「今帰っ…た……」
ダン・原川が帰宅すると其処には馬鹿が居た
「あ、おかえりなさい…はらかわさん…」
ヒオ・サンダーソンだったはずの馬鹿は全裸で蓑踊りの練習をしていたらしく全身に汗をか…いや、違う
「何時から体調を崩してた?ヒオ・サンダーソン」
「え、えーと…みっかくらいまえからびみょうなかんじで…きょうはおやすみしていたんですけど…あせでふくがぬれてしまいまして」
天国で見守っているサンダーソン夫妻。大事な娘の体調を看破できず、誠に申し訳ない。これは頭が更にイカレるに違いあるまい
「とりあえず汗を拭って布団被ってろ。今日の飯は俺が作る」
「え、でもきょうはわたしが」
「病人に家事をさせるほど腑抜けた覚えは無い。大人しく寝ろ。二度は言わないぞ、ヒオ・サンダーソン」
本来ならこれで大抵の問題は解決するはずだったが、妄想帝飛王はいきなりアッパー飛ばしてきた
「で、でしたら、かじをするまえに…その、いっしょにねてくれませんか?」
「……正気か?いや、風邪と持病の恥病が合併症状を起こしてとんでもないことになったのか!病院だな!?」
「いえ、おふとんがしっけでさむくかんじますので、あたためてほしいといういみで」
「…服を着れば何の問題もないだろうが…」
「ふくをきるとねあせがすごくて…だからいまおせんたくをしようとふくをぬ……」
これ此処にいたって馬鹿はようやく現状を把握したらしい
「しゃ、しゃざいとばいしょうせきにんをようきゅうしますのー!?」
「風邪治してから言えー!?」