「♪お兄様おんりぃだもん、いつでもいるよ隣にね(はーと)  
貴方の瞳が好き。貴方の匂いが好き♪二人だ、」  
 何となく後から気配がしたのでグレーテルは歌うのを止め振り向く。  
「あのー、グレーテルしゃま・・・」  
「聞いてたの?私の思いがしこたまこもったポエムを聞いてたのねー!!!!」  
「いや・・・黙っていれば何か歌ってるのかなーって思う程度ですんだんじゃ、」  
 ギギギギギギギギ。  
「にゃ〜〜〜〜!!!!!!!!!」  
 首を締め上げて持ち上げる。厭きたから下ろす。  
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・で、何のよう?」  
 ランダージョの目が光り、待ってましたとばかりに紙を一枚取り出す。  
「おでん缶?」  
「こう言う場合、何でやねんと言うべきにゃのか?」  
「だって、あんたが出すものなんておでん缶と相場が決まってるじゃない」  
「我輩の存在って一体・・・」  
 猫じゃないかしら?  
「っと、それより。これはケーキ食べ放題のチケットにゃ」  
「ケーキ!?それを私にくれるのね」  
「そうにゃ。たまには羽を伸ばすといいですにゃ」  
 ケーキを嫌いな女の子はいないだろう。ありがたく受け取る。  
「でも、どうしてこんなものをアンタが持ってるの?」  
「友達の友達の友達に貰ったんですにゃ」  
「友達いたんだ」  
 どうでもよさげに言う。  
「お前、我輩を嘗めているだろ?」  
 グレーテルの部屋からおいとましたランダージョはニヤリと笑うと  
上機嫌で歩き出した。  
(あの、裸エプロン最近調子に乗りすぎだにゃ。ここは一つ我輩がお灸を  
すえてやらなくては・・・まずはそう、裸エプロンの正しい使い方を教えてやるにゃ)  
「にゃにゃにゃにゃにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
 ランダージョの煩い笑い声が城中に響いた。  
 
 
 次の日。  
「ここがオデンカンネコの言ってた、ケーキ店『ろりっこきゃっちゃー』ね」  
 名前が変なのはあのネコが変なのと同じと無理矢理解釈して店の中に入る。  
「・・・普通ね」  
 外観も普通だったが、中も普通。でも、置いてあるケーキは美味しそうなので  
良しとしよう。  
「いらっしゃいませー」  
 若いメイド服の女性店員に食べ放題のチケットを渡すと、窓際のポカポカと暖かい席に  
あんないされた。  
「ふぅ・・・悪くないわ」  
「飲み物は如何ですか?」  
「う〜んと・・・アールグレイを一つ」  
「ケーキは適当なのをお持ちしますね」  
 ケーキ選べないのか?選ばせて欲しいんだけど。  
 言う前にウェイトレスの姿は無かった。  
「お待たせしました『パラダイスロスト』で御座います」  
「ただのショートケーキじゃない・・・」  
 まぁ食べるけど。  
「んぐんぐんぐ・・・美味しい」  
 甘いケーキの後にアールグレイを啜る。うん、この一瞬だけする味が泡沫の人生の  
ようじゃないか・・・なんちゃって。  
 紅茶を啜ると何となくカッコつけたくなってしまうのだった。  
「ん・・・ふわゎ」  
 イヴァラみたいな欠伸(あくび)をしてしまう。昨日、ポエムを書くのに夜更かしをした  
ツケが回ってきたみたい・・・  
 でも こんな 強い 眠気が 急に なんて ちょっと おか、  
「ぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
 眠ってしまう少し前、ニヤリ顔のオデンネコの姿が見えた、気がした。  
 
「うわ〜や〜ら〜れ〜た〜」  
「ねぇ・・・起きて、起きて」  
 どこかで聞いた事がある情けない男の子の声が聞こえる。  
「ん・・・」  
 目を開けて最初に視界にうつったのは私の手首。それだけならまだ普通だが、  
両手を鎖で縛られ、オーガミトンもはずされていた。  
「なっ・・・!」  
 一瞬混乱しかけたが、どうにか冷静になり足も見る・・・予想できてはいたが、両腕と同じ状態だ。  
 後、いつもより体がスースーするよく見たら・・・。  
「裸えぷろん!!!?」  
 それも私のエプロンじゃない。フリフリの、白くて可愛い奴だ。  
「こんなんじゃ街中歩けないじゃない!」  
「いつもの格好も同じような気がするよ」  
「エプロンと裸エプロンじゃ、喫茶と準喫茶位違いがあるのよ!  
大体どうしてこんな事にって、貴方」  
「やあ」  
 ニッコリフェイスで挨拶するそいつは。  
 
「すずかぜ・・・くさた」  
「そうた。それよりどうしたの?こんな所で」  
「いや・・・あなたこそどうしたの?」  
 見れば、くさた、じゃなくてそうたも私と同じ状態だった。言わずもがなだと思うけど  
裸エプロンにはなっていない。  
「いやー、実は、おとぎ話を聞かせてやるから店で話をしないかって言われてケーキを  
ご馳走になったんだ。『パラダイスロスト』とか言う変な名前(貴方の名前と  
比べれば全く変じゃないわ)のケーキを食べた後に何故かこうなっちゃって」  
 えへへと笑う草太。・・・あいつらも大変だな。  
「まぁ、私も貴方と似たような経緯ね。それより、どうしよう・・・」  
 見渡してもあるのは板張りの床位後は薄暗くてよく見えない。  
「名案は無し・・・困ったわ」  
「ねぇ、グレーテル」  
「なに?」  
「宇宙人はいるんじゃないかなぁ?」  
 こいつ・・・エルデの治療を受けた方がいいんじゃないか?  
 そう思って草太を見ていた私は突然体が熱くなり、気が付けば、彼の  
勃起した股間をじっと見ていた。  
(何・・・体が熱い・・・こいつのものから目を反らせない)  
 体が、熱い。もっと言うなら体の一部が異常に熱いのだ。  
 その部分がムズムズして太股を摺り寄せる。  
「んっ・・・」  
「あっ」  
 それを見ていた草太のそれはもっと盛り上がりピクピクと動いていた。  
 それに目を奪われた次の瞬間、壁が突然無くなり、眩しい光が私を覆った。  
 バサっと音がすると思ったら、どうやら壁だと思ったものは舞台の幕だったらしい。  
 と言うことはここは舞台みたいなもんか。  
 段差のある客席を見る。  
 見れば、それはテーブルを沢山並べてあり、その席には酒やらなんらかの薬物が転がっていた。  
 これは舞台と言うよりは結婚式場に近いかもしれない。  
 そこにいる人間も異様で腹の肥えたジジイばかりだった。  
 そいつらは幕開けした舞台をイヤらしい目でジロジロと眺める。  
 今にも襲い掛かりそうな目だったが、彼らはそんな行動には出ない。  
 
「いいぞ!ちゃっちゃとそいつらの感じる姿を見せやがれー!!!!!」  
「はぁはぁ、今回の女子はまだ13才なんだろ、うちの娘より年下じゃないか!ああ、最高だよ!!!」  
 
 様々な欲望の声が私達に覆いかぶさる。  
 舞台に上がってきた男は徐に草太の鎖を外して去ってゆく。  
「はぁはぁ・・・」  
 草太も私と同じように体が熱いのか、勃起したものをズボンから出して必死に擦っている。  
「ん、あああっ」  
「待って!お願い!!私も貴方と同じ状態なの!!気持ちよくしてあげるから・・・」  
 それ以上は言わずとも分かったのか、草太は私の顔に自分の男根を押し付ける。  
(お兄様の読み物で、知識位しか無いけど・・・)  
 縛られた両腕を男根に近づけ、両手で包み込む。完全に剥けきっていない皮を剥き、上下  
に動かす。  
 
「あっ、グレーテル・・・口も使って」  
「うん・・・ちゅっ」  
 亀頭に口付けをして含み、丁寧に嘗め回す。  
「うわっ!」  
 どびゅっ!!直にたっしてしまった草太は白濁の液を放出する。  
「んっ!けほけほっ・・・」  
 反射的に吐き出したそれはヌルヌルして格別味もしないものだった。  
「ごめん・・・まだ・・・」  
「さっきよりは収まったでしょ?だから・・・ねぇ」  
 開けた足は太股まで濡れていてた。  
「うん・・・」  
 私の膣に指を侵入させる草太の指はぎこちなかったが、徐々に大胆になる。  
「あっ・・・ああっあ・・・」  
 満たされない体には少しの潤いも救いだった。私の体は草太の指の出し入れで  
 揺れ私も陰唇と陰核を刺激して達しようとするが突然草太の指の動きが止まった。  
「なんで・・・止めちゃうの?」  
 涙目で訴える。  
「ごめん・・・僕も我慢できなくて」  
「仕様が無いわね・・・いいわ、来て」  
「でも、やっぱり・・・それは」  
「ええい!」  
 どすん!草太を押し倒し、勃起したものを中に入れる。  
「ん・・・はぁ」  
 濡れに濡れた私の膣はあっけなく入り、体を激しく上下させる。  
 ぱんぱんぱんぱん!!!!!!!!!  
「あんあっあああああ!!!!」  
「んあっ!グレーテル気持ちよくて、もう!!!!」  
「いいわ来て!」  
「あああああああああああああああああああっ・・・!!!!」  
「うっ!」  
 中に熱いのが入ってくる・・・蕩けそうな感覚に私は倒れた。  
「さてと、次は俺達があの少女を可愛がってやる番かな」  
「へへへへへへへへ」  
 と、その時、お約束の登場だった。  
「待ちなさい!」  
「「だ、誰だ!!?」  
 
「「「輝くエレメンタルクローバー」」」  
「少女を食べちゃう悪い奴ら!警察に代わって退治よ!」  
「「「1・2・3・じゅ〜すぅぃ〜!!!!」」」  
 
「うわっ!じゅ〜すぅぃ〜とか連呼する変なガキが現れたー逃げるぞ」  
「逃がさないわよー」  
 赤ずきん達が追いかける。私は鎖を弄りなんとか外す。  
「ふぅ・・・助かった」  
 ふと、一人の少女が草太に駆け寄る。  
 
「草太!草太!!」  
 裸になった草太を涙を流しながら見ているのは木ノ下りんごだった。  
「あんたが・・・ヤったの?」  
「え?ま、まぁ」  
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!  
 激しい轟と共にりんごがキレてスーパーりんごへと覚醒する。  
「なっえっえ?」  
 聞いた事がある1000年に一度なるかならないかの伝説のりんご。  
それが、スーパーりんご。  
 そして、その手にもつのは  
 出刃包丁。  
「わっー!!!」  
 偶然近くにあった私のいつもの装備を着用して、ミッシンググレイヴを出す。  
「あんたは人質ちゃん。大人しく、しなさいっ!」  
 キン!ガン!!!  
「え?うそ・・・」  
 ミッシンググレイヴが出刃包丁に弾かれたのだ。  
 
「一(ひと)が強くなれる方法を教えてあげる。それは、気付く事。  
それが私の場合たまたま・・・  
   
                愛!!!!!!!!!  
だったのよ」  
 
 りんごは近寄り、無手となった私に近寄る。  
「ひーっ!!!愛の為だったら何でもしてい  
いって言うの?」  
 彼女はにこりと笑って当然のように答える。  
「そんなの、当ったり前じゃない」  
 
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
「肉じゃができたゾ」  
「「「いただきまーす」」」  
 もぐもぐもぐ・・・  
「うん、美味しい!!」  
「ねぇ、赤ずきん。さっきの人達は何者だったの?」  
 言って良いものかと考え、暫くして答えた。  
「あれは自分の趣味で他人を苦しめる悪い人だったの。  
草太も危うくその被害にあうところだったんだよ」  
 赤ずきんは言葉尻をきつく言う。  
「ごめん。所でその人達はどうしちゃったの?」  
「うん。とっても遠くで暖かい場所に移動したよ」  
 意味ありげに指を上に差す。  
「細かい事は気にしない」  
「細かい事なのかなぁ?」  
「草太!無駄口叩いてないでちゃんと食べるんだゾ!」  
 肉じゃがに箸をのばした草太は肉じゃがを頬張る。  
「うん・・・いつもより美味しい!でも、今日の肉じゃがは随分肉が多いね」  
 草太は思わずキュピとヴァルがいることを確認する。ちゃんと2匹ともいる。  
「細かい事は気にしない」  
「いばらはそればっかりだね」  
 ははははははははと談笑。  
 様々な疑問を抱えたまま草太の夜は過ぎていった。  
つづくかも  
 

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル