・――金属は生きている  
 
「生き物にはいくつかの命題があるが、その中の一つに"繁殖"がある。  
 しかし、自動人形にはほぼ女性型しかいない。  
 男性型が勤勉なのか、あるいは・・・」  
そういうと佐山は、Sfのスカートを勢いよく、  
「"めくりたいのじゃ――!"」  
めくった。  
 
新庄は、はっきりと見てしまった。  
Sfのパンティーに、くっきりと浮き上がるソレを。  
「お、大人!?」  
「落ち着きたまえ、新庄君。  
 そう、彼女にも、いや、自動人形全てには、  
 現在の君と同じモノが付いているんだ。いわゆる――」  
「ふたなり、じゃな。」  
「その通りだご老体」  
佐山は、にこやかにサムズアップする大城・一夫の肩を掴む。  
「さて、ご老体。ノートPCを起動したまえ。  
 そして、http://that2.2ch.net/test/read.cgi/gline/1082278895/を開くんだ」  
佐山とPCの組み合わせにトラウマが生まれたのか、  
大城はやけに素直に操作する。  
「・・・既にリンクが紫色なんじゃが?」  
「ほう、流石は煩悩の囚人のようだ。」  
ディスプレイに映し出されたのは  
大規模巨大掲示板群の中にあると思しき一つのスレッド。  
「自動人形がふたなりならば、  
 彼女たちも、このように『ぱゃんに゛ゃんじゃんじゃいぃぃっ!』だの  
 『気持ちいすぎてクルクルパーになっちゃうですうぅッ!』だのと叫ぶ。  
 生き物である以上、快楽には逆らえないものだよ。」  
そう言って、新庄に振り返る。  
「そうだろう、しんじょうくうわ何をするやめたまえ虎星の連射はs」  
 
そんな3rd-Gとの交渉。続かない。  
 

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