「というわけで、本日は至様の性欲検診を行わせていただきます」
「おい馬鹿、どこにその“わけ”が存在する? そして何故俺はベッドに拘束されているんだ?」
「Tes.、一つ目の質問の回答は、独逸UCAT経由で性欲検診が本日の予定に組み込まれたため。
二つ目の質問の回答は、至様がこの予定を知った際に抵抗が予想されるため、で御座います」
「よし解ったディアナの悪戯だな。Sf、この拘束を外して俺をあの魔女の所に連れていけ」
「Tes.、――拒否します」
「……はぁ?」
「至様は、実はSfから性的な行為をされたいものだと判断します」
「おい、その馬鹿な判断の根拠はどこにある!?」
「Tes.、至様の、……ココです」
「ッ!? お前、何を――」
「暴れると至様の体調に良くないと判断します。それとも、気分が盛り上がりますか?」
「下らないことを聞くな!」
「至様、お静かに願います。御安心下さい、独逸UCATの自動人形は優秀です。全て私にお任せ下さいませ――」