「ハァハァ……コラ熱田! 探したじゃないか! トイレで煙草なんて高校生かおまえは」
「これは煙草じゃなくて喉飴だ。巨人の女歌手が吸ってるのと同じ奴、ってなんだお前。いつもの様に興奮してるじゃねぇか」
「よく聞いてくれたな! 実は奈津さ
「! 何かあったのか!」
「ああ、奈津さんの写真を撮ってきたんでお前にも見せてやろうと思ってな。お前、奈津さんが入院してから一回も見てないだろ」
「『会わせると母体にどんな影響出るかわからない』って言ったクソヤロウはどこのどいつだ? ……紛らわしく騒ぎやがって。さっさと出てけ」
「いいからほら熱田、見てくれ。……これをどう思う?」
「ったく……ん? な、なかなかでかいじゃねぇか……」
「だろう? だがこんなもんじゃないぞ……ホラ!」
「うおっ! こんなにパンパンに張って……」
「ホラホラ」
「す、すごく……大きいです……」
「声が小さい! もっと元気よく!!」
「すごく! 大きいです!!」
UCAT汚染物特別処理班が急行したのはそれから30分の事である。
その30分の間に何が行われていたのか、誰も知らない……。