皆様こんにちは。全国の健全な青少年の代表、飛場・竜司です。
今日はUCAT本部で全竜交渉部隊の訓練があり、召集を受け馳せ参じました。
正直休みの日の昼間っから訓練とか勘弁してほしいです。
そんなことに時間を割く暇があったら、美影さんの乳でも揉んでますから!
とはいえ、先日の一件以降、美影さんの態度が少し冷たくなっている気がします。
でもそんなツンデレ風味な美影さんもたまりません!
いつツンからデレに移行するのか、今から楽しみです!!
ところで実は今日、美影さんも訓練を見学しに来ているのです。
今回は武神を使わない予定だったのですが、学校に通っていない美影さんは
こういう機会に皆さんと親交を深めるべきだと考えているそうでして。
正直あの極悪な生徒会連中には近づけたくないのですが、
世界を守るためには致し方ありません。
さて、美影さんは支給された隊服に着替えています。
とすれば僕のやる事は一つしかありません。
そう! 更衣室に侵入し、美影さんの服を手に入れるのです!!
PCがシビュレさんによりハッキング→完全監視のコンボを喰らい、
生身の美影さんを観賞する機会も無く、最近は脳内妄想で欲望を処理するだけでした。
しかし美影さんの香りが残る生服が手に入れば、脳内妄想エンジンは200%フル回転!
震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒートってなもんです!!
何故か異様に女性関係の部屋のガードが固いUCAT本部ですが、
先日大城全部長に、秘蔵コレクションと引き換えに更衣室の侵入ルートを教わりました。
2005年のこの御時世に天井裏の換気口というのもベタだと思いますが、
青少年の溢れる衝動の前にそんな些細な事はノープロブレム!
張り切るマイサンをなだめつつ、先ほど無事更衣室に到着しました。
慎重に蓋を取り外し、音も立てずに天井から床へと降り立ちます。気分は007です。
問題は美影さんがどのロッカーを使っているのかですが、
半径三メートル以内ならば服のわずかな残り香だろうと嗅ぎ取る自身があります!!
というわけで、立ち並ぶロッカーの間を移動します。が……
「……ン……ぁっ……」
――声? 誰の?
換気口から下を窺っていた時には、声も気配も感じ取れなかったんですが……。
不測の事態ではありますが、どうやら室内にはその声の主しかいない様子。
ならばこちらもすみやかにミッションを遂行し、脱出するまで!
「……あぁ……さと、さま……」
――にしても、この声どこかで聞いたことがある様な……。
好奇心は猫を殺すと言いますが、僕も抗うことが出来ずについ声の方に向かってしまいます。
「あぁ、この香り、肌触り……」
大分近づき、はっきりと呟きが聞き取れるようになりました。
しかしこの人、なんか言ってることがおかしいような……。
僕はロッカーの影から、慎重に顔を覗かせます。
そこにいたのは――
「私、今とても幸せですわ。千里様……」
「ってシビュレさん何やってるんですか!!?」
そこにいたのは、誰の物か知れぬ服を顔に押し当て、
至福の表情をしているシビュレさんでした。
――って、ヤバっ……。
「…………竜司、様?」
ゆっくりと服を顔から離し、こっちを向いて話しかけてくるシビュレさん。
目が笑ってないのは気のせいですよね? ですよね!?
「……ここは女子更衣室ですが、こんなところで一体何を?」
「そっ、そういうアンタだって誰のですかその服! 自分のじゃないんでしょう!?」
状況は明らかにこちらが不利ですが、ここで引き下がるわけにはいきません。
シビュレさんには先日酷い目に、いや正直幸せな目ですけど大変なことをされています。
今捕らえられたら、今度は一体どうなるのか……。
――向こうが攻勢に出る前に、こちらから攻め立てます!
「……さっき、『千里様』とか言ってましたよね?」
「……」
「もしかしてその服、風見先輩のですか?
誰もいない更衣室で自分の服を嗅ぎ回すシビュレさん……。知ったらショックを受けるでしょうね?」
「…………」
シビュレさんの表情は変わりませんが、言葉が出ない事がうろたえている証拠です!
僕としては、ひとまずこの場を逃げ出したいところです。
この状況で誰かが来たら、犯罪者は確実に僕で被害者はシビュレさんと断定されるでしょう。
シビュレさんに気付かれないよう、重心を動かします。
と、突然シビュレさんが視線を僕の背後に向けました。
「あ、美影様」
「何ですとッ!? 美影さんゴメンナサイゴメンナサイゴメンな……あれ?」
後ろを向いて全力で謝りますが、そこには誰もいません。
「まさか騙し――ッ!?」
振り向こうとする僕の首筋に、強烈な手刀が叩き込まれ――
「――――ええ、はい。医務室に運び込みましたので――――」
…………医務室?
うっすらとした意識の中、自分が寝かされていることを感じます。
「はい、私は多分大丈夫です。ですが一応、大事を取って訓練の方は――――」
――ああ、そうだ。シビュレさんに気絶させられて……。
シビュレさんの声が聞こえますが、相手の声がありません。電話でしょうか?
「はい、……はい。……ありがとうございます。では、また後ほど……」
医務室と言ってましたが、薬の匂いも何もしません。
――それじゃ、僕は一体どこにいるんですかね?
UCAT内にこうして横になれる場所は、そうそう無いはずなのですが……。
ぼんやり今の状況について考えていると、別の声が聞こえてきました。
「宜しいのですか? 仮病で訓練をサボタージュされるとは……」
「そういう貴方だって不参加じゃありませんか」
「私は実働でも全竜交渉部隊でもありません。故に、参加する義務はありませんが」
「私だって実働ではなく整備役です。 ……お暇なら、佐山様の勇姿でも見に行かれたらどうです?」
「なッ!? と、突然何を言うのですか!
貴方から押し掛けてきて、その物言いは無礼ではありませんか!?」
「無礼も何も、ただ勧めただけですのに……」
――この声も、聞いた事があるような……。
薄く目を開け首を動かすと、僕は布団に寝かされている事が解りました。
部屋は大体六畳くらいでしょうか? 狭めの和室です。
「全く……。千里様のように寛大な心を持って欲しいものです」
「自動人形に対し心を求めるのは、ナンセンスであると判断します。
それより、そうやって風見様の服を盗んで、何をされるおつもりですか?」
「八号様は、佐山様の服や下着を嗅ぎ回したいと思ったりしませんか?」
――八号?
「……3rd-Gの自動人形を、何だと思っているのですか?」
「私だって元は3rdの自動人形です。
それに今は、3rd-Gの自動人形にではなく、あ・な・た・に、質問したんですよ?」
「…………」
目を動かすと、小さなちゃぶ台を挟んで二人が座っていました。
片方は、風見先輩の服を手に持ったシビュレさん。
そして反対側にいたのは、赤毛の侍女服を着た自動人形、――八号さん。
「――お目覚めですか? 竜司様」
目が合ったシビュレさんに話しかけられてしまいました。
向かいの八号さんは、気付いてなかったのか少し驚いたみたいです。
――狸寝入りで誤魔化せそうな相手じゃないですし……。
観念して体を起こします。
「どっこいしょ。…………先ほどはどうも、シビュレさん」
「いえいえ、竜司様こそ……」
精一杯の嫌味も微笑みで流されました。
「……えーっと、こんにちは、八号さん」
「こ、こんにちは……」
八号さんは、以前米国UCATの騒動の時に美影さんと仲良くなったそうで、
今でも美影さんが本部に来た時は二人で世間話をしています。
そんなわけで僕にとっても、自動人形の人達の中では一番親しい相手です。
――にしても、何か様子がおかしいような……。
いや、そんなことよりも今重要なのは、
「――で、ここは一体どこですか?」
とりあえず、疑問を口にしました。
「……ここは、私の自室です」
「八号さんの部屋、ですか?」
ってことはもしかして、一人暮らしの年上女性の部屋に上がらせてもらってるわけですね!?
男心を刺激するシチュエーションです!!
「Tes.。シビュレ様が、突然飛場様を連れて来られたのです」
「! そう言えば、何故わざわざ僕を!?」
不覚にも気絶させられた僕をあのまま放置しておけば、
風見先輩への間接的変態行為の犯人を僕に仕立て上げる事も出来たはず……。
「ええ、それも考えたのですが」
「前から気になってましたけどアンタどうやって読心してるんですか!?」
「――ですが、「無視ですか……」
あそこで竜司様を犯人にすると、……竜司様に貸しを与えられませんので」
「…………」
つくづく恐ろしい人です……。
「それに、風見様の匂いを嗅いでいたらつい興奮してきてしまって、
ちょっと性欲処理をする必要が……」
「いやだったら僕巻き込まないで下さいよ! ってか何でそれで八号さんの部屋なんですか!?
色んな人が喜びそうなトイレとかで一人でやればいいじゃないですか!!」
「確かに、飛場様を医務室に運び、その後適当に済ませても良かったですね。
ですが、こっちの方が色々と都合が良いですし、それに、
――竜司様に、気絶させてしまったお詫びを、と思いまして……」
「お詫びって、アンタまた何か――!?」
――体が動かない!?
「ご存知ですか? 重力制御というのは、三流エロパロ書きにとっては
謎の媚薬並みに便利な代物だそうですよ?」
「だからそういうネタはやめて下さいって!」
叫びますが、不可視の拘束は解けそうにありません。
「八号さん助けて……って、アンタも何してんですか!?」
何故か八号さんは手にハンディビデオを装着中です。
「申し訳御座いません飛場様。シビュレ様がこの部屋を利用する時は、
『とりあえず録画』という暗黙のルールがあるのです」
「暗黙ってか口封じ用ですか!? そうなんですか!?」
「口封じだなんてそんな……。後で編集してちょっとネットに流したり、
個人的に観賞したり本人に見せ付けたりするだけです」
「明らかにヤバい使い方じゃないですかぁっ!!」
「もう、竜司様ったらうるさいですよ? そんなに騒がれたら、
折角高まった情欲が萎えてしまうじゃないですか……」
そう言いながら、シビュレさんは風見先輩の服を顔に当てます。
服が裏返しになっているあたりに、こだわりを感じてしまいます……。
「あ、八号様。それどけておいて下さいね」
「Tes.」
ちゃぶ台がどけられ、広くなった部屋の中央にシビュレさんは陣取りました。
「さ、始めましょう千里様……」
そう呟くと、シビュレさんは服を脱ぎ始めました。何かもう別の世界にイっちゃってます。
服相手に本気で欲情出来るとは、ちょっと理解出来ません。
「……美影様の服を探しに女子更衣室に侵入したのに、よくそんなことが言えますね?」
「また読心術ですか!? というかプライバシーは!? 個人情報保護法案はっ!?
妄想の自由すら僕には許されないともがっ!?」
必死で叫ぶ僕の口に、タオルが噛まされました。
首を回して後ろを見ると、どうも八号さんがいつの間にか背後に移動→さるぐつわの
不意打ちコンボを発動させたみたいです。
誰かこの不幸な僕を助けて下さい……。
「ふふっ。やはり竜司様はそうやって拘束されているのがお似合いですわ」
妖しく笑うシビュレさんは、既に下着しか身に着けていません。
つーか女神のストリップって贅沢すぎますって!
昔読んだエロ漫画に『天使のオナニーショーだぁ……』なんてぶっ飛んだ台詞がありましたけど、
これは僕が二次元世界の妄想に勝利したということでいいんでしょうか!?
「んっ……千里様ぁ……」
今度はスカートの匂いを嗅いでいます。もはや立派な変態です。
どこぞの掲示板のスレッドでバイセクシャル扱いされるのも納得ですね!
だって、下着なら解りますけどシャツにスカートですよ!?
直接地肌が、局部が触れるわけでもないのにそこまで興奮出来るなんて……。
「ふふふ……。甘いですね、竜司、様……」
既にあらわになった胸を自ら揉みしだきながら、シビュレさんが笑います。
「真の妄想を極めし者ならば、たとえ本人の衣服でなかろうと
それを着ている姿を想像し、激しい運動で汗を染み込ませたり、
ちょっと発情しちゃって着たまま自慰や性交しちゃっている姿をイメージすべきです!!」
「し、しふえはん……」
圧巻です。呼称が『ややエロ』どまりの自分が、この人にかなうわけがありません。
「……現実と妄想の区別がついていないと判断します」
なんか横で八号さんが呟いてますけど、今更そんなことは無問題です!
シビュレさん、パンツの上から激しく指を押し当てて動かしてますけど、
いよいよ本格的にG行為ですか!? 生公開ですかっ!?
「ああ、千里様ったら……そんな、激しすぎます……」
一体どれだけ脳内麻薬を出せば、そこまでトリップ出来るのでしょうか?
金髪を振り乱しながら自分を責め立てるその姿は、まるで……
「痴女でレズビアンの色情狂、ですか」
「はひほぉはん!?」
そこまで言ってませんってか何でアンタまで読心してるんですか!?
「Tes.、私は『赤毛の女』ですから」
それなら納得するしかありません。だって赤の色は人類最強の証ですから!!
「あっ! ダメです千里様、そこはっ……!!」
「ッ……」
シビュレさんの方は佳境に入ったようで、パンツを下ろしてさらけ出した己の秘所に
指二本を入れて掻き回してます。思わず僕も生唾ゴックンです。
先日風呂場で襲われた時は、うっすら生えた髪と同じ金の毛までしか見れなかったのですが、
かすかな水音を立てて愛撫されるそこは、原川先輩の無修正本に
出てくる女性と違い、サ−モンピンクと呼べそうな綺麗な色をしていて……
「……飛場様の方も大分興奮されているようですね」
「!?」
横を見ると、八号さんは先ほどまでシビュレさんを捉えていたカメラを
僕の方に向けています。しかも、突っ張ってテントを作り始めた股間の第二人格に向けて!
しょうがないじゃないですか! 誰だってパツキンのナイスバディな女性が
目の前でオナニーなんてしてたら興奮しますよ!!
きっと女・金髪・尻の三拍子が大好きな某作家さんだって賛同してくれるはずです!!
「第二人格と言うと聞こえは宜しいですが、
単に下半身のしつけがなっていないだけだと判断します」
「…………」
手厳しい人です。
と言うか、目の前で痴態が繰り広げられているのに
僕は息子を慰めることすら許されないと言うのですか!?
生殺しですよこんなの! 勘弁して下さい! 嬉しいけど!!
「……ぁ、はぁっ……竜司様、どうです? 楽しんでいらっしゃいますか?」
「あんはわはっへへいっへうんへぅは!?」
絶対わざとです。僕の犬畜生精神を刺激するためにやっているとしか思えません。
「まあ、そろそろおあずけも耐えられないでしょうし……。八号様、お願いします」
「Tes.」
八号さんがエプロンの裏に手を突っ込むと、そこから三脚が、――って四次元ですかソレ!?
脚の長さを調節して立て、カメラをセットします。僕に向けて。
……だから、なんでそうなるんですかっ!?
「いえ、さすがに私も竜司様をそのまま帰すほど鬼ではありませんから。
それとも、そういうプレイがお望みですか?」
確かにその提案には心揺らされるものがありますが、
今はただ、若さ溢れる我が息子をどうにかしたいです……。
「そこで安西先生が出てきたら完璧なのですけれど」
そこまでネタを要求しないで下さい……。
「シビュレ様、準備が整いました」
頭の中をよぎるAAが、八号さんの声にかき消されました。
見れば、八号さんは侍女服を脱ぎ、シャツだけの姿になっていました。
下は何も着てません、が、着てなくても何か付いているというかそれは一体、
「…………なんへふは、ほえ」
八号さんの股間は、人形の様に何も存在しないのではなく、
オランダ妻の様に割れ目があるわけでもなく、――何故か男性器が付いています。
「3rd-Gの自動人形は、――もう二回目だから説明いりませんよね?」
いやいやいや! 僕は三人目だったりしませんし、八号さんの隠されし秘密なんか知りませんって!!
――まさか、あの出雲先輩級の巨大戦艦を僕のアスホールに――!?
「いえ、飛場様受けは板違いの危険性が発生しますので」
「そうそう、もっと良い使い方がありますから。ともあれ、まずは……」
四つんばいで近寄ってきたシビュレさんは、僕の足の間に座ると、
ズボンのチャックを開けて既に限界突破chu!なマイサンを取り出しました。
――この展開は、まさか…………!?
「ふぁ……やっぱり、本物は味が違いますわね……」
先日に引き続き、またしてもシビュレさんに、……咥えられてしまいました。
「くっ……」
「ふふ、さすがに即発射はしませんか。なら……」
「ッ! うあぁぁ……」
ヤバいです。根元近くまで咥え込まれたと思ったら、全力で吸ってきました。
これがバキュームフェラってやつでしょうか。思わず声が漏れてしまいます。
ですが、先日のような醜態を晒すわけにはいきません!
僕は口に挟まれたままのタオルを噛み締め、必死で快感と戦います。
ふと目を開ければ、いつの間にか八号さんは
一心不乱に我が息子を舐めるシビュレさんの背後にいて……
「んっ……前より大分マシになってるみたいで――――あ、やぁっ!!」
何と八号さん、股間の巨砲をシビュレさんにいきなり突入させました!
この座った状態からだと接合部がよく見えないので、それだけが本気で悔しいです!!
「やっ、八号様、そんないきなりっ……!!」
「こう乱暴にされるのも良いものだと、先日おっしゃっていたではありませんか」
「ですけどあれは…………あぁっ!!」
八号さんが激しく腰を打ち付ける音が室内に響きます。
その乱暴な行為に喘ぐシビュレさんですが、僕のを掴む手の方は
離すどころか上下運動の速度を増して――
「うっ……ぅあっ!!」
「きゃっ!?」
ふっと気を抜いた瞬間、マイサンは溜め込んだ精を吐き出していました。
我慢してたせいか勢い良く発射された精液は、シビュレさんの顔に大量にかかりました。
――女の人の顔にぶちまけるって、こんなにも気持ち良いんですね……。
ブッカケAVばかり選んだ綾さんの気持ちが解りました。いや違うのは解ってますけど。
シビュレさんを見下ろしてみると、その顔はまた妖しく笑っていて――
「っ、上と、下とで同時にヤるなんて……最高です……」
「ッ!?」
そう呟くとシビュレさんは、未だ張り詰めたままのマイサンをまた口に咥えました。
――うわ、すごい……。
咥えたまま舌で全体を舐め回すシビュレさんですが、
八号さんが突き込むたびに頭が前後に動いて、その刺激が僕の方にも伝わってきます。
「飛場様は、随分とシビュレ様に気に入られているのですね……」
「…………」
――気に入られているというよりは、好き勝手されてるだけな気もしますけど……。
「さ、そろそろフィニッシュですよ、シビュレ様」
「んっ……ふぐ、あ、ぅぁあっ……!!」
パンパンパンパンッ!! と短い音が響きます。
速く細かく腰を前後させる八号さんの超絶ピストンに、
シビュレさんは咥えたまま喘ぎ声を上げ始めました。
そのせいで、口内のマイサンは激しいピストンに同調するような
舌の動きにさらされることとなり……
――くっ、ヤバ……。
ぶっちゃけ限界です。我ながら早すぎる気もしますが、
どれだけ右手と左手で鍛えたって、こんなシチュエーションに耐えられるわけがありません。
「――飛場様は、目を閉じられるのですね?」
――え?
顔を上げ、――無意識の内に閉じていた目を開けて――声の主、八号さんを見ます。
「先ほども射精される前には、目を閉じて、苦しそうな、しかし気持ち良さそうな、
正に『苦悶』の表情を浮かべておられました」
確かに、思えば一人でしてる時も最後に目を閉じてるような……。
「そのお顔、とても良い表情でした。そう――」
「――美影様にお見せしたいくらいに」
「ッ!! うああぁぁぁあっっ!!!」
「!? んっ、ぁ、はっ……!!」
八号さんの言葉を聞いた瞬間フッと美影さんの顔が浮かび、
その気の抜けた一瞬で、イってしまいました。
なんかドクドクって感じで、さっきより沢山出てます。
――漫画とかの表現って、特別大げさなわけじゃなかったんですね……。
ふと下を見ると、大量発射したマイサンから口を離すシビュレさんが目に入りました。
口から精液を垂れ流し、目が少し潤んでいます。なんかちょっと気分が良いです。
「りゅ、竜司様、多すぎです……あっ!!」
文句を言うシビュレさんですが、八号さんの責めに言葉が途切れます。
八号さんは、止めとばかりに腰を激しく打ち付けています。
「八号様っ! ダメですそんなに速く…………ふぁ、ああぁぁあぁぁあっっ!!!」
……一際大きな声を上げ、シビュレさんは倒れてしまいました。
その途端、体を支配していた重力制御が解けて、――僕もぶっ倒れました。
「月並みですが、録画した映像を美影様に見られたくなかったら……」
シャワーを浴びさせてもらい、八号さんの淹れてくれたお茶を飲んでいると
シビュレさんが切り出してきました。
「風見先輩に服のこと黙っておけ、ですか?」
「黙っておけだなんてそんな。――竜司様がそうした、と千里様に直接謝罪して下さい」
ブッ!! と思わず茶を噴出してしまいました。
「ちょちょちょちょっと待ってくださいよ! それは僕に死ねと言ってるんですか!?」
風見先輩の服は、シビュレさんが抱きしめてたせいでしわになり、
匂いだけでなく僕やシビュレさんの体液まで付着してるみたいです。
「訓練の終了予定時刻まで多少時間があります。ひとまずランドリーへ行かれては?」
「でもその後僕が服を渡したら風見先輩怪しむじゃないですか!」
「それが嫌なら、訓練終了までに服を元の場所に戻しておくしかありませんね」
「そんな無茶な……」
「美影様、竜司様の喘ぎ声聞いたら何ておっしゃるでしょう?」
「あーもうっ! 解りましたよ行きますよやりますよそれで許して下さいお願いしますっ!!」
僕は風見先輩の服を引っ掴むと、男泣きしながら部屋を飛び出しました。
盗んだバイクで走り出したい気分です……。
おまけ =========================
「被害者なのに『許して下さいお願いします』なんて、
骨の髄まで犬奴隷ですね。まだほとんど調教してませんのに……」
「Tes.。この先女性関係で相当苦労することが、容易に予測出来ます」
「本当に、可哀想ですねえ……」
「Tes.」