「…お兄ちゃん…」  
 
兄のベッドの上で  
私の視界に映っているのは間近にある兄の顔。  
そして天井…その二つだけ。  
 
 
(【でろでろ妖怪名鑑0721】  
〜霊パー〜  
性欲にまみれた男達の心が生み出した妖怪。  
男にとり憑き意識も記憶も乗っ取り、  
目に映った女をレイプする。)  
 
 
「はぁはぁ…留渦…」  
 
私に馬乗り、ギラギラと卑しい視線を向ける兄。  
息遣いは獣のように荒く、今にも涎を垂らしそうだ。  
 
 
…怖い…。  
 
 
お兄ちゃんは私の両腕を縛り上げ、  
それを更にベッドヘッドに結び付ける。  
 
抵抗してみたものの、無駄だった。  
 
兄の腕力と私の腕力。  
男の腕力と女の腕力。  
 
その違いなど、考えるまでも無い。  
 
服を捲り上げられ、胸が露になる。  
 
「…っ!何…するの…」  
 
「わからねぇのか?  
お前は今から俺に犯されるんだよ」  
 
兄の口から放たれた、耳を疑うような言葉。  
 
犯す…  
お兄ちゃんが  
私を…  
 
お兄ちゃんは私の胸を覆うブラジャーをずり上げ、  
まだ未発達なそこを乱暴に揉みしだく。  
 
「………」  
 
「…なんだよ、声出さねぇのか?」  
 
この行為に嫌悪感を抱くものの、  
私の体は何も感じない。  
 
「…そうか。お前、不感症だったっけな…」  
 
「……だったら何…」  
 
全く反応しなければ、飽きて  
この行為を止めてくれるかも知れない。  
 
私のそんな微かな希望を、  
お兄ちゃんは次の一言で打ち砕いた。  
 
 
「お兄ちゃんが治してやるよ」  
 
 
行為が再開される。  
だがそれは先程のように乱暴ではなかった。  
 
壊れ物を扱うかのように優しく私の胸に触れ、  
ゆっくりとそれを揉み始める。  
 
「……」  
 
声を上げずとも、初めての行為に私は怯えていた。  
自分の体が硬直しているのが分かる。  
 
お兄ちゃんは私の胸にしゃぶり付き、  
口内で私の乳首を弄ぶ。  
 
「………」  
 
反応を示さずにいると  
ついにはスカートの中に手が入ってきた。  
 
「嫌っ…!」  
 
震える声を絞り出し、抗いを示す。  
 
「…留渦…」  
 
お兄ちゃんは私の耳元で  
囁くようにそっと私の名前を呼んだ。  
 
いつもの、ちゃらけた声ではなく  
かと言って先程までの威圧的な声でもなく  
 
低く、少し掠れていて  
色気をおびた男の声。  
 
「…大人しくしてろ…」  
 
その声に、何故か私の体の硬直は解け、  
僅かに恐怖が和らいだ。  
 
 
お兄ちゃんは人差し指と中指の腹で  
下着の上から私の秘部を擦る。  
 
ゆっくりと二本の指が上下に往復し、  
私の股間に熱を持たせる。  
 
 
抵抗する力も抜け切り  
最早、私はされるがままだった。  
 
 
下着の間から侵入し、  
お兄ちゃんの指が直接、私の秘部に触れる。  
 
「…あっ…!」  
 
上部の豆を刺激された瞬間  
体中に微弱な電気が走るような感覚が走り、  
私の口から、普段よりも高い声が漏れた。  
 
「やっと感じてきたか」  
 
お兄ちゃんは満足そうな表情を浮かべ、  
器用な指使いで私を犯す。  
 
敏感な豆を弄びながら、  
もう一本の指を入り口へあてがう。  
 
いつの間にかそこは濡れていて、  
あっさりとお兄ちゃんの指を呑み込んだ。  
 
「あぁっ…くぅ…んっ…」  
 
私の意志とは関係無しに、口から甘い声が漏れる。  
 
転がすように豆を刺激され、  
嬲るように指を抜き差しされ、  
自分の体では無いような感覚の波に襲われる。  
 
「んあぁっ…!あっ…あぅ…うぅん…!  
おに…ちゃ…ぁんっ…」  
 
「お前、本当に不感症だったのかよ?  
処女のくせにこんなに股濡らして  
よがり声上げやがって」  
 
「んん…っ…ちが…う…あぁっ…  
んんんっ…やぁん…」  
 
こんなに一方的で…  
好き勝手に酷い事言われてるのに…  
私…感じてる…  
 
お兄ちゃんの指で感じちゃってる…!  
 
兄の指で犯され  
感じてしまっているという事実を  
はっきりと意識した瞬間。  
 
「あっ…だめ…だめ!  
なんかくる…あ…んやぁぁぁぁ〜っ!」  
 
頭の中で何かがスパークし、  
今までに無い程の快楽が体中に押し寄せた。  
 
「あっ…あ…ふぁぁ…」  
 
ふわふわと浮かぶように頭がボーッとする。  
体中はヒクヒクと痙攣し、力が全て抜け切っていく。  
 
 
「…なに勝手にイッてんだよ」  
 
そう言いながらお兄ちゃんは私の足を開き、  
その中心に顔を埋める。  
 
「…すげぇ…エロ…」  
 
「だめ…見ちゃだめ…あっ!」  
 
秘部に、生温かくヌルヌルした感触を感じる。  
 
これ…お兄ちゃんの舌…?  
 
「…だめっ…あぅっ…  
そんなところ…汚い…」  
 
お兄ちゃんの舌が  
私の秘部を舐め回す。  
 
だめ。  
このままじゃ…  
 
 
「…そろそろ欲しくなってきたか?」  
 
「…はぁ…はぁ…  
…なに…が…?」  
 
「こいつだよ」  
 
お兄ちゃんは私の秘部から口を離すと  
雄々しく反り立った肉棒を取り出し、  
それを私に見せてきた。  
 
 
「…いらない…そんなもの…」  
 
最後の理性で、私は反抗の意を示す。  
 
「…じゃあ、思いっきり嫌がれよ」  
 
「……っ!?」  
 
突然、秘部に熱く硬いモノが触れた。  
 
「お兄ちゃん!?  
嘘でしょ!?やめて!お願い!」  
 
「うるせぇよ」  
 
お兄ちゃんは私の腰を掴み、  
容赦無く腰を進めた。  
 
「んあぁぁぁぁぁぁ〜〜っ!!」  
 
無理矢理押し広げるように私の体内に入ってくる異物。  
 
「痛い…痛いよ…!やだやだぁっ…!」  
 
下腹部に感じる痛みが、  
これは夢などではなく現実なのだという事を  
私に思い知らせる。  
 
「くっ…きつっ…  
…っほら…もっと嫌がれよ」  
 
お兄ちゃんは律動を開始し、  
激しく腰を打ち付けてくる。  
 
「あぁぁっ!やだ…やだぁ…ひぐっ!  
んあぁぁん!うあぁっ…!」  
 
「くっ…すげぇ締め付けだぞ…  
そんなに良いのかよ?おらっ!」  
 
強く打ち付けられる腰。  
 
律動を繰り返される度  
結合部からグチャグチャと卑猥な音が漏れる度  
快感が強まり痛みが和らいでいく。  
 
 
駄目なのに…  
 
こんなの駄目なのに…  
 
 
「あぁぁ…!だめ…あっ!あっ!  
いやなのに…びくびくするよぉ…!」  
 
「くっ…もっと声出せよ!」  
 
ギシギシと音を立てるベッドのスプリングにより  
リズミカルに腰が打ち付けられ、よりいっそう快感が増す。  
 
「あひぁぁぁ!んあぁっ!  
おにいちゃ…もっと…もっとぉ…!」  
 
 
もう何も考えられない…  
 
 
「…そろそろ出すぞ…」  
 
 
「ぁひっ!あひぃっ!ぅあぁぁぁっ!  
きもちい…きもちいよぉ…おにいちゃぁん…!」  
 
 
「……くっ!」  
 
「ひあぁぁぁぁぁ〜〜っ!!!」  
 
思い切り突かれ、私は叫び声を上げながら達し、  
お兄ちゃんの熱い欲をドクドクと体内に注ぎ込まれるのを感じていた。  
 
……意識が…遠くなる………  
 
 
 
「………渦…」  
 
 
……?  
 
 
「……留渦!」  
 
 
目が覚めると、そこは私の部屋だった。  
 
腕の拘束も解かれているし  
服もちゃんと着ている。  
 
目の前には、いつものお兄ちゃんがいた。  
 
 
「…お兄ちゃん…」  
 
 
「…なぁ留渦…」  
 
 
立ち上がろうとして感じた  
 
 
下腹部の鈍い痛み。  
 
 
「委員長が今からうちに来るってさ…  
なぁ…いいだろ?」  
 
 
 
「……うん」  
 
 
 
私…もう  
 
 
戻れない。  
 
 
end  
 
 

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