前回のあらすじ
ランダージョの姦計により処女を奪われたグレーテル。
危うく輪姦されるところをどうにか抜けたものの、怒ったりんごが伝説の
スーパーりんごに・・・これもどうにか逃げ出す。
逃げるのは得意中の得意なぐれこであった。
そして。
森の中を進むおでん缶ねこを、突如疾風が襲う。
ランダージョを発見→先制攻撃First Attack
「なんにゃ!?」
突然の事で即座に対応できないランダージョ。
グレーテルのミッシンググレイヴでランダージョを攻撃。
「ミッシンググレイヴの突きを喰らえっっ!!!!!」
ざくっ!ランダージョの背中を太い剣が蹂躙し、命の処女を花々しく奪った・・・かも。
死んでいるのかは、復習を遂げ興奮したグレーテルには上手く判別はできなかった。
「ミッシンググレイヴは欠けはしない」
どっかで聞いた事があるような台詞を吐く。
「ざまぁ無いわねランダージョ!夜に帰りなさい!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・暫くの沈黙。
「・・・なんか、復讐したと言うのに虚しいと言うか・・・なんか、こう、どうでもいいって言うか・・・」
詰まり、ランダージョの命なんて獲ってもね、と言いたいらしい。ランダージョの存在って・・・
虚しい気持ちがいっぱいになったその時、随分聞きなれた声が聞こえた、赤ずきんである。
(しまった!隠れないと)
あの女(りんご)に殺されてしまう。3銃士よりりんごの方が恐い。愛の力とは偉大なのだ。
木陰に隠れようすを見る。
「草太って学校でよくいじめられなかったよねー」
「きっと運が良かったんだろうねー」
はははと薄く笑う草太。こいつは正常な人間であるのかさえ疑問だ。
「まぁ私が守ってたからね・・・お金で」
「ふわわ・・・懐柔かいじゅう」
「まぁりんごさんお上手お上手☆」
ファンタジーとは到底思えないトークをしつつ隠れたグレーテルの前を通過しようとする。
そこにはさっきグレーテルが殺した(?)ネコの死骸(?)があった。
よくみたら少し痙攣しているのが伺える。
「ねぇねぇネコが死んでるよー」
「草太。こんな汚れたネコ食べられないゾ!」
「ははははははは」
その場をさる3銃士達。
(え?感想それだけ!!!)
グレーテルは静かに涙を流す。
(ランダージョって一体・・・)
ランダージョを土に埋めた後(かすかに動いていたような気もするがほっとく)私は3銃士を
尾行することにした。
尾行にはなれていて、彼女達に気付かれる確立はコンマとんで1くらいだろう。
「ねぇねぇさっきから何あれ。隠れてるつもりなの?」
ひそひそ話しで会話。
「ばればれだな」
欠伸をしながらイバラが言う。
「ああもう!イライラする。ああ言うのを見ていると私がまだ白ヘルだった頃を思い出すわ!!」
「その時の話を聞く度に御飯が喉を通りませんわ」
「そんな事ないわよ白雪。女の子は血を浴びて強くなるんだから」
彼女達が会話しているが何を言っているのかは良く分からない。
でも、また涙がでるのは・・・何故なんだろうか。
尾行している内に、私はある作戦を思いついた。
その名も
『初美を殺して僕も死ぬ!大作戦』
内容は簡単!
私の魔法で草太を操り3銃士に攻撃→ピンチ→草太を殺す
→愛する人を殺してしまった・・・だったら私も一緒にあの世へ・・・
その作戦は見事に成功し、残った赤ずきんと対決する私。
数回の剣戟で折れ曲がったグリムテイラーを必死に使うが、もう耐久性は無い。
詰まり、お前の防御は紙切れという事!!!
一対一ならば私にも多少勝機がある。そして・・・
「グレーテルこんなところで寝ていては死ぬぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・ぐ〜」
「グレーテル!」
ゆさゆさ。
「はっ!ここは・・・って何故夜!?」
目が覚めるとそこには愛しい愛しいお兄様の姿が。
「私が来た頃には既に寝ていた。グレーテル、気になる寝言を言っていたな。どんな夢を見た?」
「赤ずきんを倒す夢を見ました。やっぱり、夢だったんですね」
「そんなのアタリまえじゃん」
「やっぱり?」
なんだろうかこの妙なお兄様は。人間たまにはこんな日もあるんだろう。
「それより、グレーテル。奴等に何をした?」
「え?尾行しただけですけど」
何の事かさっぱり分からない。お兄様は焚き火の光りを指差した。
見ると、そこには安眠していて縄に縛られた3銃士がそこにいた。
「普段は寝ている時でも警戒を怠らないあいつらが今回に限って無警戒。
一体どんな魔法を・・・」
泣いていいですかお兄様?
「この通り3銃士は既に捕らえてある。だが、エルデの鍵とその愛人がいない」
「愛人って・・・」
顔が引きつる。
「そう遠くない所にいるはずだ。探すぞ」
暗闇の中を歩いて暫くすると自然の音とは違う変な音が聞こえた。
パンパン。くちゃくちゃ。「あっ・・・あん」
「お兄様、声が」
「だな、行くぞ」
私達が行ったその先には半裸になってりんごの体を突く草太がいた。
「ふっふっ・・・はっ」
「草太・・・もっとそこ、そこがいいのっ・・・!」
「ああっ・・・」
その拙い情事を私は少し興奮して見ていた。
「二人とも『おたのしみ』の所悪いな。エルデの鍵、貴様を奪いに来た」
「ああっりんご・・・いい・・・いばらの次に」
「はぁぁぁぁ、あ?いばらの次にってどういう事よそう、ああん!」
奥の方をぐりぐりする腰の動きでりんごはだまってしまう。
「はぁはぁ・・・もう、駄目っ!草太っ!」
「くっ!」
「人の話をきけー」
逝って放心したりんごを蹴る。上手く受身をとれず気絶してしまう。
「ああ!りんご!!!何て事をするんだ」
「その前にマエを隠せ」
りんごを傷付ける・・・彼女の事を哀れに思っているのでは無く、彼女を
傷付けると決まって彼はエルデの鍵の力を解放してしまう!
「いけない!お兄様!!」
木陰から出てきた私はお兄様を止めに入る。
「なんだグレーテル!奴のナニがそんなに気になるか?」
「いや、そうじゃなくて。彼女を傷付けるとエルデの鍵は、」
言い切る前に草太の力が発動して、辺りを光りで覆う。
「やめろ!」
エルデの鍵の力を発動した草太に思わずお兄様は見入っていた。
「・・・なんと神々しい。これがエルデの鍵の力・・・暖かく包む、母の優しさのよう」
確かに美しい光だった。太陽の光より弱いわけでは無いが、優しい。
訴える光じゃない、包むような、そんな感じ。
そこまでは良かったのだ。次の瞬間、私の体は凍りつく、と言うより、
死んだ。
「んっ・・・ちゅっ・・・ぺちゃっ・・・」
見れば、お兄様と草太は抱きあい、恋人のキスをしていた。
絡み付く舌と舌はやがて離れ、しかし、抱きあった体だけは離さなかった。
「エルデの鍵・・・暖かい」
「そうなの?僕自身は良く分からないや」
いいながら、何故か全裸になったお兄様の男にしては華奢な体、乳首を嘗めて甘咬みをする。
「んっ・・・」
「気持ちいい?」
笑顔で問う草太はどこか自身がある声色だった。
「ああ・・・気持ちいい。エルデの鍵、いや、そうた、私を・・・抱いてくれないか?」
「いいよ」
「え・・・ええっ!?」
なんなの・・・なんなのよーこの展開!!意味不明過ぎる。
そんな疑問の山が築かれるのを無視して、草太は見たことが無いものを取り出した。
「それは・・・なんだ?」
「ローション。そのままじゃあ痛いからね」
布を敷いた地面にお兄様を仰向け押し倒すと、ねっとりとしたものを指に絡めさせ中指を
アナルの中に押し入れる。ローションのせいか、それは割かしあっさりと入った。
って、何冷静に見てるのよ私。
「ああ・・・妙な感じがする。お前の指が、私の中に、入って・・・いるのだな」
顔を赤くし、涙をたたえながら草太を見ている。とても愛しそうな瞳で。
「ちょ・・・ちょっとお兄様!!!何エルデの鍵といやらしい事してるんですか!?」
「止めるなグレーテル!これは一目惚れなんだ!!あの暖かい力に私は虜になってしまったのだ」
「そっ・・・そんなぁお兄様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キモッ」
「キモイって言うな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
お兄様・・・ついにそんな世界に。
「ヘンゼル。余所見しない」
一本だった指に人差し指を加える。
「ぐあああぁっ!!!」
出し入れする指の速度を段々と速くして行くと少し解れ出したのかお兄様の男根がその
体積を拡大し、顔は恍惚に瞳を閉じしていた。
「そうた・・・」
「何?」
「そろそろ・・・私をお前のものにしてくれ」
「うん」
もう一度口付けをしてお兄様を四つんばいにさせ、男根を入れようとした時、草太がこっちを向いて
言った。
「グレーテル。君も一緒に気持ち良くなろうよ」
「「え?」」
私とお兄様の声がユニゾンする。
「そうた!何を言ってるんだ」
「そうよ!何で私が貴方なんかと・・・」
するもんですか。そう言いたかったが、無理だった。二人の行為を見て、私も既に濡れていたのだ。
「ええ・・・どうやって遊びましょうか」
「うん・・・それはね」
「はぁ、うわああああっ!!」
お兄様の後から挿入した草太は羽交い絞めにしながらアナルを突く。
「そ、そうた!何を・・・」
羽交い絞めにされたお兄様の男根はとても大きく、ピクピクと動いている。
「成る程ね・・・感謝するわ。お兄様っ☆遊びましょー」
その男根に秘所をあてがい、ゆっくりと入れる。
「待て、グレーテル。止めろ・・・止め・・・あっっっ!」
後の草太がピストン運動でお兄様の中を滑る。ぱんぱんと音がする度に私の中の
ものがぴくぴくとし、より強い快楽を欲している。
「ぐれ、グレーテル!貴様こんな事をしてただで済むと思って、」
「いないわ。ちゃんと理解しているつもり、ちゃんと覚悟してるつもり。
最悪の想像なんて何度も何度も・・・それでも言うわ。どんな方法でも、貴方を、抱きたい!!」
私も腰を動かし、刺激される。私の中のヒダが、お兄様の物を飲み込もうと必死に絡みつく。
「はっああああああああああああっ!!いいっ!いいわお兄様!!」
「ぐっ・・・・・・・・・・・・・・・・変な気持ちだ。二人に遊ばれて、悔しい気持ちもあるのに、どこか、
許せてしまう気持ちもある」
「はっはっ、ヘンゼル、それがね、人を好きになるって気持ちなんだよ」
「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だったら、私は、どっちが好き、なんだ」
途切れるその声に興奮していってしまいそう。
「そんなの私に決まっ、」
「両方に決まってるじゃないか」
「え・・・・・・・・・・・っ、あっ」
お兄様が困った顔をしているのがチラリと見える。可愛い。
それは草太の言葉もあるだろうが、原因はもう一つある。
お兄様も観念したのが私にも構ってくれ、私の中を突いてくれている。
だが、その速度が遅くなっているのだが。理由は簡単、もういきそうなのだろう。
それももう、限界だった。
「くっ・・・もう、ああああああっ!!!!」
「あんっ☆」
迸る熱いものを膣に感じた私は思わず声を出す。
「あーあ、可愛そうに・・・ヘンゼル。グレーテルをちゃんといかせてあげるまでやり続けるからね」
「え・・・そんな・・・」
私達の夜はまだまだ長かった。
次の日。
「グレーテル」
「はっ、はい!」
食事中に声を掛けるなど珍しい。
「私はお前を好きなんだそうだ」
視線を反らし、顔を赤くする。
「ええ・・・」
照れ隠しでオレンジジュースを一気に飲む。
「良かったら、どうだ?エルデでデート略してエルデートでも」
信じられない・・・お兄様とデートだなんて。後、寒い。
「是非、是非是非是非!!!!」
こくりとお兄様が頷き返した。
「でも、なんでエルデでデートなんですか?」
「いや、ローションを買いに」
「まてや」
つづくかも