いの・・・?」  
少女はそう言って、子竜の身体を調べた。その拍子に布が落ちて少女の身体があらわになったが、少女は気にせずに子竜の身体を触った。  
すると、その右の翼に、出来たばかりの大きな切り傷を見つけた。おそらく、飛んでいるときに木の枝か何かに翼が引っかかって、この傷を負ったのだろう。  
「うわあ・・痛そう・・。・・ちょっと待ってて。すぐ戻ってくるから」  
少女はそう言うと駆け足で家の中に戻り、手に薬草を煎じた粉と、包帯を持って戻ってくる。  
「今、治してあげるからね」  
少女は子竜に微笑んでそう言うと、薬草の粉を少しつまんで、それを口に含んだ。  
そして子竜の翼の傷口に自分の口を近づけると、口の中のものをそっと乗せる。そしてそれを指で伸ばすようにして塗り、それを何度か繰り返すと、包帯を丁寧に巻いた。  
 
「これでもう大丈夫」  
しかし、子竜はクルルル、と辛そうな声を漏らす。  
「痛いんだね? ・・可哀想に・・。・・・こっちにおいで」  
少女は子竜の頭を自分の膝に乗せると、その顔を優しく撫でた。  
「すぐに・・痛いのも消えるよ。大丈夫。またすぐに飛べるようになるから・・・」  
少女は四つんばいになるような格好で、子竜の顔に自分の顔を近づけ、その口先に、軽く、そっと口付けをした。――そのつもりだった。  
しかしその瞬間、少女の口の中に、にゅるり、と何かが滑り込んできた。  
「んっ・・!?」  
入ってきたそれは、少女の口の中を優しく舐めまわす。  
「・・ん・・ふ・・・・んん・・・・・ぷあっ・・・!」  
少女は突然の感覚に驚いて、口をそこから離した。  
その目はトロン、となり、頬は愛らしく火照っている。  
「・・ドラゴンさん、何をするの・・驚いたよっ・・」  
見ると子竜の口元から、赤い、可愛らしい舌が出ていた。蛇のように、その先端は二股に分かれている。  
少女は初めての、濃厚なフレンチキスに、戸惑いを隠せなかった。  
少女が唇を離すと、子竜は寂しそうに喉を鳴らす。  
「もう・・そんな声出さないでよ・・・  
・・じゃあ、寂しくないように、こうやってあげるから、それでいい?」  
少女は、四つんばいのまま、子竜の首を抱いて、頬を触れた。  
「これで・・・寂しくないよね。痛みがおさまるまで、何時間でもこうしていてあげるからね。心配しないで・・」  
子竜は、答えるように、クルルル、と喉を鳴らして、気持ち良さそうに目を閉じた。  
――しばらく経って、子竜は顔を上げた。  
「どうしたの? もう、痛いのは治ったの?」  
少女がそう言って顔を離そうとすると、子竜は抗議するように首を動かす。  
「うん、わかったよ。抱いててあげる」  
しかし子竜は、頬を近づけようとする少女を遮るように、顔の向きを真正面に向けた。  
 
「ドラゴン・・・さん・・・?」  
そう時、子竜は左の翼を少女の首の後ろに回すと、それを器用に使って、少女の顔を一気に引き寄せる。そして、その二股の赤い舌を、ぬるりと少女の唇に挿し入れた。  
「んふっ・・んっ・・・ドラゴンさ・・・だめ・・・んんっ!!」  
少女が口を離そうとすると、子竜は翼でそれをとどめ、舌をさらに深く突き入れる。  
「ふうーっ・・・ふうーっ・・・んっんんっ!!」  
四つんばいになった少女の腰が、びくっ、と反応した。  
少女の小さな鼻の穴から、切なげな呼吸の音が聞こえる。子竜の口とつながった少女の唇からは、二人の涎が幾本もの筋をつくって流れ落ちていた。  
子竜は少女のそこを慈しむように、舌や歯茎を何度も舐めまわした。うっとりとした表情のその目には、恍惚と快感を表す涙の粒が浮いている。少女の幼い膣口からは、透明な粘液が一定の間隔で糸を引き、やわらかい草の上に落ちていた。  
「んむ・・んん・・っ・・・・・ん・・?」  
ふと、子竜の舌の動きが止まった。どうしたのかな、と思っていると、その舌を伝って子竜の唾液が大量に口の中に流れ込んできた。  
「んんーーっ!! んっんっ・・」  
――ドラゴンさんの・・・涎・・・  
・・・んく・・・こくっこくっ・・・  
暖かく、生臭いそれを、少女は戸惑わずに飲み込んだ。初めて味わった自分以外の唾液の味。それはとても美味しかった。  
少女はもはや拒絶していなかった。子竜の頭を手で抱き寄せ、唇をつながったまま強く押し付けると、自分の舌も子竜の口の中に挿し込んだ。  
――ずっとこうしていてもいいんだよ。あなたが望む限り・・・。だから、早く治って、元気になってね。  
そう頭の中で話しかけながら、少女は子竜の舌や口の中を自分の舌で愛撫した。ふたりの口の中でお互いの舌を絡め合い、唾液を交換する。自分のよりもずっと少量の少女の涎を、子竜は少女がそうしたように、美味しそうに飲み込んだ。  
十分近くもそうしていただろうか。ふと、子竜の舌の動きが、違うものになった。今まではただお互いに動き合い、絡めあっていたものが、今度は、子竜が確実に少女を責め始めた。  
「んっ・・・!! んんんっ・・・・・」  
子竜はまず少女の舌の、左右の付け根を自分の二つに分かれた舌の先でくすぐる。少女が鼻息を切なそうに出すと、今度は、舌の裏側を執拗に舐め始めた。  
 
「んっ・・・・んふーっ・・・!」  
少女の鼻息がさらに荒くなり、その目頭で揺れていた涙の粒が、ついに片方こぼれ、少女の頬を伝った。  
子竜は、少女の舌の裏側の細い筋をくすぐる。すると少女の身体がそれに合わせてびくっ、びくっ、と震えた。その膣口から粘液がぴゅっと飛び出る。  
子竜は少女が切なそうにしているのが分かったのか、その舌を自分の舌の二股に分かれた部分を巻くように絡みつかせると、前後に激しく動かして、少女の舌をしごいた。  
「うふぅ・・っ!! んっんっ・・んんっ・・・・・!」  
少女は限界の高まりが近づくのを感じて、うめき声をあげる。舌を激しくしごかれる感覚に、少女は激しい絶頂を覚悟して、身構えた。  
「うふんっ・・! んふぅ・・ん・・・!! んっんっんっ・・うふぅぅぅぅううん!!!」  
少女はビクンッ! と腰を高くつき上げると、その膣口からぶしゅっと音を立てて、愛液がはじけるように飛び散った。  
そこへの刺激は一切無かったにも拘らず、今までの絶頂と同じく、膣口と肛門が一緒にひくひくと痙攣する。  
少女は子竜の首に強くしがみつき、その凄まじい性の快感に耐えた。  
もう一度愛液が噴き出し、それが朝日を受けて、きらきらと宝石のように輝く。少女はたまらなそうな声を出し、絶頂が通り過ぎるのを待った。  
快感が通り過ぎると、少女は荒い鼻息で、口をつなげたまま、絶頂の余韻を味わう。  
子竜は、ぐったりとした少女を慈しむように、優しくその舌を舐めた。  
その感触と絶頂の余韻に、少女は限りなく軽い、二度目の絶頂を迎えた。  
 
よしよし、と子竜の頭を撫でながら、少女はつぶやいた。  
「この子にしろ・・昨日の蜘蛛さんやナメクジさんにしろ・・  
私のこと、どう思ってるのかな・・。私のこと、想ってくれて・・それで、あんなことをしたの? それとも・・」  
 
 
少女は今まで、何かの疑問の答えを自分から追い求めることは無かった。時間は無限に約束され、あせらずともそのうちに分かったからである。  
しかし、今は違った。この森の生き物たちの、自分に対する行動の変化。その答えを、すぐにでも知りたかった。  
――よし。この子を家まで送ってあげよう。  
それで何か分かるとは思えなかったが、家でじっとしていても仕方が無いのは事実だった。  
「ちょっと、待ってて」  
少女はそう言って家に戻り、シャツとベスト、それにスカートと下着を身につけた。  
「さ、君の家まで送ってあげる。案内してね」  
子竜のところに戻ると、少女は言った。  
 
森は一見、いつもと変わらず、のどかで優しい。しかし、そこは今までとは何かが違う――のかもしれなかった。  
子竜と並んで歩いていると、そんなことも忘れそうになって、いつものように穏やかな気持ちで散歩しているように感じた。  
少女は、道端の岩に、ふと、生き物の姿を認めた。少女の両手の拳を合わせたほどの大きさの、緑色のカエルがこちらを眺めている。そう言えばここの近くにちょっとした沼地があった。そこの住人だろう。  
その時、少女は、ふとあることを思いついた。  
「ドラゴンさん、ちょっとだけ、ここで待っててね」  
少女は、そう言うと、ひとり、沼地の方に足を進めた。  
そこには、さっきと同じようなカエルがたくさんいた。  
少女は、水辺に近寄ると、何を思ったか、服を脱ぎ始める。そして一糸まとわぬ姿になると、水場から離れた場所に、服を置いた。  
心臓の鼓動が、少しずつ早くなってきているのが分かる。  
そう、少女は、カエルが自分に対してどうするか、試してみようとしているのだ。  
 
少女は黙って座り込むと、水辺に足のつま先をつけ、ちゃぷちゃぷと音を立てて遊ぶ。  
しかし、カエルたちが少女に対して何か行動を起こす様子は無い。  
――私の勘違いか・・・な。  
昨日の蜘蛛の行動は、とても勘違いとは思えなかったが、それでも、そうだったらいいな、と思い、少女は軽くため息をついて、下を向いた。  
すると、少女の股の間に、いつの間にか、少女の頭ほどもある大きなカエルが一匹、佇んでいた。  
「わ・・びっくりした」  
カエルはじっと、少女の清らかな場所を覗き込むように眺めている。一筋の毛も生えていない場所をじろじろ見られて、少女は少し赤面した。  
カエルが、少女のそこに近づく。  
――来た・・!  
少女は、股間に来るであろう甘い刺激に備えて、身構えた。  
ぬ・・ぷっ・・・  
「へ・・へあああ・・・・・」  
しかし、覚悟していたのとは全然別の快感に、その身構えはあっさりと砕かれ、少女は間の抜けた声を出してしまう。  
見ると、カエルの指が、少女の肛門に突き刺さっていた。  
「そっ・・・そんなぁ・・」  
カエルは、何度か指を肛門に出し入れして、もてあそぶ。  
「あっ・・だめだめぇ!! ふわあ・・あ・・」  
なんとかしなきゃ、と思って、少女はカエルを掴もうと手を近づけた。しかしその瞬間、背中に別の刺激がして、少女は思わず身をすくめる。  
後ろをちらっと見ると、別のカエルが少女の背中を舐めていた。しかも、そこでさらに別のカエルがぴょこぴょこ近づいてきて、少女の羽の上に乗っかると、その付け根を口にくわえ、犯した。  
「はっ・・いやぁぁぁぁぁぁん!!」  
少女はびく、びく、と身体を震わせ、軽く達してしまった。  
 
少女の性感に火がついたのをいいことに、股間にいる一番大きなカエルは、肛門への指のスライドをうねらせるように、いやらしくしていく。  
そして、その舌で、指を入れた穴のすぐ上にある、濡れた綺麗な場所をぺろり、と舐めた。  
「ひんっ・・!!」  
少女はぞくっ、と鳥肌が立つのを感じ、思わず声を出してしまう。  
その反応で調子に乗ったのか、カエルはそこを何度も舐め、しまいには舌を膣口につけたまま動かし、強力な官能を生み出すその場所を、そのいやらしい舌で擦った。  
「あっあっ・・・もうだめ・・もうだめ・・出そう・・」  
少女は何かが腹部から込み上げてくるのを感じて、腰を浮かせる。その瞬間――  
ぬぷ・・  
「うっ・うわああーーーっ!!」  
カエルが、肛門に入れている手の、別の指を膣口に挿しいれ、少女を一気に頂点へ突き上げた。  
そこはきゅううう、と閉じ、そのまま少量の液体を数回にわたって噴き出した。  
「あっ・・・気持ち・・・い・・・!  
う・・あ・・・あ・・・・・・」  
絶頂が通り抜けると、少女は、力無く腰を地面に落とした。  
息を整えると、辺りの様子が良く見えた。カエルの数がいつの間にか十匹近くにまで増えていた。  
そのうちの二匹が、少女の両の足の足指に、そのぬめぬめとした口で食らいついた。  
「あふぁっ・・あはあぁぁぁ・・・ん!!」  
思わぬ刺激が絶頂の快感を呼び戻してしまい、少女は思わず再び腰を浮かせ、達した。  
途端、周りで見ていたカエルたちが、少女に飛びかかった。あるものは乳首を舐め、あるものは臍をもてあそび、顔にまで飛びついて、唇を犯すものもいた。  
数こそ少ないものの、それぞれの箇所からもたらされる快感は、ナメクジの比ではなかった。  
「また・・また出ちゃう・・・・うう・・っ!」  
可愛い音がして、股間のカエルの顔に汁がふりかかり、カエルはなんだか不満そうな、いらだったような顔をした。  
 
そのカエルは、膣口と肛門に入れた二本の指で、間の肉をぎゅっとつまみ、そのまま円を描くように動かす。  
「そっ・・・それ・・だめぇぇぇぇ!!」  
叫び声とともに、少女は身体をのけぞらせて愛液と潮を噴き、カエルの顔に塩気のあるものがかかる。  
するとカエルはそこをつまんだまま動かすのをやめ、指をもう少し奥まで入れると、膣と直腸の間の、薄く柔らかな肉を、二本の指でぐにぐにと揉んだ。  
「うわぁ・・それっ・・すごいよう!! ・・だめ・・だめ・・すごいのが来ちゃう・・  
・・ごめんね・・カエルさん・・・・と・・・止まらないの・・・  
・・う・・・うわっ・・・ああああああああーーーーっ・・・!!!!」  
爆発的にはじけた快感に、少女は叫びながら達し、すぐに失禁した。それはカエルの顔にぱちゃぱちゃと音を立ててかかり、その身体を激しく濡らす。  
同時に肛門から何かがぴゅぴゅっと飛び出て、水辺の地面に吸い込まれていった。  
「はあ・・・はあ・・・」  
ぐったりと力を失った少女の身体から、カエルたちは目的を達したように離れ、少女はずるずると水にずり落ちて、膝まで水に漬かってしまった。  
コケの生えた岩や水草がにゅるにゅると肌に当たったが、嫌悪感はなく、むしろ熱を持った肌に心地よかった。  
しかし安息は短かった。少女は足になにか複数の異物感を感じ、我に返った。  
ナメクジと良く似た、しかし何かが違う感じ――  
――ヒルだ!  
少女は瞬間的にそう思い、慌てて足を水から上げる。  
するとももから下の部分に、何十匹もの黒い、いやらしい形の生き物が張り付いていた。  
「やだっ・・吸わないでっ・・吸わないでっ!」  
少女はどうすることも出来ずに、懇願するように叫んだ。そのしているうちにヒルたちは、少女の身体にどんどん上ってきて、その身をうねらせる。  
「いやっ! ・・・ああああーっ!」  
少女は叫び声を上げる。血を吸われたためではない。  
上半身に上った二匹のヒルが、両方の乳首に同時に吸いついたのだ。  
 
「そんなところ吸ったって、血なんか出ないようーっ!! だめっ・・そんなの・・」  
その声に、少しずつ甘い何かが混ざっていく。  
「あ・・うっ・・! 乳首・・ちく・・び・・・・じんじんして・・うずく・・・・・あうっ!」  
二匹のヒルは、血を吸うための管を少女の幼い、糸より細い乳腺に挿し入れた。少しずつ、少しずつ・・傷つけることなく、一切の苦痛を与えないように・・  
少女の、ほんのわずかに膨らんだ乳房に、むず痒いような異様な感覚が走った。  
「どうして・・・どうしてっ・・・・はふっ・・はふっ・・・・もう・・出るっ・・!!」  
ああーっ・・・  
少女が叫び声を上げると同時に、ヒルが乳首から管を引き抜き、離れる。すると、くぷぷ、と可愛らしい音がして、小さな乳首の先から白い液体が浮き出て、水滴の玉を作った。  
「わ・・わたし・・・・ミルクが・・出ちゃったの・・?? うっ・・」  
少女は達しながらも指先で乳首の先にふれ、指についた白い液体を舐める。  
それは熱く、やけに甘い味がした。  
少女は絶頂の峠を終えると、再びその場にくたり、と倒れ、荒い息をついた。  
ヒルたちもカエルと同じように、すぐに沼の中に戻っていった。  
――あれだけヒルがたかったにも拘らず、少女の身体は傷ひとつついていなかった。  
少女はもう確信していた。この森の生き物たちは、自分に対して何か特別な意識を持って行動していることを。  
それがなんだか分からないことが、少女を不安にさせ、ほんの少し苛立たせた。  
 
 
「おまたせ・・遅くなって、ごめんね」  
少女は元のように服を着て、子竜の所に戻った。  
しかしその目は先ほどよりも潤み、顔は耳まで赤く染まっていた。  
「さ・・行こうか」そう言ったものの、少女は少し心もとない足取りで、すぐに近くの木に手をついた。  
見ると、少女は肩で苦しそうに息をしながら、脚をしきりに、もじもじと動かしている。  
子竜が少女の顔を覗き込むと、少女はちょっと笑って、大丈夫だよ、と言った。  
しかし、再び歩き出しても、少女はすぐにふらふらと木につかまり、脚をもじもじさせながら、時おり、んっんっと小さくうめき声まで上げている。  
ついに耐え切れなくなったのか、少女は子竜に言った。  
「ごめん・・また、少しだけ待ってて。今度はすぐ戻ってくるから・・」  
少女はそう言いかけるが、刹那、股間が強く疼き、ああっ、と声を上げてしまう。  
――なんとかしなきゃ・・  
さきほどのカエルやヒルの感触がまだ体に残り、それが少女の官能を押さえようの無い所まで高めていた。  
それをどうすればいいのかは良く分からなかったが、とにかく何とかしなければ、と思った。  
おそらく、一度思い切り達すれば、その強烈な疼きもおさまるはずだった。  
「はっ・・・はっ・・・あうっ!」  
少女は股間に走った快感に、身体を震わせた。触らなくても、そのまま少しいるだけで達してしまいそうだった。  
とりあえず子竜に見られるのは恥ずかしかったので、どこか木の陰にでも隠れようかと思っていた。  
少女はふらふらと近くの木の影に行くと、子竜が見えないことを確認して、その根元に寄りかかった。  
少し気が緩んだためか、少女の下腹から股間に強烈な快感が突き抜けた。少女は何度も経験したあの高まりが、肉体への刺激なしに訪れるのを感じた。  
少女はつま先を立て、身体を弓なりにそらせて硬直させ、絶頂の瞬間に備えた。  
 
「あ・・・んあああーっ! あっあっあっあっあっあっ・・」  
少女は身体をピクンピクン跳ねさせて、その度に声を漏らす。手を幹に添えて身体を支えなければ、すぐに崩れ落ちてしまいそうだった。  
そうして激しい快感が過ぎ去ると、少女はその場にぺたりと座り込んだ。惚けた表情で、荒い息をつき、だらしなく開いた唇からは、ひとすじの涎があごに伝っていた。  
しかし、直接の刺激がいっさい無かったため、股間の疼きはほとんど解消されていなかった。  
少女がどうしよう、と思って、困惑していたとき、下着と秘所の隙間に違和感が走った。  
「えっ・・・」  
少女は突然の感触に驚いて、思わずスカートの上の、股間のあたりに目をやってしまう。  
何かが下着に入り込んできた。それは昨日の蜘蛛・・・ではない。もっと柔らかい生き物だ。ナメクジやヒルとも違う。もっと細長くて、動きも早い。  
「やだっ・・激しく動いて・・・くううう・・ん!!!」  
中の生き物がクリトリスを身体で擦り、少女は軽く絶頂に達する。  
少女は、小刻みに震える手で下着を下ろそうとスカートの中に手を潜らせた。しかし悪いことに、少女の身体の向きが変わったことで、生き物は生暖かく濡れた、気持ちのよさそうな穴を発見してしまう。  
次の瞬間、少女の股間に熱く、とろけそうなほど甘い感触が走った。  
「ふわあぁぁ・・!!」  
中の生き物は、穴の入り口に身体を入り込ませていた。そこからは暖かく美味しいものがとろとろと溢れている。  
少女は必死で下着をスカートごと下ろし、完全に脱ぎ去ると、股間の所に目をやった。ふっくらとした肉に隠れた、可愛らしい場所から、細い、うねうねとうごめくものが生えていた。  
――ミミズだ!  
少女はそれを引きずり出すため、なんとか捕まえようとするが、素早くうねり、外に出ている部分を掴むことが出来ない。中に指を入れてかき出そうと思った瞬間、それは少女の意図を察知したように、その場所に完全に潜り込んでしまった。  
「うわああああっ!!」  
ミミズが性器の中でのたくる感触に、少女はすぐに達し、愛液をぴゅっぴゅっと噴き出させた。  
 
ミミズはさらに奥へ進もうとしている。  
「もうだめだよっ!! 入っていかない・・で・・・あぅわああぁぁ!!」  
突然、今までとは種類の違う、ズキズキとした鋭い快感が走った。  
「・・・・・あふぅぅぅぅ・・ん!! ・・・・熱い・・熱いよ・・・溶けちゃうよ・・・・・ううっ・・だめーっ!!」  
少女は再びはじけ、愛液と潮を同時に噴いた。  
少女は今の快感の正体を知らなかった。中に入ったミミズは、少女の尿道に入り込み、その中をうねうねとのたうちながら這い進んでいたのだ。  
その中の神経は非常に敏感で、また、その感覚は、膣やクリトリス、肛門のそれとはかなり違ったもので、その新鮮さが少女の興奮をさらに高めていた。  
少女はたまらなさそうな声を上げながら、すぐに次の高まりが来るのを感じた。  
――このままじゃ・・私また気絶しちゃう・・・!  
かといってミミズを引っ張り出そうにも、中に潜り組んで指では届きそうも無い。そしてそうこうしてるうちに、少女は戻れないところまで突き上げられてしまっていた。  
 
少女は、限界に近い快感と共に、強烈な尿意を覚える。すでに、少女の股間から、少しずつ小便が漏れていた。ミミズが膀胱の近くを動いているため、そこの筋肉が緩んでしまったのだろう。  
そして、ついにミミズが少女の膀胱に頭を突き入れた。  
「いっ・・・いやあぁぁぁぁぁぁんっ!!」  
少女は叫びながら、何とか失禁を防ごうと股間を両手で押さえた。  
我慢できるかもしれなかった。しかし、次の瞬間、少女の膀胱に頭を入れたミミズが、その入り口の部分、そこのひくつく肉を、内側から優しく噛んだのだ。  
「やぁぁぁーーーーーっ!!!」  
少女がさらに大きな叫び声を上げると同時に、少女の指の隙間から、激しい音を立てて愛液と尿が噴き出した。  
少女はその放尿の感触にさらに快感を高め、無意識に身をのけぞらせ、両手を支えにして腰を高く突き出す。そうすると、押さえるもののいなくなったそこから、ものすごい勢いで、何度も何度も、美しい黄金色の液体が噴射され、きらきらと輝いた。。  
びくびくと痙攣する少女の肩から、布のベストが腕を伝ってずり落ちたが、少女はそれにすら気付かなかった。  
二十回近くも噴いただろうか。少しずつ尿の噴出は少しずつ勢いを弱め、そしてついに止まる。すると、今まで尿を吹いていた場所から、一匹のミミズが、にゅるり、と産み落とされた。  
少女は下半身をびしょびしょにしながら、息と意識を整えた。少女のシャツの胸の部分に、左右にひとつずつ、円く小さい染みが出来ていた。どうやら激しい絶頂に、乳首から母乳を漏らしてしまったらしかった。  
 

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