いつものように草太の家で朝食をつくり終えた私こと  
りんごは、朝のぽーっと感につられて、妙なことを妄想してしまった。  
 それはもうあの3人が居候しはじめてからずっと考えていた事だった。  
 幾ら草太が鈍感だからってある日をきっかけに性の快楽に溺れる  
なんて事は決して無いと誰も保障できないと思う。  
 そして、その「ある日」ってのが常に低い確率で潜んでいたのに  
昨今その確率が底上げされてしまったのだ。  
 あのジュ〜スィ〜とか言ってる奴等のせいだゾっ!  
   
 まずは赤ずきん。あいつはなんでああも無駄に露出の高い事高い事。  
あんなの隙間から尻やら胸やらが丸見えでいつこんな展開になるか・・・  
   
 妄想その1  
「あっ・・・草、太・・・そこ触られると・・・気持ちいい」  
 赤ずきんの秘所をぐちゃぐちゃと慣れない手つきでかき回す。  
赤ずきんはその拙い前戯で軽くたっしてしまったのか、恍惚とした  
瞳で草太の濡れた指をじっと眺めていた。  
「まだまだこれからだよ、赤ずきん。これよりもっと気持ちいい事をするよ」  
 そう言ってジッパーをおろして屹立する男根を見せ付けて・・・  
 赤ずきんは本来暗示する処女の意味合いを無くす。  
 妄想終了。  
 
「って、なんで妄想で物語っぽい閉め方するのよ」  
 自分にあきれつつ、冷蔵庫に適当に閉まってあったマミーをちゅうちゅうと  
吸う。  
 赤ずきんは大丈夫だろう、多分。それに草太がそんな行為に走ろうとした瞬間  
ヴァルがナニを噛み千切るだろう・・・それはそれで不安だ。  
 やなものを かじって しましました ヴァル  
 あーあ、痛そうな妄想はやめやめ。  
 問題なのは赤ずきんでは無くイヴァラだ。  
 植物の事で話が合うし、恋人ってのは似たもの同士の方が相性が良いらしい。  
 だいたい、赤ずきんの露出は、小学校低学年のワンピースの露出位、詰まり  
健康的な(色んな意味で)露出なのだ。  
 しかしいばらの露出ってのは胸にブラ、見た感じそんなに自慢できる程の大きさ  
でも形でも無いと思う。そう、明らかに不健全な露出だ。  
 そしてその露出に草太は。  
 
 妄想その2  
「いばら、僕・・・いばらの花弁が、食べたいな」  
「草太・・・」  
 先に動き出したのはいばらで、草太のジッパーをおろし、男根をあらわにする。  
 慣れた手付き(雰囲気からなんとなく慣れていそう)で皮を剥き、亀頭を嘗める。  
「んっ・・・いばら・・・もっと、優しく」  
 敏感な草太はいばらのテクですぐに射精していばらの口内を、雨上がりのツツジの  
においで満たした。  
 妄想終了  
 
「って何故にまた物語風の閉め方?」  
 そんな妄想が広がる。このままでは「孕み銃士赤ずきん」になってしまう〜っ!  
「輝く、種有りクローバー!私を孕ませた責任、とってもらうんだからっ!!!」  
 このままでは、ナイトメアリアンにいばらも赤ずきんも瞬殺じゃない。  
 ああ、白雪?あいつは〜どうでもいいや。  
 
 マミーを吸い終わり、そんな妄想を終わらせた私は妄想で火照った体と頭を落ち着ける  
為、窓を開けて空気を吸おうとする。  
 こんな事は所詮私の妄想。草太もまだまだ男の子としての機能が発達してないだけ  
で、こんな事は決して、  
「うわっ!!!」  
 何かを踏んづけて、ずてーんと尻餅をつく。  
「いたたたたたたたた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、」  
 顔面がセメントみたいにカチコチ。  
 朝の健全な空気が丸潰れ、尻餅をついた横にあったテレビには、  
 制服を着たロリっぽい女の人がおっさんにファックされちゃってる映像が  
映っていた。  
 しかもそれが私の着ている制服に似ていて、速攻で停止ボタンを押した。  
 どうやら踏んだのはリモコンで、その拍子に再生ボタンを押してしまったらしい。  
 ビデオの穴を覗く・・・衝撃のタイトル「ちちまるこちゃん」  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは、間違い無く、」  
 草太、貞操の危機!そして、犯罪者への危険な道!!  
 私は暫く考えて、覚悟を決める。  
「私がやらなきゃ、誰がやる〜〜〜〜っ!!」  
 階段を上がり、草太の部屋へ向かう。  
 
「そーうーたー・・・よしっ、寝てるな」  
 起こさなくちゃいけないけど、先制攻撃の基本は不意打ちだよね。  
 ベッドに寝ている草太を見つめる。・・・よくよく考えれば、タオルを抱いて  
寝てるのって、起ってるのを隠す為なのかも。  
「うっ」  
 そう考えると顔が熱くなる。そんな理由なら少しは納得できたからだ。  
「・・・えいっ!」  
 草太からタオルを奪い取ると、その勢いで一気に草太のズボンをパンツごと  
ずりおろす。  
 赤黒く聳え立つものが露になった。  
「これが、草太の」  
 小さい頃はもっと可愛げがあったこいつが、こうも立派にグロくなってしまうとは。  
 そう思いつつもそれを握ったり擦ったりする・・・痛くないのかなぁ?  
 男の人のここを触るのがはじめてな私は、こう言うのが本当に気持ちいいのか  
疑問だ。でも、嘗めたりするのはどうだろう。それなら、さっきのよりは優しい感触  
なんじゃないかな?  
 
 おそるおそる歯を立てないように亀頭を嘗めてみる。妙な味がするけど、悪い  
気はしない。よしっ、これならいける!適当に亀頭をベロベロ嘗めていると  
草太の息子は少しずつ大きく、太くなっていく。  
「気持ちいいんだよね・・・草太」  
「ン・・・りんご!?何、ナニしてるのっ!!!?」  
 行為に夢中で草太が起き上がったのに気付かなかった。特に誤魔化す言葉を  
考えていなかった私は草太を押し倒し、唇を重ねる。  
「ん・・・りんごっ。だめだよ・・・こんなこと」  
「草太っ!!!!貴方が好きっ!!!!」  
 もうヤケだった。草太が誰かをおそうのもヤだし、誰かにおそわれるのもヤだった。  
「草太っ!私の精一杯の気持ちだゾっ!」  
 顔がりんごだった。  
「りんご・・・」  
 草太は返事にも勝る優しい口付けを交わした。  
「嬉しいけど、言葉で・・・欲しいゾ・・・」  
 啄むように頬に口付け。  
「りんごはいつも僕の傍にいて、そして、気付かない内に僕にとっての幸福になった人。  
尊敬も愛情も、全て、君の中にある。君のいない僕は、ありえない」  
 そして、最後に愛のピリオドを打つ。それは、決して終わりではなく、壁の崩壊だった。  
「りんご・・・大好き」  
 にっこり顔に我慢できず、先に行為をしたのは、私だった。  
「んっ、あっ・・・ああっ・・・・・・・・・・・」  
 私の秘所を優しくかき回した草太の指が離れ、私は草太の上にゆっくりと体を沈ませた。  
「あっ!・・・りんごっ」  
「んっ!」  
 いれて少しで達してしまった草太は申し訳なさそうな顔をする。  
 熱いのがお腹を満たす。  
「まだ・・・いける?」  
「うん・・・ごめんね、りんご」  
 ゆっくりを出し入れを再開した草太は段々と元の大きさに戻っていき、  
 私も草太も快楽に溺れていく。  
「んっ、あっあっあっ・・・!!!そうたぁ、もっと動いてっ」  
「りんごっ!!気持ちいいよ!!!はっはっはっ!」  
 もっと力強く動く草太。こいつも、なんやかんや言って男の子なんだな。  
 なんだか、逞しいよ。  
「そう、たっもういっちゃいそうっ!!!」  
「待って!!僕はまだ」  
「む、無理〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」  
 
 頭に白い爆風が溢れる。  
 その快楽に酔ったように私は草太の男根を再び中でしごきはじめる。  
「草太、次は、いかせてあげるね」  
 二人は暫く片方が絶頂しもう片方が絶頂するの繰り返しだった。  
 事が終わった私達は裸のまま二人一緒にベッドでおねんね。  
 学校をはじめてさぼってしまった。  
 
「あっ、また父さんビデオ入れっぱなしだ。全く・・・」  
「え?お父さん!?」  
 なんだ、安心したゾ。てっきり草太が犯罪者予備軍になるかと思ってた。  
 その気分を入れ替えるように私は提案した。  
「ねぇ、草太。今日はどっかに出かけようよ。公園とかどこでもいいよ。  
ただし、二人きりで」  
「そうだね。どこにいこうか?」  
「あっ・・・その前に着替えて来る。・・・その、汗もかいちゃったし」  
 二人で赤くなった顔を見つつ、草太は私を見送ってくれた。  
 バタンと扉が閉まる。  
「もう、父さんは・・・一緒に見ようって約束したのに・・・」  
 ビデオを見ながらがっかりした表情で言う。  
 知らない方が幸せって事もあるね。  
おわり☆  
 

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