―・・・まただ。
またつけられている気配がした・・・。
大学のコンパの帰りだった大学生の明彦が頭の片隅で思った。実は数日前から何者かについていたのだった。
いつもなら、気味悪く駆け足でアパートの自宅に帰るのだが、今日の明彦は酒に酔っていて、走る気が起きなかった。
すると突然、明彦の目の前が真っ暗になっていた・・・
…………あれ?
明彦が目を開けてみれば、そこは枝や葉っぱで作られた壁……、いや、まるで一つの部屋が目の前にあった。小さい頃に森に作った秘密基地の様な所だ。
そして、その部屋に僕はさっきまで中央に仰向けになるように眠っていたようだ。
………………って、どおして僕はこんな所で眠っていたんだ?確か僕は大学のコンパの帰りだったはずだ。酒で酔っぱらい、自宅のアパートの部屋の玄関で眠ってしまう事は二、三回あったがこのような屋外では眠ってしまう事は一度もなかった。
僕は首を傾げ、座ったままもう一度辺りを見回した。もう、酔いからは醒めていた。辺りの明かりは天井から漏れる月明かりだけで薄暗く、夏だというのに涼しかった。かすかに虫の音が聞こえる。おそらく真夜中であろう。
「……帰らなきゃ」
そう呟き起き上がろうとした。
「あ!帰っちゃダメだからね!」
不意に声をかけられた僕は驚き、ビクッとしてしまった。僕は慌てて後ろを振り向いた。
…………誰かがすぐ後ろに立っていた。
…………僕は自分の目を疑った。
目の前には足があったが、………ふさふさした毛がいちめんに生えていた。それも、金色の様な毛、金毛と言うべきか。僕はおそるおそる、上を見た。
………そこには狐の顔があった。どこかのゲームで見たような感じの狐の顔、全身に狐の獣毛が生えていた人間が立っていた。最初は良くできたコスプレかと思ったが、良く見ればシッポが動いていた。それも二本。
………明彦の目の前には狐獣人が立っていたのだった。
胸にはふっくらとした形のいい膨らみがあったのでおそらく女だろう。腹の毛はフワフワした純白な毛、頭のてっぺんにはピンと張った三角の耳、手足には綺麗に揃った鋭そうな爪があった。
僕はあまりの出来事で口を金魚みたいにパクパクさせていた。すると、狐人が膝をつき、僕の顔に自分の顔を近づけた。僕は狐人と目があってしまう。美しい金色の瞳が輝く。
僕はこの狐人がなぜか色っぽく感じ、顔を赤らめてしまう。思えばこの時点で僕の思考回路が少しづつ狂っていたように思える。普通の人間ならともかく相手は狐、ケモノだ。
次の瞬間、気がついた時には僕は狐人と濃厚な口付け………いわゆるディープキスをしていたのだ。狐人の舌が侵入してきた。
クチュ…チュ……
「ん……!ん、う……!」
人より獣人の顎の長さの方が長いため、つけ根からは唾液がこぼれ、下へ流れて地面に水溜まりを作ってしまう。だが、狐人はそんな事はおかまい無しだった。
見つめあうように舌を絡ませる、狐人はそのことだけに集中していた。僕は狐人の唾液が甘く感じられ、いつの間にか僕は興奮し、狐人を求めていた。
ザリッ、ザリッ
狐人の舌はザラついていて、僕の口内を刺激した。舌、歯茎、つけ根、舌の裏側まで狐人の舌で舐められ、犯された。
「クチュ…、プハァ…」
このようなキスが行われ、しばらくしてから口が離された。二人の間には銀の橋が架けられてプツッと切れた。僕は恍惚とも、唖然とも受けとれる表情をうかべ、狐人と目があってしまう。
「んふ……かわい……♪」
狐人があどけない顔をして、かわいらしい声で言った。僕は思わずドキッとしてしまう。
「う…あ…」
「ここも硬くしちゃって…」
そう言い、ズボン越しから僕のモノを優しく指で愛撫する。僕は思わずうっとりと目を瞑り、恍惚な表情をしていた。すると、いつの間にか狐人によって僕のズボンは脱がされていた。
抑える物がなくなり、膨れあがった逸物は反り返る様に天を指していた。そして、腰を地面につき、M字に開いた僕の足の間に狐人は頭を入れた。
「な、何を…」
狐人は動揺する僕を上目づかいで見た。
―う、かわいい…。
「今、気持ち良くさせてあげるから、ね♪」
すると、狐人は片手で逸物を掴み、舌で竿を一舐めした。
「ッ……!」
背筋にゾクッと快感が走る。狐人は今度は両手で逸物を掴み、抜き始める。手のひらに存在する肉球が優しくペニスを刺激する。
「はっ、はぁっ………。」
明彦はあまりの気持ち良さに抵抗ができなかった。すでに鈴口からは先走り液が流れ、狐人の手によってペニス全体に広がっていた。
汗と先走り液で濡れたペニスはいやらしい音をたてて、さらに硬さが増していった。抜かれ続ける明彦の物はもはや限界直前だった。
………あむ。
いきなり狐人はペニスを口に優しく含んでいた。
「あ、ああぁ…!」
僕は快感に耐えきれず狐人の口内で波打つほど精液を注ぐ。
ドプッ…
狐人はじっくりと、注がれた精液を味わう様に飲み込む。さらに狐人は尿道に残った精液を吸い出そうとした。これには、明彦はさすがに射精までとはいかなかったがもう一度イってしまう。
僕はまた、仰向けで地面に寝そべってしまう。意識はボヤけ、ここで明彦は意識を失ってしまう。すると狐人は、すでに萎えたペニスから口を離し、明彦の顔を見て意識を失った事を確認した。
「フフ…、前座はここまでで十分かしら♪」
狐人の目の奥で、妖しい光が光った。狐人はまた明彦のペニスをしゃぶりはじめた。だが、今度は様子が違っていた。狐人は自分の唾液を尿道に押し込む様に舌をはしらせた。
気を失った明彦はかすかに反応し、ペニスに硬さが戻り始めていた。続いて、狐人は明彦の半分開いた口に同じ様に唾液を押し込んだ。唾液は先程のキスの時と違っており、もっとねっとりとした物だった。
暫くして、狐人は口を離した。
その時、明彦の体に変化が起こっていた。明彦の体には、白い獣毛が次々に伸び始め同時に全身に筋肉がつき、手のひらに肉球ができ、手と足の爪が鋭く伸びていた。
次に顔が前に伸びマズルができ、歯が鋭くなり、同じ様に白い獣毛が生え、顔全体を覆い尽した。そして、耳は次第に頭の上の方に移動し、頂上で止まると三角の形になり獣毛が生えた。
尾てい骨の辺りからスラッとした、しなやかなで太く、しっかりとした尻尾が伸びた。
足は太くなり、足の爪が鋭く伸びると踵が地面から浮く様になりつま先立ちの様になった。
そして、手のひらと同じく足の裏にも肉球ができた。睾丸は肥大化し、ペニスは人外の形になり、亀頭は赤黒くなった。
瞳の瞳孔は次第に細くなり、最後には、獣毛に黒の縞模様が刻まれた。変化が終わると明彦のまぶたが上がり、立ち上がった。
そこには人間の明彦の姿はなく、一匹のたくましいホワイトタイガー、白い虎獣人がいた。虎人となった明彦はまるで、それが普通であるかの様に至って平然としていた。
「やっぱり、私の目に狂いは無かったわ」
すると、獣化の一部始終を見ていた狐人は虎人に話しかけた。
「どう?新しい体は」
虎人は狐人の方に振り向いた。
「はい、とても気持ちがいいです。ご主人様。」
声は明彦だったがもはや、中身さえも以前の明彦は無かった。
「ご主人様じゃなくて伊里(いり)って呼んでね♪あと、あなたの名前は?」
伊里という狐人は手を後ろに組み、虎人をまじまじと見つめながら言った。
「僕の名前は明彦と申します、伊里様。」
「そっか、よろしくねアキちゃん♪」
そして、狐人は膝をつき、虎人の常に臨戦状態のペニスを口に含んだ。
最初は先っぽを含んでいたが次第に根本の方までくわえこんだ。
「グ、ああぁ……」
虎人はあまりの気持ち良さに恍惚な叫びをあげる。人間と虎の中間の形のペニスを時には甘噛みや、舌先でチロチロと刺激した。虎人の尻尾が直線にピーンとなった。
「…ガ、ガアァ………!」
ドプ…
先程とは明らかに量が増えた大量の精液が鈴口から吹き出し、狐人の口の中で果てる。だが、ペニスの硬さは失わなかった。これは獣人の精力の強さを物語っていた。狐人は精液を一滴も漏らさずに飲み干した。
「ぷはぁ、おいしい……」
すると狐人はペニスから口を離し、よつんばえになり尻を虎人の方に突き上げた。虎人は何をするのかを悟り、自分もよつんばえになった。
そして、ワギナを一舐めした。狐人の尻尾がビクッなった。
「あぅ。もっと……お願い……。」
狐人の言葉が終わるか終わらないうちに虎人は舌を巧みに操り、時にアナルを指でなぞる様に刺激した。愛液の量も次第に増えて、狐人の陰部周辺は愛液と唾液によって白い獣毛はベットリとしていた。
「はぁ、はぁ。あ…」
狐人は体をかすかに震わせ、あえぎ声を出していた。
絶頂が近いのであろうか。
すると、狐人はよつんばえの状態から胸の辺りを地面につけ、下半身を突き上げる様な姿になっていた。ふっくらとした胸は地面に押し付けられ、形を変えていた。
「お…願い、アキの……おちんちん…をちょ……うだい……」
狐人はあえぎ声で虎人に言った。虎人の耳がピクッと動き、同時に舌の動きも止まった。虎人は舌をワギナから離し、膝立ちになると両手で狐人の腰を掴んだ。
そして、ペニスを狐人のワギナに押し付けた。そのまま虎人はペニスを思いっきりワギナに挿しこんだ。
「あああ!!」
ズ、ズリュ……
狐人は悲痛な雄叫びをあげる。虎人はそんな事はおかまいなしに挿し続け、ついに子宮入口まで挿しこんだ。
「い、いきなり挿す、なんて、ひ、酷い、よぉ。」
狐人は少し半泣きで言った。
「あ!ご…ごめんなさい……」
虎人はションボリとし、尻尾も同じ様にションボリと垂れ下がった。
「今度は、一言お願い、ね。」
狐人は二つの尻尾で虎人の頭を撫でて励ました。
「はい…、では、動きます…」
励まされて元気を取り戻した虎人は腰を動かし始めた。人とは形が違うペニスは先端が膨らみ安易に抜けない様になっていた。
虎人は次第にペースを上げていき、まるで獣の様に交わり、折り重なる様になっていた。
狐人は少しでも気持ち良くなろうと腔の締め付けを次第に強くしていった。激しさはさらに増していき、周辺には濃厚なフェロモンが漂っていた。
「で、出る……!!」
虎人の理性は崩壊寸前だった。
「出して…!!思いっきりっ!!」
そして虎人は力いっぱい腰を打ち付けた。
「グアァアァアッ!!」
「クュゥゥウウウン!!」
二匹は同時に絶頂を迎えた。
狐人の子宮には大量の精液が注がれた。結合部からは愛液と精液の混合液が漏れ出していた。
二匹はしばらく繋がったままだったが、狐人は指を使って外した。ワギナからはドロッとした混合液が重力に沿って流れ出ていた。
気が付くと虎人・明彦は深い眠りについていた。狐人・伊里は明彦が寝ているのに気が付き、その顔には笑みがあった。
「あなたが私の最初のコレクション………、大事に可愛がってあげるからね、アキちゃん♪」
明彦は人間をやめ、伊里の僕と化したのだった。
こうして、妖狐・伊里のコレクションが今、出来上がったのだった・・・
「ガアァ…!」
ドピュッ………