「コラ!草太!早く起きないと遅刻しちゃうゾ!!」  
いつもの朝。  
「…草太!……まだ寝てるのっ!!」  
いつもの部屋。  
「…………寝てるの…よね…」  
いつもの行為が、始まる。  
 
草太の顔の見ていると、変な気分になる。そう気付いたのは一週間ほど前だった。  
胸がドキドキしてたまらない。  
そのことに気付いてから、当たり前に草太を起こすことが出来なくなった。  
無防備な草太の顔は……私を狂わせる。  
鼓動がだんだんと大きくなっていって……それを止めるように胸へと手が伸びていった。  
ピトッ…ビクン  
「んっ!!」  
どこかで聞いたバイクのエンジンみたいな心臓の音。手をおいても止まることはない。  
止まれ、と念じるように手を動かす。  
「ぅあ…」  
右手を左胸にさわさわと這わせる。  
不意に、指が立ち上がった真ん中のポッチに触れた。  
「はぁッ…はぁッ………!!んあっッッ!!」  
徐々に草太へと近づいていく………ベッドの上へと。  
動かしている右手は止まらない。セーターをはだけ、制服をずり上げ、直に肌に触れる。  
「あぅ……」  
むしろ、はっきりと胸を揉む動きになっていくのが自分でもわかった。  
(だめぇ…なのにっ!!………気持ちいいよぉ…)  
「もう…んぁッ……タオル抱いて寝るの……あんッッ!!!…よしたらって言って…ひぅっ!!…」  
ベッドの上に乗り、さらに草太の側へ近づいてゆく。  
草太の枕元へ―――ここ一週間と同じポジションへと―――ぺたん、と座り込んだ。  
いつもと同じ。草太の背中側。草太の匂いに一番近い場所で。こうして胸を揉む。  
「はぁッ…んはぁッ……!!」  
(気持ちいい………草太……そうた…そうたぁ…)  
一週間繰り返した出来事はここで終るはずだった。しかし。  
 
「ん~~……むにゃむにゃ」  
ゴロン、と草太が寝返りを打つ。  
「!!!」  
あわてても、そこからは動けない。  
草太が起きてしまう。ベッドに女の子座りをして、はだけた胸を揉んでいる私。  
そんなトコロを見られたら、恥ずかしくて死んでしまう。  
葛藤しているうちに、草太の頭は私のひざとひざの間に入り込んだ。  
「…!………んんんんっ!!」  
あたる。草太の息が、私のアソコに。  
そう思った瞬間。  
ビクン  
何かが、切れてしまった。  
怖くて、そう今まで怖くて触れてこなかった、その部分に、草太の…、草太の息が…  
そう思ったら、堪らなくなってしまった。  
「はぁッ…はぁッ…ん……はぁッ………はぁッ」  
左手を胸に残し、スカートの中に右手を差し入れる。  
左手の動きとは対照的に、慎重な動きで、その部分へと徐々に近づいてゆく。  
その間にも、生暖かい息は規則正しく私のアソコを刺激して………興奮するのがわかった。  
(そ、そんなコトしちゃ……んぁっ!!…いけないんだゾ……!!んッ)  
スカートの中へ、そして、今朝換えたばかりのショーツの中へ手を伸ばし……  
ワレメへと到達する。  
「ン―――――――ッ!!!」  
あまりの気持ちよさに、思い切り叫びそうになって自分の左肩を噛んだ。  
くちゅりと音がする。いやらしい、音。  
その音に私は脳髄が痺れるような誘惑を感じてしまった。  
 

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