「…………はぁ……」  
 
風呂から上がって、今日の疲れも取れたろうと思ったのだが、今日の出来事を思い出すと、草太の口からは思わずため息が漏れた。  
……グレーテルの兄にして、闇の魔法、「雷」を操るヘンゼル。  
その魔法は赤ずきんでも白雪姫でも防ぐ事は難しく、そのヘンゼルの雷魔法の圧倒的な力の差の前に敗北してしまうのかと思われたその時、現れたのは三銃士が一人、いばら姫。  
いばら姫は巨大な草木達を自在に操る術に長けたエルフの女の子。  
そのいばら姫と赤ずきん、白雪姫のコンビネーションによって、何とかヘンゼルを退ける事ができた。  
だが、安心は出来ない。いつ何時またサンドリオン軍の物に襲われるか分からないのだ。  
……この年頃だったら、したい事だっていくらでももあろうというのに、三銃士達は(ついでにヴァルも)僕を守ってくれている。  
 
「僕も…頑張らなきゃ……」  
 
いつまでもだらだらと好意に甘えているのはよくない。  
だが自分には魔法の知識なんて持ち合わせていないし、赤ずきんのように戦闘に秀でているわけでもない。  
せめて自分に出来る事一一彼女達が望む事ぐらいは、出来る限りしてあげよう。  
そう思った矢先、コンコン、とドアを叩く音。  
 
「誰?」  
「ふわ……私…」  
 
今日会話しただけで、すっかり誰かわかってしまう特徴のある眠たげな口調からすぐにいばら姫と分かる。  
 
「あ、いばら姫?今開けるね…」  
 
とてとてと部屋のドアまで歩き、カチャ、という音と共にドアの封が解かれる。  
ドアの前には、寝間着を着たいばら姫がそこに立っていた。  
 
「どうしたの?キミの事だからもう寝ていると思ったけど……」  
「ちょっと……話があって……」  
 
そういういばら姫の顔は赤く染まっている。  
 
「えっと……ここじゃなんだから、中入ろうか…」  
 
なかなか話を切り出さないいばら姫を案じて、草太はいばら姫を部屋の中へと招き入れる。  
 
「さ、どうぞ、いばら姫…」  
「ふわわ…いばらでいい…」  
 
いばら姫はそういうと、これから寝ようと草太の手によって整えられたベッドの上に座る。  
 
「で?話ってなに?」  
 
草太が聞いてもいばら姫は何も答えない。ただ赤く頬を一一もうこれでは顔全体を赤くしていると言った方がいいかもしれないが一一綺麗に染めている。  
 
「……??」  
 
いばら姫が一体何を言いに来たのかさっぱり分からない草太。  
……もうこれで三回目だぞ。やはり鈍い。鈍過ぎる。  
 
「草太は……」  
 
顔は先程と変わらず赤いまま、先程の眠たげな口調とはうってかわってはっきりとした声で一一二人はこういう時はいばら姫は「起きている」、といっていたか一一草太に面と向かって、  
 
「草太は私の事……好きか?」  
 
真剣な目で草太を見つめるいばら姫。  
 
(……やっぱり、不安なのかな……)  
 
いばら姫も三銃士とはいえ、草太と歳いくらも違わない女の子。  
やはり見慣れぬ土地は不安なのだろうな…と、真剣に草太はそう思ったから、いばらを安心させる為に言葉をかけてやる。  
 
「うん。いばらの事は好きだよ。りんごも、赤ずきんも、白雪も、ヴァルも、みんな、僕の事心配してくれているように、僕も君の事は大切に思ってる。  
うん、みんな。みんな好きだよ。」  
 
「……いや、それは嬉しいが…そうではなくて……」  
「ありゃ?」  
 
草太は思わずすっとんきょうな声を上げる。違う?じゃあ何の事なんだ?  
 
「その……草太は……私に…そのぉ……っ」  
 
いばら姫はもじもじと恥ずかしそうにうつむいて、次の言葉を出そうとしているが、なかなか『私に』、の後が出ない。  
 
「……???」  
 
草太はますます訳が分からない。いばらもこの膠着状態から抜け出したいらしく、意を決して質問の真意を伝える。  
 
「だからっ、私が言いたいのは、草太は、その…私に……“ょくじょぅ”……するかと…いう事で…あって…」  
 
「……えっ?」  
 
その声はあまりに小さな声で……その内容はあまりに驚くもので。  
 
……浴場…?…いや、この状況からすると……欲情。  
その言葉に、最近図らずも知ってしまった官能に一一白雪姫との魔力供給を思い出してしまう。  
 
ごくりっ、とさすがに鈍い草太でも息を飲む。  
まさか……いばらと一一今日会ったばかりの少女と……  
魔力の、受け渡しを……?  
草太は思わず確認する。  
 
「あのっ、その……いばら、それは……どういう…」  
 
「そーうーたーさ〜ん!!」  
 
両者が顔を真っ赤にしていた所に大声がかかり一一その声が見知った人の声だった、というのもあるだろうが一一草太はぴくっ、と小さく、いばら姫はびくり、と大きく反応する。  
 
バタン!という大きなドアを開ける音と共に入ってきたのは、  
 
「し、白雪!?」  
 
三銃士の一人、ファンダベーレでも随一の魔法使い、草太が最近やってのけた『魔力供給』の相手、白雪姫だ。  
白雪姫は部屋に入ってきたかと思うと、  
 
「そして入ってきた勢いを保ったまま草太さんにダーイブ、ですわっ!!」  
「うわぁっ!」  
 
草太目がけて飛び込むと、草太をベッドの上へと押し倒し、自分は草太の上へとのしかかる。  
あまりにいきなりなその光景をいばら姫はただ見ている事しか出来ない。  
のしかかられた草太は驚きが抜け切らないまま尋ねる。  
 
「ちょっ、ど、どうしたのさ白雪?!」  
「どうしたもこうしたも……」  
 
白雪姫は今までの勢いを保ったまま、  
 
「草太さんから魔力を分けてもらいに参りました♪」  
「え、ええっ!?」  
 
草太の脳内をまた、混乱の最中に落とし入れた。  
 
「だっ、だめだよ白雪!」  
「あ〜ら草太さんたら、わたくしが『これからもよろしく』って言ったら、『ああ勿論だとも、君が望むならいくらだって……』と言ったのは嘘だったのですか!?」  
「そ、そんな事言ってないよ!」  
 
真実である。草太は苦笑しか返す事が出来なかった。  
 
「ぐすん……それじゃあ草太さんの中でわたくしとの事は“お遊び”だったのですか……?」  
 
それまでとはうってかわって、白雪姫は目に涙を貯めて草太を見る。  
 
「ち、違うってば!そんな事思ってないよ!」  
「それじゃ……魔力を分けてくれますか…?」  
 
だめ押しと言わんばかりに、白雪姫が潤んだ瞳で草太を見つめる。  
 
「あ、いや、なんていうか…その…」  
 
そんな目をされて、草太の良心がチクリと痛むが、ここにいるのは自分と白雪姫だけではない。  
 
「その…なんというか…さっきからいばら姫が…」  
「え……あら。いましたのいばら?」  
 
草太の指差す方を見て、初めて気が付いたらしく、少し驚いたような声を上げる。  
 
「ぁ?あ、あぁ……」  
 
いばら姫も呆然としていたので素っ気ない返事しか出来ない。  
 
「あらら……お二人のお時間をお邪魔したみたいで……」  
 
先程のハリケーンのような行動が嘘のように、白雪姫は頬を染め、くるりとドアの方へ向き直り、てくてくとドアの前まで行くと、  
 
「それじゃあ、失礼して……」  
 
ガチャリとドアを開け、慎ましやかに草太の部屋を退室  
 
「な〜んて事わたくしがすると思いまして〜!?」  
「な、なんだ白雪…ふわっ!」  
 
……せずに、今度はいばら姫へと飛び付いた。白雪姫はいばら姫の後ろに回って、耳元で囁くように問いかける。  
 
「んふふ…おっかし〜ですわね〜?この時間にはあなたもう寝てるでしょ〜う?」  
「いや、今日は草太に用があって、夜まで起きていて…」  
 
白雪姫の質問にいばら姫はバツが悪そうに答える。  
 
「へ〜ぇ……一体何の用事なのかしらね〜♪わたくしとっても気になりますわ〜?」  
 
が、当然白雪姫の疑問が解消されるワケもなく、さらに突っ込まれた質問がいばら姫を襲う。  
 
「そっ、それは白雪には関係ないだろう!?」  
 
だがその答えでは白雪姫を満足させる事は出来るはずもなく。  
 
「あらぁ?わたくしに教えられない事でもしてましたの?」  
「あ、いや…それは……」  
 
やはり、核心に迫ろうとするといばら姫はバツが悪くなるようだ。  
これではらちが開かない。そう考えた白雪姫は言葉のトラップを仕掛ける。  
 
「あ、分かりましたわ〜!!あなたきっと“お風呂”に入りたいんでしょう?」  
「あ、ああ!そうだった!お風呂だ!お風呂!!私はお風呂に入りたかったんだ!」  
 
いばら姫は白雪姫の予想通りに話に乗ってきた。その言葉がトラップとは知らずに。  
そして白雪姫が『とっておき』の一言を言い放つ。  
 
「あらそうでしたの〜!やっぱりそうですわね、お風呂に行きたくなければ『よくじょう』なんてあなたの口から出るわけないですものね〜♪」  
「!!!!!!」  
 
いばら姫は驚きを隠す事が出来ない。起きていてぱっちりと開いているはずの目がさらに開かれ、口をぱくぱくさせている。  
 
「白雪…おっ、お前…聞いていたのか……!?」  
「いや〜やっぱりウブな子はかわいいですわね〜♪あんなに顔真っ赤にして……」  
 
白雪姫は思わずほう…とうっとりしながら遠くを見つめ、先程の光景をリフレインしている。  
 
「はぁっ…いばらったら、本当にかわいいんですから…ちゅっ…」  
「お、おい白雪何を…ふぁっ!」  
 
と、リフレインが過ぎたのか、白雪姫がいばら姫の首筋にあろうことかキスをし始める。  
 
「ふぁっ!ひぁっ!ぉい白雪、いい加減に……ふわぁっ!」  
「ちゅっ…ちゅぅっ、ちゅぷ、んふぅ……あらあら、かわいい声ですこと……」  
 
その否定の声が一一いばら姫の微かにでる愛撫に対する反応が一一否応なしにアクセルとなって、白雪姫の愛撫を加速させる。  
白雪姫の手ははいばら姫の服の中に入り込み、いばら姫の体に微弱な感覚を擦り込んでゆく。  
 
「ひぁ!ふぁっ……ち、ちょっ…白雪、お前やりす…ひゃ!」  
「うふふ……まだまだこれからですわよ…♪」  
 
そう言ったかと思えば、白雪姫の愛撫が少し乱暴になり、動作は大きく大胆に、力強くなる。  
 
「ふわっ!ひわっ!し、しらゆきぃ…そんなしたら、だめぇ…」  
 
いつしかいばら姫の体と声は甘く煮溶かされ、抵抗もせずにただ、その感覚……快楽を受け入れるだけとなってしまった。  
 
(うわぁ……いばらがあんな風になっちゃうなんて……)  
 
そこまでの一部始終を見ていた草太は、覚醒して凛としていたいばら姫をここまで堕とす白雪姫のテクニックに驚くと共に、いばら姫の淫らな喘ぎや表情、仕草が、自分の半身を誇張していくのをただ見ているしか出来ない。  
 
「ねぇいばら……やっぱりあなた、魔力足りて無いんでしょう?」  
 
白雪姫はいばら姫を問いただす。  
 
「ひわっ!は、そ、そんな事…ない…」  
 
いばら姫は否定する。だが、いばら姫の口から否定の言葉が出たところで、白雪姫の意思は変わらない。  
 
「んー…どれどれいばらの言っている事は本当かしら〜?」  
 
と、白雪姫は服の中に滑り込ませていた手で内側から、いばら姫の服を剥がし、いばら姫の首から胸、わき腹やへそまでを全て草太の眼前に晒け出す。  
 
「やっ…!!そ、草太、見ないでぇ……っ…」  
 
そう言われた草太であったが、目の前にあるいばら姫の半裸から一一先程からの愛撫で薄紅に染まった白い肌、興奮で先端が隆起した二つの女性的な膨らみ……それにもまして、恥じらういばら姫の顔といったら一一草太は目を離す事が出来ない。  
 
「草太さん…ほら、よく見て…」  
 
そんな夢のような光景を目の当たりにしている草太の頭の中で白雪姫の声がやけに響いて聞こえる。  
 
「ほら…いばらのここ、こんなにぴんぴんしてるでしょう…?」  
 
そういって白雪姫はいばら姫の充血した先端をひねり、引っ張った。  
 
「ふわぁっ!やっ、そんな、いたくしちゃ、やだぁ!!」  
 
そうは言ういばら姫だったが、草太にはその声は拒否の声でなく、請願の声に一一もっともっととせがんでいるように聞こえる。  
 
「ふふふ……こうなってしまうのは、魔力が足りていないからですの…」  
 
そう言いながら白雪姫はいばら姫の下半身に手を伸ばす。  
 
「っ!!だめっ!そこは、ほんとに、だめぇ!!」  
 
白雪姫の真意が分かったのか、必死で拒否するいばら姫。  
 
「今日は学校を直したり…壊したりで…沢山魔力を使いましたから……」  
「ふわっ!」  
 
そう言う間にも白雪姫はいばら姫の寝間着とショーツをいっぺんにずるずると引き降ろし……いばら姫の、今までの行為ですっかり濡れそぼったまだ上部に産毛しか生えていないスリットを顕にする。  
 
「ぃゃぁ…見ないで…」  
 
いばら姫は羞恥のあまりに声にならない声をあげる。  
 
「ほらぁ…いばらったら、こんなに魔力を…いいえ…草太さんを欲しがってる……」  
 
そう言いながら白雪姫はいばら姫の中に指を滑り込ませ、くちゃくちゃといやらしい水音を部屋に響かせる。  
 
「あふっ、ふわぁっ!そ、そうたっ!!みないでっ、みないでぇっ…ひぁっ!!」  
 
いばら姫は恥ずかしさにいやいやと顔を揺らすが、その行動は草太の情欲を燃やす燃料になるばかりで、白雪姫が掻き出した雌蜜特有の匂いに草太の下半身は否応なしに増長していく。  
 
「草太さん……これ、美味しそうでしょう…?」  
 
白雪姫はいばら姫の双丘を両手で掴み、その先端を強調させた。  
草太の目の前で広がる、幻想のような光景の中で、草太はその白雪姫の囁きが脳に直接響くような錯覚を覚える。  
 
「こんなに……ぴんっ、って…なっちゃって……  
こんなになってるのは草太さんに食べて欲しいから……草太さんに…弄って欲しいからですのよ……」  
 
その言葉は一一それこそ魔法のように一一草太の意識を乗っ取っていく。  
草太は言葉一つ言わず、白雪姫の両手に捕われたいばら姫の二つの膨らみに顔を近付ける。  
 
「そ、草…太ぁっ!?や、ふぁ!吸っちゃ、ああっ!ひぁあ!!」  
 
いばら姫がそんな声を上げたのは、自分の敏感な部分を草太に赤子のように吸われてしまったから。  
草太に吸われている間にも、白雪姫の攻めは休まる事はない。  
白雪姫の唇はいばら姫の横に長く伸びた右耳に近付いてゆき、かぷっ、と甘噛みする。  
 
「はわぁ!しらゆきっ、そこかんじゃ……はぁん!そうたも、そんなしちゃ、だめぇっ!!」  
 
草太も攻めを強くして、いばら姫の頂きを甘く噛み潰し、ちゅっ、ちゅぅっ、と断続的に吸い付く。  
白雪姫に耳を攻められ、草太に胸を嬲られて、いばら姫はただ喘ぐ事しか出来ない。  
 
「んんっ……はぁっ…草太さん…そろそろいばらに魔力をあげないと…」  
「ちゅぷっ……ぷふぅ…魔力…?うん、いいよ…」  
 
理性が希薄になっている今、草太は欲望を押さえる事などしない。  
ズボンを脱ぎ、膨張したそれを二人の目の前に顕にする。  
 
「まぁ……♪」  
「うぁ………」  
 
一人は男の象徴に畏怖し、一人はそれがもたらすであろう快楽を想像し、感嘆のため息を付いた。  
 
「草太さん…わたくしにも…」  
 
そういうと白雪姫はいばら姫から離れ右側に座ると、スカートの下から手を滑らせてショーツを引き抜き、それを手にしたままスカートをたくしあげる。  
 
「わたくしも…草太さんの魔力が欲しくて…こんなになってしまいました…♪」  
 
白雪姫のそこはまだ何も触れていないというのに、解されたいばら姫のそこのようにぐちゅりと淫猥に濡れていた。  
 
(二人一緒になんていいのかな……)  
 
『三人でする』、という結論に一般的な思考回路を持つ草太の頭はわずかながらに警鐘を鳴らすが、草太の体はもう熱く漲ったそれを快感へと昇華させる事を優先させていた。  
 
「えっと…じゃあこういう感じにしてくれるかな…?」  
 
 ☆ ☆ ☆  
 
「……これでいい?」  
「うん、大丈夫だよ……」  
 
今草太の目の前には二人の裸体の少女。  
横に伸びた長い耳一一いわゆるエルフ耳を持つ一人は仰向けに寝転がり、丸いレンズをはめ込んだ装飾具一一いわゆるメガネをかけた一人はその上に覆い被さるようにして腹這いの姿勢をとっている。  
二人は髪の色も生まれも性格も違う。  
共通しているのは二人とも完全に服を脱いだ全裸であるという事と、目的……『魔力の供給』である。  
 
「草太……」  
「草太さん早く〜ぅっ♪」  
 
一人は意を決したように、一人は待ちきれないといわんばかりに草太に呼び掛ける。  
 
「……よし…!」  
 
草太はその声をカタパルトに、魔力の供給の準備、とばかりに、二人のスリットが重なった地点に反り立ったそれを押し込める。  
 
「ふわぁっ!…草太、それっ、気持ち、いい…っ!!」  
「やぁん!…ぁは、草太さんがっ、わたくしのと、こすれてぇっ…!!」  
 
そこは上下から湧き出る蜜で滑りはよく、草太は単調なグラインドを続け、ぬちゃぬちゃと音をたてながら二人と自身、三人の性感を高めていく。  
 
「はぁっ…ふぁ…んぅ…」  
「あぁん…んぁ……んんんっ…」  
 
だが、単調に隙間を突き込まれ、自身の外側を刺激されているだけでは少女二人は満足出来ない。  
 
「ふわっ、そ、草太ぁ……」  
 
先に我慢出来なくなったのは以外にもいばら姫だった。  
 
「草太っ、そんなのじゃ……せつないからぁ……そ、草太が、欲しぃ…」  
 
子供のように無邪気な、娼婦のように淫猥な表情を浮かべねだる姿を見ただけで、情欲が燃え上がり、今にも爆ぜてしまいそうになるが、それは彼女達も草太も望む所ではない。  
 
「くぁ…っ、う、うん、分かった。」  
 
そういうと草太はやや下方に位置を定めて、ゆっくりといばら姫の中へ侵入してゆく。  
 
「ふぁっ!草太がっ、入ってくるぅ…ひぅっ、ふわっ!」  
 
いばら姫は自身の内部を進む熱く漲る草太の分身が敏感な膣道をゆっくりと抉ってゆく甘い感触に打ち震える。  
 
「はぁっ…はぁっ……全部、入ったよ…じゃあ、動かすね…?」  
 
草太は弩張がいばら姫の中を埋め尽くした事を確認すると、入って来たようにゆっくりといばら姫から出ていく。  
 
「ふわぁっ…!そ、草太ぁ…っ!!」  
 
草太が抜け出そうとするそばから、いばら姫の中は、にゅるりきゅっきゅ、と草太に絡み付き、離そうとしない。  
 
「草太さん…もっと激しい方がいばらはお好みみたいですわよ……まぁ自分がそうされたいなーなんて思っただけですけれど…♪」  
 
それをまどろっこしそうに見ていた白雪姫が、思わず自らの羨望からなる嫌味も含めながらに草太に指摘する。  
 
「え…?そうなのいばら?」  
「はぁっ…あふぅ…う、うん…もっと…激しく…してほしい…」  
 
心地よさに思わず本音が漏れるいばら姫だったが、もうそれをもう恥ずかしがったりする事はない。  
 
「……ようし…!」  
腹をくくった草太は、いばら姫に“激しく”一一草太の全力で肉塊を突き入れ、引き出す。  
 
「はわぁ!ひぁあっ!!そ、草太っ!!そんなぁ…っ!!」  
 
今までとは段違いの激しさにいばら姫は思わず大きく喘いでしまう。  
 
「あっ…ご、ごめん、やりすぎた…かな?」  
「ひぁっ!…あ、はぁっ…ふわ…」  
 
あまりの叫び方に心配した草太は動きを緩めてしまう。が、その心使いが一一今の今まで感じていた快感が幻のように消え失せたせいで一一いばら姫をどうしようもなく疼かせる。  
 
「草太さぁん…わたくしにもぉ……」  
 
そんな二人のあまりの痴態に疼き切った白雪姫は、陶酔し切ったような猫なで声で草太にねだる。  
 
「うん…今度は白雪だね…?」  
 
若い草太がその言葉を断れるはずもなく。  
草太は白雪姫に魔力を与える為に、いばら姫の中からぐちゅりと抜き出したそれをじゅぶっ!と強めに刺し入れた。  
 
「はぁぁっ…!!ぁはっ、すごいぃ…っ!」  
 
草太で満たされる白雪姫もまたいばら姫と同じように、自らの内部を突貫する熱き肉塊に酔い痴れ、甘い嬌声を発する。  
 
「えっと…この位でいいのかな…?」  
「ぁぁああっ!ふゃっ!!ああん!」  
 
恐る恐るながらも動く草太の腰だが、他の人から見れば、白雪姫に快楽を十分に与えている事は明白だろう。  
 
「あ……このぐらいがいいの?」  
「はっ、はぁ、はいっ!いぃですっ!いぃですのっ!!草太さんが奥までぇ…っ!!あぁん!!はぁんっ!!」  
 
突き入れるそばから、ぐちゅっ、ずぶっ、と淫猥な音が辺りに響き、それと同じように淫猥な白雪姫の声が部屋一杯に溢れかえる。  
いばら姫はそんな光景を見ていて、欲情しない訳が無い。  
……声や音は共有出来ても、快感は共有出来ない。  
……あの快感を私も味わいたい!  
 
「そうたぁっ!わたしにも、わたしにもいれてぇっ!」  
 
はしたないと思われてもいい。白雪姫も味わっているその快楽を自分も味わってしまいたい。  
それだけで頭が一杯になり、恥じらいも何もかなぐり捨てて、いばら姫は懇願する。  
 
「はぁっ…よ、ようし!」  
 
草太もいばら姫の中へ白雪姫の中へと縦横無尽に無茶苦茶にやっていたので、最早二人から快感を貪っていると言っても過言ではなかった草太。  
その最中の少女からの頼みとあっては……断る訳には行くまい。  
 
「ふわぁっ!ひぁあっ!!そ、そうたぁっ!!ふゃっ!!ひぁぅっ!!ひぁん!!」  
 
草太は素早く白雪姫から自身を引き抜くと、勢いそのままにいばら姫に打ち付けて、掻き回す。  
 
「ふぁぁつ!!すごいっ、なか、ぐちゃぐちゃに、されちゃ、ふあぁっ!!」  
「ああん…そんなぁ…草太さぁんもっと…あ、はぁんっ!!」  
 
いばら姫に快楽を横取りされた白雪姫はただ体を持て余し、白雪姫は今与えられた快感が欲しいと思わず熱っぽい声を出して、草太を誘った、と思った瞬間には草太の剛直が自分へと突き刺さる。  
 
「はわぁ!そうた、こっちにも早くぅぁあっ!!ふわっ!ひわぁっ!!」  
「あぁん…でていかないでくださ…ぃあっ!!はぁあっ!!」  
「そうた、もっとぉ…は、あぁっ!!ふわぁっ!もっとぉっ!!」  
「そうたさんこっちにも…あふぁっ!!はぁんっ!ひぁあっ!!」  
 
草太は二人が願う度々に突き入れ、掻き回し、抉って、快楽を与えてゆく。  
 
「はっ!…あああっ!うわぁああぁ!!」  
 
勿論、入れる側の草太にも今まで感じたことも無いような快感がその一本に与えられる。  
二人の中は驚く程に柔らかく締め付け、そして離さない。  
そんな快楽に草太は獣のように叫ぶしか出来ず、一心不乱に腰を打ち据え続けた。  
男女として獣のように激しく混ざりあい、三人が一つのピンク色の固まりになってしまいそうな錯覚に陥りながら、草太はこの嬌宴の幕引きが近い事を告げる。  
 
「あっ、ああっ!だめだっ、もう出そう…っ!!」  
 
草太が切羽詰まった感じにそう呟くと、二人は当初の目的を思い出し一一あるいは本能的に最後の行いとしてそれを望んだのか一一はしたなく哀願してしまう。  
 
「そうたぁっ!!はわぁ!そうたの、せーえきっ!!はぁっ!ほしいっ!!ほしいのぉっ!!」  
「ああん!だめですわっ、そうたさぁんっ!!わたくしにっ!!わたくしにそそぎこんでぇっ!やっ、あっ、あああっ!!」  
 
二人は恥も外聞も捨てて、ただ、草太の精を求めて喘ぎ散らす。  
 
「うわっ…もぅダメだっ…で、出るっ!!」  
 
その時草太を包みこんでいたのは、白雪姫。そう叫んだ草太の張り詰めた先端から、白の散弾がびゅるるっ!!と白雪姫の鋭敏な内側で弾けた。  
 
「はっ…ふっ…あ、んああぁぁぁああっ!!」  
 
劣情を解放した草太からほとばしる熱きそれは、白雪姫の快楽の最後の壁を越えて、白雪姫を絶頂へと導き、嬌声を上げさせる。  
だが、ここで全て出し切ってはならない。草太が打ち抜くべき相手はもう一人いる。  
 
「ふぁっ、そうたっ…ふわ、やっ!ふぁぁぁああっ!!」  
 
びくりびゅるりと、白雪姫からいばら姫へと渡る間にも、草太は白濁をぶちまけて、二人の肌を白く穢し、そしていばら姫の中に侵入し、草太は爆ぜて、いばら姫の内部もまた、白く穢す。  
 
「はぁぁっ……そうたさんのっ…あつい…」  
「ふわぁ……そうたが…あふれちゃう…」  
 
白雪姫はうっとりと上気した顔で、自分の膣から流れ出る濃く熱い草太の一発を感じ取りながら、精が垂れ出て太股を伝ってゆく感触に心震わせ、  
また、いばら姫は唾液が口端からこぼれ落ちる事もいとわずに、最後の一滴まで注がれた草太の精が力の入らない自分への侵入口からとろりと逃げていってしまうのを、惜しそうに見ながら胸を上下させていた。  
 
「はぁっ…はぁっ…気持ち…いいやぁ……ふあっ…」  
 
草太は一一少女二人が互いの蜜、そして自分の精にまみれ、恍惚の表情を浮かべている一一その光景を目の当たりにしながら、素晴らしく激しい射精後の快感に酔い痴れ、意識を少しずつ、フェードアウトさせていった。  
 
 
「まったくも〜!!草太ったら、さ、三人でベッドの上なんて…!!草太のシキジョーマ!!」  
「ひ、ひどいよりんご……」  
「そうですわ!それじゃあまるでわたくし達がやらしい事でもしているみたいじゃありませんの!!」  
 
三人は実際問題として『やらしい事』をしているのだが、そんな事を知らないりんごは名の通り、りんごのように顔を赤らめる。  
 
「そ、そんな事草太が出来るはずないんだゾ!草太はそういうの恥ずかしがっちゃうんだから!」  
「う、うん…」  
 
そういわれては草太はもううつむくしかない。  
……嗚呼、昨日の光景を見せたらどれだけりんごが落胆するのだろうか?  
白雪姫はそんな事を思いながらりんごが焼いた塩鮭を口へと放り込む。程よい塩気と焼き加減である。  
 
(ふわ…草太…)  
 
小声でいばら姫が眠たげに話しかける。  
 
(……次の時も…よろしく…)  
 
そう頬を染められて言われては、もう返す言葉も見つからず……  
 
(あー…うん、よろしく……はぁ…)  
 
草太は適当に相づちを打ってから、一つ、ため息をついてふと思う。  
 
……これで三銃士全員と魔力供給した訳だけど一一  
……こんな関係はこれからも続くのかな一一?  
 
なんて事を考えながら、気を取り直してきんぴらごぼうを口へと運ぶ草太であった。  
 
とぅ〜びぃ〜こんてぃにゅ〜ど?  
 
 

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