「もうそろそろ節分じゃな、命刻くん」
「うん、そうだな」
「準備はどうかな?八号くん」
「Tes.、『節分』の準備は89%完了いたしました。大城様専用鬼マスク、対鬼役大城用に豆型弾丸装填銃の発注。製作班からの報告では一発で熊を仕留めたとの事。全て滞りないかと」
「……うん、え〜と、でもね、わし最近見たラノベで泣いた赤鬼に対する見方が変わってな、今回鬼役は無しって事で」
「…そこで絵本でなくラノベと出る時点で……流石だな」
「Tes.、かしこまりました。では、至急大城様専用福の神マスクの手配を」
「いやいやいやいや八号くん。普通あれじゃろ?福の神に対して豆なんてぶつけんじゃろ」
「Tes.、大城様ですし、様々な意味で問題は生じないと判断します」
「問題生じないって何───!?八号くんナチュラルに老人虐待でな───!」
「……その辺にしといてやれ、八号。流石にそんな銃ではご老体が気の毒だ」
「…Tes.、命刻様がそうおっしゃられるなら」
「……なあ、八号くん、立場的にわしの方が命刻くんよりずっと偉いんじ
「何か?」
「なんでもないです」