素直じゃない娘が暴言(という名の照れ隠し)でとうとう男を怒らせたら
「やあ (´・ω・`)
ようこそ、俺の部屋へ。」
「り、涼…フ、フン! 何よ、済ましちゃって! 別に私、悪かったなんて思ってないから!」
(ち、ちがう! 謝らなきゃいけないのに…!)
「この烏龍茶はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。」
「へ、へぇ…あ、あんたにしては、気が利くじゃない…」
(ど、どうしたんだろう…忘れてるのかな…)
「うん、『また』だったな。沙織。」
「!」
「あ、あれは、その…わ……悪かったわよ……」
「仏の顔もって言うしね、謝って許してと言われても簡単に許すつもりはない。」
「ぇ……」
(そ、そんな……!)
「でも、俺の顔を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
『哀しみ』みたいなものを感じてくれたと思う。」
「!」
「これから続く長い付き合いの中で、俺の気持ちも忘れないで欲しい
そう思って、俺は怒ったんだ。」
「…り……涼……っ!」
「じゃあ、言い分を聞こうか。」
「ひっく…ごめん、なさい……ぇっ…ごめんなさい…っ!」
「いいよ。もう怒ってないからさ。俺もちょっと言い過ぎた…ごめん」
「で、も…っく……わたし、素直じゃなくて…アンタにいつも、ひどい、ことを…っ」
「いいって。それに照れ隠しする沙織も可愛いから、見てて楽しいし…あ、そうじゃなくても可愛いけど」
「バ、バカぁ…こんな、ときにっ……」