「とりあえず演劇空間から全員出たのか調べないと。あ、一人ひっかかりましたよ」  
   
『――交姦しよ、ね?』  
『互いのモノを見せ合い弄りあいか……よかろう。これも異端審問官を目指すものの勤め、性技である』  
『怪獣さん僕のを優しく扱ってね。とっても大事なモノだから……僕や女王しかいじっちゃ駄目なんだよー?』  
『そちらもな。何分、このようなことは初めてであろうから、気をつけるのだぞ』  
『うん、こんなの初めて……怪獣さんは僕の以外のも相手したことあるのかなー!』  
『うむ。例えばこの間など――淫蕩であった』  
『すごいの!?』  
『もうガクガク! 使い方によっては腰がガクガクになるのではなかろうか?』  
『ふーん。あ、これはこれでいいの?』  
『そうもっと棒の部分を握るのだ。優しく手を当てて』  
『こう?』  
『そうだ。スジがいい。スジがいいぞ!』  
   
「相手は……ニコラス・“8”・ベーコン?」  
「点蔵君もそうだったけど……ひょっとして、いつもあの二人が一緒にいたのって……」  
「言ってやるな。女にモテない男二人が身を寄せ合って――自然なことだ」  
「自然!? それって自然!?」  
「いやむしろアレっ女云々はカモフラージュでそういう同好の士だったんじゃないの?」  
「あらやだ――素敵! 次回作はこれで決まりね!」  
   

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