『オナホって、エロイよね?』
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元信は言う。
『攻め側にも受け側でも使える。じゃあ、やっぱり、どう考えたって、――オナホって、エロイよね?』
『噂を聞いたことがないかい?』
『噂はこういうものだ。――大罪武装は通常駆動や上位駆動と別にオナホとして駆動できる、と』
『それは本当だよ?』
『大罪武装を全て手に入れ、その全てをオナホとして使用した者は末世を左右する力を手に入れる』
「訳の解らないことを!」
「どうかなさいましたか? 正純様。P-01sの名とその機能を聞いたような気がしましたが」
「え、え――っ!?」
「オナホとは何でしょうか? モノを知らぬ自動人形のP-01sに教えてくださいませ正純様」
「……オナホとはなんでしょうか?」
「え――っ!? フアナ君に僕が説明するの!? こういうのは君の仕事だと思うんだけどさ!」
「大将、うちは未だに初回購入特典にオナホをつけたことはないぜ?」
「兄貴、オナホって何。オナホ」
「ははは、妹よ。年頃の娘がオナホ、オナホと連呼するものではないぞ」
(……宗茂様が戻ってこられたら“悲嘆の怠惰”を使ってお相手差し上げねば!)
「使わんのかね元少年」
「誰が使うか」
「ふむ。では私の知的好奇心を満たすために私が使うが問題ないな、元少年」
「あるにきまってるだろうが! おいコラ“淫蕩の御身”を持っていくなガリレオ!!」
「そうかー、オナホで拝気をまかなっていたのか。ある意味壮大な自慰だね僕の演劇。“作者の自己満足だ!”って割と的を獲てるのかな?」
「オナホ! オナホ!」
「……ふむ。オナホとは何だ。ジョンソン、詩的に答えてみよ」