「あ――――っ!!」  
なんて悲鳴が聞こえるがなにが起こっているのか俺にはよくわからぬ。  
俺は日本人で哲也という名前である。  
その哲也君は単位を順調にとれたために変に時間が空いている大学生3年生なので、  
長期休暇を利用してアッメェーリカにホームステイというものをしている。  
そしてもう肉類は嫌だの、ゲイシャは呼ぶと高いといっとろうがぁ! だのいろいろと典型的なトラブルを乗り越えて  
やってきましたハロウィン祭り。  
 
して。  
 
適当に浴衣と半纏を羽織って仮装した(つもりの)俺の目の前で直径10メートルくらいの  
馬鹿でけえハロウィンかぼちゃが転がっているんですけどこれなによ?  
さすがアメリカはエンタメにはこだわるなあ、とか思っていたけど  
街の人の異常に慌てふためく様子を見るにつけ、このドテカボチャはどうも催し物とかそういう類ではないらしい。  
人々が狂騒を伴い走り回る中、どこまでがアメリカの文化なのか判断付かぬ俺が突っ立っていると、  
 
でかいかぼちゃの黒い穴、要するに目と俺の目が合った。  
 
しばらく後、何事もなかったかのようにかぼちゃは向こうに転がっていった。  
なんなんだ一体。  
なおかつ突っ立っていると、ステイ先のメアリーが気がついて駆け寄ってきた。  
「テツヤ! なにしているノ!?」  
ちなみに当然ネイティブな英語である。  
翻訳する俺の語学力が中途半端なもんだからこういうカタコトになってはいるが許せ。  
さらに追記するがメアリは俺と同い年で金髪でそれなりに美人で、  
なおかつ米製にふさわしく乳もでかけりゃ尻もでかいわ、の気さくな良い子で  
ぶっちゃけ一回くらいよろしくお願いしたいくらいです、はい。  
仮にも節度ある日本人としてはとてもそんなこと言えませんが。  
彼氏いるしな。  
で、今は俺に合わせているのかクノイチの格好をしている。いや『つもり』というか。  
 
なんの知識をどこで仕入れたのか、まんまデッドオアアライブのかすみなんだが。  
 
正確にはクノイチとは程遠い気がするが説明するのがめんどくさいので放置しておいた。  
目の保養にもなるしなあ。  
で、そのかすみメアリはブルンブルン乳を揺らしながら叫んでいる。  
「ノゥ! これはお祭りじゃないのヨ! 謎の怪物が……!?」  
 
刹那というか、ものすごい勢いでかぼちゃがこっちに転がって来た。  
 
「…ノォォォォォッ!?」  
そしてものすごい勢いでメアリをそのぎざぎざの口に咥えて飲み込んでしまった。  
そのまま急停止するかぼちゃ。動かねえ…  
……これはさすがにやばいかなあ…とか思う矢先に  
 
ぺッ  
 
とメアリが吐き出された。……服装的にメアリだと思う。  
なぜか頭にハロウィンのかぼちゃをかぶっているけど。  
「お、おい大丈夫?」  
一応心配なので声をかけると、メアリはよろよろと起き上がってこっちを振り向いた。  
「うふ…うふふ…」  
 
なんだか目がとろんとしてらっしゃいます。  
 
そして俺にしなだれかかると  
「テツヤァ…だいてぇ…」  
 
こ れ な ん て エ ロ ゲ ?  
 
いや現実にこういう状態に陥ると欲情とか云々よりも奇怪さが先立つんですが。  
どうすりゃいいのか判断付かぬ俺が突っ立っていると、  
 
でかいかぼちゃの目と俺の目が合った。  
 
しばらく後、何事もなかったかのようにかぼちゃは向こうに転がっていった。  
な…なんなんだ一体。  
なおかつ突っ立っていると、俺の目でかがみこんでいるメアリーが振り仰いで俺を見た。  
 
手に俺のナニを持っているのはなぜですか。  
 
いつの間にパンツを脱がされた?  
「んふふふふ……」  
メアリーは俺のナニを躊躇なく握って擦りまくる。  
「あふぅん!」  
 
ちなみにこれは俺の声だ。  
 
情けないのかむしろ男らしいのか、こんなときにも俺のアレはあっという間におっきする。  
ほどなくしてメアリーは立ち上がると凄いエロイ表情で俺にしがみついてきた。密着。  
え、いやちょっと待てその腰の動きはもしかして  
答えが出る前にナニが柔らかくて暖かい感触に包まれて  
「ぁあ――――……んっ!」  
メアリーが満足そうに仰け反った。  
…おいおい…入っちゃったというか…入れちゃった…  
い、いいのか?  
こんな路上でかぼちゃをかぶった女の子相手という外から見れば異様な光景ですが。  
ぶっちゃけ『筆おろし』って奴なんですが状況が状況なだけにあんまり気持ちよくないです。  
メアリーはそんなことお構いなしに腰を降りはじめる。  
俺はどうしていいのかわからずに突っ立ったまま。  
しがみついたままよがりまくる、かぼちゃくのいちメアリ。  
「あん! あん! あんんっ!!」  
で、あっという間に声が大きくなってきたかと思うと  
「あ――――――っ!!!?」  
と体をぶるぶるさせながら彼女はイってしまいました。つうかやたら早くないか?  
そしてその場に崩れ落ちる。  
 
俺は支えることも忘れてナニを立たせたまま硬直しておりましたよ。  
だって、  
 
道路の向こうからいわゆるハイレグファンタジーの女戦士がwith頭にかぼちゃが  
こっちにやってくるんですもの。  
 
それは向こう隣のジェーンさんでした。  
黒人の血がちょっと入っているのですげえしなやかな体の人です。  
メアリーよりも一回りスタイルがよい人です。  
ちょっと年上でぶっちゃけ一回くらいよろし  
 
以下略する必要もなくよろしくできてしまいました。  
 
相変わらず硬直している私めをジェーンさんは押し倒し。  
騎乗のまま腰を振りまくっていただきました。  
つうか鍛えているだけあってやたら締まります。  
それはそれは情熱的なダンスでした。  
「アウ…! アウゥゥゥゥ――――ン!!」  
それでも俺がナニを迎えるよりもはるかに早くジェーンさんはお先に絶頂を迎え、  
私の横に崩れ落ちてしまったのです。  
 
私が起き上がったとき、既に目の前には次の女の子がいました。  
はす向かいの18歳のクリスティーナちゃんです。  
「はぁぅん! あぁあ…ん!」  
町一番の、それはそれは大きなアンバランスなくらいの胸を持った中世のお姫様姿が  
私のナニに貫かれてあえぎ狂っているあたりで私もようやく状況に慣れてきました。  
 
………  
試しに腰をクリッと回してみました。  
「あぁぁっぅっ!?」  
それだけで簡単に可憐なクリスティーナちゃんが悶えます。  
軽いテンポで突きまくってみました。  
「あ! あ! あ! あ―――――っ!!!!!」  
クリスティーナちゃんは眉を痛いくらいにひそめて、自分の小指を噛みながら  
すごい声をあげて気絶してしまいました。  
 
道の向こう側ではゴロゴロといまだかぼちゃが転がっている音が聞こえます。  
………………………………  
……………………  
…………  
次は私めが楽しんでもいいですよね?  
 
さすがに私も若い身の上。  
こう、なんてエロゲ状態が続いたらもう止まりませんよええ。  
ククク…誰をいじめてやろうかなあ…?  
確か内気でかわいらしい子がいたよなあ…?  
などとそれなりに比良坂ってそこらに点在するかぼちゃを物色しようとしていると  
 
パーン!  
 
と銃声が響きました。  
 
「ええい、この化け物があああっ!」  
目をやると、おお、この地区担当のでっぷり太った警官親父が果敢にも巨大かぼちゃに挑んでいるではないですか。  
ぬう、余計なことを。  
はっきり言って邪魔です。  
だいたいあのやたらと口うるさいデブ親父は、横断歩道はちゃんと左右確認しろだの、  
はっきりしない態度をとるな、生意気だ! だの自分のだらしなさを棚に上げていつもいつも嫌がらせをしおります。  
今日という今日は文句言ってやろうかとツカツカと近寄りましたが、  
 
文句を言う前にかぼちゃが親父を食べてしまいました。  
そしてぺッと吐き出される。で、目の前に  
 
ものすごい美少女の警官withかぼちゃ頭がいたのでした。  
 
…………  
服装から判断するに間違いなく  
 
さっきのデブ親父です。  
 
……ちょっとまて。判断付かぬ俺が突っ立っていると、  
 
でかいかぼちゃの目と俺の目が合った。  
 
しばらく後、何事もなかったかのようにかぼちゃは向こうに転がっていった。  
ちょっとまてぇぇぇっ!!  
 
そしてその俺の目と美少女デブ警官(混乱中)と目が合ったのです。  
 
やべえ。すげえかわいい上にいろっぺえ…いやまてあれは元あんな感じの…  
いやでも大き目のサイズの服がまた…いやいや  
で、史上類を見ないほど混乱している俺の耳に入ったとある台詞。  
「(思いっきり欲情した声で)な…なによ…こっち…見ないで…よ…………  
 (足を擦り合わせながら)あ、あんたなんか…大嫌いなんだから……………………(切なげに)あ…ぁ…っ」  
私も若い身の上です。  
 
 
も う 止 ま り ま せ ん よ え え 。  
 
 
「あ! あ…やっ! はん! あんっ!!」  
「はぁぅ! ああぅぅ! んくっ! あふっ! ひっ!?」  
「ひぃぃ…ぃいいっ! ああ! もっと…ああああああ――――――――――――――――!!!」  
目が覚めたときにはシルクのベッドの中で腹の出たむさい男と抱きしめあっておりました。  
 
数日後、脱兎のごとく祖国へ逃げ帰る若い日本人と  
恋する瞳でそれに追いすがる中年親父警官がいたとき報告もあるが  
俺は知らぬ。聞きたくもない。  
 
 
ああ、おそろしやアメリカ。  
【終わり】  
 
 

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