深夜。  
 公園の中でも一際、人通りの少ない小路。  
 ……とはいえ、周囲はあまりに異様な静寂に支配されていた。  
「助け……れか……ぃやぁ……っ」  
 故に、彼女の悲鳴は一際立っていた。  
 塾帰りの女子高生だろうか。草むらに、学生鞄が落ちている。  
 鞄と同じように落ちた生徒手帳には『河合鈴菜』と記されていた。  
「ひっ……ぁぁっ……んっ……っっ……!」  
 写真からは、眼鏡を掛けた知的で清楚さを感じさせるのであろう鈴菜の雰囲  
気は、必死に泣き喚くその様子からは微塵も感じられない。  
 制服のブラウスのボタンは引きちぎられ、ブラジャーも押し上げられている。  
 後ろ手に縛られているのか、腕は前に出すことが出来ずにいるようだ。  
 お椀型の胸の先に息づくさくらんぼのような先端を凌辱しているのは、人の  
ものではなかった。  
「あ……んっ……んあぁっ! や、やめてぇ……!」  
 肉色の触手の先が粘液を分泌しながら乳首を撫で上げるたびに、彼女自身の  
意思に反して、悲鳴と反応を繰り返してしまう。  
 身体は、鈴菜自身の汗と触手の重い体液にまみれ、街灯の光でてらてらと光  
沢を放っていた。制服もスカートも、粘液でドロドロだった。  
 それでも、鈴菜を後ろから抱きかかえるようにして犯しているのは、一見す  
ると人間であった。  
 
 三十代後半ぐらいの大きく太った男だ。胡坐をかき、その膝の上に鈴菜をお  
しっこでもさせるかのように、大きく股を開かせ貫いている。  
 鈴菜はついさっきまでは、まだ処女だった。股間からは粘液と同時に、破瓜  
の血が幾筋か流れていた。身体が強制的に上下するたびに、まだ鈍痛が走る。  
 問題は。  
「……ほら、また出るぜぇ。今度は顔だぁ」  
 男のやけにスローな声と共に、ホースのような触手が鈴菜の正面に鎌首をも  
たげた。胴体が蠕動し、先端部分は奇妙な花のように開き始める。  
「や、やめ……っ」  
 どびゅるっ!  
「いやあぁぁっ!」  
 触手の先から勢いよく放出された黄色っぽい粘液が、鈴菜の美貌を眼鏡ごと  
汚した。  
 びゅるっ、どぴゅっ、びゅるるっ、びちゃびちゃっ……!  
「やぁっ……き、汚いっ……う……あっ……あぁっ!」  
 前髪から顔まで、液塗れにされ、鈴菜は懸命に頭を振る。  
 鼻の穴も粘液でふさがれ、彼女は口で呼吸するしかない。そして、小さく開  
かれた唇を逃す触手ではなかった。  
「むぐぅぅぅっ……!?」  
 粘液の残滓が、強制的に鈴菜の喉奥にこぼれ落ちていく。  
 
 こく……こく……と、自然、鈴菜の喉が、小さく蠢いていた。  
 もう、どれほど凌辱が続いているだろう。  
 触手を咥えさせられたまま俯いた少女の瞳からは涙の雫がこぼれ、同時にど  
ろりとした粘液も糸を引いて草むらへと垂れ落ちる。鼻水も唇からこぼれる唾  
液も、ほとんど区別がつかない有様だ。  
 細い紐のような触手、やや太いロープのような触手は、休まず鈴菜への愛撫  
を続け、時折思い出したように、先端から粘液を吹き出しては過剰に、彼女の  
肌を汚していた。もはや、無事なところなどほぼ皆無といってもいい。  
 無残としかいいようのない光景だった。  
 じゅるりじゅるりと、粘着質な音を立てながら、鈴菜の両太股に巻き付いて  
いた触手は、さらに大きく少女の股を広げさせていく。  
 彼女の秘唇を押し広げて埋没しているのは、束ねられた触手であった。また、  
尻の穴も細い触手が既に犯している。奥へと進もうと蠢くたびに、鈴菜の尻が  
ピクンピクンと痙攣を繰り返していた。  
 少女を犯している男は異形であった。  
 鈴菜の全身を隅々まで愛撫している触手は、彼の両腕から生えていた。二の  
腕辺りから、触手の束となっており、それらがばらりと分かれて、彼女を後ろ  
手に縛り上げたり、胸の先を弄くったり、太股に巻きついたりしているのだ。  
 そして、鈴菜の女の穴を弄んでいるのは、男の股間から生える触手であった。  
「んぐっ、んうっ、んっ、ぐうっ……!」  
 
 少女の身体の上下が、徐々に激しくなる。ねちねちとした水音が大きさを増  
し、股間からは絶えず液が溢れ出していた。彼女の肉穴を犯す触手が、心なし  
か太さを増していく。  
「……いい具合だぁ……そろそろマ○コにも出すぜぇ……」  
 男は少女の声が聞きたくなった。  
 鈴菜の口から、ずるりと唾液塗れの触手が吐き出される。  
「い、いやぁ……」  
 弱々しく、彼女は首を振った。  
 この際、涙目での懇願は、男の嗜虐心を刺激するしかない事に、彼女はまる  
で気づいていなかった。  
「な、中で出さないでぇ…っ…で、出来ちゃう、赤ちゃん、出来ちゃうよぉ……」  
「なぁ……人間が犬と交尾した場合ぃ、子供は出来ると思うかぁ……?」  
 その言葉に、鈴菜はほんのかすかな希望の光明を見出した。  
「ひぐっ、う、ぁっ、で、出来ないの……? 妊娠、しないのぉ…っ…?」  
「心配するなぁ……俺の場合、最低三体は生まれるぞぉ。ロープの塊みたいな  
化物がなぁ」  
 きしし、と男は希望が絶望に転落した鈴菜の表情を眺めて、楽しそうに笑った。  
 少女が泣き喚きながら、最後の抵抗を試みる。  
「うあぁん……う、あぁん……駄目っ、だめぇ……抜いてよぉ……! そ、そ  
んな化物っ、産みたくないよぉ……たすけてぇ……!」  
 
「今はそういってるけどなぁ……あいつらを孕むとすごいらしいぞぉ……?   
これまで犯した女ぁ、みんな言ってる……腹の中であいつらが活発に動くんだ  
……四六時中子宮を掻き回されて、快楽漬けになるんだとぉ……」  
 ゴツゴツと男の腰が、少女の胎を突き上げる。  
 少女の膣内では、無数の触手が蠢きまわり、短い触手は膣壁をぬらぬらと掻  
き混ぜ、長い触手は子宮口をも突き抜けて直接子宮を刺激していた。  
 そのたびに、下腹部が小さく内側からノックされたかのように、凹凸を繰り  
返した。  
「そ、そんなのなりたくない、い、家に帰してっ、し、しゅーちゃん、助けてぇっ!」  
「くくく、彼氏の名前かぁ? 残念だったなぁ、こんなに具合のいいマ○コだ  
ってのに……さっさと手をつけないからぁ、俺みたいな化物に種付けられちま  
うんだよぉ。――お前、もう戻れねえよぉ」  
 抽送がさらに激しさを増し、鈴菜は男が射精の秒読み段階に入ったことを本  
能的に悟った。  
 自分の身体が、大きく前後を繰り返す。そのたびに下腹部からは、腹立たし  
いほどの甘美感が襲ってくる。もし理性が残っていなかったら、自分から腰を  
振るっていたかもしれない。  
 だが、今はそれどころではなかった。  
 このままでは、出される……! 男の汚らわしい、化物のタネを、自分の中  
に蒔き散らかされてしまうのだ。  
 
「んああぅっ! ひっ、あっ、あ、ああっ、いや、出しちゃいやぁっ、おねがい、  
お願いなんでもするからぁっ、中出しだけは、やめてぇっ!」  
「中出しは嫌かぁ?」  
「あ、あっ、ああっ、い、いやぁっ、いやですぅっ!」  
「助かりたいかぁ?」  
 鈴菜は、何度も首を縦に振った。  
「は、はい、はいっ、誰にも、言いませんから、どうか、許してえぇぇっ……!」  
「ははっ……もう、遅ぇよ」  
 ずん、と最後に重い男の一撃が、鈴菜の秘処に突き刺さった。  
「え……ひいぃぃっ!?」  
 鈴菜の胎が、一瞬風船のように膨らんだかと思うと、どぷりと男と繋がりあ  
った場所から精液が大量にあふれ出した。触手はその間も、ポンプのように蠕  
動を繰り返しながら、鈴菜の胎を自分の子種汁で満たしていく。  
「分かるだろ? 今、中に出てるのが……もう、手遅れなんだよ、お前は」  
「あっ、ああっ、いや……いやぁ……赤ちゃん、産みたくないぃ……ごめん…  
…ごめんね、しゅーちゃん……」  
 悔しい、気持ちいい、情けない、恥ずかしい……そんな思考が入り乱れる。  
 とくん、と。  
「んあ……ぁっ……!?」  
 下腹部がほんの一瞬小さく脈動し、鈴菜の現実逃避は中断された。  
 身体が総毛立つ。  
 
 今の、今のがまさか……。  
「妊娠、おめでとぉ……元気な子を、産めよぉ……?」  
 ぞわりぞわりぞわりぞわり。  
 腹の中で息づく異形の生命体がすでに子宮で芽吹き始めたのか、鈴菜の身体  
を疼かせる。お腹の中から何やら伝わる小さな鼓動がむず痒く、熱い……。  
「はぁ……あ……あぁ……」  
 まだ、少女の膣は男の触手と繋がっている。  
「さぁー、続きぃ……いこうかぁ?」  
 ぐちゅり、と鈴菜の膣を犯している触手が蠢き、中を掻き混ぜる。  
「ひうっ!?」  
 あまりの快感に、鈴菜は思わず身体を仰け反らせていた。唇の端から、新た  
な唾液が一筋垂れ落ちる。  
「さっきまでとはぁ……比べ物にならないだろぉぉー……?」  
 背後から囁かれ、思わず頷きそうになる鈴菜。違う、そんな訳がない。犯さ  
れて気持ちがいいはずが……。  
 ぐちゅ、じゅぷ、ずぷ……と、男が緩やかに触手の抽送を開始する。  
「はうっ、あっ、や、やらぁっ……う、動かないれぇ……」  
 ……しかし微かな抵抗も、徐々に快楽に飲み込まれ、それにつれて意識の中  
の幼馴染の姿もかすれていく。  
 不意に、鈴菜のアナルを犯していた触手がゆっくりと回転し始める。  
 
「ぁ……ぅぁ……?」  
 奇妙な感覚に、快感漬けにされている鈴菜は痴呆のような声を上げた。  
「次はこっちにも、子種を注いでやろうなぁ……?」  
 ぐるぐるぐると、触手の先端が鈴菜の腸壁を引っ掻き回す。  
「んんんんん……っ」  
「おお、きついきつい。どうせもぉ戻れねぇんだ……それなら、痛いのより気  
持ちいい方が楽だ……そうだろぉ……?」  
「…………あ」  
「そぉだろぉ……?」  
 ズ……と触手が針のように直腸を貫く。  
「ひんっ!?」  
 しかしそこにあるのは痛みではなく、純粋な快楽。  
「どぉする……もっと、欲しくないかぁ……?」  
 ぐちゅり、ずちゅり、ぶちゅり。  
 粘液質な音を立てながら、前と後ろ、両方の穴を蠢き犯す触手達。しかしそ  
の動きはいかにも緩慢で、鈴菜を満足させるには程遠い。  
「ん、あ……あぁ……あ……あ……ゃ……あぁ……」  
 欲しい。これがもっと欲しい。  
 知らず知らずのうちに、鈴菜は腰を揺らしていた。しかし、触手の刺激はあ  
と一歩のところで巧みに鈴菜の望みから逃れてしまう。  
 
「ゃああぁぁ……ぃやぁ……いやぁ……」  
 空しく腰を揺らしながら、鈴菜はボロボロと泣き出した。自分が今、どうい  
う状況に陥っているかはもはやなく、ただ股間の疼きを鎮める事だけが、彼女  
の望みだった。  
「欲しいかぁ……?」  
「うっ……あっ……あぁっ……」  
 鈴菜は頷きはしない。ただ泣きじゃくるばかりだ。  
 その彼女の前に、先端から粘液をたらした触手が突き出される。  
「欲しいなら……咥えろぉ……」  
「う……あ……ああぁ……」  
 異臭が鼻に付く触手に、可憐な唇が徐々に近づいていく。  
 これを口にしたら戻れない。  
 それは分かっている。  
 分かっているのに、唇が開き、舌が突き出てしまう。  
 もう、戻れない。  
 身体だけではなく、心までもこの触手に支配されてしまうその証。  
 瞳から涙を一筋こぼしながら――河合鈴菜は静かに闇へと堕ちた。  
 
 夜の公園に、少女の悲鳴がこだまする。  
「んあぅっ、ゃ、あっ、狂う、狂っちゃうっ、おしっ、お尻のなかぁ、あ、あ  
っ、ぐりゅぐりゅ、んんっ、引っ掻いてるぅ……!」  
 しかしその声はあまりに甘く、触手に巻き付かれながら全身粘液まみれにな  
った少女の表情は歓喜に満ちていた……。  
 

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