「――とまあ、そういうことがあって梅組は変態性癖の持ち主ばかりになったの。なげかわしいことね」
学生寮の一室で、あまり健全ではない話が語られていた。
「いや、それよりも余は、ミリアムに聞きたいことがあるんだけど」
「ん、何かしら?」
「下のベッドで寝てたのは余の不注意だけどさ、でも――」
東は一旦言葉を切ると、身をよじらせながら、
「起きたらミリアムが横にいて、そんな話しながら余の、……余の、尻を触るのはどういうこと?」
さっきから自分の尻を撫でる手を払ってはいるが、相手は女の子だ。
あまり強くするわけにもいかず、東は困っていた。
一方、ミリアムは手を動かしながら東に微笑んで、
「だって東、還俗して平民で庶民でしょう? なら、同じ組の流行くらい知らなきゃダメよ」
「うん、知識としては今聞かされて理解したから実践は止めようよ!」
叫び、ミリアムの体を押しのけようとすると、
「――嫌」
ぐい、とミリアムは意外な腕力で、東に抱きつき体を寄せた。
「!? ちょっとミリア――」
ム、と形を作った東の唇を、ミリアムの人指し指が抑えていた。
そして逆の手が、東のズボンの中に入って、直接尻を掴んでいた。
ズボン越しとは異なるミリアムの肌を尻に感じて、東は強い戸惑いを覚える。 一方、ミリアムは東に笑顔を見せながら、尻の谷間に手を這わせて、
「――つ・か・ま・え・た」
グッ、と指を挿し込んだ。
「!!? あぁっ! ……ふっ、ふぅっ……ミリアム、お願い、抜いて……」
「無理。まだ先っちょ挿れただけなのに、キュウキュウ締めつけるんだもの。
東、言葉と行動が伴ってないわよ?」
ニコニコと笑いながら、ミリアムは挿した指を上下左右に、締めつけをほぐす動かす。
「ダメだよミリアムっ……余、堕ちちゃうぅ……!」「還俗した身で何を気にしているの? ――あ、前の方も固くなってきたわね。やっぱり気持ち良いんでしょう?」
「うぁっ、あっ、あぁ、ら、らめぇ――!!」
ミリアムの献身的(ドS)な開発で、尻を性感体にさせられた東であった。