「あ、もしもし奈津さん? ごめん、電話するのが遅れた」
「先ほど月読様から連絡を頂きました。男二人をお仕置きするから電話遅れるかもって。またやんちゃ、しちゃいました?」
「はは、あいつと一緒にいるとろくな目に合わないよ。(ピー、ガー)ああごめん。公衆電話からかけてるから。月読部長他に何か言ってた?」
「色々為になる話を。特に夫の扱い方について詳しく話を伺いました」
「それは怖い。それで体」
「昭緒さん?」
「ん? どうした?」
「(ピー、ガー)どうして、言って下さらなかったんですか?」
「何を?」
「私が昭緒さんを満足させられないことについて、です」
「それはどういう?」
「ホモ達の熱田さんと(ピー、ガー)したり、(ピー、ガー)合ったり(ピー、ガー)なものまで使って。挙句の果てに職場で(ピー、ガー)したり。私、悲しいです」
「ちょっと待ってくれ、誤解だ奈津さん!」
「(ピー、ガー)クスクスクス……。いいんですよ、隠さなくても。(ピー、ガー)が好きなら私も手助けできますし。あ、そうだ。月読様にお願いしてたんですよ。今そちらに(ピー、ガー)が『向かってる』ので、そろそろ着く頃かと」
「いったい何の話をしてるんだ!? 誤解だよ奈津さ、 ……誰だお前たち!! な、何するんだ、止めろ! 止めてくれ! やめ……アー!!!(ピー、ガー)(ピー、ガー)(ピー、ガー)(ピー、ガー)」
「(ピー、ガー)(ピー、ガー)(ピー、ガー)(ピー、ガー)」
「(ピー、ガー)あーもしもし? とりあえずこっちのやんちゃ坊やはお仕置きしておいたから」
「有難う御座います。何から何までご迷惑を。本当なら私がするべきなのですが……」
「いいさね。これで職場も数日は静かになるだろうし。でもまぁ、長くは持たんから。毎回ネタ探しに苦労するわよ。今回はちょうどいいのがあって助かった」
「いろいろ参考になりました。夫を支えるのはとても大変ですね。あ、そろそろ消灯時間なので、これで失礼します。有難う御座いました」
「奥さんが帰ってくるまでこいつらの面倒は見ておくからあまり心配するんじゃないよ。元気な赤ちゃんを産んで下さい」
「月読部長。熱田のところはどうします?」
「うーん。あいつはこの方法だと何かに目覚めかねないからなぁ……」
「じゃあ夢にエロゲー電波トバして強制的にあっちの世界にしか興味持たないようにすればいいんですよ。2次元なら害はありません」
「そうするかね。……あーもしもし大城部長? エロゲー少し分けてほしいんだけど。……びーえる? いやいや私がやるんじゃなくてうちの若いの。ロ、ロボコン? あーもう横文字苦手だからわかんないって。適当に決めて。はいじゃあよろしく」