「にゃしし・・これで完成だにゃ。」  
薬草の調合を終え、とろりと流れるゼリー状の液体を眺めて笑うランダージョ。  
それは麻痺を引き起こす数種類の毒薬をブレンドし、半月酢漬けにしたもの。  
強烈な香りが辺りに立ちこめる。  
「しゃてしゃて、物は試しにゃ。エルデの鍵のところへ・・。」  
独り言を言いながら瓶に詰め、鞄の中に入れる。  
 
「何処に行くの?」  
 
「んげっ!グレーテル!」  
ランダージョにとって今のところ、最も忌み嫌う人物が現れた。しかも何か企んでいる面もちをしている。  
「まさか、そんなもので三銃士を倒せるとでも思ってるの?それに『物は試し』って、本命に試したら意味ないじゃない。」  
最後に鼻で笑ってみせるグレーテル。その言動にカチンときたランダージョは、瓶を取り出してグレーテルめがけて投げつけた。  
油断していたグレーテルは見事それを浴びてしまい、強烈な刺激臭に悶絶する。  
「ぅ・・・!」  
息ができない。だがそんなグレーテルをみて、高笑いしながら眺める鬼畜な獣がいる。  
 
「にゃ〜〜〜っはっはっはっ!!話の時、お前は必ず油断して隙ができるにゃ。そんにゃんだからいつまで経っても、ヘンゼルしゃまに信頼されないにゃ。」  
「うるさ・・・!・・ぐっ・・・。」  
反論しようにも、この匂いの中、息ができないために押し黙るしかなかった。  
おまけに、ビリビリと体に電気が走り、手足が拘束されたように動かなくなる。効果が現れ始めたのだ。足がふらついて、その場に倒れ込む。  
「どうやら我輩の勝ちみたいだにゃ。こうなった手前、たっぷり日頃の鬱憤を晴らさてもらうにゃ。」  
そういいながらおもむろに緑のズボンを荒く脱ぎ捨てる。  
そして無抵抗なグレーテルのスカートを掴むと、下着ごと一気にずり下ろす。  
「!!なっ・・!」  
驚いてかろうじて動く頭をあげる。ランダージョは無言で、かつ荒い息でグレーテルの初々しい秘部を直視する。  
 
「やめなさい・・!この・・変態猫・・っ!」  
怒鳴りたかったが、口が思うように動かない。  
普段なら小指一本でも勝てそうな相手に、雀の涙ほどの抵抗も出来ない。  
「お兄様ぁ・・!助けてっ・・・!!」  
涙声で兄への悲痛な叫びを力の限りに叫ぶ。あくまでも自分の妹。すぐに駆けつけてきてくれるはずだ。  
そんなことを思っている間にも、ランダージョの手が秘部に近づいていく。  
「泣くでにゃい。そんにゃ風にしたって、今の我輩はもう止められないにゃ。」  
 
 

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