「しまった、朝立ちだよ」
まずはいきなりこんなセリフから始まるのを許して欲しい。
よく解らんが異世界から来たと言う三人娘は相も変わらず俺の家を占拠しているんだ。
百歩譲ってそれは良いとしよう、俺だってかわいい子がいたら嬉しい。
しかし俺の家は親が大体いないんだ。
だから今迄は居間でオナニーしようが、台所でオナニーしようが、玄関でブリッジしながらしようが、何の問題もなかったのだ。
いや、むしろ完璧なオナニーライフを満喫していた事は皆には内緒だゾ。
しかし今はコイツ等が四六時中俺を監視している。
ナイトメアリアンとか言うキ〇ガイから守る為って言うのは解る。
だが、一体何がエルデの鍵だ?
俺の鍵をお前達の鍵穴に入れて良いのか?
むしろ生殖行為は出来るのか?
まぁ、そのせいで俺は自家発電が出来ない状況にあるのである。
だってそうだろ?
俺みたいな人畜無害電波キャラを演じていると、
一つのミスで今までの人生やキャラ設定が崩れて行くのは、
考えるまでもなく当たり前だ。
今迄も朝一でりんごが「そろそろ起きなきゃいけないんだゾ」
と言う実に甘ったるいセリフに心の中で、
“えぇもう息子は起きていますよ”
“実はですね、もう既にイッています”
“ゾってなんだよ?”
と、卑猥なツッコミを入れほくそ笑む事も望めなくなっている。
だがそうそう悲観すべき訳でも無く、ネタがそこら中に落ちているとも言える、
中学生ならヨダレ物の状況に胸や股間が膨らむ事は言う迄も無いであろう。
ただ場所の確保だけが問題なのだ。
しかし今の状況はまずいね。
一つ、息子が元気。
一つ、隣りにノーブラタンクトッブ女がすーすー寝息を立てている。
一つ、その隣りに自称オオカミ犬が何とかハンマーとか勇気が何たらとか抜かしてやがる。
…やっちまうか?
いや…待つんだ。
くそ、こんな事なら早めにりんごをてごめにするべきだった事を後悔する必要がある。
仕方ないがトイレ迄行くのか?
…く、目の前にネタが転がっている状況でか?
よかろう…ならばやる事は一つだ。このまま、
発電を開始する。
俺は隣りに寝ているノーブラを見つつ息子をしごく。
そのタンクトッブには二つのポッチが俺に食べてみてよ、と言わんばかりに自己主張していた。
「いいのかなぁ」
などと独り言を言う程の葛藤に俺は苦しんでいた。…半裸で。
気付くと俺の手は意思に反し赤ずきんの胸に伸びていったんだ。
なんてこったこれが中二病か、などと現実を考えるも俺の手は止まらなかったね。
手は彼女に到達した。
俺は小振りな胸をならべく気付かれないように優しく撫でる。
撫でる。
「んぅ」
手は彼女に到達した。
俺は小振りな胸をならべく気付かれないように優しく撫でる。
撫でる。
「んぅ」
まずい、起きたか?
俺はすぐに手を引っ込めた。
今ならまだ狸寝入りでごまかすことは可能だ。
するとすぐにまたすーすー寝息を立て始めている。
バレたらまずい事になるのは解っている、
でも…止められないんだ。
なぜならさっき迄触っていたポッチが忘れられない、
忘れられないんだ…
だから触る、それが俺のジャスティス。
…まぁいい、下らん事を考えたり後悔するのは後だ、
今はこの行為に殉じよう。
ちなみにこの間、既に手が伸びていたのは秘密だゾ。
そして手が触れるか触れないかの時に、それは聞こえた。
「足りない分は勇気で補うんだ」
この馬鹿狗が、いきなり訳の解らん事を叫びやがって。
赤ずきんが起きたらどうするんだ、貴様が責任取ってくれるのか?
俺はちょっとビビりながら赤ずきんを確認する。
良かった、全く起きていないようだな。
とゆうかこの女は起きる兆しがないゾ。
しかしな、さっきのヴァルの言葉は一理ある。
俺には勇気が足りない。
それは解る、今迄もこれからもこのキャラを演じる限り俺は…
エロさを前面に押し出す事は出来ないんだ。
聞いて欲しい、赤ずきんに。
聞いて欲しい、白雪に。
聞いて欲しい、いばらに。
…そして、りんごにも。
“お前達をネタにしている事を”
だから…いいよね?
生で触っても…
ん、ちょっと待て?
ははは、もうタンクトッブの中に手は入っていました。
今気付きました。
重症です。
中学生です。
続くかもしれない